【褒め方の例文あり】褒められて育つ子どもの特徴と褒め方のコツを紹介
「褒めて伸ばす」という言葉は良く聞きますが、「具体的にどのように子どもを褒めたら良いのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
など、お悩みの保護者もいることでしょう。では、褒められることは子どもの成長にどんな影響を与えるのでしょうか。この記事では、子どもを褒める効果と子どもを伸ばすための褒め方についてご紹介します。子どもを伸ばすための上手な褒め方を知り、子どもの可能性を広げましょう。
なぜ褒められて育った子供は伸びるのか
これまでに人に褒められたことでモチベーションがアップしたり、成果が上がったという経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。心理学では、自分が取った行動に対して良いことが起こると、その行動は繰り返されやすいということが分かっています。逆に、何かをしたことで嫌な結果になった場合、その行動は減っていきます。「褒めると伸びる」では、「良いこと」の部分=「褒め」に当たり、子どもが取った行動に対してしっかりと褒めることで、次も良い行動を繰り返すという導線を作ることができるのです。
また、褒めることは子どもにとって「親に認められること」であるため、自信をつけさせる効果があります。自分の行動に自信が生まれ、向上心やチャレンジ精神が育まれると言われています。つまり、たくさん子どもを褒めたほうが、健全な育成につながると言えるでしょう。しかし、間違ってはいけないのは、褒めることは「褒め殺しにする」ことではないということです。ただ単に褒めてばかりではデメリットとなるでしょう。
子どもの成長を心身ともにサポートできるように、正しい方法を身につけて積極的に褒めてあげましょう。
子どもを褒めるコツ
子どものやる気や好奇心を伸ばすためには、褒めることで自己肯定感を育むことが重要とされています。しかし、実は褒め方や叱り方次第で、子どもの育ち方には大きな影響があります。
日本人に多いとされている「自己肯定感」の低い子どもは、日本の謙遜文化による「褒め不足」が原因ではなく、「非効率な褒め方や叱り方」が要因であることが多いのです。ただ漠然と褒めたり、過剰に褒めたりすることでは、子どもの向上心や自己肯定感は養われません。褒める時は結果だけを見るのではなく、子どもの感じたことや努力、その過程に関心を持って褒めることが大切です。では、どのような褒め方が効果的なのでしょうか。ここでは、子どもを褒める時の3つのコツをご紹介します。
子どもを観察する
子どもが良いことをしても、それに気付かなければ褒めることはできません。上手に褒めるためには子どもをよく観察し、ベストなタイミングで声を掛けることがとても重要です。大きなことや特別な時だけでなく、些細なことでも褒めてあげましょう。「朝一人で起きられた」「公園まで自分で歩けた」など、日常生活の中でできたことを褒めると、子どもは「親がちゃんと自分を見ていてくれている」と感じて安心できるのです。
大人であれば当たり前にできることも、子どもにとっては挑戦です。ある程度一人でできるようになったことも、日によっては気分が乗らずできないこともあります。できて当たり前と思わずに「今日も頑張ってできたね」「昨日よりも早くできたね」と、継続や小さな変化・ほんの少しの努力でも、見逃さずに褒めてあげるようにしましょう。
子どもの努力を把握する(質問する)
一方的に褒めていては、目に見えるところしか褒めることはできません。子どもは隠れた努力をしていることがあり、そこを褒められると自信につながります。隠れた努力を褒めるには、「すごい!どうしてこれをやってみたの?」などの質問をし、子どもの口から自身のチャレンジや努力を伝えさせるようにすると良いでしょう。大人が褒めるポイントと、子どもが褒めてほしいポイントがずれていることは意外と多いものです。的外れな褒め方をしても、子どもの心には響きません。褒める前に、子どもが取り組んだことについて質問してみましょう。子どもの話をよく聞いて「子どもがどんなふうに頑張ったのか」「どこに注目してほしいのか」など、子どもの努力を把握することで、効果的な褒め方ができるようになるでしょう。
