幼児期におけるアルファベットを楽しく覚えるステップと具体的な方法
日本では2020年度から小学校3年生以上における英語教育が必修となりました。そのため、近い将来に向けて未就学前の早いうちから準備をしておこうと思われる保護者の方も多いのではないでしょうか。
英語教育をはじめるにあたって、学びの第一歩はアルファベットです。アルファベットは26文字で、日本語のひらがなに比べるとその量は半分ほどです。そのため簡単に習得できそうに感じてしまいがちですが、大文字や小文字があったり、日本語にはない発音の仕方があったりと、つまずいてしまうポイントはたくさんあります。そこで子どもの気持ちを考えず無理に覚えさせようとすると、英語嫌いになってしまうかもしれません。最初のステップだからこそ、丁寧に進めてアルファベットを習得し、英語教育に繋げましょう。
本記事では幼児期のお子様でも楽しみながらアルファベットを覚えられる方法をご紹介します。
アルファベットを覚えるのは何歳から?
子どもにアルファベットを教える時期は、3.4歳頃からはじめるのが良いとされています。しかし、3歳未満には英語を教えない方が良いというわけではありません。3歳未満でも英語に触れておくことで、アルファベットや英語の発音を聞き分ける力が養われると言われているからです。そのため、低年齢のうちから英語を身近なものにしておくことをおすすめします。
ではなぜ英語教育をはじめるのは幼児期からが良いとされているのでしょうか。その効果について次項で解説します。
幼児期の英語教育は効果を得やすい
幼児期の学びが効果を得やすい理由として、子どもの高い吸収力と耳の力が挙げられます。子どもが言語を習得する姿は目覚ましく、母国語である日本語の場合、わずか3.4歳で日常的な会話ができるようになるほどです。0〜3歳までは聞こえてくる周りの言葉を無意識に吸収しているだけですが、この0〜3歳の時期は「耳の黄金期」と呼ばれ、様々な音の違いを聞き分けることができると言われています。そして3歳を過ぎるとその吸収した言葉を理解したいという気持ちが芽生え、言語習得に繋がるのです。
英語教育についても同様に、3歳までの幼いうちから英語に触れて、日本語にはない英語独特の発音を聞き分け、その吸収した言語の情報を3.4歳で理解できるようサポートすることで大きな効果を得ることができます。また、日本語と英語は発音だけでなく音の周波数が違い、日本語の周波数に慣れてしまった耳ではその違いを聞き分けることが難しくなるとされています。一方、まだ発達過程の幼児期の子どもの耳は、日常の様々な音や周波数を吸収しているため、日本語や英語など言語の周波数の違いを聞き分けることができるのも大きなポイントです。
アルファベットを楽しく覚えるためのポイント
子どもがアルファベットを覚えるためには「楽しい」と感じ、興味を持たせることが重要です。勉強しているという感覚では面白くないと認識してしまい、苦手意識が生まれてしまいます。そのため、遊びや日常の中で自然とアルファベットに触れ、子どもが自ら関心を持てるよう促しましょう。
ここからはお子様がアルファベットを楽しく覚えるためにできること2点をご紹介します。
親子で楽しみながら取り組む
子どもにとってお父さんやお母さんと一緒に何かに取り組むことは、それだけでとても魅力的なものとなります。特にアルファベットをはじめとする英語教育では遊びやゲームなどの活動が主となるため、親のサポートが大切です。例えば、アルファベットの音楽をただ流すだけでは味気なく、耳に入ってくる程度になってしまいがちですが、一緒に歌ったり踊ったりすると子どもは好奇心をくすぐられ、身に付く力も向上します。
「発音がよくわからない」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなときは翻訳アプリを利用するなどして、一緒に学んでいる姿勢で子どもに寄り添いましょう。大人が一緒に取り組みサポートすることで、より多くの学びや刺激を受けることができますよ。
意識的に日常に取り入れる
楽しくアルファベットを覚えるための2つ目のポイントは、子どもが過ごす普段の環境の中で自然にアルファベットに触れられる機会を取り入れることです。
子どもは日常的に目に映る文字に興味を持つ傾向があるため、ひらがなやカタカナと同様にアルファベットも、視覚的な環境をつくることをおすすめします。子どもの持ち物にアルファベットで名前を書いてみるのも良いでしょう。日頃からアルファベットに触れておくことで、抵抗なく関心が持てるようになり、アルファベットを覚える近道になりますよ。
子どもがアルファベットを覚えるステップ
母国語を習得するために、子どもはいくつかの段階を経て少しずつ身に付けていきます。アルファベットも同じく、覚えるためには学ぶ順序が重要です。
その順序とは
というもので、1ステップずつ丁寧に進めます。
アルファベットを覚えるために、まずは「聴く」ことからはじめましょう。子どもはアルファベットの発音などの情報を耳からたくさん吸収すると、自然と真似をして自分でも発音してみようとします。ある程度アルファベットの発音ができるようになったら、日常のいたるところでアルファベットを探し、「これAだ!」などと見つけて「読む」ことができるようになります。「聴く」「読む」ができるようになり、アルファベットに親しみを持てるようになったら、「書く」ことへとステップアップしましょう。
