子どもが「一人遊びができない理由」は親にもある。見直すべき育て方と、一人遊びがもたらすメリット

「いつまでも親にべったりで困る」
「なかなか一人遊びが続かない」

子どもの一人遊びについて、こんな悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?子どもの発達段階において、一人遊に費やす時間は、とても大切な過程の一つです。一人遊びをしっかり経験することで、子どもの将来につながる集中力や考える力を育むことができます。

また一人遊びは、お友達と仲良く遊ぶ際に必要な力を養うためのステップでもあります。ここでは、子どもが一人遊びに取り組めない原因について解説します。また、一人遊びのメリットや、一人遊びができるようになるためには、親がどう働きかけたらよいのかについても見ていきましょう。

目次

子どもが一人で遊べるようになるのは何歳から?

子どもの一人遊びは、生後2〜3ヶ月の時期から始まっています。赤ちゃんが自分の手を一生懸命見つめたり、握りこぶしを口に入れようとする行為は、「ハンドリガード」といい、立派な一人遊びです。

赤ちゃんはこのハンドリガードによって、遊びつつ、目の焦点を合わせる練習をしたり、手が自分の体の一部であることを学んだりしています。そして体の発達とともに、少しずつおもちゃなどを使っての一人遊びにも取り組むようになります。

親から離れ、集中した状態での一人遊びが始まるのは、2、3歳ごろでしょう。このころになると、子どもは歩いたり走ったりの基本的な全身運動が上手にできるようになり、指先もとても器用になってきます。思い通りに動くようになってきた体や指先で、道具を上手に使ったり、細かい作業にも熱心に取り組むことができるようになります。また、大人をよく観察してまねたり、想像力が必要になる「みたて遊び」「ごっこ遊び」を楽しめるようになるでしょう。

取り組みやすい一人遊びの種類

一人遊びにつながりやすい遊びには、どんなものがあるのでしょうか?子どもが集中して、一人でも取り組める遊びについてみていきましょう。

想像力を育む「みたて遊び」や「ごっこ遊び」

想像力を育む「みたて遊び」や「ごっこ遊び」

子どもは、とても小さいころから親の仕草や行動をよく観察して、まねをしながら自分の遊びの中に取り込んでいきます。

みたて遊びは、実際目の前にはないものを、別のものに見立てながら行う遊びです。ブロックを携帯電話に見立ててお話しをしてみたり、段ボールを車に見立てて乗り込んで遊んだり、想像力を膨らませ、自分だけの世界を作りながら遊ぶ様子が見られます。このみたて遊びは、さらにごっこ遊びにつながっていきます。

ごっこ遊びの代表的なものに、おままごとがありますね。女の子に人気なおもちゃとしても「おままごとセット」は常に人気の商品です。自分自身が、他の人やものになりきって行うごっこ遊びは、役割を決めたり設定を決めたりしながら、その時々に応じて子どもが臨機応変に物語を進めていきます。時に大人の口まねをしてみたり、ひとりごとを言いながら遊ぶ姿が見られるでしょう。想像力だけではなく、表現する力や、語彙力、コミュニケーション能力の発達も促すことができる遊びです。

手指を使って表現する「ブロック」や「積み木」、「お絵描き」

手指を使って表現する「ブロック」や「積み木」、「お絵描き」

ブロックや積み木、お絵描きは、手指をしっかり使いながら、自分の思い描いた世界を表現する遊びといえるでしょう。

ブロックや積み木遊びでは、小さなパーツをさまざまに組み合わせ、平面から立体を作り上げる楽しさを学ぶことができます。慣れてくると、どんどんスケールを大きくしたり、他のおもちゃと組み合わせて、遊びを発展させていくことも可能です。どのパーツがいいのか判断し、時には作り直したりしながら、飽きることなく集中して取り組んでいきます。

またお絵描きは、クレヨンや鉛筆を持ち手先のコントロールを学びながら、自分の思うように描ける楽しさに、夢中になって取り組むことができるでしょう。経験したことを思い出して描いたり、想像力をはたらかせて描いたりと、自分なりの方法で表現する力を養うことができる遊びです。

興味関心をより伸ばす「乗り物遊び」

2歳ごろになると、少しずつ自我が芽生え、興味を示すものがはっきりしてきます。

男の子なら、電車やミニカーなど、乗り物に興味津々という子も多いですよね。

レールをつなぎ合わせながら、自分でルートを自在に作ることができる電車のおもちゃは、一人遊びにはぴったりです。最初は親が手伝ってあげながらレールのつなげ方などを教えてあげると、くり返すうちに、環状にするためにはどの形のレールを使うのか、立体交差はどう組み合わせたらいいのかを自分で工夫するようになります。レールを完成させ、電車を走らせることができると、達成感も味わうこともできるでしょう。

子どもの手にちょうどよいサイズのミニカーも、夢中で遊べるおもちゃです。働く車やかっこいい形の車など、種類を分けて並べたり、自在に走らせることができるので、お部屋中を使いながら、自分の世界に没頭して遊ぶことができます。

子どもの一人遊びにはどんなメリットがある?

