【幼児期におすすめ】家庭で手軽に真似できる非認知能力の育て方を9つ紹介します。

幼児期に取り組むべき教育と聞くと、学力やIQといった「認知能力」を思い浮かべる保護者の方が多いのではないでしょうか。しかし、現代では「挑戦心」や「道徳心」といった数値化できない“非認知能力”も重視される傾向にあります。

また「非認知能力」は、好奇心や思考力、コミュニケーション能力といった人間性や人柄といわれる部分にも大きく関わってくることから、認知能力同様にしっかり育みたい大切な能力と考えられているのです。

そこで今回は、幼児期に取り組みたい“非認知能力の育て方”について紹介していきます。ご家庭でできるおすすめの遊び方なども具体的に説明していますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

なぜ非認知能力は幼児期に育てるのか

なぜ非認知能力は幼児期に育てるのか

非認知能力は年齢問わずに育める能力ですが、最も著しく発達する時期は1歳頃から5・6歳前後と考えられています。特に幼児期は遊びを通して非認知能力を育てられる時期なので、無理強いする必要がなく、楽しみながら能力を強化することができるでしょう。

また、非認知能力は「自分の内側に働く力」「自分の外側に働く力」を育てられるので、就園後にも非常に役立つと考えられています。上記のような面からみても、非認知能力を幼児期に育てることは効果的、かつ合理的であると考えられるのです。

3歳までに非認知能力の土台を身につける

保育園・幼稚園での生活に役立つ非認知能力は、下記の表の通りとなっています。

自分の内側に働く力自分の外側に働く力
・自尊心(自分自身を尊重する心)
・自己肯定感(ありのまま自分を受け入れる心)
・自制心(自分自身をコントロールする心)
・忍耐力(粘り強く努力する力)
・挑戦心、意欲(挑戦しようと思える心)
・回復力(心を回復させられる力)
・協調性(協力し合い調和をはかる力)
・社交性(他者と楽しく関わり合う力)
・優しさ(相手の気持ちになって思いやれる力)
・受容力(人それぞれの個性を受け入れる力)
・道徳心(正しく生きようとする力)
保育園・幼稚園での生活に役立つ非認知能力

「自分の内側に働く力」も「自分の外側に働く力」も、脳の発達・成長がめざましい3歳までの時期に土台を作ることが大切です。そして就園後は、多くの経験を通して非認知能力をより強化していくことが重要になります。

家庭で手軽に出来る非認知能力の育て方

家庭で手軽に出来る非認知能力の育て方

幼児期に「非認知能力」を育てることが重要と理解ができたところで、次に非認知能力の育て方について紹介していきます。ご家庭で手軽に実践できる 9つの方法をご紹介しているので、ぜひ子育てシーンなどで心がけるようにしましょう。

集中できる環境を作る

非認知能力を育てるには、自分で考え自分で動くこと(主体性)が大切になります。そのため、夢中になって取り組めるように“集中できる環境”を整えることが大切になります。お子様の取り組みをみて「こうしたほうがいい!」「それは違う!」とアドバイスをしたくなる場面があったとしても、危険などがない場合はお子様の取り組みをまずは見守るようにしましょう。

自分で考え、選ぶ習慣をつけさせる

保護者の声掛けや見守り方が上手なお子様は、自分で考え、選択することができるようになります。

例えば、日頃から「なにで遊びたい?」「どうしたい?」といった声掛けをされている子どもは、自分で考え、選択ができる機会が増えるので、やがて主体的な行動が習慣化していくでしょう。そして、幼児期のうちに自分で考え、選択する習慣が定着した子どもは、いずれ体験することになる「どのように勉強するか」「どのように生きるか」などといった取り組みにおいても、主体的に考え、判断ができるようになります。

親の意見を押し付けない

子どもよりもさまざまな出来事を経験している私達大人は、「こうしたほうがいいよ」「それはしないほうがいい」など、お子様のためを思ってつい意見してしまうことがあるでしょう。

