【ごほうびを目的にはさせない!】ごほうびシール制度の作り方、得られる効果と注意点について

お仕事をしたら給料がもらえる大人のように、お子様にも“努力の過程・結果”に対してごほうびを与えるご家庭が増えています。しかし、ごほうびシール制度を取り入れたことで

ごほうび目的のお手伝いになっている
ごほうび慣れをしてしまって効果がなくなった

といったネガティブな声もよく耳にします。そこで今回は、理想的なごほうびシール制度の取り組み方や注意すべきポイントなどについて詳しく解説していきます。得られる効果や、ごほうびシール制度を子育てに取り入れるメリットなどにも触れていきますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

ごほうびシールとは

ごほうびシールとは

ごほうびシールは読んで字のごとく「お手伝いや目標達成のごほうびとして、お子様に渡すシール」のことです。

ごほうびシール制度はたまったシールをみることで子どもの努力を可視化できるので、取り入れている幼稚園・保育園も少なくないでしょう。登園後に手帳にシールを貼る「出席手帳シール」、お店屋さんごっこなどで店をまわりシールを集める「シールラリー(スタンプラリー)」など、さまざまな場面で園児の意欲を高めたり、ワクワクする瞬間をプラスしたりしています。

子どもは、はじめての出来事や慣れない出来事に取り組むことを本能的に嫌がるものです。しかし、ごほうびシールがあれば

シールがほしいから挑戦してみよう!
シールをもらうためにがんばる!

と物事をポジティブに考えられるので、取り組みへの動機づけとしても最適です。

ごほうびシール制度の作り方

まずはじめに、ごほうびシール制度の作り方について説明していきます。ごほうびシールをはじめるうえで大切なポイントは、

目的とルールを決める
過程が実感できる台紙作りをする
結果でなく過程も評価する

の3つです。この3つのポイントがあいまいになると、取り組みによって得られる効果がデメリットばかりになってしまうことがあります。下記の内容を熟読し、理解してごほうびシールづくりに取り組みましょう。

目的とルールを決める

シールをあげるタイミングになる「目的」「目標」を、事前にしっかり決めるようにしましょう。

設定時の大切なポイントは、“無理のない取り組みか”や“継続可能な内容か”などになります。達成が難しい取り組みを目的・目標にしてしまうと、「今日もできなかった…」と落ち込む原因になる場合があります。そのため、挑戦できたかどうかなど、意欲ややる気を重視する評価にするのがおすすめです。

また、ごほうびシールの価値をさげないためにも、もらえる機会を増やしすぎないようにルール設定をするのが理想的です。例えば、

保護者にいわれる前に自発的に取り組めたらプラス1枚
いわれてすぐに取り組めたときにだけシールをあげる

など細かなルールも明確にしておくと、お子様も理想的な取り組み内容をイメージしやすくなるでしょう。

過程が実感できる台紙作り

ごほうびシールを貼る台紙を作ると子どもの意欲がさらに高まります。

台紙はシールが管理しやすくなるだけでなく、シールがたまっていく過程を実感しやすいつくりにすることが重要です。たくさんのシールを一度にみることができるので、達成感も感じやすくなります。

台紙の作成例を挙げると、年中さんや年長さんのお子様には「シールビンゴ台紙」がおすすめです。

シールビンゴ台紙とは

シールビンゴ台紙は縦横3マス×3マスor5マス×5マスのビンゴ枠を作り、好きな場所にシールを貼っていくというもの。シールをもらうだけでも嬉しいですが、ビンゴ遊びも同時に楽しめるのでさらにワクワクできる取り組みになるでしょう。

また、手軽さ重視のご家庭にはカレンダーやドリルの表紙に直接シールを貼る方法がおすすめです。この場合は10個シールがたまったらさらにプレゼントをあげるといったルール設定をプラスすると、2度楽しむことができるでしょう。

ごほうびは結果でなく過程も評価する事

ごほうびと聞くと「結果」や「達成」にこだわってしまうことが多いですが、お子様を評価する場合は“取り組みの過程”もしっかりと評価するようにしましょう。

努力したことやがんばったことを評価することでお子様の自己肯定感が高まりますし、挑戦意欲を育むきっかけにもなります。そして、お子様の取り組みを優しく見守ったり、ほめたりすることで、親子の信頼関係もより確かなものになっていくでしょう。ごほうびシールをきっかけにして、ぜひ保護者の方も“ほめほめスキル”を高めるようにしてくださいね。

ごほうびシール制度を取り入れることで得られる効果

ごほうびシール制度を取り入れることで得られる効果

ごほうびシール制度の作り方・はじめ方を理解したところで、次に、ごほうびシール制度の取り組みを通して得られるメリットについてご紹介していきます。下記4つのメリットを理解して、より効果的にごほうびシール制度に取り組んでいきましょう。

向上心(やる気)を引き出す

ごほうびシール制度は、向上心ややる気を引き出す効果があります。

例えば、お子様がゲームをしたいのにお手伝いをしなければいけないシーンがあったとします。しかし、もしお手伝いをすることでごほうびがもらえる場合、お手伝いをしたい気持ちに変化する可能性があるでしょう。