では、一人遊びをすることには、どんなメリットがあるのでしょうか?

自立心が育まれる

一人遊びは、子どもが自分自身で遊びたいものを選び、ルールなども自分の基準で決めながら取り組みます。

それまで親と一緒に遊んでいた時には、どうしても親がリードしがちだった場面でも、一人遊びでは、自分で考え、悩みながら自分の判断で進めていく必要があります。一人遊びを経験して得た「難しかったけれど工夫しながら取り組めた」「自分だけでできた」という充実感や達成感を積み重ねることで、子どもは自信をつけていきます。

自信を持ち、ものごとに対して主体的に行動できるようになることで、子どもの自立心は少しずつ育まれていくのです。

集中力を鍛えられる

子どもが一人遊びをしている時間は、感覚が研ぎ澄まされた集中状態にあります。誰にも邪魔されず、自分の世界に没頭しながら遊ぶことは、集中力を鍛えるのにとても貴重な機会です。

自分のやりたいことにしっかり向き合い、「どうしたらうまくいくだろう」「ここはどのパーツを使うと思うように作れるだろう」と考えながら、集中を切らさずに一つひとつ問題を解決していく力は、その後の学習面にも大きく影響していきます。

想像力・思考力が養われる

想像力・思考力が養われる

一人の世界に没頭しているあいだ、子どもは多くのことを想像し考えながら、遊びを深めていきます。

みたて遊びやごっこ遊びなどでは、大人でも思いつかないようなおもちゃの使い方を試しながら、生活の場面を再現したり、物語を次々に生み出したりしていきます。ブロック遊びなども慣れてくると、とても上手に組み立てられるようになり、自分のイメージをどんどん形にするようになるでしょう。

一人遊びだからこその自分だけのやり方、自分だけのルールで、どんどん想像力を膨らませ、思考力を鍛えながら遊ぶことができます。

言語力・表現力が高められる

みたて遊びやごっこ遊びでは、一人でいくつかの役を担ったりしながら遊ぶ姿が見られます。大人のやり取りをまねたり、親と自分の日常会話を取り入れたりして、この状況ではどんなことを言うのだろうかと、子どもなりに考えながら遊びます。

買い物に出かけた時やテレビなどで新しい言葉を覚えると、さっそく遊びに取り入れてみたりしながら、言葉の学びも広げていくことができるでしょう。

一人遊びでは自分と向き合い、自分の頭の中を具現化する機会がとても多くあります。お友達と遊ぶ前の、自分一人だけで考える世界を思う存分表現できる時間でもあります。

社会性・協調性が育まれる

アメリカの発達心理学者パーテンによると、子どもの遊びは発達段階によって「何もしていない遊び」「傍観的遊び」「一人遊び」「並行遊び」「連合遊び」「協同遊び」の6つに分類されます。

年齢や発達にしたがって、一人遊びは次第にお友達との関わりを持ちながらの遊びに発展していきます。お友達と関わりながら遊ぶのに必要なのが、社会性や協調性ですね。

しっかり一人で遊び込んだ経験があると、「遊ぶことは楽しい」という気持ちを土台に、育まれた好奇心を外へ向けることができるようになります。お友達の遊びの様子が気になり、お友達の持っているものに興味を向けることができるのです。

また、一人遊びの段階で向き合った感情や、一人で試行錯誤しながら乗り越えた経験は、お友達と遊ぶ際の感情やイメージの共有など、コミュニケーションを取る際にもとても重要になります。

一人遊びに興味を持ってもらうために親ができること

では、子どもが一人遊びに取り組むようになるために、親はどのように働きかけたらよいのでしょうか?