しかし、なにごとにおいてもお子様自身が考え判断し、経験することが大切です。また、どのような場面でも否定せず見守ってくれる保護者は、お子様にとって心を開ける存在になることでしょう。お子様に怪我の恐れがある場合、他者を害する恐れがある場合などは、意見しても構いません。そうでない場合は、まずは見守り、必要な場面でのみフォローする程度にとどめるのがおすすめです。

何にでも挑戦させる

危険性がなく、誰かの迷惑にならない取り組みならば、なんにでも挑戦させるようにしましょう。

お子様には失敗をしてほしくないと考えている保護者の方も多いかもしれませんが、子どもの頃に失敗をし、立ち直る経験を重ねた子どもは「回復力」を育てることができます。

大人になったときに回復力が育っていないと、打たれ弱いだけでなく、挑戦することに怯えてしまう性格になることがあります。親が失敗をフォローできる幼児期にこそ、たくさんの挑戦・失敗を経験させるようにしましょう。

子どもの好きなことを応援する

お子様が好きな取り組み、興味を持った取り組みは、好奇心や意欲が高い状態で取り組めるので、非認知能力を育てるのに最適と考えられています。

例えば、“保護者の方は虫が苦手だけど、お子様は虫が好き”といったような場面では、あからさまに嫌がったり否定するのではなく、「〇〇は虫の素敵なところをみつけられてすごいな」といったようなポジティブな声掛けを行うのが理想的です。

家の中に虫が入ってきたときなどにお子様に助けてもらうのもおすすめです。「ありがとう!」「助かったよ」などと伝えれば、お子様の自尊心もぐんと高くなることでしょう。

肯定的な言葉かけをする

「違う遊びのほうがいいよ」「こうしなさい!」「だからいったでしょ!」など、お子様の意思や判断を否定するような声掛けは行わないように注意しましょう。

また、「〇〇ちゃんは失敗しなかったよ」といったような、他者と比較する声掛けも自己肯定感・自尊心を低下させる可能性があるので、控えるようにしてください。

一方「ありがとう」は自己肯定感や達成感を向上させる肯定的な言葉のひとつです。取り組みの過程での「がんばり屋さんだね」や、達成時の「すごい!」「よかったね」なども、挑戦意欲の育みにつながる肯定的な言葉になります。

たくさんの人と触れ合う機会を作る

ほめてもらうことでほめてあげられるようになったり、助けてもらうことで助けてあげられるようになったり、他者との関わりで育める非認知能力もたくさんあります。

そのため幼児期は、お友達や地域の人など、たくさんの人と触れ合うことが大切です。ただ、人見知りの時期などは無理をしないようにしましょう。保護者の方が誰かと関わる姿を間接的にみせて場に慣れさせるなど、できることから始めていくのがおすすめです。

子どものあるがままを受け入れる

どんな失敗をしても受け入れてもらえた子どもは、大きな“安心感”を得るでしょう。また、いつも肯定的に関わってもらえた子どもは、“自己肯定感”や“自尊心”も高くなります。

このような安心感や自己肯定感といったポジティブな感情は、非認知能力の土台になる大切な感情です。非認知能力を育てる際はお子様に愛情をしっかりと注げているかや、あるがままを受け入れているかなども意識するようにしましょう。

お子様は保護者の方にしてもらったことを、自分の周囲にしていきます。あるがままを受け入れてもらって育ったお子様は、他者のあるがままも肯定的に受け入れられる思いやりのある大人になるでしょう。

日常的にお手伝いをさせる

「非認知能力を育てたいから今日はお手伝いをしてもらう」といった心構えではなく、「日常的なお手伝いを非認知能力を育てるための機会にする」といった心構えが大切になります。

というのも、大きな取り組みをたまに行うよりも小さな取り組みを継続的に行うほうが、効果が高まると考えられているのです。

テーブルを拭いてもらったり、箸をならべてもらったりするだけでも構いません。家庭での役割がはっきりしていると、自分の存在価値を見出すきっかけにもなりますし、小学校受験の面接では、家庭での「お手伝い」について聞かれることもあります。お子様に役割を与え、その都度しっかりほめるようにしましょう。

