【小学校受験】子どもに分かりやすく「つりあい(天秤・シーソー)・重さ比べ」問題の解き方

小学校受験でよく出題される問題として「つりあい」や「重さ比べ」があります。これらの問題は頻出でありながら、論理的に考える力や推理する力が必要とされ、苦手になってしまう子どもが多い分野でもあります。

今回は、そんな「つりあい・重さ比べ」の問題の解説と、解くためのポイントについてご紹介します。

目次

「つりあい・重さ比べ」について

「つりあい・重さ比べ」は、ものの重さをテーマにして、問題に登場するものがどのような関係になっているかを考える問題です。論理的に考える力を試される、意外と難しい分野の1つです。

  • 「つりあい」は、お手本のシーソーの絵をもとに、つりあうシーソーを選んだり、どちらに傾くかを選んだりする問題です。
  • 「重さ比べ」は、複数のシーソーの絵を見て、重さの関係を考える問題です。


今回は「つりあい・重さ比べ」の問題例とともに、対策法をご紹介していきます。

「つりあい・重さ比べ」の問題例と解説

まずは、「天神」幼児タブレット版の問題を例に、「つりあい・重さ比べ」の問題について見ていきましょう。

問題例1

問題音声「お手本を見ましょう。このようにシーソーがつりあっています。では、右のようにシーソーに乗せるものを増やすと、シーソーはどうなるでしょう。正しいものを選びましょう。」

シーソーがつりあっている状態から、シーソーに乗せるものの個数を変えたときに、傾きはどうなるかを答える、つりあいの問題です。

問題例2

問題音声「シーソーの絵を見て、1番重いものを選びましょう。」

複数のシーソーの絵から、重さの関係を考えさせる問題です。
「1番重いもの」を選ぶ以外に、「2番目に重いもの」が問われることや、「重い順に〇、△、□をかきましょう。」と出題されることもあります。

なお、小学校受験の「つりあい・重さ比べ」の問題は、基本的に支点が中央にあり、支点からものを乗せる場所までの距離は左右同じで、シーソーの棒の太さは一定です。
乗っているものだけに注目して解くことになります。

「つりあい・重さ比べ」の問題を解く上での知識

こうした重さについての問題を解くためには、どんな知識が必要なのでしょうか。身につけておきたい事柄について、ご紹介します。

「重い・軽い」という概念を理解する

まずは、改めて「重い」「軽い」ということを実感するところから始めるとよいでしょう。
「軽いものは簡単に持ち上げられる。」「重いものはなかなか持ち上げられない。」
こうした体験を通して、重いものは軽いものよりも下にいくということを感覚的に掴んでもらいましょう。

それぞれのはかりの仕組みを理解する

「つりあい・重さ比べ」の問題では、「シーソー」の他に「天秤」が使われることがあります。形は違いますが、仕組みを知ってしまえば同じことですよね。仕組みを理解するには、やはり体験してもらうのが一番です。

  • やじろべえやモビールなどを工作してみる。
  • 実際にシーソーに乗って遊んでみる。

実際に物体が動く様子を見たり体験したりすることで、「重さが等しいとつりあう」ことや「重い方に傾く」といったことを学べます。

「つりあい・重さ比べ」の問題を解くためのポイント

「つりあい・重さ比べ」の問題を解くためのポイント

次に、実際に「つりあい・重さ比べ」の問題を解くためのポイントを紹介していきます。

問題の約束を理解する

「シーソーは重い方に傾く」という大前提のルールが変わることはありません。しかしそれとは別に、「その問題だけの約束」が存在することがあります。

たとえば、お手本の図で「イチゴとリンゴの重さが同じ」や「象よりネズミの方が重い」のように、実際の重さとは異なる関係が示される場合があります。こうした問題では、もちろん実際の重さと切り離し、示された約束に従って考える必要があります。

初めて見たときには混乱してしまうかもしれません。実際の重さではなく、その問題の約束に従って解く、ということをしっかりと理解しておくことが大切です。

メモを取る

重さ比べの問題では、比べるものの種類が2つや3つだけでなく、4つ、5つになることもあります。5種類のものの重さ比べをメモ無しで解くのは、大人でも至難の業です。

問題を解くときには、メモをかくようにしましょう。
実際に受験本番でも、メモをかきこめる場合が多いです(「お話の記憶」は除きます)。

たとえば、同じものを〇や△などの記号で囲むだけでも構いません。

  • 「〇をつけたライオンは、いつも下にいるから1番重そう」
  • 「△をつけたクマは、上にいたり下にいたりするから、2番目かな…」

など、考えを整理するのに役立ちます。とは言っても、子どもは初めどういうメモをかけばいいのか検討すらつかないのが普通です。

また、メモのかき方に正解もありません。ぜひ保護者の方が一緒に取り組みながら「こんな風にかくとどう?」と、お子様に合うメモのかき方を探してみてください。「メモで考えを整理すると分かりやすくなった!」という経験を通して、お子様にメモを取る癖がつくと素晴らしいです。

