幼児向けタブレット学習教材の効果は?メリット・デメリットと学習法を紹介!

タブレットを使った幼児教育が人気です。「発達や知育に効果があるなら使ってみたい」と期待する一方で「幼児期にタブレットってどうなの?」と思われる方かもしれません。

本記事では、幼児向けタブレット学習教材の効果やメリット・デメリット、また適切な学習法を紹介します。幼児教育にタブレットを活用することに関心がある保護者様は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

幼児向けタブレット学習教材を利用するメリット

幼児向けタブレット学習教材を利用するメリット

幼児向けタブレット学習教材を利用するメリットをご紹介します。絵本の読み聞かせなどの一般的な幼児教育にはないメリットが数多くありますので、参考にしてみてください。

(1)タブレットひとつで幅広く学習ができる

これまでは、幼児教育は、絵本の読み聞かせや積み木やドッツカードなどアナログなツールを使って行うことが一般的でした。

現在は幼児向けのタブレット学習教材も多数発売されています。無料アプリのように特定ジャンルだけの学習をするものもありますが、言語、数字、科学、芸術や音楽の創造性、そして様々な趣味や興味のある分野などの幅広い学習ができるタブレットも増えてきました。

※まだまだ範囲が限定的なタブレット教材も多いです

(2)タブレットひとつで全体の学習状況が把握できる

タブレットでは、タブレットひとつで全体の学習状況が把握できます。幼児教室やドリル教材でも学習状況を把握できるものの、そのための手間は膨大です。

機能が充実した幼児向けのタブレット学習教材なら学習履歴が残るように設計されているでしょう。学習の進み具合はもちろんのこと、お子様が好きな科目や反対に苦手(嫌い)な科目などを細かく把握することができます。

(3)インターネットがあればどこでも学習できる

一般的なタブレット学習教材は、インターネットさえできれば時間や場所を気にせずいつでも学習できます。自宅や外出先など、時間や場所を問わず自由に学習に取りかかれます。

しかし、インターネットに接続できない場合は、ユーザー認証ができなかったり、コンテンツのダウンロードができなかったりします。これを回避するためには、事前のダウンロードなど保護者様がしっかり準備しておく必要があります。

より効率よく幼児教育を行いたい方は、オフラインでも全コンテンツが入っているタブレット教材をおすすめします。インターネットが必要ない教材であれば、時間や場所を問わずいつでも学習できるうえに、危険なサイトへのアクセスや課金トラブルの心配がないため安心です。

(4)音楽や映像でわかりやすく、楽しみながら学習できる

タブレット学習教材は、音楽や映像、ゲーム性を取り入れたものが豊富です。

アニメーションによるヒントや解説は、幼児でもわかりやすく保護者様もお子様への説明に手間がかからず、効率よく学習を進めることが可能です。また、幼児が好むキャラクターやイラストを取り入れるなど、お子様が楽しみながら学習に取り組める工夫がされています。

楽しい学習は集中力を高める効果が高く、また自主性が備わります。さらに、音声や音楽を活用することが創造力などの感覚を鍛えることにも繋がるのです。

楽しみながら学習することは、お子様の学習意欲を高め、学習習慣の形成に役立ちます。

(5)時間を有効的に利用できる

時間の有効活用ができることも、タブレット学習のメリットのひとつです。とくに幼児期は集中力が持続しないため、待ち時間や移動のスキマ時間を活用した学習に便利です。前述のとおりインターネットに接続する必要のないタブレット教材であれば、より時間を有効活用できます。

幼児向けタブレット学習のデメリット

幼児向けタブレット学習のデメリット

幼児向けタブレット学習のメリットをご紹介しました。次は、幼児向けタブレット学習のデメリットと捉えられがちな点をご紹介します。

(1)書字学習に不向きなのでは?

幼児期は手書きの練習を通じて筆記能力や脳の発達を促す重要な時期です。紙に書くというのはタブレットでは得られない体験であり、紙とペンで手書きの練習を行い、書字能力を養う必要があります。

タブレットだけで書字学習は完結しませんが、手書き学習に対応したタブレット教材で練習をすると、お子様が「字を書くこと」へ興味が湧きやすいため、字を書くきっかけとしてはおすすめです。

(2)ゲームなどをする可能性がある

一般的なタブレットでは、学習アプリ以外のゲームや動画の視聴ができます。タブレットでの学習は楽しいですが、ゲームや動画の視聴にも意識が向いてしまうこともあるでしょう。学習に関係ない操作をする可能性や、場合によってはアプリ内課金のリスクもあります。そのため、タブレット使用に制限を設けたり、外部サービスにアクセスできない学習専用のタブレットを使用するなどの対策が必要です。

(3)視力が悪くなるのでは?

タブレットのコンテンツはお子様が夢中になりやすいように様々な工夫がほどこされています。集中力を養える点は魅力的な一方、タブレットを長時間利用することで、視力が悪くなるのではないかと不安に思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

日本眼科医会では、コロナ禍のおうち時間増加とタブレット利用機会増加に伴って、目の健康啓発のためのポスターやマンガなどを公開しました。その中では他に「画面と目は30センチ以上離して姿勢よく」「30分画面を見たら目を休め20秒以上遠くを見る」「外でのびのび遊ぶ」などの注意点があげられています。

タブレットでの利用に限らず、絵本でも、暗い場所で姿勢が悪く休憩なしに読み続ければ目にはよくありません。

ご家庭でタブレット学習を取り入れる場合は、定期的な休憩を取り入れるなど、長時間の使用に注意してください。

幼児期におすすめのタブレット学習法

幼児期におすすめのタブレットを使った学習法

ここまで、幼児向けのタブレット学習のメリットとデメリットを中心に解説してきましたが、気になるのはタブレット学習を効率よく行う方法ではないでしょうか。ここでは、おすすめのタブレット学習法を解説いたします。

(1)発達状況や関心分野に合わせて学習する

タブレット学習教材を効果的に活用するためには、「4歳だから4歳コース」のように選択するのではなく、発達状況や関心分野に合ったコンテンツを選択することです。

お子様の状況に合わせた教材を選ぶことで、より一層お子様の興味と関心を引き出すことができます。それにより、学習意欲は向上し、効果的に創造力や問題解決能力の育成に繋がります。

(2)学習範囲の制限がないタブレット教材を選択する

幼児期は、脳が急速に成長する時期です。その大切な時期には、学習の制限は極力設けず、好きなものは好きなだけ学習させてあげたいものです。

そのため、一般的な学習範囲が決められたものではなく、学習範囲の制限がないタブレット教材を選択することをおすすめします。学習範囲の制限がない教材であれば、お子様の興味・関心がある分野が明確になり、また、お子様の才能や個性を伸ばすことにも効果的です。

もしお子様が虫を好きだとわかったら、虫に関連する内容はどんどん学習させてあげましょう。興味を持ったタイミングで好きなだけ学習させてあげられることは、お子様にとって大きな財産となります。

まとめ

今回は、幼児向けタブレット学習教材を利用するメリット・デメリット、またおすすめの学習法を紹介してきました。タブレットでの学習は、お子様の学習意欲や集中力の向上に繋がり、それが想像力や理解力を養うのに役立ちます。そして、タブレットひとつで様々なことができ、保護者様もラクです。

「大切な時期だからこそ、私もがんばるぞ!」という気持ちと、育児が大変で幼児教育は後でも良いやという気持ちで葛藤が起こるかもしれません。そんなときには、タブレット学習教材を上手く幼児教育に活用してください。

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