非認知能力を育む幼児期の遊び

非認知能力を育てるための方法を理解できたところで、次に「非認知能力を育む幼児期の遊び」を6つ具体的に紹介していきます。今すぐに実践できる遊びをご紹介していますので、先ほど説明した“非認知能力を育てるための方法”も意識しながらぜひ実践してみてくださいね。

非認知能力を育む幼児期の遊び

絵本読み聞かせ

物語を聞いて、絵本の中の世界を想像することは、「想像力」を育てる効果があります。

自分で読むと文字を読むことに集中してしまうことがありますが、読み聞かせであれば“きく”ことに専念できるので、より想像がしやすくなります。また絵本を通してさまざまな登場人物、さまざまな体験を経験することで、物事を多面的に考えられるようにもなります。

読み聞かせのあとに「主人公はどんな気持ちだったかな?」といった振り返りをすると、受容力や共感力をさらに育むことができるでしょう。

ごっこ遊び

ヒーローごっこやおままごとなど、誰かや何かをイメージして真似る遊びは想像力を育むのに効果的です。「蝶を真似るために蝶を観察しよう!」などと声掛けをすれば、観察力も育めるでしょう。

また、ごっこ遊びは他者と共に取り組むことができる遊びなので、協調性や社会性、コミュニケーション能力を育む遊びとしても最適です。

積み木遊び

知育玩具としても知られている「積み木」を使った遊びは、観察力・想像力・分析力・挑戦心といった非認知能力を育てる効果があります。また、想像した形を創造することで、創造力を育むこともできるでしょう。

他にも、積み木はバランス感覚が重要となる遊びなので、バランス感覚・集中力を強化するのにも最適な遊びと評価ができるでしょう。

料理

料理は「なにを」「どのように」作るか考えて取り組むため、想像力やアレンジ力が育めます。また、“完成”を体験できる取り組みなので、達成感を通して自尊心や自己肯定感を高めることができるでしょう。

他にも、母の日や父の日のプレゼントとして料理に取り組む場合は、相手の喜びを想像して取り組むでしょうから優しさや思いやりを育てることができます。誰かと協力し合いながら料理をすることで、協調性なども同時に育てることができるでしょう。

お絵描き

お絵描きは想像力や表現力を育てるのに最適な取り組みです。

なにを描きたいか想像したり、どのように表現すれば満足のいく仕上がりになるか考えたり、お絵描きを通していくつもの非認知能力を育てることができます。

また、指先や手を使う取り組みは幼児期に取り組みたい「微細運動」にも当てはまるので、発達の面からみてもお絵描き遊びは幼児期に最適な取り組みであると評価できるでしょう。

外遊び

外(屋外)の世界は、天気や季節、植物や生き物など、365日異なる景色が楽しめます。そのため外遊びは好奇心が刺激されやすく、感覚教育を行うのに最適な環境です。

夏ならセミの声を聞いて、秋は落ち葉を踏んで音を楽しむ。冬は冷たい雪に触れて、春は桜の花びらのシャワーを全身で受け止めるのもいいでしょう。五感による刺激は、感受性や想像力を育てるのに効果的です。

また、身体を動かすことで体力がついたり、心身をリフレッシュさせたりすることもできるでしょう。

非認知能力が大切な能力であることはもちろんですが、習得方法・実践方法として

習得方法
自分で考え、選ぶ習慣をつけさせる
何にでも挑戦させる
肯定的な言葉かけをする

実践方法
絵本読み聞かせ

等の取り組みが大切とお伝えしました。

しかし、家庭で手軽に非認知能力を育てる自信がないし、
ライフスタイルや子育てのスタイルを急に変えるのはなかなか大変、、

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もっと手軽に、負担なく、「子どもの非認知能力」を高めてあげたらなあ、、、

と。

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幼児期は脳は6歳までに90%ができあがると言われます。
「幼児教育はまだ早い」と思われている方ほど、早めの取り組みをおすすめします。

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