子どもの自己肯定感を高めるために親ができることとは?~具体的な関わり方と避けたい言葉・伝えたい言葉~

子どもが自分に自信を持ち、なんでも積極的に取り組んでほしいと願うのは、親として自然なことです。

近年よく耳にする「自己肯定感」というワード。子どもの自己肯定感を高めたほうがよいことはわかっていても、家庭でどのような関わりをすればよいのか、それを正しく実行できるか不安に思う方もいるでしょう。この記事では、子どもの自己肯定感を高めるために親ができることを具体的に紹介していきます。

目次

自己肯定感とは

自己肯定感とは、自分自身に対する肯定的な評価や信頼感のことです。これは自分の能力や価値を認め、自信を持つことにつながっていきます。

子どもにとっての自己肯定感も同様で、「自分は自分のままでいていい」という心の根ともいうべき部分が確立されるため、そこから育つ枝葉によりさまざまなメリットを得られるのです。

自己肯定感が高い子どもの特徴

では自己肯定感が高い子どもにはどのような特徴があるのでしょう。ここでは4つの特徴を紹介します。

  • 素直に自分の気持ちや考えを話せる
  • 失敗しても諦めず取り組める
  • 自分のことも友だちのことも認められる
  • 周囲の人と上手にコミュニケーションがとれる

自己肯定感が高い子どもに多く共通しているのは、前向きな考え方ができるという部分です。「失敗しても大丈夫」という気持ちがあるため自分の気持ちを臆せず伝えられたり、何度でも挑戦しようという意欲が生まれます。そして自分も他人も同じように尊重されるべきだと理解しているため、協力したり共感したりといった高いコミュニケーション能力を発揮していくという特徴もあります。

また、自己肯定感が高いことで他者からの評価を気にしすぎないという点も関連する特徴といえるでしょう。SNSなどで目に見える評価の多い現代において、自己肯定感の高さは生きやすくなる要素のひとつになり得ます。

自己肯定感を育むのは何歳から?

自己肯定感を育むのは何歳から?

前述のとおり「自分は自分のままでいい」と、ありのままの自分を肯定することが自己肯定感となります。乳児の子育てを想像してください。子どもに対し役割を与えたり、できないことがあったとしてもそれを否定することはまずないでしょう。赤ちゃんは生まれたころから五感を使ってあらゆることを吸収しています。親が子に対して無条件に愛情を注ぐことこそ自己肯定感を育む重要なポイントです。

つまり、すでに自己肯定感を育てている最中だと考えると、新しい取り組みを始めるのではなく今の子どもへの関わりそのものを見直すことが大切だといえます。

子どもと母親の関係作りが大事

生後半年頃にお父さんやお母さんなど身近な人の顔を認識できるようになり、愛着が形成されていきます。愛着形成とは、子どもが安心感や信頼感を養育者から得ることで、自己肯定感や社会性を育てるうえで大切なプロセスです。子どもに対して穏やかで心の支えとなるような関わり方をすることで、子どもは安心感を得て、自己肯定感の土台が育ちます。

自己肯定感を下げてしまう「避けたい言葉」

自己肯定感を育てるポイントを見ていく前に、自己肯定感を下げてしまう言葉を知りましょう。つい言ってしまいがちな言葉ばかりですが、実は「避けたい言葉」だとされています。

避けたい言葉の一例
  • ちゃんとして
  • 〇〇くんはできるよ
  • できない子だね

言葉を言い換える

どれも親の言葉としてよく聞くものですが、子どもにとっては呪いの言葉になりかねない危険なワードです。ひとつずつ、どのように言い換えるとよいのか解説していきます。

「ちゃんと」ではなく具体的な指示を出す

「ちゃんとしなさい」「早くしなさい」という言葉は、よく聞くフレーズですが、子どもにとっては常に言われ続けることで、「ちゃんとできない」「いつも遅い」というマイナスな自己評価を抱かせてしまう可能性があります。この場合は「まっすぐ立ってね」「足をそろえて座ってね」など、具体的に今どうすればよいのか伝えることが大切です。

比較するなら他人ではなく本人と

常に誰かと比べられる声掛けをされていると、1番にこだわったり、できている自分の方がすごいと勘違いしてしまうようになりかねません。

比較をするのであれば「昨日よりできているね」など過去の子ども本人と比べましょう。自分と向き合うことにつながり、自己肯定感が育まれやすくなります。

人格ではなく行動を否定する

「いつもこうだね」「ダメな子だね」など、人格を否定するような言葉は自己肯定感に関係なく使うべきではありません。よくない行動をした場合には、「今の〇〇はよくなかったね」と行動を否定するようにしましょう。

自己肯定感が高い子に育てるために親ができること

自己肯定感が高い子に育てるために親ができること

自己肯定感を育てるために、親ができることはたくさんあります。信頼関係が築かれている親だからこそ効果が高く、子どもの人生にも大きな影響を与えるでしょう。

ここではいくつかのポイントを紹介していきますので、ぜひ日頃の関わりで実践してみてください。

子どもの話を聞き、肯定する

子どもの話をさえぎらずに最後まで聞くようにしましょう。的を射なかったり、なかなか次の言葉が出てこなかったりするために、つい親が代弁してしまう場合もありますが、最後まで傾聴し受け入れることが大切です。自分の話を聞いてもらえる、意見を言っていいんだと思えることが、自己肯定感を育むことにつながります。

子どもに選ばせる

幼児期から「自分で決めた」という経験が多い方が自己肯定感が高まるとされています。失敗するかも、こっちの方があとで困らない、と親が選ぶことでうまくいくことも確かにありますが、その場合は2つくらいに候補を絞って聞くのもひとつの手です。

