語彙数が少ないのは発達障害?子どもの語彙力を鍛えるための効果的な方法

幼児期の子どもの発達は著しく、ときどき大人が驚くようなことを言ったりやったりしてみせます。

とくに3歳を過ぎると「なんで?どうして?」と質問が増えたり、「ママ、おもちゃ、とって」などの3語文を話したりと、言葉の発達もめざましい時期です。まだまだ個人差の大きな時期ではありますが、つい周りの子どもと比べてしまい「うちの子は言葉が遅いかもしれない」と不安を抱えられる方もいらっしゃるかもしれません。

さらに近年は「語彙力の低下」など気になる話題も増えており、お子様の語彙力を鍛えるための知育を取り入れている家庭も多いのではないでしょうか。この記事では語彙力についての解説と、子どもの語彙力を鍛えるためのポイントについて紹介していきます。

目次

語彙力とは

語彙力を辞書で引くと「その人がもっている単語の知識と、それを使いこなす能力」とあります。知識と、能力。つまり言葉の意味がわかるだけではなく、その言葉を必要な場面で使える力のことだといえるでしょう。

子どもの語彙力について

子どもの語彙力について

子どもは親をはじめとする周囲の大人の言葉を聞いて語彙を獲得していきます。

1歳頃から「ワンワン」「ブーブー」などを覚えはじめ、2歳頃にはおよそ300の語彙を獲得すると言われています。ただし、ここで言う語彙は「理解語彙」と呼ばれるもので、絵を見て指差すことができるなど、言葉をしゃべらなくても意味がわかっている言葉のことです。「300も言葉を喋っていない」と不安になる必要はないので安心してください。では一般的に幼児期の子どもの語彙力はどれくらいあるものなのでしょうか。

幼児期の語彙数はどれくらい?

絵画語い発達検査(PVT-R)という語彙力の検査方法によると、3歳から6歳の理解語彙はおおよそ以下のような数であるといわれています。ただし幼児期は個人差も大きいため、あくまで目安として捉えてください。

3歳約1000語
4歳約1500語
5歳約2000〜2500語
6歳約3000語
幼児期の語彙数

子どもの語彙力を鍛える方法

子どもの語彙力を鍛える方法はたくさんあります。ここでは、家庭でできる方法を紹介しますので参考にしてみてください。

日常会話を増やす

物や技術を必要とせず、今すぐにでも取り組める方法が「日常会話を増やす」というものです。たとえばお子様が興味を持って見ているものがあれば、その方向を一緒に見て「◯だね」など話しかけてみることも効果的です。

日常会話を増やすための声掛け(説明)例

車を見ている時:「くるまだよ」「ブーブーだね」「◯◯(車種)だよ」
食べ物を見ている時:「ごはんだね」「◯◯(料理名)だよ」「◯◯(素材名)だね」

また、子どもの動きを実況したり、代弁したりするのもいいでしょう。

日常会話を増やすための声掛け(代弁)例

車を見ている時:「くるまかっこいいね」「ライトが光ってきれいだね(夜)」
食べ物を食べ終わった時:「ごはん全部食べたね、おいしかったね」

など、見たままを言うだけなので取り組みやすいのではないでしょうか。

絵本を読み聞かせる

絵本は親子のコミュニケーションツールとしても重要な役割があり、日常的に読み聞かせをすることで語彙を鍛える効果があります。

東北大学加齢医学研究所の研究によると、3歳から6歳までの子どもたちに絵本の読み聞かせを実施したところ、平均で「5歳3か月」相当であった語彙がおよそ2か月後には「5歳9か月」相当に成長したとされています。2か月間の読み聞かせでおよそ6か月相当の語彙が鍛えられたということです。昔話などの絵本には日常会話で使わないような言葉も出てくるため、新たな語彙を増やすきっかけにもなるでしょう。

様々な体験活動をする

子どもの語彙を鍛えるためには、実体験が欠かせません。

たとえば「りんご」という音の並びが、目の前のりんごやイメージするりんごと一致する必要があります。お母さんと一緒にりんごを食べ、「りんごおいしいね」と声をかけられる体験が語彙を育むのです。水族館に出かければ海の生き物の語彙が、畑で収穫体験をすれば作物の語彙が、それぞれ強烈な実体験にもとづいて育まれるでしょう。

友だちとのコミュニケーションをとる

3歳を過ぎると友だちとのかかわりが増え、言動のまねをしたり「同じ」であることを喜んだりするようになります。同年代の友だちとのコミュニケーションは刺激も多く、家庭内での生活とは異なる場面もたくさんあるでしょう。

保育園や幼稚園だけでなく、支援センターへ遊びに行ったり、習い事を始めてみたりと選択肢はさまざまです。お子様に合った環境のなかで友だちとかかわるきっかけを探してみるのも、語彙を鍛えるためのひとつの方法といえるのではないでしょうか。

わからない言葉を調べる習慣をつける

「◯◯ってなに?」と聞かれた際に、その言葉を調べる習慣をつけるのも語彙力を鍛えるために意識したいポイントです。幼児期のお子様の場合、自分で言葉を調べるのは難しいため保護者が代わりに調べます。辞書を引いてもよいですし、スマホで調べてみてもよいでしょう。

「わからない言葉があったら調べるといいんだ」と知ることで、大きくなってから自分で調べようとする力や情報収集をする力にもつながっていきます。

語彙が増えないのは発達障害か?

