小学校受験問題にある「しりとり」の不安を解消!親子で楽しみながらスキルアップする方法
小学校受験における問題の中でも多く出題される「しりとり」。語彙力や思考力、集中力を必要とする問題ですが、日常的にゲームとして取り入れる手軽さもあるためご家庭や幼稚園などでも取り入れられていることも少なくありません。しかし、対策をしていなかったばっかりに、いざ試験の時に「言葉が出てこなかった」なんてこともありますので、ご自宅でお子様と一緒に練習をしておきましょう。
今回は、小学校受験問題でもよく問われる「しりとり」の問題について解説します。
しりとりの問題
「しりとり」はゲームとして親しまれているものですが、小学校受験の問題に使われることも少なくありません。また、ただしりとりをするだけではなく、複雑なルールが付け加えられることもあります。実際にはどのような形で出題されるのか、問題を見てみましょう。
しりとり問題の代表的な形式
以下に示すのは、「天神」幼児タブレット版に実際に収録されている問題です。
このように絵が並んでいて、「しりとりになるように、順番に並べましょう」などと指示されます。
答えは「ブランコ→こい→いるか」となりますね。
また、このように絵が並んでいて、「しりとりになるように、空いているところにあてはまるものを選びましょう」と指示されるものもあります。
ここでは「すいとう」と「ししまい」の間に入るので、「うし」が正解となります。
しりとりの応用問題
実際の受験問題では、言葉の数が増えるなど、さらに複雑になった問題や、他のルールを加えた応用問題が出題されることもあります。どのような応用問題が出題されることがあるのか、二つのパターンをご紹介します。
○番目のものは何でしょう?
一つ目は、いくつかの絵が並んでいて、「この絵に描かれた言葉がしりとりになるようにつなぎ、〇番目にくるものには印を付けましょう」といった問題です。
この問題では、二番目や三番目といった指示の内容を覚えておき、それを忘れないように気を付けながらしりとりを作る必要があります。「何番目を答えるんだっけ?」「何を選んだんだっけ?」などと混乱しないよう、注意が必要です。
一つだけいらないものがあります。それは何でしょうか?
二つ目は、いくつかの絵が並んでいて、「この絵に描かれた言葉でしりとりをしたとき、一つだけいらないものがあります。いらないものに印を付けましょう」といった問題です。
この問題は、要求される判断が複雑になったものといえます。
ある言葉からつながる言葉が無かったとき、自分が名前を知らないのか、その言葉でしりとりが終わっているのか、それとも「いらないもの」からつなげようとしているのか、いくつもの可能性が考えられるからです。
大人にとってはシンプルで簡単なゲームのようにも思えるしりとりですが、実際に出題される問題には意外と難しいものもあることがお分かりいただけたかと思います。
では、しりとりの問題を正解できるようになるには、どのような能力が必要なのでしょうか?
