右脳教育のメリットとは？子どもの右脳を鍛える効果的な遊びと習い事を紹介します。

2024年2月1日2024年11月5日

「記憶力」や「集中力」を幼児期に育てていくことで才能を伸ばす「右脳教育」。我が子の教育にも取り入れたいけれど、何から始めたらいいのか分からない…という方も多いのではないでしょうか？この記事では、右脳教育の効果や注意点、自宅でできる遊びなどについて紹介していきます。右脳教育に興味のある方は、ぜひ最後までご覧ください。

この記事でわかること

右脳教育が子どもにもたらす効果
子どもが右脳教育を受けるメリット
自宅で右脳を鍛える遊び
右脳を鍛える習い事

右脳教育の効果とは

そもそも「右脳教育」とはどのような教育なのでしょうか？脳の機能や発達の観点から、右脳教育が必要な理由、何歳までに取り組むべきかなど、右脳教育の効果について説明していきます。

右脳と左脳の役割

人間の脳は右脳と左脳に分かれており、それぞれ異なる役割をもっています。右脳は感覚や直感を司る脳、左脳は分析的・論理的思考を司る脳といわれています。人間は、普段から右脳と左脳の両方を使っており、どちらの傾向が強いかは人それぞれです。芸術家やミュージシャン、スポーツ選手などは右脳の働きが優れている方が多いといわれています。

右脳教育が必要な理由

生まれてすぐの子どもは右脳を活発に使っており、急速に成長していきます。その貴重な時期に右脳教育を受けることで子どもの感性が磨かれ、生まれもった能力が開花するきっかけになります。子どもの可能性を広げていくために、右脳教育が効果的なのです。

何歳までに右脳を伸ばすべきか

右脳は、生まれてから3歳頃までが最も活発に働いています。また、小学校以降は学校教育によって左脳の発達が活発になり、逆に右脳の育つ機会が減少していきます。そういったことからも、小学校入学前の6歳頃までが右脳を伸ばすのに適しています。

右脳教育を行うメリット

右脳が活発に働く時期である乳幼児期は、右脳教育を取り入れるのに適した時期であることがお分かりいただけたと思います。ここでは右脳教育を行うメリットについて、具体的に紹介していきます。

記憶力・集中力の向上

右脳教育を行うことで、記憶力・集中力の向上が期待できます。右脳を刺激する遊びや教育法を取り入れることで、脳内で記憶の領域を司る海馬を鍛えることができ、記憶力や集中力の向上につながります。

バランス感覚の向上

右脳教育のメリットとして、バランス感覚の向上も挙げられます。

小学校以降の義務教育では、言語や計算といった左脳的教育がメインに行われます。そのため、右脳教育を意識しなければ、脳の発達が偏ってしまう可能性があります。右脳教育によって意識的に右脳の発達を促し、幼児期にその土台を作っておくことで、左右のバランス感覚が優れた脳に発達していきます。

両方の脳がバランスよく発達することで、子どもの潜在能力を引き出すことができるといわれています。また、精神的な落ち着きが増し、バランスのとれた人間性が養われます。

処理能力の向上

右脳教育によって処理能力の向上も見込まれます。右脳教育で取り入れられる教育法を実践することで、頭の回転が早くなり、処理能力の向上につながります。処理能力が向上することで、周囲の状況を冷静に判断しながら行動できるようになり、社会への適応力も育むことが出来ます。

右脳教育を行う上での注意点

右脳教育には様々なメリットがありますが、実践するにあたって注意点もあります。詳しく紹介していきますので、右脳教育を行う際には心に留めておいてください。

子どもによって向き不向きがある

右脳教育で得られるメリットがある一方、子どもによって向き不向きがあることに注意が必要です。

右脳教育の方法が合わない場合、子どもにストレスがかかってしまい、独り言が増える、カッとなりやすくなるというようなケースもあるようです。また、「乳幼児期のうちに！」と親が焦ってしまうことで、子どもが楽しめず自主性が損なわれ、逆効果となってしまうこともあります。子どもの気持ちを優先しながら、親も一緒に楽しんで行うことが大切です。

右脳と左脳のバランスが崩れる

右脳教育を行う際は、右脳を鍛えるだけでなく、左脳とのバランスにも気をつけていきましょう。右脳と左脳の機能の違いやそれぞれの発達に適した年齢などを理解した上で、右脳教育に取り組むことが大切です。左脳が発達する段階に達したら、全脳をバランスよく使える教育法に切り替えていきましょう。

自宅で出来る右脳を鍛える遊び

「右脳教育」というと、なんだか難しそうというイメージをもたれる方も多いのではないでしょうか？ここでは、自宅で出来る右脳を鍛える遊びを紹介していきます。子どもと一緒に楽しみながら取り組んでみてください。

