計画が立てられない子どもの特徴と原因を分析!親が実践するべき7つのアプローチ
子どもは、幼児から小学生になるにつれ「自分のことは自分でやる」という場面が増えていきます。
何を優先して行動するかを考える必要がでてくるので、計画が立てられない子どもの様子に、イライラして叱る回数も増えていませんか?今回は、計画が立てられない子どもの特徴や親が実践するべき7つのアプローチを紹介します。非認知能力の一つである計画性は、子どものうちから少しずつ身につけていきましょう。
計画性とは
計画性とは、何かをしようとする時に、その目標を実現するためには何をどの順番でやるべきかを考えることです。
やるべきことや実現したい内容、自分が使える時間、そして実際に自分がどのくらいの速さで進められるのかなど、様々なことを考えなければなりません。仕事でも日常生活においても、計画的な人は「●時までに◎をしなければならないから、先に◯の準備から始めよう」など、先の見通しを立てながら行動します。
なぜ計画性をもつことが大切なのか
目標達成までに時間や工夫が必要なものは、順番通りに作業を積み重ねていかないと上手くいきません。上手くいったとしても、必要以上に時間や手間がかかってしまいます。また「今、何に時間を使うか」を決めずにいると、目の前にあることに時間を使ってしまい目的を達成できないまま終わってしまうかもしれません。ですから、物事を始める前に、何を優先するのかを考えることはとても大切です。
寄り道をせずに目的に向かって真っすぐ行動することで、学習の成果や効率アップにも大きく関係するでしょう。毎日の宿題などの学習は予定を立てて取り組めるようになると、大人になっても仕事の進行や時間管理をスムーズに行えることにつながります。
子どもの計画性を伸ばすメリット
時間の見通しが立てにくい子どもでも、計画性は少しずつ身に付けられます。どんなメリットがあるのでしょうか。具体的に見ていきましょう。
長期的な視点で物事を考える事ができる
宿題は後回しにして「遊びに行ってしまう」「いつまでもテレビを観てしまう」など楽しいことを優先してしまうのは、計画が立てられない多くの子どもにあてはまることでしょう。しかし、計画性が身に付くと、どのくらいで宿題を終えられるのかを把握できて「いつ何をするか」を自分で決めることが出来るようになります。
長期的な視点で物事を考えられると「先にやるべきことを終わらせる」「あとで楽しむ」など楽しいことへの衝動を抑え、何事も段取りよく進められるのです。
時間に遅れない
計画的に考えられる子どもは、時間を逆算して予定を立て、ゆとりをもって行動できる傾向にあります。
「●時に公園でサッカーをする約束をした。家から公園まで10分かかって、宿題に20分かかる。だから●時に宿題を始めて、●時に家を出る。」というような逆算ができるので、時間ギリギリになって慌てて行動することは少なくなります。「朝ご飯を食べる」「着替える」など自分が何分くらいで行動できるかを把握していると時間に遅れなくてすみますね。
学習効率が上がる
ベネッセ教育総合研究所の「小中学生の学びに関する実態調査(2014)」によると、成績上位者には計画を立てて勉強している子どもが多いことがわかりました。今の自分がどれくらいの学習能力を持っているかを把握し、何を勉強するべきなのかを理解していると、学習の目標を立てて、目標達成のために無駄なく学習できます。「わかったつもりでいたが、いざテストに出ると解けない」といったことは少ないでしょう。テスト結果を見直しながら次の学習に生かすことができます。
計画性がない子どもの特徴
計画性がない子どもにはどんな特徴があるでしょうか?もしお子様に当てはまることがあったら、この記事で紹介している「計画性を身に付けさせるためのポイント」を参考にしてくださいね。では、詳しくみていきましょう。
自分で計画を立てる習慣がない
テレビやマンガなど楽しいことを優先してしまい、親に「早くやりなさい」と何度も急かされてやっと始めるという子どもは、そもそも計画を立てるとはどういうことなのかをわかっていないかもしれません。その時の気分ややりたいことを優先して「あとでやればいいか」という判断をしていると、やるべきことはどんどん後回しになり、必要な時間も確保できなくなってしまいます。
計画が立てられない子どもは、いざ始めても他のことに気が散りやすいケースも少なくありません。
頭より先に体が動く
頭より先に体が動く子どもは、状況を判断する力が弱い傾向にあります。好きなアニメが始まったり興味のあるものが目の前にあると、今は先にやらなければならないことを考える前に衝動的に動いてしまうのです。
学習においても、目標を決めずにその場限りの行動をしてしまうため、自分を客観的に見た振り返りができません。自分の成長を感じられる機会が少なく、次は何を取り組めば良いのかもわかりにくくなってしまいます。
目標を理解していない
目標を達成するためには何が必要なのかを理解することは大切です。8時に家を出るなら何時に起きて準備を始めなければならないのか、計画を立てて進めるには進め方のイメージが大切です。
学習においては、テストに向けて苦手な教科への学びを少しでも深めるためには、どのようなスケジュールで学習していけば良いかなど、目標達成へのイメージがないまま行動してしまうと上手くいかないでしょう。
