親子で楽しく学ぶ!小学校受験のための「数の比較(多少)」の効果的な学習法

小学校受験で出題される問題として「数の比較(多少)」があります。

数は日常的に触れるもので、数を数えることに特別な力など必要ないように感じるかもしれません。しかし、小学校受験の「数の比較(多少)」の問題を解くには、学習によって数の概念をある程度理解しておく必要があります。今回は、小学校受験の「数の比較(多少)」の問題例や、必要な力とその身につけ方などをご紹介していきます。

目次

「数の比較(多少)」の問題例と解説

「数の比較(多少)」とは、どのような問題なのでしょうか。幼児用教材の「天神」幼児タブレット版に収録されている問題を例に、「数の比較(多少)」の問題を見てみましょう。

問題例①

問題音声:シャツとハンガーのどちらが多いでしょう。多い方を選びましょう。

数の比較(多少)」の問題例①

2種類の物の数を比べて、多い方を選ぶ問題です。正解はもちろんハンガーです。

問題例②

問題音声:2番目に多いものを選びましょう。

数の比較(多少)」の問題例②

1つの枠の中にばらばらに描かれた図の中で、2番目に多いものを選ぶ問題です。
星が6個、三角が5個、四角が4個、丸が3個なので、答えは三角です。

問題例③

問題音声:違いはいくつでしょう。正しいものを選びましょう。

数の比較(多少)」の問題例③

今度は多さの順ではなく、数の差に注目する問題です。3個と1個の違いなので、答えは2個です。

「数の比較(多少)」を理解するために必要な力

ご覧いただいたように、「数の比較(多少)」では、数に関する感覚が試されます。ただし、数だからといって、数字を書いたり、ましてや小学校で習うような引き算の式を書いたりする力が求められるわけではありません。

ここからは「数の比較(多少)」を解くために必要な力についてご紹介します。

数を数える力

大人にとって「数えること」はとても簡単な作業です。しかし、子どもにとってはそうではありません。特に、小さな子どもにとって、3より大きな数を数えるのは難しいことだといわれています。人は生まれながらにして数を数える力を持っているわけではなく、生活や遊びの中で学習していきます。

まずはしっかりとした「数を数える力」を身につけることが大切です。

数を比べる力

数を正しく数えたうえで、数を比べる力が必要になります。問題例をご覧いただいたように、2種類のものの数を比べて多少を比べるだけでなく、3種類以上のものの数を比べる問題もあります。

たとえば、3種類のものが「1個」「8個」「9個」あるとします。「8個」は「1個」と比べると『多い』ですが、「9個」と比べると『少ない』です。「8個」をなんとなく多いと捉えるのではなく、取り出した数と相対的に比べて多少を判断する力が必要です。

問題を聞きとる力

数を数える力、比べる力だけでは、小学校受験の「数の比較(多少)」の問題に正解することはできません。 同じ「数の比較(多少)」の問題といっても、上でご紹介したほかにも、様々な出題形式があります。絵を見ただけでは、多い方を選ぶのか、少ない方を選ぶのか、何番目に多い物を選ぶのかなど、何を答えるべきなのかわかりません。 数の感覚を持っているだけでなく、問題をしっかりと聞いて理解することも同時に求められます。

思考力

「数の比較(多少)」の中でも、「〇番目に多いのはどれでしょう」という問題や、「違いはいくつでしょう」のような2つの数の差を考える問題は、特に思考力が必要です。ただし、先ほども述べたように、引き算の練習を積まなければいけないかというと、必ずしもそうではありません。

これからご紹介していくような方法で、工夫して解くことができます。

「数の比較(多少)」の練習方法

先ほど、「数を数える力は、生活や遊びの中で学んでいく」とご紹介しました。 ここからは、どのような活動から力を習得できるかということや、問題を解くために効果的な練習方法をご紹介していきます。

口に出して数を数える

まずは、「いち、に、さん、……」と、口に出して数を数えましょう。お風呂に入りながら数えたり、階段を歩きながら数えたりしてみます。まずは1から10までをスタートとして、徐々に数を増やしていきましょう。慣れてきたら、「じゅう、きゅう、はち、……」とカウントダウンをしてみてもよいでしょう。

