タブレット学習の幼児への効果とリスクを紹介：メリットとデメリット

2024年2月26日2024年11月5日

タブレット学習は、幼児期における新しいな勉強方法として注目されています。視覚的な学習体験や、コンテンツの多さで子どもの興味を引きやすく、学習意欲が高まりやすいことが特徴です。しかし、タブレットの使用により、画面を見る時間が長くなったり、社会的なスキルが育ちにくかったりするのでは？と懸念される保護者の方も多いでしょう。この記事では、タブレット学習が子どもにもたらすメリットとデメリットについて詳しく探っていきます。

この記事でわかること

幼児期にタブレット学習を取り入れるメリット
幼児期にタブレット学習を取り入れるデメリット
幼児期にタブレット学習を取り入れるポイント

幼児期のタブレット学習で得られるメリットとは？

近年、小学校から一人一台タブレットやパソコンが支給されるようになり、急速にタブレット学習の需要が高まってきました。幼児期のうちからタブレットに親しんでもらおうと、通信教育業界においてもタブレットを扱う会社が増えています。

入学前にタブレット学習に取り組むことで、子どもにとってはどのようなメリットがあるのでしょう。ここでは８つのメリットを紹介します。

ゲーム感覚で学べる

タブレット学習の大きなメリットのひとつは、子どもたちがゲーム感覚で学習に取り組める点にあります。タブレットの教材では、キャラクターが一緒に勉強してくれたり、動画や動きのある問題なども用意されています。また、アプリやご褒美システムも充実しており、親が「勉強しなさい」と言わなくても勉強を習慣化できる環境が整っています。

一人でも学べる

子ども一人で取り組みやすいという部分も、タブレット学習の大きなメリットのひとつです。目で見てわかりやすい感覚的な操作方法であるだけでなく、問題の読み上げ機能や〇付け機能、難しい問題のヒントや解説など、親が付きっきりで見ていなくても自分で学習を進められる機能が揃っています。共働きの家庭でも、家事をしながら見守りできるタブレット学習は重宝されています。

読み上げと自動丸つけで、家事をしながら見守り知育が可能なタブレット教育ツール

繰り返し学習する事ができる

学習したことを定着させるためにも、繰り返し学べるタブレット学習がおすすめです。紙の場合はコピーしたり、答えを消したりする必要がありますが、タブレットではいつでも同じ問題を同じように出題してくれるため、繰り返し学びやすいといえます。学習状況に合わせて間違えやすい問題を再出題してくれるなど、一人ひとりの学習状況にあった出題ができるのもタブレット学習のメリットです。

カリキュラムを自動調整するからスモールステップで飽きずに反復学習が可能

小学校受験に向けた勉強ができる

教材によっては、小学校受験に対応しているものもあります。インプットだけでなくアウトプットできる問題や、受験対策問題など、教材によってさまざまな強みがあるようです。専用のタッチペンで、書き取りができるタイプの教材もあるため、ひらがなの練習もタブレットだけで完結します。

小学校受験をしない場合でも、就学後はノートパソコンやタブレットを使うようになるため、幼児期のうちからデジタルデバイスに慣れておくことは大きなメリットになるといえるでしょう。

小学校受験対応の問題を42単元3,800問収録。タブレット一つで様々な小学校受験対策

幼児教室と比べ、送り迎えがない

タブレット学習のメリットは、幼児教室に比べて送り迎えが不要であることです。タブレットは家庭内で使用できるため移動の必要がなく、親は自宅で家事や仕事をしながら子どもの学習をサポートすることができます。移動時間や交通費の節約になるため、親にとっても子どもにとっても負担が少なくなることがメリットです。

時間、場所を選ばずに取り組むことができる

時間や場所を選ばずに学習に取り組めることもタブレット学習のメリットです。従来の習い事や幼児教室では、特定の時間と場所に子どもを連れて行かなければなりませんでした。タブレット学習は自宅や外出先など、どこにいても学習に取り組むことができます。時間も自由なので、決めた時間で取り組むこともできれば、隙間時間を活用することも可能です。

インターネットは一切不要。帰省先やお出かけ時でも気軽に学習ができます。

子どもの考えを理解しやすい

学習状況や進捗をリアルタイムで把握しやすいこともタブレット学習のメリットといえるでしょう。幼児教室などの外部施設では、子どもの様子を直接見ることが難しい場合があります。しかしタブレット学習では、どのような学習コンテンツに取り組んでいるかをタブレットの画面を通じて確認することができます。子どもがなにに興味を持っているか、どのような課題に直面しているかを理解しやすくなるため、効果的なサポートが可能です。