立てた計画を見直さない
「今日はおもちゃを全部片付けようと思っていたのにテレビを観てだらだらしてしまった」「算数ドリルを3ページする予定が2ページしかできなかった」など実際に動いてみたら意外にできなかったという場合もあります。
そんな時に「僕にはできない」と投げ出すのではなく、どうしたら上手くできるかを考え直しましょう。見直して簡単な内容に変えても良いですから、成功体験を増やすことが大切です。
考え過ぎて進んでいない
「あれもやりたい」「これもやらなくちゃいけない」と、頭の中で考えてばかりだと整理がつかなくて苦しくなることがあります。頭の中を整理整とんするためにも「見える化」がオススメです。次の章で詳しくお伝えしますが、まず「やりたいこと」「やらなくちゃいけないこと」「気になっていること」などの頭の中にあることを一度全部書き出してみましょう。
子どもに計画性を身に付けさせるためのポイント
計画を立てる力は、行動や思考、感情をコントロールする脳の「実行機能」と呼ばれるものです。幼少期から思春期にかけてトレーニングをすると伸びるといわれています。お子様への声かけやアドバイスの参考にしてくださいね。
計画を立てる習慣をつける
まずは、すぐに目標達成できる内容のものから始めてみましょう。就寝前の準備など、計画していない時との違いがわかりやすいものがおすすめです。
「今日は早く寝る準備ができたね!」と褒められて、「時間が余ったからママとお話しながらお布団いこうね」とゆったり親子時間が確保できたら、子どもは「計画を立てたからスムーズに行えた」「計画って大事なんだ」と感じられます。子どもは、成功体験を通して「また次もやりたい!」という意欲が出てくるでしょう。
タスクに優先順位をつけさせる
「朝起きてから学校へ行くまで何をするかな?」「学校から帰ってきたら寝るまでに何をするかな?」と子どもに思いつくことを聞いていきます。「宿題をやる」「片付けをする」だけでは、どの宿題をするの?何から片付けるの?と迷ってしまいすぐに行動できなくなってしまいます。「国語のドリルを1ページやる」「コップと歯ブラシを袋に入れる」など具体的な内容にすると良いですね。
そして、具体的なタスクが決まったら優先順位をつけて、いつ行動するのかを決めていきましょう。
段取りも意識させる
決まった時間にやるべきことが明確になっていれば、実際に取り組む時間になったときにあたふたすることはありません。例えば、寝るまでの時間に「歯磨き」「お風呂」「おもちゃの片付け」をするなら、どの順番で行うとスムーズにできるのかを考えます。タスクと優先順位、段取りが決まっていたら、あとはそのように動くだけなのでスムーズに行動できます。
時間に余裕を持った計画を立てる
計画通りに進めるには「時間の意識」が重要なポイントです。
幼児から小学生になる時期なら「18時になったら夕食準備のお手伝いをする」など時間に余裕のある簡単なものから取り組みましょう。慣れてきたら「学校から帰ったらおやつの時間は20分、そのあと30分間は宿題をする」など、より時間を意識するような内容に変えていくと、自分が何にどのくらいの時間がかかるのかが把握しやすくなります。
実行できる内容を計画する
計画性を養う段階では「計画する→実行→ちゃんとできた」という達成感が必要ですから、実行できそうな内容がおすすめです。
子どもだけで取り組むと、あれもこれもと実行できない量の計画を立ててしまいがちです。「やらなければいけないことを1つ、やりたいことを2つ」など、最初は1〜3個くらいまでにしましょう。時間配分も、保護者がさりげなくサポートしてあげてくださいね。
自分の立てた計画を振り返る
計画を振り返って、達成できたところは思いきり褒めて、達成できなかったところは一緒に原因を確かめましょう。
褒められた子どもは達成感を得られ、次のやる気を引き出せます。「振り返りをしたあとに、翌日の計画を立てる」という流れにすると取り組みやすいですよ。最初はその日ごとの目標設定をし、徐々に1週間や半月など長めの期間で達成したい目標を決めてみましょう。
親も一緒に計画を立てる
それぞれの行動にどのくらいの時間がかかりそうか、お子様と一緒に考えながら決めていきましょう。保護者が一緒に考えることで、子どもが自分だけがやっていると感じず取り組みへのハードルが下がります。「こうするんだよ」と口で説明するよりも、「ママならこうするかな、どう思う?」と相談しながら決めていくと取り組みやすいですね。
ここまでご紹介したとおり子どもに計画性を身に付けさせるためには
等のポイントを気にしなければなりません。
しかし、家事・育児・仕事などもあるし、それにプラスして色々なことを追加していくのは大変、、、
分かった気がしてもポイントをおさえながら実際にするのは大変そう、、、
などのお悩みをかかえていませんか?
もっと手軽に、負担なく、計画性を身につけさせてあげれたらなぁ、、、
と。
計画性を身につける仕組みが盛りだくさん。
さらに幼児期に学ぶ内容をまるっと学習できる。
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幼児期は脳は6歳までに90%ができあがると言われます。
「幼児教育はまだ早い」と思われている方ほど、早めの取り組みをおすすめします。