子どもに伝わる褒め方をする(目を見たり、スキンシップを取ったりしながら)
どれだけ素敵な言葉で褒めてあげたとしても、視線が合ってなければ、子どもは「本当にそう思って褒めてくれているのかな?」と疑問に思うかもしれません。子どもを褒める時は、しっかりと目を合わせて伝えるようにしましょう。子どもが小さい時期であれば、手を握ったり、ハグをしながら褒めてあげるのも効果的です。何が良かったのかを伝えながら、頭を撫でたり抱きしめたり、スキンシップを取りながら褒めることで、子どもは親から認められていると感じ、自己肯定感も高まるでしょう。
【褒め方の例】具体的な褒め方
子どもの自己肯定感を高め、親子の信頼関係を深めるためには、ただ褒め続ければ良いというわけではありません。能力や才能を褒められると、子どもは喜んで「結果を出そう」と頑張るように思われがちですが、実際には「良い結果が出るように、簡単なことにしか取り組まない」といった行動に出る可能性もあるのです。
チャレンジできる子どもはのびのびとしていて、自信にあふれています。では、子どものやる気を育てるには、どのような褒め方が良いのでしょうか。次の5つのポイントを押さえて、子どもを上手に褒める方法を身につけましょう。
① 結果よりも過程を褒める
具体的な行動を褒める時には、結果はどうあれ、その努力や過程を認めてあげることが大切です。
例えば、子どもがテストで100点を取った場合、「100点が取れたなんて頭がいいね」と褒めるよりも、「毎日、漢字の練習頑張ったね」「早起きして勉強頑張ったね」など、子どもの頑張りをしっかり見ていたことを伝えながら褒めてあげましょう。
結果だけを褒めてしまうと、子どもは自分の得意な分野ばかりに目がいくようになってしまいます。また、結果が全てだと思い込み、失敗を恐れてチャレンジ精神が失われてしまう可能性もあるでしょう。親は、努力の積み重ねやチャレンジできたこと自体が「子どもの成長の証」であることを理解し、「結果が振るわなくても、努力や過程が大切」ということを伝えながら褒めることを心掛けましょう。
② 具体的に褒める
単に「すごいね」「えらいね」と言われても、具体的な理由が無いと、自分の優れているところや努力が必要な部分が分かりにくいものです。「結果より過程を褒める」でもあったように、途中の過程や努力の姿勢・工夫などに触れながら、具体的にどんなところが良かったのかを子どもに伝えましょう。
例えば、子どもがおもちゃのブロックを組み立てて親に見せに来た場合、それを評価するのではなく、具体的に「たくさんの色を組み合わせてカラフルになったね!」「この部分は難しそうだけど、頑張って作ってカッコいいね!」のような声掛けをしてあげましょう。
どんなことを褒めているかが子どもに分かりやすく伝わることで、「〇〇をしたから褒められた。次も〇〇を頑張ろう」と、意欲を持って物事に取り組めるようになるはずです。
③ 子どもが褒められたいポイントを褒める
子どもは自分の意思を尊重してもらえていると実感した時に、相手に対する信頼が深まり、自己肯定感が高まります。大切なのは、子ども自身がどう感じたか、どう思ったかということであり、親がどう思うかはそれほど重要ではありません。まずは、子どもを褒める前に、子どもが褒められたいポイントを把握することから始めましょう。
例えば、やってみた感想や、チャレンジした後どう感じたかを聞いて、子どもが褒めてもらいたいポイントを、できるだけ具体的に褒めてあげることが大切です。
もし、取り組んでみた後の子どもの様子や感想が芳しくなかった場合は、過剰に褒めることは控えた方が良いでしょう。
④ 感謝の気持ちを伝える
自分のしたことで保護者が喜んでくれると、子どもは「自分の存在を認められた」と感じることができ、自己肯定感が高まります。
「お手伝いしてくれてありがとう」「ママとっても助かったよ」など、子どもに対して保護者が素直に感謝の気持ちを言葉にすることも、子どもにとっては嬉しい褒め言葉となります。
保護者が自分の成長を応援したり喜んでくれる姿は、「いつも見てくれている」「また次も頑張ろう」という安心感や意欲を与え、子どもの自信につながっていくでしょう。
⑤ 子どもの存在を褒める