①アルファベットの覚え方「触れる」を促す学習方法
子供にアルファベットを教える際は、まずアルファベットに触れさせ、興味を持ってもらうことに重点を置いてください。単なる学習よりも遊びを取り入れながらアルファベットに触れる方が効果的です。子供の集中力は限られており、興味を引かないと持続しません。単に覚えさせることよりも楽しむことに集中することが大切です。
具体的にはアルファベットの動画を見せたり、単語力や英語能力に左右されずに楽しめるゲームを行ったりすることで楽しくアルファベットを学ぶ機会を作ってあげるのが良いでしょう。こうした遊びの中で、子供は新しい単語を覚えたり、表現力を高めていきます。また、保護者も一緒になって楽しむことで、子供も英語に夢中になります。
②アルファベットの覚え方「聴く」「読む」を促す学習方法
まずはアルファベットを「聴く」ことからはじめ、覚えるためのベース作りをしましょう。できるだけ多くの時間をかけて「聴く」ことで、より安定した音を吸収することができ、その蓄積した音を自分でも発音してみたいと思うようになります。
発音する練習を積み重ね、アルファベットを学ぶための土台が完成したら、次は「読む」ことに挑戦です。なんとなく目に付いたアルファベットから形を識別できるようになり、だんだんとその数が増えることで「読む」楽しさを感じられるでしょう。ここからは「聴く」と「読む」の力を鍛える具体的な学習方法をご紹介します。
アルファベットの歌を聴く・歌う
最初は子どもが親しみやすい、ABCの歌を聴いてアルファベットに慣れるのがおすすめです。多くの子どもにとってキラキラ星の音楽は馴染みのある定番の歌なので、音楽のリズムを新しく覚える必要がなく、歌詞に集中することができます。また、お父さんやお母さんと一緒に聴いて歌うことで、より親しみやすくなるでしょう。
歌うことに慣れてきたら、耳で培ってきた情報を目でも確認してみましょう。アルファベット表を使って指さしをしながら歌うことで、音だけだった情報が文字へと結びつきます。
アルファベットのポスターを壁やお風呂に
アルファベットのポスターを壁に貼って、子どもが好きなときにアルファベットを見られるようにするのも効果的です。特にお風呂やトイレ、リビングなど子どもが生活を送る動線上に貼っておくことで、自然と読む機会を増やすことができます。同時に、文字の形や特徴の理解を深めるチャンスでもあるため、ポスターには大文字と小文字が書いてあるものを選びましょう。各アルファベットを使った単語と、その単語のイラストがかかれているポスターを使うことで、アルファベット読みだけでなく、フォニックス読みの発音練習もできますよ。
アルファベットのカードゲーム
アルファベットが書かれたカードを使って、ゲーム感覚で覚える方法もあります。カードをばらばらに置いてアルファベット探しをしたり、A~Zまでを順番に並べてみたりと、お子様の年齢やアルファベットの理解状況に合わせて取り組みましょう。勝敗のある遊びが好きなお子様は誰かと対戦することで、負けたくないという思いから驚異的な記憶力を発揮してくれるかもしれません。
カード遊びに慣れたら、大文字と小文字のカードを用意して遊びの幅を広げるのもおすすめです。逆に、文字だけのカードに抵抗がある場合は、身近なイラストが描かれたカードを使って興味を引いてみましょう。様々なカード遊びを試して、お子様が夢中になれる遊びを見つけてみてください。
読み聞かせ
楽しくアルファベットを覚えるために、絵本を使った読み聞かせをすることもおすすめの方法です。絵本によっては、指なぞりができるよう文字に凹み加工がされていたり、身近なものの単語からアルファベットに結び付けられるようになっていたりと、アルファベットに興味が持てるよう工夫されているものが多くあります。もちろん親子で一緒に読むのも良いですし、絵本の内容によっては「自分で読んでみたい」と挑戦心をくすぐられるお子様もいらっしゃるかもしれません。
「読める自信がない」という保護者の方は、音声が付いている絵本もあるので、ぜひお子様と一緒に音声を聴きながら学んでみてくださいね。
③アルファベットの覚え方「書く」を促す学習方法
「聴く」「読む」ができるようになり、音と文字が子どもの中で結びついたら、「書く」ステップにうつります。ここでの「書く」という活動は、アルファベットをきれいに書けるようになるのが目的ではなく、アルファベットを頭で記憶するためのものです。そのため、一度にたくさんのアルファベットを練習するのではなく、少しずつ継続して取り組むことが重要です。
また、「書く」作業はこれまでの活動とは違い、勉強を思わせてしまうこともあるため、子どもの様子を見極めながら慎重に進めましょう。はじめのうちは書き間違いもあるかもしれませんが、楽しくできていれば良いというくらいの気持ちで見守ることが大切です。
ここからはアルファベットを覚えるための「書く」方法をご紹介します。
最初は自分の名前、家族の名前から
まずは子どもにとって1番身近な、自分の名前をアルファベットで書くことからはじめてみましょう。アルファベットカードを使い、読みながら名前のつづりを見せることで、自分の名前とアルファベットが繋がり、興味を持って取り組むことができます。
