【行動観察対策】小学校受験において評価されるポイントと家庭で出来る練習法

小学校受験では、子どもの入学に対して学校側は

「この子は入学後にどんな行動をとるか」
「集団生活が出来るか」

などを判断する必要があります。そのために小学校受験に「行動観察」を取り入れている学校は少なくありません。

「行動観察」では、お子様が、初めて会う子どもに話しかけることが出来るか、コミュニケーションをとることが出来るかなどの力を判断されます。のために、「行動観察」では、どんな形式でどんな課題が与えられるのか、先生たちはどういうポイントを見ているのかを紹介します。小学校受験をお考えの方はぜひご一読ください。

目次

小学校受験における「行動観察」とは

小学校受験における「行動観察」とは

「行動観察」とは文字通り、子どもの行動を試験官の先生が観察する試験です。

ペーパーテストのように決まった正解(行動)がないので、対策がしづらいと感じる保護者の方もいらっしゃると思います。ですが、試験の内容と、評価のポイントをつかめば、試験に向けて準備をすることができます。「行動観察」がどんな試験なのかと、その対策について解説します。

「行動観察」の形式と課題の内容

「行動観察」は「子どもの行動を先生が観察する試験」と紹介しましたが、詳しくは「集団の中で子どもがどのようにふるまうか」が見られる試験です。同じく受験する子どもを数人のグループに分けて、グループ単位で試験が行われます。試験のなかで、グループで取り組む課題が指示されますが、内容は様々です。

大きく分けると次のようなものが挙げられます。

自由遊び

こなすべき課題などの指示はなく、部屋の中や屋外などで一定時間自由に遊ぶ、というものです。おもちゃを譲り合ったり、お互いに声を掛け合ったりして、子ども同士が一緒に楽しく遊ぶことができるかが評価の対象になります。

集団課題

特定の課題にグループで取り組む、というものです。どんな課題が出されるかは様々ですが、例えば次のようなものです。

集団課題
集団課題の例題

・積み木をできるだけ高く積み上げる。
・紙コップでひとつの建物を作る。
・大きな1枚の模造紙に、テーマに沿った絵を描く。
・短い劇をする。

課題が達成できるかだけでなく、課題に取り組む過程で子ども同士で相談して役割を決めるなど、協力し合って取り組めたかも評価の対象になります。

勝敗のあるゲーム

「じゃんけん」「玉入れ」「かけっこ」などの勝敗のあるゲームで、グループ内の子ども同士が対戦をします。1対1で対戦する場合もあれば、チームに分かれて集団で対戦する場合もあります。

勝ったとき、負けたときに適切なふるまいが出来るか、気持ちをコントロールして、切り替えることが出来るかなどが、評価の対象になります。

真似、模倣遊び

試験官の動きを見て、踊りやポーズの真似をします。試験官の指示をきちんと聞いているか、恥ずかしがらずに積極的に取り組んでいるかどうかが評価の対象になります。

「行動観察」における評価のポイント

このように「行動観察」で取り組む課題には様々なバリエーションがありますが、気を付けるべきことはおおむね共通しています。試験のあいだ、お子様自身はどのような事に気を付けると良いか、「行動観察」の評価のポイントを紹介します。

まずは先生の指示を聞くことが基本

まずは先生の指示を聞くことが基本

課題の説明や指示は試験官の先生が子どもに口頭で話して伝えます。そのため、「話を聞く」ということがまず重要になります。

「話を聞く」ということ自体は子どもが日常的にしていることですが、試験では一人の先生が複数の子どもを相手に、ある程度の長い話をします。先生が話している間は、子どもは自分のペースで質問したり、感想を口にしたりすることはできません。

具体的には「先生が一方的に話す指示を静かに聞いて、覚えておく。」「先生の指示を理解して、指示に従う。」という2つの事をする必要があり、ご家庭で保護者の方などの話を聞くのとは、また違った力が求められます。

社会性と協調性が大事

先ほど紹介しましたが、受験者同士で役割を決めたり、相談したりしながら課題に取り組むようなものがあります。そして、課題に取り組む中では、意見の対立など、お子様の思い通りにいかない状況が生まれます。

そのような場面でお子様が自分本位な行動をとってしまうと、協調性が低いと判断されて試験官からの評価は下がってしまいます。

試験のあいだは、まわりの子どもが何をしているか状況を的確に捉えて、臨機応変に対応することが求められます。例えば「おもちゃの取り合いになったら、順番を決めて譲り合って遊ぶ」や、「意見の対立が起こったら、相手の考えも聞いて、解決策を探す」などといったことです。

課題に取り組む過程で、子ども同士で関係を築いて協力し合う、社会性や協調性が求められます。

道具や場所を大切にしているか

試験では、おもちゃや課題に使う道具が用意されることがあります。このような用意された道具を丁寧に使っているか、使い終わった道具は元あった場所に片づけているか、などが評価されます。

