【3.4.5歳の子ども向け言葉遊び】 ゲーム感覚で言葉の発達を促す!言葉遊びのメリット、遊び方
幼児期に言葉遊びをすることにより、表現力や語彙力など様々な力を伸ばすことができます。ただ言葉遊びをするのではなく、年齢に応じた言葉遊びをしたり、ルールを設けることが大切です。ここでは、言葉遊びのメリットから、年齢に応じた言葉遊びまで紹介していきます。
言葉遊びの狙い
言葉遊びの狙いは、主に以下の3つとなります。
・言語に興味関心を持つ
・コミュニケーション能力の向上
・正しい発音を知る
ゲーム感覚で、子どもに興味関心を持たせることが大切です。言葉遊びは、とてもシンプルなゲームですが、子どもの発達を促す重要な要素がしっかりと詰め込まれています。言葉遊びを通じて、子どもたちが楽しむうちに自然と興味関心を持つきっかけとなるでしょう。
言葉遊びをするメリット
言葉遊びのメリットは、全部で4つあります。
- 表現力の向上
- 語彙力の向上
- 思考力の向上
- 発想力の向上
年齢に合わせた言葉遊びをすることにより、少しずつ向上していきます。「勉強」ではなく、あくまでも「遊び」になるので、大切なのは楽しむことです。できなくても、焦らずに子どものペースに合わせて進めていきましょう。
表現力の向上
言語の楽しさがわかるようになり、表現力が向上します。幼児期は、自分の気持ちを言葉で伝えることが難しい時期です。言葉遊びを通して、言葉のシャワーを浴びることにより使える言葉が増え、相手に気持ちを伝えられるようになっていきます。
語彙力の向上
知らない言葉に触れることにより、より多くの言葉を覚えるきっかけになり語彙力向上に繋がります。大切なのは、大人が覚えた言葉を引き出してあげることです。覚えたものを引き出してあげることにより、正しく使いこなしていけるようになります。
思考力の向上
しりとりやなぞなぞなど、自ら考えて答えを導き出すことにより、思考力が向上します。考えて回答するというプロセスは、お友達と遊ぶだけではなかなか生まれにくいものです。子どもにとって難しすぎないように、簡単なルールで言葉遊びを楽しみましょう。
発想力の向上
自ら考えるというプロセスが、思考力だけでなく発想力も向上させてくれます。。また、自ら考えるだけでなく他の人が考えた解答を聞くことにより、新たな発想が生まれるはずです。複数人で言葉遊びを行うことにより、発想力も向上させていくと良いでしょう。
3歳から遊べる言葉遊び
言葉をつないで、相手とコミュニケーションをとることができるようになります。3歳には、簡単で単純な言葉遊びがおすすめです。
- 言葉集め
- かるた
- しりとり
- 絵本読み聞かせ
言葉集め(用意するもの・遊び方・ポイント)
ひらがな1文字を決めて、その文字から始まる言葉を集める遊びで、遊び方はとても簡単です。
遊び方
回答の形式は、口頭で一人ずつ順番でも良いですし、人数が多い場合はチーム戦でみんなで答えを考えても良いです。紙に書いて回答することもできますが、3歳では難しいので口頭の方が良いでしょう。
かるた(用意するもの・遊び方・ポイント)
既製品のかるた遊びももちろん言葉遊びの一つですが、オリジナルかるたの方がより年齢に合わせて楽しむことができます。紙とペンがあれば、簡単に作ることができます。3歳では、文字や絵を描くのは難しいので大人が準備するのが良いでしょう。
作り方
遊び方は、通常のかるたと同様です。3歳児で遊ぶ場合は、短くて簡単な文章の方が理解しやすくなります。年齢が上がるにつれ、文章を長くしたり、枚数を増やしたり、自分たちで札を作ってみるのも良いでしょう。
しりとり(用意するもの・遊び方・ポイント)
単語の語尾を取って言葉を考えていくという単純で、3歳児にも理解しやすい遊びです。ルール説明では、最後に「ん」がついたら負けということをしっかりと説明しましょう。自分で様々な言葉を頭の中で考えるため、語彙力が養われます。
絵本読み聞かせ(用意するもの・遊び方・ポイント)
絵本の読み聞かせからも、語彙力などが向上します。大人の声に合わせて文字を追うことによってひらがなを覚えることにも繋がるでしょう。大人はゆっくり、はっきりと読むことにより、子どもの理解度も少しずつ向上していきます。
4歳から遊べる言葉遊び