お酒が好きな方であれば、晩酌を楽しみにすればその日の仕事をがんばれるといったように、子ども達もごほうびがあるからこそ目の前の取り組みをポジティブにとらえることができるようになるのです。

巧緻性が鍛えられる

シールを台紙に貼る行為は、繊細な指使いなど(巧緻性)を鍛える取り組みとしても効果的です。

例えば、2歳前後のお子様であれば大きいサイズのシールでも、“枠の中に貼る行為”は簡単ではありません。また幼児期のお子様でも、小さいサイズのシールを小さな枠に貼り付ける作業は集中して慎重に貼る必要がある難易度といえるでしょう。

このように就学前のお子様にとってシールを貼る行為は、巧緻性の面からみても理想的な取り組みと評価できます。シールの大きさや台紙の枠の大きさにも配慮して、ごほうびシール制度に取り組むようにしましょう。

達成感を与えられる

ごほうびシール制度はシールをもらうタイミングがひとつのゴール地点になるので、取り組むたびに達成感を感じることができます。また、スモールステップで目標達成ができるため、自信や自己肯定感を育みやすいといったメリットもあります。

他にも、新たな取り組みに対して不安を感じた場合でも、たまったシールを見ることで

こんなに自分はがんばれているんだ!
自分ならできる!
またこのときの達成感を感じたい!

といった気持ちを呼び覚ますきっかけになることもあるでしょう。

貯めるという概念が身につく

ごほうびシール制度はシールがどんどんたまっていくので、“たまっている”という感覚を視覚的に実感することができる取り組みです。

子どもは目にみえるものでなければ“たまる・ためる”といった感覚を実感しにくいといわれています。しかしたまったシールをみることで、取り組みによってたまるものがあると理解ができるようになります。そして次第に、「勉強をすると学習時間がたまる=取り組みによって頭がよくなる」といったように、ためることによって得られる効果なども実感ができるようになるでしょう。

ごほうびシール制度を取り入れる際の注意点

ごほうびシール制度を取り入れる際の注意点

最後に、ごほうびシール制度を取り入れる際の注意点について説明していきます。

ごほうびシール制度はメリットが多いお子様も喜ぶ楽しい取り組みですが、注意点に気をつけなければデメリットが多い取り組みになってしまう場合があります。そうならないためにも、下記4つの注意点をしっかりと把握し取り組むことが大切です。ではさっそく、ごほうびシール制度を取り入れる際の注意点をみていきましょう。

本人が気乗りしない場合はNG

お子様本人がシールを集める取り組みに積極的でない場合は、そのほかのごほうびに代替えする必要があります。スタンプにしたり、絵本の読み聞かせ券であったり、お子様の喜ぶごほうびを新たに考えるようにしましょう。

また、やりたくない取り組み(勉強やお手伝いなど)をごほうびを理由に強制させる場合も効果は低いといわれています。というのも、ごほうびシール制度はあくまでもやる気を引き出すきっかけでしかありません。そのため、嫌な取り組みはごほうびシール制度を取り入れても、習慣化できない可能性が高いといえるでしょう。

ごほうびありきの行動になってしまわないように

高価なものばかりをごほうびにしていると、ほしいものがなければ取り組まなくなってしまったり、ごほうび慣れに繋がったりすることがあります。また、“ほしいもの(ごほうび)をもらうため”にしか、努力できなくなってしまうこともあるでしょう。

そうならないためにも、お子様が取り組みに対して意欲を持てるようにアプローチしていくことが大切です。コツは取り組みの過程や自主性を評価し、言動でほめることです。保護者の方にほめてもらうことがなによりも嬉しいと感じる関係性を構築していくことが非常に大切になります。

意欲がある場合はNG

ごほうびシール制度は、やる気(意欲)を引き出したり、高めたりするための方法です。そのため、ごほうびシールがなくてもやる気があるお子様には、自発性や自主性を高めるアプローチを行うほうが効果が高まります。

例えば、ドリル好きのお子様にはごほうびシールを用意するのではなく、新しいドリルを準備したりタブレット教材を準備したりするほうが意欲が高まると考えられます。意欲が高い状態でごほうびを与えてしまうと意欲でなく物欲に欲求が変換されてしまうので、せっかくの意欲が低下してしまう場合があるでしょう。

そうならないためにも、お子様のやる気を的確に判断し、実施することが大切です。

目標達成まで親がしっかり管理する事

ごほうびシール制度に取り組む場合、保護者は

①目標の設定
②シール台紙作り
③声掛け
④見守り
⑤サポート
⑥評価

といったように、多くの役割を担う必要があります。つまりごほうびシール制度は、保護者の積極的な介入が必要不可欠ということです。

そのため、「家の手伝いをしたら報告してね。そしたらシールをあげるからね。」といったような丸投げの取り組みでは、効果は半減してしまうでしょう。ごほうびシール制度は一緒に計画を立て実践し達成することが大切なので、保護者の方はお子様が目標を達成するまでしっかり管理することが大切になります。

ここまでご紹介したとおり、「ごほうびシール制度」を取り入れることで

向上心を引き出す
達成感が得られる

等の効果を得ることが出来ます。

しかし、本人が気に乗らない場合は効果が無いし、
例えば自宅で勉強をしてほしい場合、本人が嫌ならなかなか難しいものなんじゃないか、、、

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