小学校受験の仲間分け(仲間はずれ・仲間あつめ)問題に強くなる効果的なアプローチ

今回は、小学校受験問題で頻出の「仲間分け(仲間はずれ・仲間あつめ)」と呼ばれる問題について解説します。 「仲間分け」とは、どんな問題なのか、実際の問題から解き方までをご紹介します。さらにこの問題が解けるようになるためには、どんな学習をすればいいのかも詳しく説明します。ぜひ参考にしてください。

目次

「仲間分け(仲間はずれ・仲間あつめ)問題」とは

小学校受験問題で、一般的に「仲間分け」と呼ばれる問題とは、いくつかの絵を見て、問題文の通りに仲間分けをする問題です。例えば、花の絵を見て、咲く季節ごとに仲間分けをしたり、色で仲間分けをしたりします。絵を仲間分けしたときに、「仲間はずれ」になるものを選ぶ問題や、同じ仲間になる絵を選ぶ「仲間あつめ」問題などがあります。〇×をつけて答えるペーパーテストの形式や、「仲間分け」をした理由も合わせて答える口頭試験の形式もあります。

実際に、どのような問題が出題されるのか見てみましょう。

「仲間分け(仲間はずれ・仲間あつめ)」の問題例と解説

以下に示すのは、「天神」幼児タブレット版に実際に収録されている問題です。

まずは「仲間はずれ」の問題を見てみましょう。

問題例:「絵の中から仲間はずれのものを選んで、×の印をつけましょう。」

答えは、「はさみ」です。クレヨン、ペン、えんぴつは「かくもの」の仲間で、はさみだけ「きるもの」だからという理由まで答えられるとよいでしょう。

次に、「仲間あつめ」の問題を見てみましょう。

問題例:「上の絵といちばん仲良しになるものを選びましょう。」

答えは「キャップ」です。その理由として「ぼうしは頭にかぶるもので、キャップも頭にかぶるものだから。」と答えられると理想的です。

では、「仲間分け問題」を出題する小学校には、どんなねらいがあるのでしょうか。

「仲間分け問題」のねらい

「仲間分け問題」を通して、身の回りの様々なものに対する、正しい知識が身についているかを確認するねらいがあるといえるでしょう。多くの物事を知っているという状態はお子様の自信につながり、小学校からの学習にも意欲的に取り組むことができます。

また、「仲間分け問題」は、個々の知識だけでなく、それらの種類、材質、用途、季節など様々な観点から共通性を見つけ、分類する力も見られます。小学校に入学したあとの授業においても、様々な視点からものごとを見る力が重要視されているためだといえるでしょう。

では、「仲間分け問題」を解くためには、どのようなステップが必要なのでしょうか。

「仲間分け問題」への取り組み方

「仲間分け問題」を解くためには、以下の3つのステップが必要だと考えられます。

  1. 絵を理解する
  2. 絵を様々な共通性で分類する
  3. 分けた理由を説明する

1つずつ詳しく見ていきましょう。

1.絵を理解する

まずは、問題に描かれている絵が何であるかを理解する必要があります。

大人からすると当たり前のようですが、お子様にとっては見たことがないものもあるはずです。絵に描かれているものについて、一つずつ名前を言っていくところから始めるとよいでしょう。名前を知らないものや、実物を見たことがないものがあれば、いっしょに図鑑やタブレットなどで調べながら教えてあげましょう。

2.絵を様々な共通性で分類する

次に、絵に描かれているものについて、共通性を見つけ分類する段階です。「同じ」と「ちがう」の言葉の意味が区別できるように、声をかけながら進めましょう。例えば、文房具の用途に注目して、「クレヨンはかくときに使うものだね。えんぴつも、かくものだね。」のように、いっしょに考えながら共通性を見つけていきます。このような会話を通して、正しい分類ができるまで導いてあげるようにします。

3.分けた理由を説明する

最後に、なぜ同じ仲間なのか、あるいは、なぜ仲間ではないのか、お子様自身が自分の言葉で説明できるようになることが必要です。はじめは間違っていてもかまいませんので、お子様が考えたことを安心して口に出せるように、よく聞いてあげましょう。

