【海外でバイリンガル学習】英語圏で子どもに日本語を習得させるための7つのテクニック
日本と文化が異なる海外での生活は何かと不安なものですが、幼児期の語学学習は特に難しい問題の一つです。外国語に触れる機会が多い海外にいるからこそ、日本語教育も成功させて子どもをバイリンガルに育てたいですよね。
海外で暮らす日本人は約130万人。新型コロナウィルスの影響で一時期減少したとはいえ、30年前に比べると倍増しています。国際結婚をして永住したり転勤で駐在するなど海外に住む理由や状況は様々ですが、海外では日本語を使う機会が少なく、母語である日本語の習得が不完全になりやすいという理由から、子育て中の親の悩みは幼児期の語学学習であることが少なくありません。
しかし、環境の異なる国で別の国の言葉を覚えさせるのは簡単なことではありません。この記事では、海外におけるバイリンガル学習が難しい理由と、英語圏で日本語教育を成功させるための7つのテクニックを紹介します。
子どもが日本語の基礎をしっかり身につけ、日本語と英語のどちらも自在に使いこなせるバイリンガルになれるようサポートしていきたいですね。
海外におけるバイリンガル学習の難しさ
海外で日本語と外国語のバイリンガル学習を進めるのが難しいといわれる理由は、周囲の生活環境と日本語の特徴にあります。
言語の習得はよく水(言葉)をコップに貯めていくことに例えられますが、2つのコップに別々の言語を貯めるのは1つのコップに1つの言語を貯めるより時間がかかるし、努力が必要です。特に日本語に触れる機会が少ない海外では、コップに日本語を貯めていくのが大変です。ここでは、海外(英語圏)で日本語をしっかり身につけることの難しさについて解説します。
日本語が必要になる環境がない
海外で日本語教育が難しいのは、日本語が必要になる環境がないことが一番の理由です。早く英語に慣れさせようとして、生活の中で極力英語を使うのはおすすめできません。海外で暮らす子どもは成長に伴って英語に触れる機会が増え、日本語の維持が困難になってくるからです。日本語の土台をしっかり築かなくてはならない時期に、日本語を話す環境が少ないことが海外におけるバイリンガル学習の難しさといえます。
日本語教師・日本語教育施設が不足している
国や地域にもよりますが、日本語の教師や日本語教育の施設が不足していることは海外でバイリンガル学習を進める上での問題点です。外務省が令和2年に発表した「日本語教育推進関係者会議資料」には海外の日本語教育の主な課題として教師の数が課題の一つとされています。
日本語教育推進関係者会議資料 海外の日本語教育について – 外務省 –
日本語にはひらがな・カタカナ・漢字がある
日本語固有の難しさもあります。日本語は「音声」「文法」「語彙」「表記」のレベル別にみると語彙が多く、ひらがな・カタカナ・漢字があることで表記が特に複雑で難しい言語です。例えば速さ・速度・スピードといった和語・漢語・外来語があり、日本語の土台を築くためにはこれらを理解して使い分けていかなくてはなりません。そのため幼児期には、多くの会話や学習を通じてなるべくたくさん日本語をコップに貯めていく必要があります。
海外で日本語教育を成功させる7つの方法
それでは実際に、海外で日本語教育を成功させるテクニックについて解説します。日本語教育の難しさは、日本語を使う機会が少ないことでしたね。
ここでは、日常会話の注意点や日本語に触れる機会を増やす方法などについて、7つのテクニックを紹介します。住んでいる国や地域・家庭の言語環境・将来展望などから日本語教育でめざす目標をしっかり決めて、様々な手法を取り入れながら学習を進めていきましょう。
1.日本語と英語を混ぜて話さない
子どもと話す時、おとなが日本語と英語を混ぜて使わないように気をつけてください。「焼け石にウオーター(水)」では、日本語のコップにも英語のコップにも言葉が貯まらないばかりか混乱するだけです。子どもは語彙不足をカバーするために無意識に2言語を混合して話すかもしれませんが、おとなはきちんとした日本語で話すように意識しましょう。また、家の中で複数の言語が入り混じる場合は、父親は英語・母親は日本語というように一親一言語を徹底しましょう。言語をごちゃまぜにして使わないのがポイントです。