しりとりを続けるために必要な力
しりとりの問題で問われることになる能力は、主に以下の三つです。
一つずつ、詳しく見てみましょう。
語彙力
最も大事になるのは「語彙力」です。
しりとりは言葉をつないでいくゲームですから、登場する言葉を知らなければそもそも成り立ちません。先ほどの問題の例にあったように、「ししまい」のような、あまり馴染みのない言葉が並ぶこともありますので、語彙力を高めることは非常に重要だといえます。
また、同じような絵を見ても、「まぐろ」と読むか「さかな」と読むかなど、判別が難しい場合もあります。同じ絵を見た時に言葉を複数思い浮かべられるような、言葉を運用する力を育てることも大事になります。
思考力
続いては「思考力」です。
その場の指示に合わせて様々に言葉を扱うことには、思考力が必要になります。また、ある言葉からつなぎ始めてうまくつながらなかった時、たとえば別の言葉から始めてみるなど、自分で考えながら臨機応変に手順を変えることが求められます。このときにも複雑な思考や判断を必要とします。
集中力
最後に、「集中力」です。
指示をしっかり聞き漏らさず覚えるため、問題文を集中して聞くことも大事です。前述したように、一口にしりとりと言ってもその指示はさまざまですので、しりとりのルールを知っているだけでは正解できません。
また、絵と言葉を同時に思い浮かべて素早く組み合わせていくことになるため、ここでも集中力が必要です。一つの絵が指す言葉を思い浮かべたまま、別の絵を見て言葉を思い浮かべて組み合わせるといった作業には、集中力が不可欠です。気が散っている状態だと、せっかく思い浮かべた言葉を忘れてしまうことにつながります。
しりとり問題の対策方法
ここまで、しりとりの問題が出題されるときの形式や、問われる能力についてまとめました。では、これらの問題に対応するためには、どのように練習するとよいのでしょうか。ここからは、お子様がしりとりの問題に正解できるようになるための、ご家庭でできる対策方法をご紹介します。
時間が空いたら行う
しりとりは、日常生活の中で取り入れやすいゲームです。お受験対策と気を張りすぎずに、コミュニケーションの一環として馴染んでおくとよいでしょう。短い時間でも遊べるものですから、団らんの時間や移動中など、時間が空いた時にしりとりをやってみるようにしましょう。
ルールを追加してしりとりを行う
しりとりのルールが理解できるようになってきたら、今度は使う言葉に制限を加えたり、ルールを変えたりするのもよい方法です。
さまざまな言葉を思い出す練習になったり、その場で出された指示を正しく受け取って答える練習になったりします。また、お子様がしりとり自体に飽きてしまって、練習がイヤになってしまうことを防ぐこともできます。どんなルールが追加できるのか、具体的な遊び方をいくつか紹介します。
〇文字しりとり
まずご紹介するのは、「三文字の言葉でしりとり」のように、文字数を制限したしりとりです。
この場合は、「りんご→ゴリラ→ラッパ」のように続けることになります。このようなしりとりを行うことで、文字の数や音の数に対する感覚を養うことができます。もちろんしりとりですので、「ん」が最後についてはいけません。文字数に気をとられて「ん」で終わる言葉を言ってしまわないように気を付けることになりますので、複数のルールに従う練習に適しています。
生き物しりとり
続いては「生き物しりとり」のように、言葉のジャンルを制限したしりとりです。
この場合は、「りす→すずめ→めだか」のように続けることになります。もちろん、生き物に限らず、食べ物、家の中にあるものなど、ジャンルは自由に設定してかまいません。お子様の楽しみやすいジャンルに合わせて、自由に難易度を設定することができます。このようなしりとりを行うことで、様々な種類の言葉に触れたり、使ってみたりする機会が生まれますので、「語彙力」を重視した練習に適しています。
逆さしりとり
次に紹介するのは「逆さしりとり」です。これは、普通のしりとりとは反対に、「前の言葉の頭の文字が最後に来る言葉をつなげていく」というルールのしりとりです。
例えば、「りんご→かたつむり→すいか」のように続けることになります。ある文字が最初についた言葉ではなく、最後につく言葉を探すことになるので、思い出すのが難しくなります。言葉を思い出す練習や、うまく使う練習に適しています。
にばんめとり
最後にご紹介するのは「にばんめとり」です。これは、「前の言葉の二文字目の文字が頭に来る言葉をつなげていく」というルールのしりとりです。
