幼児期から学習習慣の土台を作る「リビング学習」のメリットと取り入れるコツ

「宿題しなさい!」

と叱らないと、なかなか宿題に取り掛からない。小学生になると毎日の宿題が大変という声もよく聞きます。「うちの子にはまだ早い」と思われる方もいるかもしれませんが、小学校での授業が始まる前に、安心して学習できる準備をしておくことで小学校に入って「勉強につまずく」ことを回避できます。勉強をスタートする小学1年生から授業でつまずいてしまった場合、小学校2年生以降の学習にも影響してしまうことは明らかです。

だからこそ学習習慣をつけることは重要と言われており、学習しやすい環境をきちんと整えてあげることで、子どもは学習習慣を身につけていきます。今回は子どもの学習習慣の一つであるリビング学習のメリットと上手く取り入れるコツを紹介します。

目次

リビング学習とは

リビング学習とは、家族のいるダイニングやリビングなどで学習することです。子どもが自分の部屋で学習するのではなく、親が見守れるところで学習すると、学力に良い影響があると注目されている学習方法です。ではリビング学習はいつから始めるべきなのでしょうか?

リビング学習はいつから、いつまで続けるべき?

リビング学習を「何歳から始める」「何年生まで続ける」など具体的な決まりはありませんが、保護者がそばにいることで安心感を持ちながら学習できるというメリットがあるので、幼児期や小学校低学年から始めると良いとされています。

集中しやすい場所は人によって違うので、リビング学習を取り組む上で大切なことは、お子さまの気持ちを尊重しながら学習する場所を選ぶことです。小学校高学年になると自分の部屋で学習したくなる子も出てきて、中学校に入学すると学習スタイルも変わってきます。子どもの成長に合わせて、必要がなくなったら自室での学習へと切り替えることも大切です。

学習内容によって部屋を使い分けてもOK

学習内容によって部屋を分ける方法もあります。学校の宿題は、わからないときはすぐに親や兄弟に聞けるようにリビングで、漢字やかけ算の九九を静かに集中して覚えたいときは子ども部屋で、など部屋を使い分けると良いでしょう。

東大生の8割がリビング学習をしている

東大生の8割がリビング学習を行なっていたというアンケート結果にも注目が集まっています。家庭学習では、子ども自身が「勉強って楽しいな」「できるようになったら嬉しい」と感じられることが大切です。学習習慣をつける上でもリビング学習はおすすめです。

リビング学習のメリット

リビング学習を行っている家庭は増えてきていますが、実践するとどのようなメリットがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

すぐ勉強に取りかかれる

すぐ勉強に取りかかれる

自分から勉強したがる子どもは少なく、たとえ家の中でも「一人きりで勉強する」というのは子どもにとっては寂しさや不安を感じるためハードルが高いことです。気が進まないことで「気持ちを勉強モードに切り替えて自分の部屋に行く」のは難しく、なかなか宿題を始められないということも多いでしょう。しかし家族のいるリビングなら安心感がありますから、すぐ勉強に取りかかれます。

学習習慣を身につけられる

リビング学習は保護者の目線がありますから、良い意味での適度な緊張感を持って取り組めます。「子どもが自分の部屋に行ったから勉強していると思ったら、全くやっていなかった」という心配もありません。子どもは内心面倒だなと思いながら始めたとしても、始めてしまえば意外と集中できたりするものです。

例えば、下校後におやつタイムを30分と決めておけば、おやつのあとすぐに宿題を始め、徐々に気持ちも集中モードに切り替わっていきます。こうして取り組みやすくなることで、学習習慣を身につけやすくなります。

集中力を養える

人間は音がない環境を不自然に感じて、不安になると言われています。家族がテレビを見ている音や兄弟の話し声が聞こえる環境の方が、より集中しようとするのです。生活音がある状況での学習に慣れると、集中力が養われていきます。

他の人の存在が気になりがちな学校のテストや受験のときに、周りの物音などに影響されることなく、集中して取り組めるようになるでしょう。しかし個人差もあります。「静かな場所で学習した方が向いている」という子どももいます。全ての時間リビングで学習させることは絶対ではありません。子どもの様子を見て判断していきましょう。

子どものサポートをしやすい

リビング学習なら、勉強しているこどもの様子を親が近くで見守れます。子どもは、わからないところがあればすぐに質問でき、保護者にとっては子どもの得意不得意を把握しやすくなります。問題を一緒に解いていくなど子どものサポートがしやすいので、わからない問題でつまずいて止まってしまうこともありません。

