「図鑑」が子どもにもたらす効果と家庭での取り入れ方について解説します。
図鑑は調べるくせをつけられたり、様々な知識を得ることができるので、子どもの教育にとって良いものです。
子どもに図鑑に興味を持ってほしい!と考えている保護者の方々も多いのではないでしょうか。
この記事では、図鑑を扱う際の重要なポイントや、図鑑が子どもに与える効果・興味を持ってもらうためのポイントなどを紹介します。
子どもに図鑑をすすめるのは何歳から?
- 図鑑を子どもに与えたいけど、何歳ぐらいから図鑑に興味を持ち始めてくれるのだろう?
- 対象年齢が記載されている図鑑は、対象年齢未満だと早い?
など子どもに、どのタイミングで図鑑を与えれば良いのか迷っている保護者の方々も多いのではないでしょうか。そのような疑問をお持ちの方は、以下2点を参考にしてください。
図鑑の対象年齢はあくまでも目安、興味のある図鑑なら何歳からでもOK
図鑑に対象年齢が記載されているケースも多いです。対象年齢が大きく離れた図鑑を与えてしまうと、子どもにとって難しすぎて興味を持てない可能性があります。しかし、対象年齢未満だからまだ早いというわけではありません。文字が読めなくても、図鑑に興味を示すことで、文字が読めるようになりたい!と学習意欲を高めます。そのため、いつから図鑑を与えようか迷っている方は、興味のあるジャンルの図鑑を早い段階で与えてるのもおすすめです
興味があるジャンルが定まっている子どもには、博物館型図鑑という、ジャンルに特化した図鑑がおすすめです。また、まだ子どもが何に興味を持っているのかわからない場合、絵本に近い、テーマ型図鑑を選び、子どもの興味を探りましょう。
子どもが図鑑を読む効果
子どもの教育に良いとされている図鑑ですが、具体的にどのような効果・メリットがあるのでしょうか。図鑑を子どもに与えることによる効果は大きく以下の4つが挙げられます。
・勉強意欲や知的好奇心が高まる
・自分で調べる習慣が身につく
・知識や学習につながる
・自己肯定感が高まる
それぞれの項目について、詳しく解説していきます。
勉強意欲や知的好奇心が高まる
「なぜ?」「どうして?」といった強い好奇心を持っている幼少期から、図鑑を与えることで、勉強意欲や知的好奇心を高められます。図鑑を通して、幼少期から少しずつ知識を積み重ねることで、学校で習うことについて既に知識がついている場合があります。知っていることが出てくることで、自信につながり意欲的に学習できるでしょう。
また、興味のあることについて図鑑を見ると様々な情報が載っているので、子どもにとって初めての発見があるでしょう。そこから「更に知りたい!」という好奇心が育ちます。
自分で調べる習慣が身につく
図鑑を幼い頃から使うことで、自分で調べる習慣がつくでしょう。わからないことや興味があることがあれば、その都度子どもと一緒に図鑑を見て調べてみましょう。そうすることで、自分から積極的に調べることが楽しくなり、自主的に調べる癖をつけられます。
自主的に調べる習慣が身につけば、学校に行ったときに、わからないことがあっても自分で調べることが苦になりません。
知識や学習につながる
図鑑を見ることは、知識が増えることはもちろん学習にも繋がります。図鑑には、様々な情報が掲載されているので、親が教えられない知識を子どもにつけられます。また、文字や図・写真と様々な情報に触れる機会が増えるので、読む力や語彙力・読解力に繋がります。図鑑は、繰り返し読むことで知識量が増えたり、学習に繋がる力を身に着けることができるのです。
自己肯定感が高まる
図鑑を通して様々な知識を身に着けることは、子どもの自己肯定感の向上にも効果的です。親は、図鑑で得た知識を引き出せるような質問を子どもにしましょう。子どもが質問に答えてくれたら、「すごいね!」「覚えているね!」「ありがとう!」などとほめてあげてください。そうすることで、自信につながりもっと知りたい!という気持ちが育まれます。