例えば、「リコーダー→コイン→いも」のように続けることになります。「ん」が付いてはいけない場所が最後ではなく、二番目の文字になるため、普通のしりとりとは違う部分に気を付ける必要があります。その場で与えられたルールをきちんと理解して、思い込みをせず従う練習に適しています。このようなルールを追加しながら遊ぶことで、さまざまなしりとりに対応する力を付けることができます。
辞書や辞典を活用する
続いてご紹介する対策方法は「辞書や辞典を活用する」ことです。この活動は、新たな言葉を覚え、語彙力を鍛えるために非常に重要です。
絵や写真を掲載した辞典や、子ども向けの辞書などを活用すると、言葉にたくさん触れることができ、絵から言葉をイメージしやすくなります。また、昔話の読み聞かせをしている時など、普段の生活の中で、お子様が知らない言葉に触れることもあると思います。こんなとき、子どもでも読める辞書を持っておくと、「調べる」練習をすることができて便利です。
ただし、辞書の使い方を習うのは小学校でも高学年になってからです。一人で辞書を引くのはかなり難しいことです。保護者様と一緒に、辞書や辞典を活用するとよいでしょう。それでも抵抗がある場合や、お子様がまだ小さいうちは、調べること自体を嫌がってしまうことを避けるため、保護者様が辞書の中身を読んであげるのがおすすめです。お子様にとって抵抗の少ないタイミングで、ゆっくりと一緒に辞書を引く練習へと進めていきましょう。
このようにして「知らない言葉を調べる」習慣を付けておくと、小学校以降の国語の学習で非常に役に立ちます。
受験用の問題に取り組む
最後の対策方法は「受験用の問題に取り組む」ことです。先ほど、ただ言葉をつなぐだけではない応用問題について述べましたが、ただ「しりとり」を知っていて言葉が分かるだけでは、正解にたどり着けない問題も出題されます。
そのため、問題集などを手に入れて、実際に受験で問われている形の問題に慣れておくと心強いです。テスト当日は特に緊張しますから、やったことのあるルールを提示される方が、落ち着いて取り組めます。集中力も問われるしりとり問題では、落ち着いて問題に取り組むことができるかが大きなポイントになります。
まとめ
ここまで、小学校受験で問われる「しりとり」の問題の出題形式や問われる能力、そしてご家庭でできる対策方法についてご紹介いたしました。
「しりとり」では、普段から触れている言葉の量や、言葉を扱う能力が重要になります。ゲームとして日常的に「しりとり」と触れ合っておくことで、楽しみながら「しりとり」の問題に対応できる能力を付けていきましょう。
「しりとり」の練習のコツはわかったけれど、実際に取り組むのは大変そう・・・と感じられた方へ
「しりとり」をご家庭で練習する際には、
・時間が空いたら行う
・ルールを追加してしりとりを行う
といった工夫が大切だとご紹介しました。
とはいえ、しりとりでたくさん遊んだり、いろいろなルールを考えて実践したりするのは、家事、育児、仕事などをしながらだとなかなか難しいかもしれません。
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なお、「しりとり」の問題は70問収録されています。
初めは「しりとりになるように、絵を二つつなげるだけ」というシンプルなもので、そこから順番にレベルアップしていきます。
スモールステップで問題を解く力を養う
「天神」で扱うしりとりの問題は、初めは「二つの絵をつなげるだけ」というシンプルなものから、順番にレベルアップしていきます。そのため、無理なく「しりとり」のルールを身につけることができます。
進めていくうちに、「ししまい」など、触れたことがなさそうな言葉が出てきたり、「は」と「ば」のように、濁点の有無が違う文字が混ざって出てきたりと、少し難しい問題へも自然にチャレンジできるような工夫がされています。
「しりとり」に必要な語彙力・思考力を鍛えるコンテンツも多数収録
「天神」には、「初めの文字が『か』であるものを選ぶ」というような問題が収録されております。この問題に取り組むことによって、まずは絵と言葉を結びつける練習ができ、いきなり「しりとり」の問題を解こうとするよりもスムーズな形で語彙力や思考力を育むことができます。
さらに「天神」には、読み聞かせのコンテンツが39作品も収録されています。物語には、日常生活の中ではあまり見ることのないものもたくさん登場します。絵もついているので、楽しく言葉を覚えられますし、見た目と言葉をつなげて覚えるきっかけにもなります。
ぜひ、こういったコンテンツも同時にご活用ください。
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