【3.4.5歳】ひらがなの書き方を教えるためのアプローチと親がしてはいけないNG行為

ひらがなの読み書きは、幼稚園のうちにある程度できるようになる子が多いです。一方で、「ひらがなの書き方はどうやって教えるべき?」「正しい教え方がわからない」という親も少なくありません。親としてはできれば子どもには負担の少ない方法で、楽しくひらがなを覚えてほしいですよね。

この記事では、年齢別のひらがなの覚え方や、教え方の工夫、やってはいけない教え方などを詳しく解説します。ひらがなを覚えるタイミングは個人差が大きいので、お子様のペースに合わせて進めてみてください。

目次

ひらがなを覚える年齢(目安)と手順

ひらがなを覚える年齢(目安)と手順

まずは「どれくらいの年齢でひらがなを読めるのか」「いつどんな教え方をするべきか」など、年齢別の目安を解説します。あくまでも目安ですので、それよりも早いから良い・遅いから悪いというわけではありません。年齢を参考に、子どもに合ったアプローチをしてみてください。

3歳のひらがな「読み方」

3歳はだんだんとひらがなを読める子が出てきます。年少児に「自分の名前を読める」子どもは8割ほどで、「自分の名前をひらがなで書ける」子どもは男の子が3割、女の子は6割程度です。

3歳になって「子どもが文字に興味を持った」「お友達が読めることでやる気になった」というケースも多いようで、だんだんとひらがなの学習が始まる時期です。ただ、読めると言っても全てのひらがなを読めるのではなく、いくつかのひらがなを知っているくらいの子が大半です。そのため焦ってひらがなを教える必要はありません。

自分の名前に始まり、お店で目にする文字、看板に書いている文字など、日常の中でひらがなに触れる機会はたくさん作れます。まずは子どもの興味を刺激しながら、子どもが読みたいと思うものからアプローチしてあげましょう。

4歳のひらがな「読み方・書き方」

4歳でひらがなを読める子は増えますが、まだ読めない子もたくさんいます。

年中児になると、「自分の名前を読める」子どもは10割近くになり、「自分の名前をひらがなで書ける」子どもは男の子が8割、女の子は9割程度です。鉛筆をしっかり持てるようになったら、いろいろな線を書く練習をしたり、鉛筆を正しく持つ練習をしてみてください。こうした練習が、ひらがなの書き方を身につける基礎になります。

またひらがなを書くことに興味を持ったら、子どもが書きたい文字から書かせてあげましょう。「あいうえお」から順番に教える必要はなく、子どもの好きなものを入り口にしてみてください。

5歳のひらがな「読み方・書き方・書き順」(なぞり書き~写し書き)

5歳になると小学校入学が目前になり、読み書きができるようになる子が多いです。年長児にはほとんどの子どもが「自分の名前を読める」「自分の名前をひらがなで書ける」ようになります。引き続き子どもの興味を大事にして、遊びの延長としてひらがなを読んだり書いたりする練習を続けていきましょう。「まだ全然ひらがなを覚えていない」という場合でも、無理にドリルで練習させるなどはしない方が良いです。本人がきちんと興味を持って学ぶ方が習得も早いので、まずは文字に興味を持たせるように働きかけてください。

子どもへ教えるひらがなの読み方

ひらがなの読み方を教える方法には、色々なアプローチの仕方があります。何よりも大切なのは、子ども自身がひらがなを楽しいと思えることです。次のような方法を参考に、お子様にぴったりな方法を探してみてください。

ポスターなどで意識付けをする

部屋やお風呂などに、50音表を貼っておくとひらがなへの意識が高まります。特にお風呂の中では、他のおもちゃも少ないのでひらがなに意識を向けやすいです。50音表を使って「『に』はどこにある?」などとクイズにしても、子どもはおもしろがってくれます。

お風呂のくもった鏡に指で書いてみても良いですし、お風呂の壁に書けるクレヨンなどもあるので、簡単に書ける字(「い」や「し」など)から書いてみても楽しいですよ。

キャラクターもののグッズから興味を持たせる

子どもが好きなキャラクターがあれば、そのキャラクターグッズを入り口にひらがなを覚えてみるのもおすすめです。子ども向けのキャラクターなら、ひらがなに関するドリルやかるたが売られていることが多いです。