自分の名前が書けるようになったら、家族の名前にも挑戦してみましょう。これもアルファベットと身近な人を関連付けることで記憶に残り、覚えやすくなりますよ。
ノートやアプリで練習
よりアルファベットを覚えられるようになるためには「聴く」「読む」に加えて、視覚と手の運動を一緒に使った「書く」という動作が必要です。そのため、専用のノートを作り、子どもが思いついたときにいつでも練習できるようにしておきましょう。
また、専用のアプリを使うことでアルファベットのなぞり書きや書き順を学ぶこともできます。楽しく学習を進められるため、飽きることなく繰り返し練習できることも利点です。
書く作業はゲーム性を取り入れる
どうしても書いて練習することに抵抗がある場合は、ゲーミフィケーションと呼ばれる方法を取り入れてみるのはいかがでしょうか。ゲーミフィケーションとは、ゲームの要素を勉強や仕事などのゲーム以外の物事に応用することで、その意欲を高める手法です。上手く取り入れることで、幼児のアルファベット学習にも高い効果を発揮します。
以下で具体的なその手順をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目的を決める
まずは明確な目的を決めましょう。最終目標を考え、それに向けて細かく分割した小さな目的を設定する、スモールステップという方法を使います。今回の場合「全てのアルファベットを書く」ことを最終目標にすると、例えば以下のような目的の設定ができます。
目的を決めるときは子どものレベルを考慮し、達成しやすい簡単な内容からはじめましょう。少しずつ難易度を上げていき、それらをひとつひとつ達成していくことで、最終的に全てのアルファベットを書くことができるようになります。
成果報酬を決める
細分化した目的を達成する毎に、ゲームのような報酬を用意することで、子どもが自主的にアルファベットを書こうとするように促します。成果報酬はおやつや文房具など安価なものでもかまいませんが、難易度が上がるにつれて、報酬の価値も上げましょう。そして、活動に取り組む前に難易度や報酬について伝えておくことも大切です。そうすることで長期的な学習でも、モチベーションを維持したまま臨み続けることができますよ。
作業を見える化する
子ども自身が、学習状況を把握できるようにしておくこともゲーミフィケーション学習の重要な要素です。最終目標の「全てのアルファベットを書く」にどれだけ近づけているかを見える化して、子どもが認識しやすい環境を作りましょう。例えば、アルファベット表を用意して、書けたアルファベットに丸を付けていくと、全部のアルファベットを書けるようになるまであとどれくらい残っているのかがわかりやすいです。目標に向かって進んでいるということが実感でき、やる気へと繋がりますよ。
まとめ
幼児期にアルファベットを楽しく覚えるコツについてご紹介しました。
アルファベットを覚えることは、その先の英語学習に繋がる重要なプロセスです。アルファベットをはじめとした英語学習に苦手意識を持たせないよう、興味が持てるような楽しい活動を促しましょう。そのためには周りの大人が一緒に取り組み、サポートすることも大切です。子どもの発達段階や個性によって適した覚え方があるため、お子様の成長に合わせて、楽しく進めてみてください。
子どもに幼児期から英語を学ばせたい!とお考えの親御さま
アルファベットを覚えていくステップとして「触れる→聴く→読む→書く」のステップが重要だということをご紹介しました。
しかし、いざ子どもにアルファベットを教えていくという段階で、子どもが興味を示してくれればいいけど興味を持つかわからない、、、と悩まれていませんか?
では、子どもの英語力を向上させるために、アルファベットの読み書きに加えて、フォニックスも楽しく学ぶことが出来る英語教材があったら試してみたいと思いませんか?
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ゲーム感覚でアルファベットを習得
まずはミニゲーム風の問題で楽しく英語に触れてください。記事内でもお伝えいたしましたが0〜3歳の時期は「耳の黄金期」と呼ばれ、様々な音の違いを聞き分けることができると言われています。自然にアルファベットや、英単語、ネイティブな発音などをマスターしていきます。
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「聴く」「読む」だけじゃない!画面タッチで「書く」学習も
「聴く」「読む」ができるようになったら次はお手本を真似して英語を「書く」練習。幼児期から英語に触れ、小学生からの英語学習に備えられます。
英語での読み聞かせコンテンツも充実
ネイティブスピーカーの英語の読み聞かせも充実!「Snow White(白雪姫)」「The Three Little Pigs(三匹の子豚)」「Little Red Riding Hood(赤ずきんちゃん)」などを収録しています。既に収録済みの日本語バージョンとの聞き比べをすることもできます。
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