【小学校受験】「観覧車」の理解について。効果的な対策法とおすすめ学習アプローチ

「観覧車」とよばれる問題は、小学校受験においてお子様がつまずきやすい問題のひとつです。大人が説明する際にも、難しいと感じられることが多いようです。そんな「観覧車」の問題が解けるようになるにはどうしたらよいのでしょうか。

今回は、小学校受験の「観覧車」問題の出題例を紹介しながら、効果的な対策方法と解き方のコツについて説明していきます。

目次

小学校受験問題によく出る「観覧車」の問題例

小学校受験の問題には、「観覧車」という問題がよく出題されます。「観覧車」問題には、以下のような問題のパターンがあります。

  • 観覧車が回転(逆回転)した時の位置
  • 観覧車に乗った順番

1つずつ、詳しく見てみましょう。

観覧車が回転(逆回転)した時の位置

まずは、観覧車が回転した時のゴンドラの位置を問う問題を見てみましょう。

以下は、「天神」幼児タブレット版に収録されている問題です。

問題例

観覧車が矢印の方向に回ります。2つ動くと、うさぎさんはどこに行くでしょう。そこに〇をつけましょう。

答えは、いぬの位置に〇をつけます。うさぎはてっぺんにいるため、そこから観覧車が2つ動くと、いぬのいる位置に移動します。このように観覧車に乗っているものがどこに移動するのかを問う問題は頻出のパターンです。

また、この観覧車が逆に回転した場合に、乗っているものの位置はどこに移動したのかを問うものもあります。

観覧車に乗った順番

続いて、観覧車に乗った順番を問う問題を見てみましょう。

観覧車のゴンドラ1つずつに、〇(丸)△(三角)☆(星)などの印がついていて、動物たちが観覧車に乗ろうと並んでいます。このようなイラストとともに、以下のような問題が出題されます。

問題例

前から順番に観覧車に乗ります。1番最初のきつねさんが△(三角)の印がついたゴンドラに乗ったとき、うさぎさんはどのゴンドラに乗りますか。

答えは、☆(星)です。うさぎは、前から3番目に並んでいます。きつねが△(三角)のゴンドラに乗った場合、うさぎが乗るゴンドラは、△(三角)から数えて3番目の☆(星)のゴンドラとなります。このように、観覧車に乗る順番を問う問題が出題されることがあります。

「観覧車」の難易度の高い問題例と解説

ここまで紹介してきたような「観覧車」の問題は、さらに難易度の高い形で出題されることがあります。「天神」幼児タブレット版の問題を例に、見てみましょう。

問題例

左の観覧車が青い矢印の方向に回って、右の観覧車のようになります。上のそれぞれの動物はどこに行くでしょう。その場所の印を四角の中につけましょう。

答えは、いぬが◇(ひし形)、きつねが△(三角)です。

この問題は、移動する前と移動した後の動物の位置を見て、観覧車がいくつ動いたのかを考えることで解くことができます。りすの乗っているゴンドラを目印とすると、移動する前と移動した後で、観覧車が2つ動いたということがわかります。そこで、いぬは、てっぺんから2つ移動した後の◇(ひし形)のゴンドラにいるとたどり着くことができます。きつねも同じように、観覧車が2つ動いたことから、△(三角)のゴンドラにいるとわかります。

また、動物どうしの位置関係を見て解くこともできます。例えば、いぬの両側には、きつねとりすがいます。この3匹を横に並べると、「りす、いぬ、きつね」の順です。観覧車が動いた後にも、その位置関係は変わらないので、りすがいれば、その続きには、いぬ、きつねが乗っているとわかります。

どの問題でも使える解き方は前者の方ですが、両方の解き方を身に付けることで、問題を素早く解いていくことができるようになります。

観覧車問題が子どもにとって難しい理由

ここまで「観覧車」の問題を見てきましたが、お子様にとっては小学校受験問題の中でもつまずきやすい内容です。いきなり問題を解き始めると、途中で投げ出してしまうこともあるかもしれません。この「観覧車」問題が、お子様にとって難しい理由としては、次のようなことが考えられます。

  • 「観覧車」の構造を理解していない
  • 「観覧車」に乗った順番を理解していない

それぞれ、見ていきましょう。

「観覧車」の構造を理解していない

「観覧車」問題でつまずいているお子様は、そもそも「観覧車」がどのように動くものであるかをつかんでいない可能性があります。観覧車が回転した後の位置を答える問題では、あるものが動けば、残りのものも同じように動くという法則性を理解して、問題を推理していく必要があります。

そこで、実際に観覧車が動いている様子を見たり、おもちゃを使ったりして、観覧車が回転するとゴンドラがどうなるのかを見ておくことが大切です。紙皿の中央に画鋲をさして台紙に固定し、紙皿の縁にゴンドラの形の厚紙を貼っていくと、回転する観覧車のおもちゃを簡単に手作りすることもできます。このような具体物を使うことで、お子様は頭の中で観覧車が回転する様子をイメージすることができるようになります。

「観覧車」に乗った順番を理解していない

「観覧車」の問題では、先ほど紹介した出題例にもあったように、一列に並んでいる動物が順にゴンドラに乗っていくという場面があります。観覧車が回転しても、乗っているものの順が変わることはありません。そこで、動物は前から順にゴンドラに乗ったこと、この位置関係は観覧車でも同じであることをしっかり確認しておく必要があります。最初の順番付けを理解していないと、どのゴンドラに誰が乗っているのかがわからなくなります。おもちゃなどを使って、順番にものを乗せていき、体験を通して順番付けを学ぶという方法がおすすめです。