自分の好きなキャラクターなら、馴染みやすく子どもも興味を持ってくれます。キャラクターを使うことで一気に勉強感が薄まるので、モチベーションも維持しやすいです。

絵本の読み聞かせ

絵本もひらがなの練習にはもってこいです。読む練習に使用するのは、ひらがなで書いてあるものであまり文章の長くないものがおすすめです。一字一字ゆっくり読むことで、文字の形と読み方に慣れていけます。

他にも50音を題材にした絵本もあります。絵本を自分で選んでもらうなど、子どもが興味を持ったものを使って練習してみてください。

カードゲーム

100円均一などにもひらがな練習用のカードなどが売られています。

カルタなどのカードゲームでも良いですし、シンプルにひらがなだけのカードでも「『な』はどこだ?」「カードで自分の名前を作ってみよう」などと十分遊びにつながります。ひらがながある程度読めるようになったら「くるま」「はな」など短い単語をカードに書いて、単語を探すゲームにすることもできます。カードは手作りしやすく、子どもの読める字に合わせてカスタマイズできる点もおすすめです。また、文字に興味があれば「かるた」などを取り入れてもよいでしょう。

子どもの興味をうまく取り入れる

ひらがなに興味を持たせるには、元々子どもが好きなことをうまく取り入れてあげるのが近道です。

お手紙のやりとりが好きな子も多く、親が子どもに手紙を書いて一緒に読んであげるのも良いです。そのうち「自分でもお手紙を書きたい!」という意欲にもつながるので、書き方の練習にもつなげるのもスムーズです。また机に座って黙々とやるのは苦手でも、ホワイトボードやチョークなら書きたがることもあります。ひらがな学習用のタッチペンですらすら覚えられる子もいます。歌が好きな子は絵本よりも歌詞を見ながら歌うことが、習得の近道になるかもしれません。

子どもの興味のあることを観察して、ひらがなの習得にうまく結び付けてみてください。

子どもへ教えるひらがなの書き方

子どもへ教えるひらがなの書き方

ひらがなを読めるようになったら、今度は書き方の練習もしていきたいです。書き方の練習をするなら、まずは書くときの姿勢や鉛筆の持ち方を気にして見てあげてください。姿勢や鉛筆の持ち方が悪いと、うまく字を書けないことが多いためです。そして子どもが楽しく書く練習ができるように、次のような方法を取り入れてみてください。

なぞり書きをする

ひらがなは直線や曲線などいろいろな線で構成されています。身体が発達途上の子どもは、まっすぐ線を書くだけでも練習が必要です。縦線や横線、波線や曲線、グルグルやカクカクした線など、なぞり書きをさせてあげましょう。

最初はクレヨンで書いたり、指で砂に書いても良いです。プリントやドリルを与えて少しずつ進めてもいいですし、親の書く線を真似してもらってもよいですね。慣れてきたら、徐々に鉛筆で書く練習に変えていきましょう。

自分の名前、親や友人の名前から

まずは、自分の名前から練習するのがおすすめです。自分の名前は一番身近な言葉である上、持ち物でもたくさん目にしますし、小学校に上がると自分の名前を書く機会も増えます。自分の名前には愛着もあるので、子どもの「嬉しい・楽しい」というポジティブな感情も引き出せます。

自分の名前を書けるようになったら、今度は親や兄弟、友達と対象を広げてみましょう。「ママの名前書けるよ!」と見せることが、子どもの自信にもつながります。

興味を持った言葉から

子どもが好きなものを取り入れて書き方の練習をするのも効果的です。子どもの好きな動物・好きなキャラクターから、ひらがなの練習につなげていきましょう。ひらがなを習得してもらうには、子どものやる気がとても重要です。子どもが「書きたい!」と思えるきっかけを探してあげて、モチベーションを維持してあげてください。