語彙力が向上し、相手に気持ちを上手に伝えられるようになってきます。思考力、発想力も向上してきて、想像でオリジナルのお話が作れるようになってきます。
- 連想ゲーム
- 私はだれでしょうゲーム
連想ゲーム(用意するもの・遊び方・ポイント)
抽象的なお題に対して、具体的な物を答えるゲームです。「赤くて丸い物ってなーんだ?」のように抽象的な問題を出します。その場に無い物を自ら考えて答えることにより、思考力が向上します。
私はだれでしょうゲーム(用意するもの・遊び方・ポイント)
出題者が何かになりきってヒントを出していき、それが何なのかを当てるゲームです。
「細くて長いものです」
「ご飯のときに使います」
「手で持ちます」
このように、一つずつヒントを出していきます。あまり簡単にしすぎずに、抽象的なヒントを出すようにしましょう。
5歳から遊べる言葉遊び
社会性が身についてきて、論理的な思考ができるようになってきます。言葉遊びの難易度をあげて、さらに語彙力や発想力を高めていきましょう。
- 逆さ言葉遊び
- アナグラム
- 早口言葉
- 言葉探し
- なぞなぞ
- 伝言ゲーム
逆さ言葉遊び(遊び方・ポイント)
その名の通り、逆さから言葉を読むという遊びです。お題となる言葉を出してあげて、子どもたちが答えるという形でも良いですし、子ども達同士でお題を出し合っても良いでしょう。
・とうふ→ふうと
・ミルク→くるみ(意味のある言葉)
・しんぶんし→しんぶんし(回文)
ただ言葉を逆さから読むだけで無く、逆さから読んで意味のある言葉や、逆さから読んでも同じ言葉「回文」になるものを見つけるという遊び方もあります。
アナグラム(遊び方・ポイント)
ある単語の文字を並び替えて、別の単語にするという遊びです。
・じかん→かんじ
・とけい→けいと
難しい場合は、ひらがなで大きく紙などに書いて見せることにより、考えやすくなります。2文字から始め、段々と文字数を増やしていくと難易度が上がっていきます。
早口言葉(遊び方・ポイント)
言いにくい言葉を早く言うという単純ゲームにはなりますが、正しい発音で言えるかがポイントです。まずは、お手本を見せてあげましょう。長くて覚えにくい場合は、ひらがなで紙に書いて読む形にすると言えるようになってきます。
・赤巻紙青巻紙黄巻紙(あかまきがみあおまきがみきまきがみ)
・生麦生米生卵(なまむぎなまごめなまたまご)
言葉探し(遊び方・ポイント)
お題の言葉のひらがなカードを、全て集めた人が勝ちというゲームになります。紙とペンのみで簡単に作ることができます。
作り方
先に紙にマス目を書いて、ひらがなを埋めてから切っても大丈夫です。丸や四角など好きな形で切りましょう。
遊び方
勝敗は付けずに、みんなで協力して探し出す形にしても良いでしょう。濁点や半濁点のカードを入れると難易度が上がります。
なぞなぞ(遊び方・ポイント)
問題文をよく聞いて、答えを導き出すという思考力が問われるゲームです。まずは、子どもが集中して問題を聞く環境が大切になってきます。難しすぎて答えがなかなか導き出せないと、子どもたちは考えるのをやめてしまいがちです。子どもたちに合わせた難易度で出題しましょう。
伝言ゲーム(遊び方・ポイント)
聞いた言葉を次の人に正確に伝えていく、単純だけど記憶力も問われるゲームです。
遊び方
初めて行う際は、他の人に聞こえないように小さな声で伝えるというのを見本で見せてあげると良いでしょう。人数を変えたり、お題を長くしたりして難易度を高くしていきましょう。
まとめ
言葉遊びをすることにより、語彙力や表現力を伸ばすだけでなく、思考力や発想力も伸ばすことができます。大切なのは、子どもたちが自ら楽しんで遊ぶことです。
力を伸ばすために厳しいルールを設けて遊ばせるのではなく、単純なゲームで楽しく遊んでいるうちに自然と身についてきます。楽しく遊んでもらうためには、年齢に応じたゲームやルールで行うことが大切です。また、個々の力を伸ばすだけでなく、複数人で行うことによりコミュニケーション能力も発達していきます。楽しみながら言葉遊びを行い、子どもの力を少しづつ伸ばしていきましょう。
言葉の発達を促したいけど、あまり避ける時間がない!という保護者様
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