過干渉にならないよう気を付ける

意外に多いのが、親が子どもの集中を妨げてしまっているというケースです。声掛けをすることは大切、正しい遊び方を教えてあげたい、という思いから、集中して遊んでいる子どもに、

「何して遊んでいるの?」
「これはこうやって遊ぶんだよ」

などと、声を掛けてはいませんか?自分の世界に没頭し集中状態で遊んでいた子どもは、声を掛けられたことで、それまでの思考が止まってしまいます。集中状態が一度切れてしまうと、すぐに遊びに戻っていくことは難しくなってしまうのです。おもちゃや道具の使い方も、大人は「正しい」遊び方・使い方に気づかせてあげようとしがちですが、ぐっと堪えて見守ります。

危ないことがない限りは自由にさせてあげることが、子どもの一人遊びをより豊かにするためのポイントです。

一人遊びを強制しない

まだ一人遊びに適した年齢や発達段階ではなかったり、その日はお母さんの近くにいたいという気持ちでいる子どもに、無理やり一人遊びをさせようとすることは、逆効果になることもあります。一人遊びは、親から指示されたり、強制されてできるようになるものではなく、子どもが自発的に取り組む活動です。

今はどんなことに興味を持っているのか、今日の様子はどうかな、と子どもの様子を観察してみましょう。親と一緒に遊びながら、次第に自分の興味のあることを見つけ、少しずつ集中して一人で遊び始める子も多いのです。

一人の時間を意図的に作る

一緒に遊んでいる子どもに、「洗濯物だけ干してくるから、遊んでいてね。何かあったら、ベランダにいるからね」など、声を掛けてみましょう。

親が少しの時間だけその場所を離れてみることも、少しずつ一人で遊べるようになる練習になります。子どもが不安にならないように、「お母さんが〇〇をする間だけ」など、子どもが分かりやすいよう具体的に伝えてあげるといいですね。

これを毎日続けると、子どもは「お母さんが〇〇している時は、あそこにいるから大丈夫」「この時間は自分一人で遊ぶ時間」と理解できるようになってきますよ。

距離感を意識する

距離感を意識する

一人遊びを始めても、寂しさや不安感がつのり集中できない子もいます。しっかり一人遊びに取り組むためには、「親がいつでも見守っていてくれる」という揺るぎない安心感が必要です。

親が他のことに忙しくて上の空で返事をしていたり、興味のない様子だと、子どもは不安に思い、遊びに集中することができません。ずっとそばにいて見ていてあげる必要はありませんが、子どもが発見や喜びを共有したいと思って「見て!見て!」と声を掛けてきた時には、目を合わせ、共感を示してあげることが大事です。

そのサイクルを繰り返すことで子どもは安心して、また一人遊びに戻っていくことができるでしょう。信頼関係が築けていれば、親が家事をしていても、少し姿が見えなくなっても、子どもは安心して一人遊びに没頭していられるのです。

年齢・性格による個人差があることを理解する

一人遊びは、とても小さいころから熱心に取り組む子もいれば、大きくなっても一人だけで遊ぶのは苦手、という子もいます。

一人遊びに取り組めるかどうかには、個人差があります。特に3歳ごろは、月齢や性格によって発達の個人差が大きい時期でもあります。幼児期は、まだ親と一緒に遊ぶことが楽しいと感じる子も多いでしょう。たとえ一人遊びが続かなくても、焦らずに、一緒に遊びながら子どもが集中できるタイミングを探ってあげるとよいかもしれません。

まとめ

子どもにとって、一人遊びをすることは重要な成長の過程であり、将来につながっていくさまざまな力を養うためにとても貴重な時間でもあります。まだ甘えたい盛りの幼児期は、なかなか親から離れたがらない時もあるかもしれません。

けれど、子どもは心も体も驚くほどのペースで成長しています。親のちょっとした働きかけや環境作りは、子どもが自分の興味のあるものに気づき、一人遊びを始めるためのサポートになります。自分だけの世界で、好きな遊びを思う存分経験し、満たされた子どもは、自信を持ってお友達との遊びの輪の中に入っていくことができるようになるでしょう!

幼児期に大切な「一人遊び」。では「一人学習」はどうでしょう?

「一人で遊び」が出来るようになることで

自立心
集中力
想像力・思考力
言語力・表現力
社会性・協調性

などの能力が育まれる。と紹介しました。この力は生きるために、そして勉強にも役立っていく力です。

「幼児期から勉強は必要がない!」と思われるかもしれません。お考えの通り、過度な勉強や本人に興味がないことを進めることは、むしろ勉強に対する苦手意識などにつながり結果的に逆効果になってしまうでしょう。では遊びの一環で自主的に学習を取り入れることが出来れば、勉強する姿勢が身につき、学習する上での土台つくりになると思いませんか?

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