写し書きは、なぞり書きが出来るようになってから

ひらがなの練習は、なぞり書き→写し書きの順で進めましょう。

色々な種類の線が組み合わさっているひらがなをいきなりフリーハンドで書くのは、子どもにとって難易度が高いです。なぞり書きの段階を経ることで、書き順を知り、文字全体のバランスを知り、文字がどんな線で構成されているかを知ることができます。なぞり書きでひらがなについて体感でき、スムーズに書けるようになったら、写し書きにチャレンジしていきましょう。お手本と見比べながら書いてもらいつつ、親は書き順などを気にかけてあげてください。

子どもに「してはいけない」教え方

ひらがなを習得してもらうためには、子どもに楽しく練習してもらう必要があります。一方、「きちんとひらがなを覚えてほしい」という親の思いもあります。その思いが強すぎると、子どものひらがな習得にマイナスな影響を与えてしまうこともあるので、以下のことに気をつけてあげてください。

練習時間が長い

早くひらがなを覚えてほしくて、長時間練習させるのはよくありません。そもそも子どもの集中力はあまり長く続きませんから、やっているように見えても身につかないことが多いです。それに加えて長時間練習を強要されれば、ひらがなを練習すること自体に嫌気がさしてしまいます。

長時間練習して「これだけやったんだから上達しただろう」と満足するのは親だけです。長い練習時間と上達度合は、必ずしも比例しないことを知っておきましょう。

ノルマを課す

「今日は『あ』を20回書く」など、ノルマを設定するのもよくありません。

長い練習時間を設定することと同じく、強要されることで子どもはひらがなに嫌な印象を持ってしまいます。また、回数を指定すると「〇回書く」ことが目標になってしまいがちです。本来の目的は回数ではなく、正しい書き方を覚えることのはずです。子どもはたくさん書かされていると、だんだんと適当に書いたり間違えて書いたりします。「雑に書いたら練習じゃないでしょ!」などと親が怒るきっかけも生まれてしまって、結果的にひらがな練習に良い印象を残せません。

他の子どもと比べる

他の子どもと比べることも子どものやる気をそぎます。それは「お友達みたいにたくさん書けるのに…」と否定的な言葉だけとは限りません。「○○くんはひらがな全部読めるんだって!すごいよね!」と励ますつもりの言葉も、子どもが否定として受け取ってしまうことがあります。

ひらがなを習得する時期は個人差があるものです。お友達と比べて習得が遅いと、焦る親の気持ちも分かります。しかし他の子どもを比べて子どものモチベーションを下げてしまっては、結果的に習得も遅くなります。個性も環境も異なる他の子どもと比べるのではなく、子ども自身の成長に目を向けてあげましょう。

書いた文字を消しゴムで消す

子どもが書いた字を「字を間違えた」「枠からはみ出た」などの理由で、消しゴムで消していませんか?

親は「間違いを覚えてはいけない」という思いで、消しゴムで消しているのかもしれません。しかしせっかく一生懸命書いた字を消されてしまうと、子どもは頑張りを否定されたような気持ちになってしまう可能性があります。むしろ間違えた字やうまく書けなかった字は、消さずにとっておきましょう。うまく書けなかったら他のところに書き直して、「こっちのほうが上手!」「前よりバランスがいいね!」と褒める材料にしてあげてください。上達の実感があると、子ども自身のモチベーションにもつながります。

まとめ

ひらがなを覚えてほしい3~5歳の時期は、まだ机に向かってずっと座っているのが難しい年齢です。親が焦って間違った教え方をしてしまうと、結局は身につかず、むしろひらがな学習を嫌がってしまう可能性もあります。

まずは子どもに興味を持たせることからはじめ、子どもの気持ちやペースを尊重してあげましょう。興味を持てば、無理矢理教えるよりもずっと早くひらがなを覚えてくれるはずです。ぜひお子様にぴったりな習得法を見つけてあげてください。

子どもがひらがなに興味を持てていない、このままだと不安、、、とお悩みの方

記事内でもお伝えしましたが、ひらがなを習得する時期は個人差があるものです。とは言え、年齢に沿った「読み方」や「書き方」が出来ていないと不安になってしまいますよね。

楽しく教えていきたいのに、子ども自身に興味がなく、親としてもついつい声を荒げてしまう。子どもに対する教え方もいろいろ試行錯誤してみたけどうまくいかない…そんな悩みを抱えていませんか?

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