コミュニケーションが増える

コミュニケーションが増える

学習のわからないところを質問するやりとりの他にも、「ママが小学生のころも、このお話を学んだよ」「この漢字は画数が多いから、覚えるのが大変だね」など学習を通してのコミュニケーションが増えます。

親の体験談などを聞いた子どもは、物事を多角的に見る力も養われるでしょう。また、学校で流行っていることなどを気軽に話せる親子関係は、子どもが家庭で安心して過ごせるので、落ち着いて学習できることにもつながります。

リビング学習を上手く取り入れるコツ

リビング学習を上手く取り入れるコツは、以下の5つです。

  1. 集中力を妨げないようなレイアウトにする
  2. 机と椅子の高さを調整する
  3. 学習用の収納スペースを準備する
  4. 学習に適した照明を用意する
  5. 干渉しすぎないように注意する

少し工夫するだけで、お子様が集中できる環境を準備できますよ。具体的に紹介していきます。

集中力を妨げないようなレイアウトにする

大人と比べると、子どもが集中できる時間は短めです。小学生の場合、勉強や遊びに関わらず10~20分集中していれば「集中力がある」と言えます。

逆に、集中が10分以下で途切れてしまう場合は、何か集中が続かない原因があるのかもしれません。少し集中力がゆるんだとき、子どもの近くにおもちゃやゲームがあると気になってしまいますから、見えないところに片付けておきましょう。

学習を始める前に片付ける習慣をつけるのも良いですが、毎回手間がかかって大変なら、学習机からゲーム機やおもちゃ置き場が見えないような部屋のレイアウトにするのがおすすめです。

机の大きさと椅子の高さを調整する

机の大きさと椅子の高さは、集中して学習するために重要なポイントです。

教科書やノートを広げられる大きな机がおすすめですが、あまりに大きすぎると子どもの体格に合わず使いづらくなってしまいます。小学生の腕の長さは平均が48cmほどですから、奥行は45~60cmくらいの机が使いやすいでしょう。

ダイニングテーブルの椅子は、座ると子どもの足が床に着かず、ブラブラしてしまうことがよくあります。体格に合わない机や椅子は、姿勢が悪くなってしまい、集中力にも大きく影響します。椅子の座面を調整したり、足が置ける踏み台を準備して、正しい姿勢を保てるようにしてあげましょう。

学習用の収納スペースを準備する

学習道具の出し入れを面倒に感じたり、「必要なプリントがない」「漢字を調べたいけど辞書がない」など、必要なものを紛失してしまうことは学習の妨げになり、モチベーションが下がってしまいます。すぐに出せるように、棚やラック・キャビネットなどを使って学習用の収納スペースを準備しましょう。

  • 鉛筆や消しゴムを入れる引き出し
  • 教科書や辞書などを出し入れしやすい本棚
  • プリントを貼り付けるボード
  • カバンの収納スペース

帰宅後にカバンを置く位置が決まっている、鉛筆や消しゴムがすぐに出せるなど、スムーズに動けるかをイメージして準備してくださいね。また、ダイニングテーブルを学習机として使う場合は、キャスター付きの収納ケースを利用すると、子どもでも移動させやすいので便利です。

学習に適した照明を用意する

リビングの照明には、暖色系の電球が使われている家庭が多いですが、学習用には青い光の強い昼光色の方が集中しやすいのでおすすめです。教科書やノートの文字がはっきり見える明るさが必要ですから、明るさが足りているかも確認しましょう。暗いと感じたら、スタンドライトなどを使って手元が見えるようにしてくださいね。

干渉しすぎないように注意する

きちんと学習できているかな?と気になってしまうのが親心ですよね。

しかし、子どもは監視されていると落ち着いて集中できず、リビングでの学習を嫌がることにも繋がりかねませんから、干渉しすぎないように注意しましょう。また、ノートを見て「字が汚い」「間違いが多い」などダメなところを指摘するのではなく、良い部分に注目して褒めてあげましょう。「難しい漢字だけど頑張って書いたね」と褒められた子どもは、また次も頑張ろうと思えるはずです。

まとめ

今回はリビング学習のメリットと上手く取り入れるコツを紹介しました。子どもが安心して学習できる環境で楽しんで学ぶことが、集中力アップや理解度を深めることにつながっていきます。スムーズに学習に取り組める「リビング学習」を取り入れてみてはいかがでしょうか。

リビング学習を取り入れても持続できるかどうかが心配!とお考えの親御さま

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