また、日々の生活でも図鑑を通して得た知識によって、周りの友達からすごいね!などと反応してもらえることもあるでしょう。たくさんのことを知っている!ということが、子どもの自己肯定感を高めてくれます。
図鑑に興味を持ってもらうためのポイント
せっかく子どものために図鑑を用意したのに、読んでもらえないのは残念ですよね。そこで、子どもに図鑑に対しての興味をもってもらうためのポイントを5つまとめました。図鑑を購入したら、ぜひ以下の5点を参考にしてみてください。
・親が見本となり、図鑑を読む
・手に届く場所に図鑑を置く
・子どもに教えてもらう
・好きなジャンルに偏ってもOK
・図鑑の知識は実体験とセットに
親が見本となり、図鑑を読む
まずは、親が楽しく図鑑を読んでいる姿を子どもにみせましょう。図鑑を楽しそうに読んでいると、子どもは興味を示して一緒に読む機会が増えるでしょう。
また、図鑑で知ったことや、子どもが興味を持ちそうな内容を伝えることで、より図鑑の面白さに子どもが気づきます。親が楽しそうに図鑑に触れている姿を見ると、自然と興味が湧いてくるはずです。
手に届く場所に図鑑を置く
手に届く場所、例えばリビングに図鑑を置くと、図鑑が身近なものになり手に取りやすくなります。「これ何?」「なぜ?」「どうして?」と興味をもったタイミングで、近くに図鑑があるとすぐに調べられます。
子ども部屋や寝室などにおいてしまうと、わざわざ疑問を持ったタイミングで違う部屋にある図鑑を取りに行くのは面倒なので、図鑑を使う機会が減ってしまいます。調べたいときにすぐに手に取れる場所に図鑑は保管しましょう。
下記記事でも紹介していますが、東大卒ママの会「東大および院生が受けた幼少期の教育アンケート」が実施したアンケートによると、子どものころ「リビングに置いてあったもの」の1位が絵本・本、2位が図鑑と、幼児期からリビングに地図や図鑑を置いておくことで、わからない時にはすぐに親子で一緒に調べることが出来る環境が作られていたことがわかります。
子どもに教えてもらう
図鑑の内容を抜粋して子どもに質問してみると、子どもは自己肯定感が高まり、より図鑑への興味が湧くでしょう。また、質問は簡単なものから難しいものへ徐々にステップアップしてみましょう。そうすることで、より注意深く図鑑を読むようになり、知識が蓄積されていくはずです。
好きなジャンルに偏ってもOK
図鑑を購入する際は、子どもが興味を持つジャンルを1冊ずつ選びましょう。何冊か購入していく際に、ジャンルが偏ってしまっても問題ありません。同じような図鑑が何冊かあっても、少しずつ違うところを見比べるのも面白さがあります。親としては様々なジャンルに興味を持ってほしいと思うかもしれませんが、子どもが望まないのであれば色々なジャンルをそろえる必要はありません。子どもの興味の沿った図鑑を読むことが大事です。
図鑑の知識は実体験とセットに
図鑑は家で見るだけでなく、実体験とセットにすることで、より楽しく学習できるようになります。
例えば、魚の図鑑を見たら実際に水族館へ家族で足を運んでみたり、星の図鑑をみたら山に星を見にいったりするとよいでしょう。経験をプラスすることで、更に深い理解へ繋がります。
まとめ
今回は、子どもが図鑑に触れることで得られるメリットや、図鑑に親しみを持ってもらうためのポイントなどをまとめました。図鑑は、子どもの好奇心を高め、今後の学習能力にも影響を与えます。早すぎるということはないので、できるだけ早い段階から子どもに図鑑を与えるのがおすすめです。
図鑑で得る知的好奇心を育ててあげたい!とお考えの親御さまへ
図鑑に触れることで得られるメリットして、
・勉強意欲や知的好奇心が高まる
・自分で調べる習慣が身につく
・知識や学習につながる
・自己肯定感が高まる
といった効果があるとご紹介しました。
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