フラッシュカード

1つ目は、フラッシュカードです。絵や文字の描かれたカラフルなカードを大量にかつ高速で見せることで、子どもの興味を引き付け、右脳の働きを活性化します。フラッシュカードを続けると、集中力、語彙力、理解力、瞬間記憶力が育つといわれています。また、右脳は映像の脳、左脳は言語の脳といわれており、カードの絵を見せながら、その名称を言って聞かせるので、絵とその名称の関係性を自然と理解できるようになり、左右の脳をつなぐ連結回路を育てることができます。

読み聞かせ

毎日の絵本の読み聞かせも、右脳教育につながります。子どもは気に入った遊びを繰り返しながら創造力を養っていくため、子どもが興味のある絵本を繰り返し読み聞かせることが大切です。毎日の積み重ねが右脳の発達につながり、豊かな言語力や想像力、表現力を身につけることができます。毎日の読み聞かせが楽しい時間になるように、初めはコミカルな響きや繰り返しの言葉を使った短いお話から始めていきましょう。

知育遊び（積み木・パズル）

積み木やパズルなど、手を使った知育遊びもおすすめです。手、特に指先は、「第二の脳」と呼ばれるほど神経細胞が集中しており、手先をたくさん使う遊びは右脳教育に最適です。積み木やパズルを使って形や色を認識したり、頭の中でイメージしたものを組み立てたりすることで空間認識力や想像力が育ち、集中力も養えます。

両手を使うおもちゃ遊び

月齢に合わせて、両手を使えるようなおもちゃを用意することも右脳教育になります。おもちゃを口に運んで感覚を確かめたり、色々なものを掴んで感触を試したりすることで、右脳の発達が促されます。子どもの月齢に合わせて、優しい肌触りのおもちゃや音が鳴るおもちゃなど、興味をもちそうなおもちゃを用意してあげましょう。

右脳を鍛える習い事

自宅でも右脳を鍛える遊びを取り入れたいけどなかなか難しい、という家庭もありますよね。そこで、右脳を鍛えるのに効果的な習い事について紹介します。

右脳を鍛える習い事の特徴

右脳は、芸術や音楽に触れること、思いきり身体を動かして遊ぶことなどによって活発に働きます。したがって、右脳を鍛える習い事の特徴として、芸術分野や身体能力に関連したものが挙げられます。

右手と左手、両方使う習い事を選ぶ

右脳を鍛えるためには、右手と左手を両方使う習い事が効果的です。日常生活の中で利き手以外の手を使う機会はほとんどないため、習い事によって両手を使う経験を取り入れていくことが右脳の発達につながります。

子どもの興味があるものにする

右脳を鍛える習い事は多数ありますが、その中で選ぶポイントとして、子どもの興味があるもの、個性を伸ばせる習い事を選ぶことが大事です。右脳を鍛える効果のある習い事だとしても、実際に取り組む子どもがストレスを感じてしまうと、逆に脳の機能低下に繋がってしまうこともあります。子ども自身が楽しいと感じ、自発的に取り組めるものを選ぶことが重要です。

右脳を鍛える習い事の種類

右脳を鍛える習い事の特徴について述べましたが、ここからは具体的な習い事を紹介していきます。お子さんにはどの習い事が合うか考えながらご覧ください。

ピアノ

右脳が鍛えられる習い事として代表的なものが、ピアノです。ピアノを弾く際は、右手と左手で別々の動きをします。両手指をたくさん動かすことで、右脳が活発に働きます。また、常に楽譜を意識しながら次の音を見通して指を動かすことで、集中力も高まります。

スイミング

スイミングも右脳を鍛える習い事の1つです。運動的な習い事であるため、意外に感じる人もいるかもしれません。水による皮膚への刺激は、脳を活性化させるとも言われています。また、泳ぐときは今自分がどのあたりにいて、手足はどのような状態なのかを頭の中で考えイメージして泳ぐ必要があるため、空間認識能力が養われます。

そろばん

そろばんは、左手を常に固定して、右手でそろばんの珠を弾きます。指先を使うことに加え、そろばんで習う「珠算式暗算」によって右脳が鍛えられます。「珠算式暗算」とは、筆算ではなく頭の中でそろばんの珠をイメージして計算する方法です。この、頭の中で珠をイメージして計算するという方法が、右脳を鍛えるのに大いに役立つのです。

リトミック

前述したように、芸術や音楽に触れること、思いきり身体を動かして遊ぶことによって右脳が活発に働きます。これらの条件を満たす習い事として、音楽に合わせて好きなように表現するリトミックがあります。リズムに合わせて身体を自由に動かして表現することによって、右脳が育まれます。

絵画教室

絵画も右脳をたくさん使う習い事の1つです。想像力が養われるのに加え、色鉛筆やクレヨンなどを使うことで指先も器用になります。また、実物を見ながら絵を描くだけでも右脳が刺激されます。見たものをどのように描いていくのかをイメージしながら実際に表現したり、立体的に描いたりすることで、空間認識能力も高まります。