仲間分け問題にて出題されやすい絵の種類一覧

仲間分け問題にて出題されやすい絵の種類一覧

それでは、小学校受験問題の「仲間分け問題」においてよく出題されている絵の種類についてご紹介します。これらのジャンルについて優先的に知識を身につけられるとよいでしょう。

  • 野菜や果物
  • 動物や海の生きもの
  • 乗り物
  • 楽器
  • 衣類
  • 文房具
  • 家具や家電
  • 季節の行事

仲間分け問題にて出題されやすい共通性の一覧

続いて、「仲間分け問題」において出題されやすい共通性についてもご紹介します。ただ名前を覚えるだけではなく、これらの特徴について会話をしながら学習を進めることが効果的です。

形状や模様に基づく仲間分け

円形、四角形、三角形などの形状に基づいて仲間分けします。

色に基づく仲間分け

赤、青、黄色などの色に基づいて仲間分けします。赤い花、赤いりんご、赤いボールなど同じ色の物をあつめる問題などがあります。

生きものの種類に基づく仲間分け

動物、鳥、魚などの生きものの種類に基づいて仲間分けします。さらに動物の中でも、「卵を産む動物(卵生動物) 」「赤ちゃんを産む動物(胎生動物) 」といった分類もよく出題されます。また海に住んでいるか、陸に住んでいるかなど、場所に基づく仲間分けなどもあります。

季節に基づく仲間分け

同じ季節の行事や、同じ季節に咲く花などをあつめる問題があります。ほかにも、同じ季節に使う道具や家電といった仲間分けも出題されます。

道具や家電の用途に基づく仲間分け

身近な道具や家電の使い方に基づいて仲間分けします。料理をするときに使う道具をあつめる問題や、そうじをするときに使う道具をあつめる問題などがあります。

仲間分け問題の対策方法

仲間分け問題の対策方法

「仲間分け問題」を解けるようになるために、以下の4つの対策がおすすめです。

  • 図鑑を読む
  • カード教材を使う
  • 五感を刺激する体験を行う
  • 受験用の問題プリントなどを取り入れる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

図鑑を読む

「仲間分け問題」には大人であっても難しいと感じる知識を問われるものがあります。例えば、植物の花と種に関する知識や、卵生の動物と胎生の動物に関する知識などです。それらについて、問題を解きながら知識を得ていくこともできますが、その他にも図鑑を活用して楽しく学ぶことがおすすめです。図鑑の中には、さわって遊べる仕掛けがついていたり、デジタルサービスと組み合わせて使うことができたりと、いろいろな工夫がされているものが多くあります。親子でいっしょにワクワクしながら図鑑を読み進めることで、自然と知識が定着します。

カード教材を使う

幼児教育の教材には、果物・動物・乗り物など様々なジャンルで構成された「記憶カード」や「仲間分けカード」があります。1枚に1つの絵が描かれており、これを使ってトレーニングすることができます。例えば、野菜の絵が書かれたカードを集めて、お子様に色ごとに分けてもらう練習などがあります。また、「ぼうし」、「自転車」、「スカート」などばらばらのジャンルから集めた絵を、「身に付けるもの」「乗り物」などの分類で仲間分けしてもらう練習もできます。

五感を刺激する体験を行う

身の回りにあるものに関する知識は、お子様自身が実物を見たり、使ったりといった体験によって、身についていきます。とくに季節の行事などは、その代表です。お正月には、おせち料理を食べたり、春には一緒にお花見に出かけたりすると、経験として深く記憶に残ります。ほかにも、文房具や家電などの道具は、目の前で使っているところを見せてあげてください。また、野菜や果物などの食材についても同様です。手に持ったときの感触や、匂い、切り口の様子、味などを親子で一緒に体感してください。動物や海の生きものについては、動物園や水族館を訪れ、実際に見ることができれば最もよいですが、難しい場合は、動画を活用してそれらが動いている様子をいっしょに観察するのもよいでしょう。