また、道具を使わない試験の場合であっても、度を越した行動をして悪目立ちすれば、評価を下げる事につながります。試験内容や用意された場所にふさわしい立ちふるまいが求められます。

早生まれの場合は月齢が考慮されることもある

「行動観察」では集団での行動を見る試験ということもあり、月齢が考慮される場合があります。 例えば「誕生月の早いグループ」「誕生月の遅いグループ」といったようにグループを分けて、それぞれのグループから、一定の合格者が出るように配慮されている場合があります。

家庭で出来る「行動観察」の準備

「行動観察」はペーパーテストのように練習問題を解いて準備することはできませんが、気を付けるべきことや評価のポイントを把握していれば、日常生活の中で準備をすることができます。

日常生活の中でできる準備をいくつかご紹介します。

誰にでも元気よく挨拶をする

挨拶はコミュニケーションの基本と言えます。「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」等の挨拶がお子様の習慣になるよう、まずは保護者の方がお手本になって行い、お子様に見せるようにしましょう。

そして、家庭内で挨拶ができるようになってきたら、今度は、初めて会う人や、あまり挨拶をしないお店の店員さんなどにも思い切って挨拶をするよう、お子様に促してあげてみてください。こういった「少しだけ自分の殻を破る」経験は、お子様の積極性を養い、社会性や協調性をさらに伸ばすことにつながります。

加えて、「ありがとう」「ごめんなさい」などの気持ちを伝える言葉や、「貸して」「どうぞ」など、相手との関係を築く言葉がお子様に身に付いていると「行動観察」の試験でも力を発揮するでしょう。挨拶と同様に、保護者の方がお手本になって、お子様との会話の中に取り入れてみてください。

人の目を見て話をする

本番では、試験官の先生に見られている、という状況に緊張してしまって、お子様が本来持っている力が発揮できない、ということが考えられます。人の目線、特に、初めて会う大人の目線は子どもにとって怖いものですが、経験を重ねることで、緊張を和らげることができるものでもあります。

普段から人の目を見て話をすることをお子様が意識できるよう、気付いたタイミングでお声掛けしていただくと良いでしょう。

人見知りするようなお子様でも、保護者の方の目を見ることなら取り組みやすいかと思います。まずはご家庭内で話をする時の声掛けからはじめてみてください。そして徐々に、お子様がご家族以外の方と話をする時に、人の目を見て話をするよう、声掛けをしていただくと良いでしょう。

ものを正しく大事に使う

ものを正しく大事に使う

課題に応じて、おもちゃや、道具を使うことがあるのは上の項目で説明した通りです。

日常生活の中で、おもちゃや道具の正しい使い方をお子様に伝えてあげてください。その上で、物を大切に使うことや、使った物を元あった場所に片づけることをお子様が意識できるよう、お声掛けください。

人の気持ちを考えた行動をする

「行動観察」の試験中、一緒に試験を受ける子どもの表情やしぐさ、状況などから相手の気持ちを汲み取って、それに合わせて行動することが必要になる場合があるでしょう。

その準備として、普段から「このとき○○君(お子様自身)はどう思ったかな?」「相手の△△君はどんな気持ちだったと思う?」とお子様にたずねて、自分や相手の気持ちを考える機会を作ると良いでしょう。

保護者自身がお手本になる

「子どもは思っている以上に保護者の行動を見ていて、保護者の真似をする」とは、よく言われることかと思います。

「挨拶」の項目で保護者の方がお手本になることを紹介しましたが、「人の目を見て話をする」「ものを正しく大事に使う」といった事柄も同様で、保護者の方自身が心掛けて実践するようにすれば、それがお手本になり、お子様が身に付ける助けになります。

「協調性」についても同様で、保護者の方同士が助け合って良好な関係を築く姿がお子様にとっての良いお手本になるでしょう。

まとめ

「行動観察」について紹介してきましたが、まとめると「行動観察」は次の2つのことが見られる試験です。

  • 先生の指示をしっかりと聞くことができるか。
  • 同年代のグループの中で、協調性の高い行動がとれるか。

この2つはどちらも集団行動をするのに必要な力なので、「行動観察」は小学校生活をきちんと送る能力がお子様に身に付いているかを見る試験とも言えるでしょう。

準備の方法を紹介しましたが、(保護者以外の)大人との接し方、同年代の友達との接し方、ものの扱い方を日常生活の中で身に付けることであれば、それが「行動観察」の準備になりますし、充実した小学校生活を送る準備にもなります。

硬く身構えずに、お子様の日常生活をふり返ってみて、出来そうなことから取り入れていただければと思います。

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