「あなたがいるから幸せ」「生まれてきてくれてありがとう」など、子どもの存在自体を丸ごと褒める「無条件の褒め」を言葉にして伝えることも大切です。
特別何かをして結果を出さなくても、親が無条件の愛を注いでくれていることを実感できれば、子どもの自己肯定感は自然と育まれていきます。そしてこの自己肯定感が、社会性や人間性の土台となると言えるでしょう。自分の存在すべてを肯定されていると実感できる「無条件の褒め」こそが、人間の土台を作ることにつながるのです。
褒められることで子どもはどう育つのか
「褒める」ことは、子どもの成長にどう関係してくるのでしょうか。子どもは褒められることで、自分の行動に自信が生まれ、向上心やチャレンジ精神がより育まれていきます。反対に、怒られてばかりいると自信がなくなり、怒られることへの恐怖心から人の顔色を常に気にするような子どもに育ってしまいます。
ここでは「褒められることで子どもの育ちにどのような効果があるのか」について解説します。
自己肯定感が高まる
褒めてくれる人の中でも、信頼する大好きな親から褒められることは、子どもにとって大きな力になります。親に愛されているという安心感と「ありのままの自分で良いのだ」という自信を得ることができるためです。幼児期に親からたくさん褒められた子どもは、自分が認められていることを実感でき、自己肯定感が高まっていきます。たとえ、失敗したとしても親が、「一生懸命頑張ったよね」と褒めながら慰めたり「応援してるからね」と励ましたりすることで、子どもは「また頑張ろう」と思えるものです。子どもを正しく褒めることで、社会性や人間性の基礎となる自己肯定感や自尊感情を育むことにつながるのです。
人に優しくすることが出来るようになる
親に認められているという自信は、自分の周りの人に対する優しさや、大切に思う気持ちを持つことにもつながります。親から「ありがとう」「助かったよ」などと感謝されることで、子どもは「自分の行動が人の役に立った」と実感でき、他の場面でも相手の気持ちを想像して行動できるようになります。他人の気持ちに共感する力が育った子供は、自然と「損得なく相手を助けてあげようという」気持ちが持てるようになるものです。子どもを褒めることで、人を思いやる優しい気持ちが育っていくと言えるでしょう。
積極的に物事に取り組むことが出来るようになる
子どもを褒めることで、親子の信頼関係が深まります。子どもは親に褒められると、「自分のことを見てくれている」「存在を認めてくれている」と実感し、親に対する信頼が高まります。親子の信頼関係が深まれば、子どもはどんなことにも前向きな気持ちで挑戦できるようになるでしょう。また、子どもが何かにチャレンジし、壁にぶつかったり、悩み事ができた時には、一人で抱え込まず親に相談できるようにもなります。親に褒められることで子どもは安心して自信を持ち、色々なことに前向きに挑戦できるようになるのです。
チャレンジ精神が育まれる
褒められて自信がつくと積極性が生まれます。また自己肯定感が養われた子どもは活動意欲が高まり、チャレンジ精神も旺盛になるでしょう。自信と好奇心を持つことで、成功するか分からないような多少ハードルが高いことであっても、前向きに取り組めるようになります。たとえ失敗してもいつまでもクヨクヨすることなく、また次にチャレンジできるようにもなるでしょう。親に褒められることで、子どもの「褒められて嬉しい」という気持ちがやる気につながり、失敗を恐れないチャレンジ精神が育まれるのです。
ここまでご紹介したとおり、子どもは褒められることで
上記のような効果が生まれます。
しかし、家事・育児・仕事などもあるし、それにプラスして色々なことを追加していくのは大変、、、
分かった気がしてもポイントをおさえながら実際にするのは大変そう、、、
などのお悩みをかかえていませんか?
もっと手軽に、子供を褒めて自己肯定感を高められたらなぁ、、、
と。
自己肯定感が高まる要素が盛りだくさん。
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幼児期は脳は6歳までに90%ができあがると言われます。
「幼児教育はまだ早い」と思われている方ほど、早めの取り組みをおすすめします。