受験用の問題プリントなどを取り入れる

ある程度の知識が身についてきたお子様には、「仲間分け問題」を扱ったプリント教材を使って学習することがおすすめです。練習の際には、お子様一人に任せるのではなく、近くで見守りながら解き進めるようにしてください。

まとめ

「仲間分け問題」の問題例と、どのような取り組みをすれば問題が解けるようになるのか、ということを説明しました。「仲間分け問題」には、簡単なものから、大人でも難しいと感じる知識を問うものまであります。 日ごろの生活を通じて、お子様にたくさんの知識を与えていくことが何より大切です。

紹介した絵の種類と共通性の一覧を参考に、「これは、○○と同じ仲間だね。」といった会話を積極的に取り入れるのがよいでしょう。親子でいっしょに楽しみながら、知識を増やしていきましょう。

「仲間分け問題」問題に強くなる効果的なアプローチはわかったけれど、実際に取り組むのは大変そう・・・と感じられた方へ

「仲間分け問題」を解けるようにするには、

・図鑑を読む
・カード教材を使う
・受験用の問題プリントなどを取り入れる
・五感を刺激する体験を行う

といった工夫が大切だとご紹介しました。

とはいえ、お子様に合った良質なカード教材を選んだり、「仲間分け問題」の簡単な問題集を探したりするのは、家事、育児、仕事などをしながらだとなかなか難しいかもしれません。

それならば、「天神」幼児タブレット版がお役に立てるかもしれません。

「仲間分け問題」の対策だけでなく、入試本番に向けて基礎をバランスよく身につけ漏れなくしっかり準備を進めたい、でも忙しい!という方なら、特におすすめです。「天神」幼児タブレット版では、「仲間分け問題」だけでなく小学校受験対応の問題を42単元3,800問収録し、保護者様が特別な準備をしなくても、タブレット一つで様々な小学校受験対策ができるツールです。

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なお、今回解説した「仲間分け問題」の問題は計635問収録しています。

易しい問題から順番に、実際の小学校受験に出題されるレベルの問題までをスモールステップで解いていくことができますので、分かりやすく、楽しみながら進めることができます。

「天神」における「仲間分け問題」の特徴

タブレット教材ですので、音声と絵をいっしょにインプットすることができ、答えを選ぶとその場ですぐに正解がわかります。また「仲間分け問題」を解く際に大切な、どうしてそのように仲間分けをしたのかという理由についても、解説音声とイラストでしっかり理解できるようになっています。

収録問題数 635問

収録問題数はなんと、635問もあります。といっても、3~5問程度で1つのパックになっていますので、数分で終えることができ、気軽に取り組みやすいです。様々なジャンルの絵を見ながら仲間分けに挑戦し、楽しく知識を身につけることができます。

スモールステップで問題を解く力を養う

「天神」幼児版タブレットに収録されている「なかまあつめ」は、①~⑫まで難易度が設定されており、「なかまはずれ」も同様に①~⑪までのレベルに分けて収録されています。
最初は野菜か果物かを分類するような易しい問題から始まり、後半では、生きものの種類に関する問題など実際の小学校受験問題のレベルまで出題されます。学習の面はタブレットに任せて、保護者様はお子様とのコミュニケーションに集中していただくことができます。

「仲間分け問題」の練習に役立つ「知識」系のコンテンツも充実

「天神」には、様々なジャンルの知識を身に付けることができる、「フラッシュカード」が約700種類2000枚以上収録されています。プロのナレーターがカードに描かれている絵の名前を読み上げ、次々と連続で表示されていくコンテンツです。
また、生きものの住んでいるところ、食べ物、卵生と胎生など、さらに細かい特徴について知識を深められる「ちしき」のコンテンツも収録しています。絵の動物が住んでいるのはどこか、当てはまる絵を選ぶ問題などがあり、楽しく知識を深めることができます。

「仲間分け」が苦手なお子さまには、ぜひ、「天神」のご利用をご検討ください。


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