親子でコミュニケーションがとれる

タブレットに集中してしまうと一見コミュニケーションが取りにくいように感じられますが、保護者アプリや親子間で利用できる連絡機能などコミュニケーションツールが豊富なものもあります。また、紙のドリルなどと違い親も一緒に楽しみながら学習を見守ることができるため、「ここは違うでしょ」「もう一度考えて」など指導する必要がありません。そのため、穏やかな気持ちで子どもとコミュニケーションできる部分もメリットといえるでしょう。

幼児期のタブレット学習におけるデメリット

メリットが多いタブレット学習ですが、親にとってはデメリットに感じる部分もあるでしょう。ここではタブレット学習のデメリットと、その対策について紹介します。

インターネットなど、別用途で遊んでしまう可能性がある

タブレット学習のデメリットのひとつは、子どもが学習の途中でインターネットなどの別の用途に誘惑されてしまう可能性があることです。タブレットによっては学習アプリだけでなく、ゲームや動画、ソーシャルメディアなどの娯楽やコミュニケーションツールも利用できます。

しかし多くの場合、親が使用できるアプリを選定する、見守り機能を使用するなどの対策ができるため、大きな心配は必要ないでしょう。近くで見守ることができる場合は、学習に取り組んでいることや約束を守れたことを褒める、ご褒美システムを採用するなど子どものモチベーションアップ対策も効果的です。

子ども向けのタブレットや幼児教材の専用タブレットの場合は、使用できるアプリが限られているほか、ゲームアプリにも学習要素が含まれているものが多いため、こういった学習用タブレットを使用するとより安心です。

インターネットは一切不要。専用タブレットで安心・安全のタブレット教育環境を

視力の低下に繋がる可能性がある

長時間、そして近距離で画面を見続けることで視力の低下につながる可能性があることも、タブレット学習における心配事のひとつです。

特に、子どもの目は成長段階にあり、目の疲労や眼精疲労が生じやすくなります。視力の低下やドライアイなどの問題を引き起こさないよう、適切な時間設定、画面の明るさやコントラストの調整などが重要です。「明るいところで、正しい姿勢で画面から目を離して学習する」ことを徹底する必要がありますが、これは紙を使った学習にも同様のことがいえるため、タブレット学習だから目が悪くなる、とは一概には言えないでしょう。

タブレットに依存しすぎる

タブレット学習はゲーム感覚で楽しめるため、のめりこみすぎる、依存しすぎるといったデメリットが考えられます。就学前の子どもは時間感覚を身に着けている途中にあるため、夢中になると時間を忘れてタブレットに向き合ってしまうことがあります。そのため、タイマーなどのわかりやすい時間設定、親の見守りなどが必要となります。

依存の心配がデメリットとなる一方で、タブレット学習により「時間を守る」「我慢することを覚える」というメリットにもつながるといえます。

熱中しすぎてしまう子どもに対応。やり過ぎないようにアラームを

タブレット学習に取り組む前に確認するポイント

タブレット学習を取り入れるにあたって、親が事前に確認しておくべきポイントとはなんでしょう。

子どもとタブレット学習の目的を決めておく

タブレット学習を取り入れる前に、子どもを含めた家族でしっかり話し合いをしておくことをおすすめします。

なんのためにタブレットを使うのか、子どもの性格や発達段階に応じてどのような機能があるタブレットを使うべきか、共通認識を持ってタブレット学習に臨みましょう。それによって家庭でのタブレット使用におけるルール設定も変わってくるため、最初に目的を決めておくことが大切です。

保護者が設定できるものか

就学前の子どもがタブレットを使う場合、保護者の見守りが必要不可欠です。子ども向けや幼児教材の専用タブレットであればほとんどの場合設定ができますが、一般的なタブレットを子どもに用意する場合、時間設定やモニタリング機能など、保護者が設定できるタイプのものか確認するとよいでしょう。

インターネット設定、もちろんアラーム設定も充実

まとめ

この記事では、タブレット学習のメリットとデメリットについて解説しました。

ここで紹介したメリットやデメリットを踏まえ、子どもとのコミュニケーションを大切にしながら、タブレットの利用時間や内容について適切な管理を行うことが重要です。また、タブレット学習を導入する際には、家族での目的やルールを明確にし、子どもの成長や学習状況に合わせて柔軟に対応することが大切になるといえるでしょう。