ここで気をつけたいのは、数を順番に言えるようになることと、数の概念を理解することは、イコールではないということです。

ここでは、あくまで「いち、に、さん、……」という言葉を暗記できた、ということになります。

まずは間違えることなく数えられるようになったうえで、その先に進んでいきましょう。

物を使って数える

次は、「いち」という言葉と、「物がひとつある」ということを結びつける練習です。

まずはおもちゃなどを使って、順番に数えるところから始めてみましょう。

たとえば、積み木を3つ並べ、端から順に指差しながら「いち、に、さん」と数えていきます。お風呂で1から10まで数える習慣のある子どもが、物の数にあわせて、「さん」で止められるようになると、最初のステップはクリアです。 その次のステップは、順に数えるのではなく、直接答えを言えるかどうかです。たとえば、積み木を6つ並べ、「いくつあるかな?」という問いに「ろく」とだけ答えられるようになりたいです。

もちろん、心の中で数えても構いません。数える過程は声に出さず、答えを言えるように練習しましょう。

1対1で対応させる

物の数を数えられるようになったら、いよいよ数を比べる練習です。子どもが数を比べる際、しばしばほかの要素に惑わされることがあります。

たとえば、こちらの図を見てみましょう。

「数の比較(多少)」の練習方法①

ぱっと見ただけでは、円の方が大きく、数も多いように見えます。しかし、数えてみると四角は7個、円は6個で四角の方が多いです。

このような大きさや色などに惑わされないようにするために、1対1で対応させる練習をしましょう。

はじめは「鉛筆と消しゴム」や「お菓子とお皿」など、実際の物を使ってやってみます。ばらばらに散らばった物を順番に並べて、1つずつのペアにしていきます。

「数の比較(多少)」の練習方法②

綺麗に並べることで1対1で対応させることができ、数を比べやすくなります。

慣れてきたら物の数を変えてみましょう。

今度は鉛筆を8本、消しゴムを7個、のように異なる個数にします。先ほどと同じように綺麗に並べていくと、片方があまります。そのうえで、「どっちがいくつ多い(少ない)かな?」という問いかけで、数を比較するよう促してみてください。

それにも答えられるようになってきたら、物を使わず紙の上でやってみましょう。

紙に描かれたものは動かして並べることができません。そのかわりに、近くの物同士を線で結んでペアをつくるようにするとよいでしょう。

先ほどの絵でやってみます。近くにある丸と四角でペアをつくるように線を引きます。

「数の比較(多少)」の練習方法③

四角が1個多いことが、一目でわかりました。このように、1対1で対応させることで数の比較がしやすくなります。

受験問題に取り組む

物の数を比べることが難なくできるようになったら、実際の受験で出題されるような問題に挑戦してみましょう。生活や遊びの中で数を数えるのと、問題を解くのとでは、同じようにいかないかもしれません。お子様が受験本番で焦らず問題に取り組めるように、事前に様々な形式の問題に取り組みましょう。

生活の中に取り入れる

また、受験の練習として机に向かっているときだけでなく、普段の生活の中でも、意識的に「数」に触れるようにすることで、数の感覚を養うことができます。

たとえば、「お皿は4枚並べたけど、まだコップが1つしかないから、足りないぶん出してくれる?」のように、普段のお手伝いの中にも「数」を意識してもらう方法はあります。

小学校受験までに数の感覚を身につけるには、生活の中でも意識的に「数」に触れるようにしましょう。

まとめ

「数の比較(多少)」の問題例や、必要な力とその身につけ方、解き方の工夫についてご紹介してきました。

数に関する力は、成長とともに身についていくものです。ただし、小学校受験を目指されるお子様は、受験までに数に関する力を養う必要があります。数を比べる練習を積み重ねつつ、意識的に生活の中で「数」に触れるようにしてみましょう。自然と、数の概念を感覚的に掴みやすくなるはずです。

お子様と一緒に、楽しく数について学習してみてください。

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「数の比較(多少)」は、生活の中で数の感覚を身につけたうえで、受験対策として問題に取り組むことが大切だとご紹介しました。しかし、小学校受験の出題形式に沿った問題を見つけるのは、家事、育児、仕事などをしながらだとなかなか難しいかもしれません。

それならば、「天神」幼児タブレット版がお役に立てるかもしれません。

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天神における「数の比較」問題

天神に収録されている数の比較例題①

たぬきさんと同じだけ持っているのは、どちらでしょう。

天神に収録されている数の比較例題②

同じ数の絵を線でむずびましょう。

天神に収録されている数の比較例題②

あといくつあると、星とひし形の数が同じになるでしょう。足りない方の数だけ、その印をつけましょう。

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