【2024年最新】空間認識能力の高い子どもの特徴！鍛えるための３つの習い事と４つの遊び
子どもの発達において、空間認識能力は重要な役割を果たします。近年、子育て世代の間でも注目され「子どもの空間認識能力をどのように高めればいいのか」と、考えられている保護者も少なくないでしょう。空間認識能力を高めるためには、さまざまな習い事や遊びが役立ちます。
今回は、空間認識能力を伸ばすための3つの習い事と4つの遊びについてご紹介します。子どもの未来の可能性を広げる手助けとなれば幸いです。
空間認識能力とは
空間認識能力とは、物体や情報の配置、位置、方向などを正確に認識し、それらを頭の中で管理・操作する力のことを指します。ある程度の空間認識能力を備えていることで、目の前にない物を脳内でイメージし、そのイメージを行動に活かすことが可能です。
例えば、立体的なパズルを解く、建物の設計図を理解する、地図を読むなどの日常的な活動や課題において、空間認識能力が鍵となります。
なぜ空間認識能力が注目されているのか
2000年代あたりに「空間認識能力」という言葉が世間一般で認知されはじめ、さまざまな分野で活躍する人々がこの言葉を用いるようになったといわれています。
それに伴い空間認識能力が高いことのメリットも知られるようになり、子育ての分野でも盛んに議論されるようになりました。とくに3〜5歳の幼児期においては、運動機能、物の遠近感や立体を把握する力が育つ時期であることから、空間認識能力が発達しやすいとされています。
空間認識能力の高い子どもの特徴
空間認識能力が高いとされる子どもの特徴は、一般的に以下の５つがあげられます。
- 運動能力が高くなりやすい
- 絵や図を上手に表現することができる
- 進捗や課題を把握するのが得意
- 説明が上手
- 理解力が高い
ひとつひとつ、具体的に見ていきましょう。
運動能力が高くなりやすい
空間認識能力が高いと、とくに球技において優れた運動神経を発揮します。
例えば、野球のフライボールがどこに落ちてくるかを的確に予測し、タイミングよくキャッチすることが可能です。また、バスケットボールやサッカーなどの球技では、ボールの動きやチームメンバーの位置を把握しやすくなります。
絵や図を上手に表現することができる
空間認識能力が高い子どもは、絵や図を上手に表現できる傾向があります。
例えば、「家の中の様子」など具体的な指示があったときに、頭の中のイメージに近い状態で描くことができます。空間認識能力が高い人は俯瞰図や展開図、立体の理解がしやすいため、平面のキャンバスに立体的に見える絵やバランスの取れた立体作品を制作できる可能性が高いといえるでしょう。
進捗や課題を把握するのが得意
俯瞰して全体を捉える力に優れているため、空間認識能力の高い子どもは進捗や課題の把握が得意な傾向にあります。「全体で〇ページの宿題を今これだけできている」「この課題に向けての道筋はこうだからここから取り組もう」など、自分の位置や状況を理解することができるのです。
説明が上手
空間認識能力が高いと、相手に伝える力も育ちやすくなります。
文章の組み立てが上手だったり、絵や図を使ってわかりやすくすることが得意だったりと、さまざまな方向から物事を説明できるようになります。ほかの人が伝えるのが難しいと思うようなことを、サッと説明してくれるようなタイプのお子様は空間認識能力が高い可能性があるといえるでしょう。
理解力が高い
空間認識能力が高い子どもは、物事の配置や構造を的確に把握できるため、さまざまな場面で理解力を発揮します。たとえば問題発生時に迅速に原因に気付き解決策を見つけ出すことができたり、相手の言っていることをその場面の状況から的確に理解したりすることが可能です。
空間認識能力を鍛える方法
幼児期に空間認識能力を鍛えることで、運動能力や理解力の向上が期待されることがわかりました。では、この能力を鍛えるにはどのような方法が効果的なのでしょうか。ここからは空間認識能力を伸ばすとされている習い事や遊びについて紹介していきます。
空間認識能力を鍛える習い事
空間認識能力は、身体を動かしたり物をよく見たりすることで伸びるといわれています。以下の３つの習い事はそれらの要素がしっかりと含まれており、空間認識能力を鍛えるのにおすすめの習い事です。
野球
野球では、相手の位置を把握してボールを適切な力で投げることや、飛んでくるボールの位置を予測してキャッチすることなどが求められます。また、それらを走りながら行う必要もあるため、周囲の選手の位置や状況を瞬時に理解して身体を動かすといった能力が鍛えられるでしょう。