観覧車問題の解き方のコツ

ここでは、「観覧車」問題が解けるようになるコツを3つ紹介したいと思います。ぜひ、お子様に説明をするときの参考としてください。

「観覧車」問題が解けるようになるコツ

①目印のゴンドラを決める
②観覧車を切って1つの線に展開する
③順番をつける

それでは順に見ていきましょう。

①目印のゴンドラを決める

解き方のコツ1つ目は、「目印のゴンドラを決める」ということです。観覧車が回転したときにどうなるか考える問題で有効です。先ほど「難易度の高い問題」として紹介した、いぬときつねの場所を答える問題では、「りすの乗っているゴンドラを目印とする」という部分がこれにあたります。

すべてのゴンドラがどう動いたのか一気につかもうとすると混乱しやすいので、まず1つのゴンドラに視点を絞り、「りすさんは2つ分動いた」ということだけに注目するようにします。

これなら動いた数が把握しやすく、また、覚えておくことの量も少なくなるので、解きやすくなります。

②観覧車を切って1つの線に展開する

解き方のコツ2つ目は、「観覧車を切って1つの線に展開し、乗っているものを横一列に並べたときを考える」というものです。こちらも、観覧車が回転したときにどうなるか考える問題で有効です。先ほど「難易度の高い問題」として紹介した、いぬときつねの場所を考える問題では、「りす、いぬ、きつねの順」と考えたところがこれにあたります。観覧車の円の形から一部を切り出して、並んでいる順番だけに注目するようにします。「回っているときの位置」は変わっても、「りすの前にいぬがいる」という事実は変わりませんので、回転したときの見た目の変化に惑わされずに問題を解くことができます。

③順番をつける

最後に、「順番をつける」という方法を紹介します。観覧車に順に乗る問題で意識したいポイントです。先ほど紹介した問題のうち、「うさぎさんはどのゴンドラに乗り込むことになるか」を考える問題で、「うさぎさんは3番目に並んでいる」「3番目の☆(星)のゴンドラ」と考えたところが、これにあたります。つまり、実際に並んでいる動物を前から順に、1、2、3と数字に置き換え、ゴンドラも、最初に乗るものから同じように1、2、3と数字に置き換えていくということです。「行列の3匹目」「ゴンドラの3個目」と、動物やマークの見た目ではなく、数だけに注目することで、シンプルな形で解くことができます。

考え方としては「系列問題」と同じ

今回紹介した「観覧車」の問題で必要な考え方は、「系列」の問題における考え方とよく似ています。「系列」の問題とは、並び方のルールを見つけて、空欄に入るものを選ぶというものです。

以下は「天神」幼児タブレット版に収録されている問題です。

問題例

並んでいるお約束を考えて、空いているところに当てはまるものを選びましょう。

この「系列」の問題では、3つの果物が繰り返し登場するため、全体を眺めて並び方を理解する能力が必要です。

「観覧車」の問題においても、ゴンドラに乗っている順番と位置関係が変わらないため、「系列」の問題で必要な考え方と能力は共通しています。回転することに惑わされず、並び方をきちんとつかむことを意識して、教えるようにしましょう。

まとめ

小学校受験における「観覧車」問題の出題内容と、解き方のコツをご紹介しました。「観覧車」問題では、お子様が観覧車の仕組みを理解するところが最も重要です。具体物を使うなどして、イメージをきちんとつかんだ後は、実際の問題を解いて慣れていきましょう。

「観覧車」の練習のコツはわかったけれど、実際に取り組むのは大変そう・・・と感じられた方へ

「観覧車」の問題は、お子様にとってつまずきやすい内容です。
そのため、

・目印のゴンドラを決める
・観覧車を切って1つの線に展開する
・順番をつける

といった3つのコツを使いながら、問題を解き進め、慣れていくことがおすすめです。
とはいえ、「観覧車」の簡単な問題集を探すのは、家事、育児、仕事などをしながらだとなかなか難しいかもしれません。

それならば、「天神」幼児タブレット版がお役に立てるかもしれません。

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なお、今回解説した「観覧車」の問題は60問収録しています。易しい問題から、お受験レベルの難しい問題まで用意されているので、スモールステップで問題を解く力を養うことができます。

「天神」における「観覧車」の問題の特徴

収録問題数 60問

なんと収録問題数は60問!たくさんの問題に触れられるので「観覧車」の問題に慣れることができます。

スモールステップで問題を解く力を養う

「天神」幼児版タブレットに収録されている「観覧車」問題は、①~③まで難易度が設定されています。 最初は易しい問題から始まり、最後はお受験レベルの難しい問題まで出題されます。観覧車が回転するアニメーションで解説していますので、すぐにイメージをつかむことができます。簡単な問題から徐々に難易度を上げていくことが上達のコツですので、「天神」を使えば、自然とスモールステップでの学習をすることができ、着実に問題を解く力を養うことができます。

「観覧車」に必要な力を養う「系列」問題も充実

「天神」には「系列」の問題を185問収録! 並び方の決まりを見つける力を、様々な出題形式に触れながら身に付けることができます。 「観覧車」が苦手なお子さまには、ぜひ、「天神」のご利用をご検討ください。

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