幼児期の語彙数の目安の項目でもお伝えしましたが、3歳から6歳の理解語彙の目安に達していないからと言って「発達障害」かもしれないと判断するのは時期尚早です。特に1、2歳は判断がしにくい時期です。幼児期の言葉の発達度合いが気になる場合は下記の記事も参考にしてみてください。

子どもの語彙力を鍛えるために親ができること

子どもの語彙力を鍛えるために親ができること

普段のなにげない会話のなかでも、子どもの語彙力を鍛えるために親ができることがあります。ここでは5つのポイントに絞って紹介していきますので、日常生活でのお子様とのやりとりでぜひ意識してみてください。

問われたら問い返す

語彙力を鍛えるだけでなく、自分で考える力や会話力もつくおすすめの会話術のひとつです。

たとえば「どうしてお風呂に入るの?」などと聞かれた際に、「私は汚れやバイキンをきれいにしたら気持ちいいからだと思うな。あなたはどうしてだと思う?」と問い返してみましょう。意見を伝えるという大人の手本と、自分でも考えてみようとするきっかけが含まれており、思考力や想像力が鍛えられます。さらに意見を聞かれているので言葉で返す必要があり、発語も増えやすくなるという仕組みです。

この方法は子どもが「やばい」「すごい」など一言で感想を終わらせてしまった場合にも有効です。「どういうところがやばかったの?」「どんなふうにすごいと思ったの?」と聞いてみることで、改めて感想を考えるきっかけが生まれます。

一緒に取り組んで感想を共有する

家庭での工作やクッキング、お出かけ先でのイベント参加などどんな場面でもできるのが「一緒に取り組んで感想を共有する」ことです。

  • 「おりがみ、むずかしいね」
  • 「じょうずにできてうれしいな」

など、大人が自分の気持ちを伝えることで、子どもも自分の気持ちを話していいんだと思える環境が生まれます。

子どもの分からない言葉も使って会話する

子どもは大人の会話をとてもよく聞いています。お子様が急に大人のような言葉遣いをして、「そんな言葉いつのまに覚えたの?」と驚かされた経験のある方も多いのではないでしょうか。

繰り返しになりますが、身近な大人の言葉を聞いて子どもは最初の語彙を獲得していきます。聞き慣れた言葉だけでなく、まだ意味のわかっていない単語も少しずつ織り交ぜることで新しい語彙を獲得するきっかけをつくることが可能です。逆に言えば、まだわからないだろうと思って子どもの前で話していた会話から言葉を覚えてしまうということもありますので、そのあたりは注意が必要といえます。

聞き取りやすい言葉(短く・ゆっくり)で話す

子どもに語りかけようとするとき、短いフレーズで、ゆっくりはっきりと伝えることが大切です。

たとえば外国語を勉強しようと思ったとき、長文を早口で聞かされるとうまく聞き取れず、内容も理解できません。同様に、子どもも短くはっきりと話してもらう方が言葉を覚えやすくなります。また、大人がずっと話し続けていると子どもが話すタイミングが失われてしまいます。短い言葉で区切り、子どもの返事を待つことも必要でしょう。

リビングに辞書を置く

幼児に辞書は早いと思われるかもしれませんが、幼児期のうちは大人が使っているところを見せるとよいでしょう。わからない言葉を大人といっしょに調べる習慣がつくと、文字が読めるようになってからは自分ひとりでも調べることができるようになります。

語彙力を鍛えるだけでなく、その後の学習習慣にもつながる取り組みといえるでしょう。

ここまでご紹介したとおり子どもの語彙力を鍛えるには

日常会話を増やす
絵本を読み聞かせる
様々な体験活動をする
友だちとのコミュニケーションをとる
わからない言葉を調べる習慣をつける

等が大事と説明しました。

しかし、家事・育児・仕事などもあるし、それにプラスして色々なことを追加していくのは大変、、、 
分かった気がしてもポイントをおさえながら実際にするのは大変そう、、、

などのお悩みをかかえていませんか?

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と。

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幼児期は脳は6歳までに90%ができあがると言われます。
「幼児教育はまだ早い」と思われている方ほど、早めの取り組みをおすすめします。

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