2.日本語の絵本読み聞かせ・言葉あそびをする
家族との会話でしか日本語に触れる機会がない場合は、絵本の読み聞かせや言葉遊びなどで楽しみながら日本語を学べるように工夫するとよいですね。昔話などからは日本の文化に想像を広げることができます。日本語の絵本は、日本から取り寄せたり日本語コミュニティの図書館などを利用するとよいでしょう。
3.日本のTV・動画を観る
子どもの興味を惹くには、日本語のTVや動画がおすすめです。子どもは目や耳から感覚的に学ぶのが得意なので、TV番組やアニメ映画にハマると日本語の力が向上する効果があります。休暇などを利用して日本に帰国した際にも、親戚や地域の子どもたちと話が合って意気投合しやすくなるでしょう。お気に入りのキャラクターグッズが手に入る日本が大好きになりますよ。YouTubeなどで配信されている日本語の動画を探してみましょう。
4.日本人と交流する機会をつくる
家の中で日本語を話すだけでなく、海外ではなるべく多くの日本人と交流する機会をもつのがポイントです。親が日本人の家族と定期的に会って子ども同士を日本語で遊ばせたり、親が他の日本人と話すのを子どもが何気なく聞くような環境をつくりましょう。英語圏で暮らしていると英語は自然に耳に入ってきますが、日本語は積極的に触れる場を設ける必要があります。子どもが楽しめるだけでなく、親も情報交換や親睦が深められるような日本人同士の交流ができれば心強いですね。
5.日本語の保育・教育を受ける
日本語をベースにした保育・教育を行う日本人幼稚園・日本人学校に通えば、教育や学校生活を通して日本語の基礎が身につきやすくなります。また、現地校やインターナショナルスクールに通いながら、土曜日に日本の教科書で授業を行う日本語補習校に通う方法もあります。補習校は現地の日本人会などが施設の設置・運営を行っている場合が多く、日本人同士で友だちになったり日本文化を取り入れたイベントに参加できるというメリットがあります。
6.日本語のオンライン学習をする
日本人幼稚園や日本人学校、日本語補習校などが近くになかったり、学習のペースが合わないときに無理をして通わせようとすると日本語が嫌いになってしまいます。幼稚園や学校に通わずに日本語を学べるオンライン学習を検討してみましょう。オンライン学習の日本語レッスンでは、個性や興味に合わせたプログラムに沿って日本語を学ぶことができます。
7.日本語の通信教材を使う
これまで紹介した方法と合わせて日本語の通信教材を利用することで、より効果的に日本語学習を進めていくことができます。通信教材は子どもの「おもしろい!」を引き出す仕掛けが随所にあるだけでなく、オンライン学習のようにインターネットを使用しないため時間や場所の制約がないのが特徴です。教材を使って子どもの関心や強み・弱点などを把握しながら日本語教育を進めると効果が上がりやすくなります。通信教材は日本語学習だけでなく、幅広い幼児教育にも活用できます。
まとめ
英語圏で暮らすお子様のバイリンガル学習の鍵になるのは「日本語教育」です。特に、脳が柔軟性に富んだ幼児期は、英語社会に適応していく一方で話せていた日本語が全く使えなくなるなど日本語力が後退しやすい時期です。
日本語を母語とする場合、幼児期に日本語をしっかり定着させておくことが、後々他の教科の学習にも役立ちます。保護者は、就労や家族環境・居住地の状況・今後の予定などに合わせて目標を定め、ぶれのない姿勢でお子様の日本語教育に取り組みましょう。
バイリンガル学習についてお子様の理解が進むよう、本人の成長段階に合わせて分かりやすくメリットや展望を話してあげて欲しいと思います。
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海外で日本語教育を成功させる7つの方法を紹介させていただきましたが、ともかく日本語に触れる時間が大切です。しかし、お住まいの地域に日本語教室がない場合や、知り合いもいない場合はどうすればいいでしょうか?延々と日本のTVや動画を見せることで日本語は覚えるかもしれませんが、テレビを通して一方的に情報を詰め込むのは、教育的にも少し不安ですよね。
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