子どもに考えさせる

質問に答えるとき、新しいことを始めるとき、子どもが自分で考える時間を作ることが大切です。自分で問題を考え、解決策を見つけると、自信や成長を感じることができます。自分の考えを大切にすることが、自己肯定感を高めることにつながります。

結果ではなく過程を褒める

たとえば食の細い子がご飯を全部たべたとき、「全部食べてえらいね」ではなく「最後まで食べようと頑張ったね」などが過程を褒める言葉です。過程を褒めることは子どもが目標に向かって努力し、取り組む姿勢を褒めることを重視しています。成功や失敗に左右されず、努力や工夫が評価されることで、次への意欲や自己評価につながるでしょう。

過剰な期待を押し付けない

過剰な期待を押し付けない

たとえば順位のつくような活動で2番になったとき、「すごいね、次は1番を目指そうね」と無意識にプレッシャーをかけている場合があります。まずは2番になった頑張りや過程を褒めて、子どもを受け入れてあげましょう。できてもできなくてもあなたが大好き、という姿勢で関わることが自己肯定感を高めます。

先回りせず、失敗を経験させる

親が見ていて失敗しそうと思ったとき、先回りしてそれを回避しようとすることがあります。一見、成功体験を積むための行動に感じられますが、失敗を経験することも大切です。失敗から学ぶことで自信を持ち、自分の力を信じることができます。失敗を避けるよりも、それを乗り越える方法を学ぶことが、自己肯定感を高める手助けとなります。

失敗を前向きにとらえるようにする

失敗を経験するだけでなく、その経験から自己肯定感を育てるには「失敗を前向きに捉える」ことが必要です。成功か失敗かに目を向けるのではなく、最後まで頑張ったことや工夫したことなど、過程を認識できるような声かけをすることで「失敗しても大丈夫」「失敗しても自分は受け入れてもらえる」という気持ちを育むことができます。

自然・文化にたくさん触れさせる

自然や文化に触れることは、子どもにとって大事な体験です。自然の美しさや文化の多様性を知り、興味関心が広がることで「どんな自分でもいいんだ」という自己肯定感の土台が育まれます。また、自然の中で遊んだり、文化的な活動に参加することで、子どもたちの想像力や問題解決能力も伸びていくでしょう。

親自身が自己肯定感を上げる

自己肯定感に限らず、親が子どもに「こうなってほしい」と思った場合、まず親がそうなれるよう努めることで子どもの手本となります。子どもは親の姿をいつでも見ています。親自身が自己肯定感を上げるような振る舞いをすれば、自然と子どもにも必要な声掛けや援助ができるようになっていくはずです。

感情的に怒ったり怒鳴ったりしない

子どもを注意する場面で、感情的に大声を出して怒らないようにしましょう。身の危険がある場合を除き、大声で怒鳴られた子どもはまず恐怖を覚えるため、何について叱られたかわからなくなってしまいます。また「お父さん、お母さんに嫌われたかも」という不安を感じて、顔色を伺い行動するようになってきます。自己肯定感を下げる可能性があるため、理性的に叱ることが大切です。

自己肯定感を上げる言葉かけ

ここまで、自己肯定感を育てるために必要なことや避けるべきことを紹介してきました。しかし今すぐにすべてを実践することは難しいでしょう。そこで、まずは「自己肯定感を上げる言葉かけ」を意識することから始めてみることをオススメします。

「ありがとう」「助かった」「嬉しい」など、感謝の言葉は子どもにとって人の役に立てたという喜びや、自分の存在意義を感じられる言葉です。

大好きだよ」「あなたは宝物だよ」など、愛の言葉は子どもの存在そのものを受け入れ肯定する素晴らしい言葉です。この時「〇〇をしてくれるから大好きだよ」など理由付けをしないことがポイントです。ありのままの存在が大切であることを伝えます。

「大丈夫」は魔法の言葉とも言われ、安心と次へ進む勇気を与えてくれる言葉です。こちらも「絶対に大丈夫」「多分大丈夫」など重くも軽くもならないように、穏やかに淡々と伝えることを意識しましょう。

まとめ

この記事では、自己肯定感とはそもそもどういうことなのか、親は具体的にどのような関わりをするとよいのかについて紹介しました。自己肯定感を育てるポイントは日々の生活のなかにたくさん散りばめられています。ちょっとした意識の変化で、かける言葉も変わってくるでしょう。この記事が、お子様との関わりをより良くするための参考になれば幸いです。

自己肯定感という土台をしっかり作って、子どもの自主性・主体性を育てよう

自己肯定感を育むためには、

①主体的に取り組む
②集中する

達成感・満足感を得る

というサイクルが必要です。と、言っても子どもは日常におけるすべてのことに興味が湧くわけでもないので、親ができることだけで自己肯定感を育むことは簡単じゃない、、、と考えていませんか?

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子どもの「自己肯定感」を育む天神幼児タブレット版の特徴

①主体的に取り組む(お子様の「好き」を活かし、自主性を育てる)

お子様の「好き」を活かし、0歳から6歳までの全範囲から「これがしたい!」と思う内容をいつでも好きに学べるのが「天神」です。知識、数量、言葉、記憶、思考の5系統62ジャンル、ひらがな、カタカナ、数、時計、図形、比較、朗読、百人一首などを収録。どれでも好きなものがいつでも使えます。自分で選び、好きなことを伸ばす教育ができます。

②集中する(出題⇒正解⇒ほめるのサイクル)

「天神」幼児タブレット版は、一問ごとに完結するサイクルを繰り返すタブレット教材です。幼児が集中できる時間は非常に短いものです。一問一問が短時間で区切られています。

達成感・満足感を得る(褒められることで自己肯定感も向上します)

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