関係性を推理する力を養う

複数の条件を整理し、それぞれの条件を行ったり来たりしながら考えるのが「推理する力」です。「つりあい・重さ比べ」の問題は、複数のものの重さを考えながら、それらの関係性も考える必要があるので、この「推理する力」が大切になります。

文章や漫画のように、情報は上から、または左から見るのが普通です。しかし、問題の絵が必ずしも、思考がスムーズにいく順番で描かれているとは限りません。たとえば、「1番重いものを選ぶ」という問題を2つ見てみます。

まずは、上でもお見せした問題をもう一度振り返ります。

こちらの問題の考え方は次のようになるのではないでしょうか。

  1. 上図「イチゴよりバナナの方が重い」
  2. →下図「バナナより洋なしの方が重い」
  3. →『洋なしが1番重い』

このように、上のシーソーから見始めて、2つ目のシーソーに答えがあるため、イラストを見る順番と思考の流れが綺麗に一致します。

こちらの問題の場合はどうでしょうか。

問題例3

問題音声「シーソーの絵を見て、1番重いものを選びましょう。」

  1. 上図「ゆずよりリンゴの方が重い」
  2. →下図「びわよりゆずの方が重い」
  3. →上図に戻る「びわより重いゆず、よりもリンゴの方が重い」
  4. →『リンゴが1番重い』

上から順に見ても、下のシーソーに答えが無いため、再び上のイラストに戻って確認する必要があります。

このように、「つりあい・重さ比べ」の問題は、いつも同じ思考の流れで解けるわけではありません。しかし、そのことを知っていることと、それでもきちんと整理して考えれば必ず答えに辿り着くという経験をすることが、つりあり・重さ比べ問題の攻略に繋がります。

簡単な問題から解く

まずは、比べるものが2つだけの簡単な問題から取り組むようにして、シーソーで重さを比べることに慣れるようにしましょう。

比べるものが2つ→3つ→4つ→5つと増えていくごとに、難易度の階段が同程度上がっていくわけではありません。2つから3つのときよりも、3つから4つのときの方が、難易度が大きく上がります。

まずは、より簡単な問題を完璧に解けるようになるまで、繰り返し取り組んでください。着実に「自信」と「諦めずに考える習慣」を獲得してから、次のステップに進むようにしましょう。

まとめ

「つりあい・重さ比べ」は、いきなり難易度が高い問題に挑戦し「難しい…」と感じてしまうと、それ以降、苦手意識を持ってしまいがちです。しかし、スモールステップで学習し、「こう解けばいいのか!」「こう考えると良さそう!」という経験を積んでいくと、難しい問題でも一気に解けるようになったり、楽しく感じたりする分野でもあります。

まずは簡単な問題から始めて、お子様が困ったところで、保護者の方が考える手助けをしてあげてください。ぜひ、一緒に楽しみながら取り組んでみてくださいね。

「つりあい・重さ比べ」の練習のコツはわかったけれど、実際に取り組むのは大変そう・・・と感じられた方へ

「つりあい・重さ比べ」を学習するポイントとして、簡単な問題からスモールステップで取り組み、少しずつ経験を積んでいくことが大切だとご説明しました。

とはいえ、比べるものが少しずつ増えていくように問題を用意するのは、家事、育児、仕事などをしながらだとなかなか難しいかもしれません。

それならば、「天神」幼児タブレット版がお役に立てるかもしれません。

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なお、今回解説した「つりあい・重さ比べ」の問題は60問収録しています。
非常に簡単な問題から、小学校受験レベルの問題まで、様々なレベルの問題が入っているため、学習段階に合わせた問題に取り組んでいただくことができます。

「天神」幼児タブレット版における「つりあい・重さ比べ」の問題の特徴

収録問題数 60問

重さに関する問題だけで60問収録しています。たくさんの問題に触れられるので「つりあい・重さ比べ」の問題に慣れることができます。

スモールステップで問題を解く力を養う

「天神」幼児版タブレット版に収録されている「重さ」に関する問題は、まずはシーソーの仕組み(重い方に傾く)ということを理解してもらうところからスタートします。そこから少しずつ、登場するものの個数や種類が増えていくことで、段階を踏みながら力を強化していけます。
それだけでなく、問題によって異なる様々な思考の流れを網羅した上で、簡単なものから出題されるようになっているため、スモールステップで徐々に難易度を上げながら学習していただくことができます。

類似分野の問題も充実

「重さ」以外にも、「長さ」「広さ(面積)」「かさ(体積)」など、数量に関する問題が計355問収録されています。様々な問題に取り組めるため、飽きることなく、数量についての感覚や、論理的に推理する力を養うことができます。

一番長いものを選びましょう

一番小さいものを選びましょう

「つりあい・重さ比べ」が苦手なお子さまには、ぜひ、「天神」幼児タブレット版のご利用をご検討ください。

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