サッカー
サッカーは大きなフィールドで行われるため、広範囲な空間でボールや相手選手との位置関係を把握する必要があるスポーツです。広範囲における視覚情報の処理や、同時にボールを扱う身体の操作なども必要になるため、空間認識能力を鍛えるのに向いているといえます。
お絵描き教室
お絵描きは、描く対象の物体や景色の構造を理解し、それを平面上に表現する必要があるため空間認識能力の向上に役立つ習い事のひとつです。奥行きや立体感、構図などを「よく見て理解する」こと、そして全体図を俯瞰して色を配置することなども空間認識能力につながっていきます。
空間認識能力を鍛える遊び
では家庭で空間認識能力を鍛えるにはどうしたらよいのでしょうか。保護者の働きかけや生活における工夫などさまざまな鍛え方がありますが、ここでは簡単に取り組めることとして、空間認識能力を鍛えるおすすめの遊びを紹介していきます。
パズル
パズルは、異なる形状やパーツを組み合わせることで空間認識能力を鍛える優れた遊びのひとつです。
平面パズルの経験を重ねたあとは、立体パズルにチャレンジすることもおすすめです。ピースの形や配置を考え、正確に組み立てることで、物体の立体的なイメージを形成する力が向上します。パズルを通して、物事の配置や関係性をより正確に把握する能力の向上も期待できます。
折り紙
折り紙は異なる折り方や組み合わせによって、平面的な材料から立体的な構造を作り上げるという非常に優れた遊びです。
空間的な構造を把握しやすくなるだけでなく、展開図の理解や想像力、手先の器用さにもつながります。幼児期の子どもにとって親しみやすい素材という点でも、家庭で積極的に取り入れたい遊びといえるでしょう。
積み木・ブロック
積み木やブロックは、子どもたちが直感的に立体物の関係を理解するのに理想的な活動です。
異なる形状やサイズの積み木やブロックを使うことで、物体の特徴や相対的な位置を把握する力が育まれます。どのように組み合わせると見本と同じ形になるか考えたり、積み重ねることで見えない部分にも積み木があることに気づいたりするなかで、自然と空間認識能力が向上していくでしょう。
鬼ごっこ
鬼ごっこは、広い場所を走りながら周囲の状況を素早く把握し、相手の位置を予測する必要がある遊びです。そのため位置関係や距離感という空間認識が養われます。
また、「フェイントのため方向転換する」「障害物にぶつからないように避けて走る」といったさまざまな身体の動かし方を身につけていくこともできるでしょう。多くのスポーツの基礎となる動きを含むため、積極的に楽しみたい遊びのひとつといえます。
折り紙や積み木を試したけどなかなか遊んでくれない、、、とお悩みの方
子どもが興味を示すおもちゃには好みがあります。お絵描きが好きな子どももいれば、絵本を読むことが好きな子どももいます。空間認識能力が育つから折り紙や積み木をさせたい！と思い買い与えても手を付けることさえない。というのは子育てあるあるかもしれません。
とは言え、何かしらの方法で空間認識能力を高めてあげることはできないだろうか…そんな悩みを抱えていませんか？
天神では「折り紙の展開図や図形の重なり」など空間認識力を育む問題を多数収録しています。
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折り紙の展開図で空間認識能力を育てる
空間的な構造を理解するために、折り紙問題を用意しました。
「左の折り紙を開くと、どのような折り線がついているでしょう。正しいものを選びましょう。」などの簡単な問題からスタートすることが出来ます。アニメーションで展開する図も紹介するので、視覚的にも理解しやすいでしょう。
好きなものはとことん追求してほしい！を実現するための難しい問題も用意しています。
問題を解くのが簡単になってきたら、難しい問題にチャレンジ！
「左の模様を作るには、どの積み木が必要でしょう。ちょうどよいものを６つ見つけて丸をつけましょう。」などの複雑な積み木が載せられている問題も天神には収録されています。初めからチャレンジするのではなく、スモールステップで簡単な問題から徐々に難易度を上げていくことが上達のコツです。
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