小学校受験でも出題される「間違い探し」の解き方と、解くために必要な力を紹介します。

よく似ている2つの絵を見比べて違いを見つける「間違い探し」は、誰もが楽しめる遊びです。しかし、小学校受験で出題される「間違い探し」には、普通の間違い探しとは異なるところがあります。

今回は小学校受験における「間違い探し」の出題のされ方と、解き方、解くのに必要な力などについて、ご紹介していきます。

目次

小学校受験問題によく出る「間違い探し」の問題例

小学校受験の「間違い探し」も、よくある間違い探しと同様、上下または左右に並べられた絵を見て、違っている場所を探して丸をつけます。さて、小学校受験の「間違い探し」の特徴として、

・制限時間がある。
・問題文がなく、問題音声がある。

という点が挙げられます。 問題音声は、

「右の絵の中で、左の絵と違うところ見つけて、丸をつけましょう。」

というものや、

「右の絵の中で、左の絵と違うところを3つ見つけて、丸をつけましょう。」

のように間違いの数が指定されるものもあります。

「間違い探し」を解くステップ

それでは、小学校受験における「間違い探し」を解くステップを解説していきます。

①問題音声をよく聞く

先ほどご紹介したように、小学校受験の「間違い探し」は問題音声があります。絵の中に間違いがいくつあるのか、よく聞いて覚えておかなければなりません。

また、どちらの絵に答えを書くのかも聞き逃してはいけません。先ほどの問題音声例では、間違いを見つけたら、右の絵に答えの丸を書くことになります。

②大きく全体を見る

まずは大きく全体を見ます。制限時間内で細かい間違いを探すことに時間を割くため、大きくて簡単な間違いは、引いた視点で見てすぐに見つけられるようにしましょう。

たとえば、こちらの問題を、まずは引いた視点で見てみましょう。

間違い探し01

違いを見つけられましたか? 左の絵では空に浮かぶ雲が1つなのに対し、右の絵では雲が2つ浮かんでいます。このように違いが比較的大きなものは、大きく全体を見ることで、あまり時間をかけることなく見つけられます。

③細かく見る

比較的大きな違いを見つけた後は、細かく見ていく必要があります。全体ではなく、部分に注目して小さな違いを見つけにいきます。

絵の細かいところを注意深く見るためのコツを2つご紹介します。
ちなみに、絵の間違いはあと2つ隠れています。ぜひ読み進めながら探してみてください。

絵をいくつかに分けてエリアごとに見る

まずは絵に線を引いていくつかに分割し、分けたエリアごとに絵を見ていくという方法です。

先ほどと同じ問題を見てみます。

たとえば、下のように3つに分けて見てみましょう。

間違い探し02

このように見るエリアを限定することで、先ほどよりも集中度合いを上げて絵を見比べることができます。

ただし、いつも絵を三等分するように線を引けば良いというわけではありません。線の引き方は、問題によって柔軟に変える必要があります。絵のバランスによってはある場所を細かく分けたり、縦に線を引いたりするなど、その場の判断と工夫が必要になります。

要素ごとに見る

より細かく見る方法として、要素ごとに見るという方法があります。普通の間違い探しでも、この方法をとられる方は多いのではないのでしょうか。

ここで、小さなお子様が要素ごとに見るためのコツとして、指で押さえながら見るという方法があります。指で押さえて注目する場所をより狭くすることで、間違いを見つけやすくなります。

このとき、「ニワトリ」「ネコ」のように注目しても良いですが、より細かく分けて見ても良いでしょう。ニワトリにも、顔、胴体、脚など、多くの要素があります。そこまで細かく分けると、間違いを見逃すことは少なくなるはずです。

さて、もう一度先ほどの絵を見てみましょう。

間違い探し03

左の山、右の山、ニワトリの顔、ニワトリの胴体、ニワトリの脚、ネコの顔、…と、対象をひとつひとつ指さしながら見ていくことで、集中して見ていくことができます。

では、ここで答え合わせをしてみましょう。

間違い探し04

最初に見つけた雲の数以外に、

・ウマのしっぽ
・ネコの前足

が違っていました。全部見つけることができましたか?漠然と絵を眺めるだけではなく、細かく見るコツを使うと、小さな間違いも見つけやすくなったはずです。

「間違い探し」を解く上で必要な力

「間違い探し」を解くためのポイントをご紹介してきました。次は、それを実践するために必要な力をご紹介します。

聞く力

似た絵が並んでいるのを見て「間違い探しだ!」とわかると、すぐに取りかかりたくなるものです。その姿勢は素晴らしいですが、ここであせらず、落ち着いて問題音声を聞くことが大切です。問題音声には、聞き逃してはいけない重要な情報が含まれています。先ほども解説したように、

・間違いがいくつあるのか
・どちらの絵に答えを書くのか

など、問題の条件をしっかり聞き逃さないようにしなければいけません。

観察力

「間違い探し」に最も重要な力の1つです。2つの絵を見比べて、違っている場所を見つける力です。先ほど紹介したように、動物の顔や足、しっぽなど、細かいところを丁寧に観察していくことが必要です。

お子様といっしょに取り組む際には、「ネコさんの足を見てみようね。」「犬さんの顔はどうかな。」といったように声かけをし、注目すべき箇所をサポートしてあげるようにすると、観察力をのばすことができます。

集中力・注意力

視点を変えながら2つの絵を行ったり来たりして見なければいけません。これには、集中力や注意して見る力が必要です。細かく見るほど、注目する場所を何度も変えることになります。最後まで集中して取り組む力が試されます。

記憶力

2つの絵を同時に見ることはできません。

片方の絵を見て、

「こっちはネコの前足は、左の方が前に出ている」

と記憶してから、もう片方の絵を見て確かめる、という非常に短い時間の暗記を繰り返します。また、問題音声で間違いの数が示された場合、解き終わるまでそれを忘れてはいけません。間違いを探すという作業を続ける一方で、全部で何個の間違いがあるのかということを記憶しておく必要があります。

忍耐力

なかなか間違いが見つからないからといって、途中で投げ出してしまうと正解することができません。特に間違いがいくつあるかわからない場合は一段と忍耐力が必要です。いくつか間違いを見つけられた後にも「まだ他にないかな」と、最後まで探しきる意識と忍耐強さが試されます。

まとめ

小学校受験における「間違い探し」ついてご紹介してきました。普段、遊びでするのとは異なり、条件を注意深く聞く必要があるということがおわかりいただけたかと思います。

また、「間違い探し」をするときのコツ、特に細かく見る方法についてもご紹介しました。

小学校受験対策の「間違い探し」対策をされる際に、ぜひお役立てください。

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「天神」における「間違い探し」の問題の特徴

間違い探し

『間違い探し』の問題例

問題音声:「2つの絵を見比べてみましょう。赤い四角の中の絵には青い四角の中の絵と違うところが2つあります。赤い四角の中の絵の違うところに丸をつけましょう。」

「間違い探し」の練習として最適な「異図形発見」「同図形発見」問題を計225問収録

『異図形発見』の問題例

問題音声:「並んでいる5つの絵の中で、他の絵と違う絵を1つ見つけて、丸をつけましょう。」

『同図形発見』の問題例

問題音声:「次の中から同じ絵を2つ見つけて、丸をつけましょう。」

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