保育園はいつから探すべき?年齢別・誕生月別・途中入園のスケジュールも詳しく解説

出産後、職場に復帰する方にとって保育園探しは欠かせません。お子様が待機児童にならないための「保活」が必要になってきます。しかし、いつから保活を始めるべきか理解していないと、スムーズに保活に取り組むことができません。

そこで、本記事では、保育園を決めるための年間スケジュールを中心に、「保活」についてご紹介します。年齢別・誕生月別の年間スケジュールもありますので、ぜひご活用ください。

目次

保活とは

保活とは、「子どもを保育園に預けるために、保護者が諸活動を行うこと」です。

お子様を保育園に預けるため、希望する保育園の情報収集や市区町村や園へ入所申込を行うことを意味します。

保活を開始する時期

保活を開始する時期

厚生労働省による「保活」の実態に関する調査結果(H28)によると、出産後6か月以降に保活を開始している方(23.0%)が多いようです。また、妊娠中・妊娠前よりも、出産後に保活を開始する方が多い結果となっています。

「保活」を開始した時期
厚生労働省による「保活」の実態に関する調査結果(H28)における「保活」を開始した時期

また、0歳児入園を希望する場合は、4月入園が最も入りやすいと言われています。

0歳児クラスの保育士の人数によって入園できる子どもの数が決まっているので、途中入園となると退園する子どもがいない場合、入園できない可能性もあります。そのため、職場に復帰する時期とお子様の月齢を考え、保活を開始する時期を決める必要があります。

なぜ保活が必要なのか

保活の主な目的は、「希望の保育園に入れるようにすること」です。

厚生労働省の「令和4年4月の待機児童数調査」によると、待機児童数は年々減ってきていますが、中には100人以上待機児童がいる自治体もあります。

【令和4年4月度】待機児童数の多い上位10地方自治体

都道府県市区町村待機児童数利用定員増加数申込者増加数
1鹿児島県鹿児島市136▲70▲315
2千葉県八千代市11991235
3兵庫県明石市100502325
4兵庫県尼崎市76355279
5東京都町田市7553202
6沖縄県糸満市674949
7沖縄県南城市64199134
8沖縄県名護市5242▲46
9兵庫県西宮市52480209
10神奈川県座間市500▲17
待機児童数の多い上位10地方自治体

【令和4年4月度】待機児童数の増加数が大きい上位10地方自治体

都道府県市区町村待機児童数利用定員増加数申込者増加数
1千葉県八千代市11991235
2沖縄県糸満市674949
3鹿児島県鹿児島市136▲70▲315
4沖縄県読谷村41▲1963
5埼玉県所沢市330▲34
6岩手県滝沢市28045
7神奈川県茅ヶ崎市22125166
8三重県川越町21043
9沖縄県南城市64199134
10愛媛県松前町2420▲14
待機児童数の増加数が大きい上位10地方自治体

また、保育園によって保育方針や特徴があります。そのため、保護者やお子様にとっていい保育園を見つけ、タイミングよく保育園に入るためにも、見学や情報収集などの保活は必要になってきます。

なぜ、保活のスケジュールを立てるべきか?

保活スケジュールは月齢や入園するタイミング、保育園や自治体によって変わってきます。また、妊娠中や出産後はご自身やお子様の体調を考慮しながらの保活となります。これからご紹介する保活のスケジュールを立てる際のポイントを確認して、スムーズな保活を行えるよう、参考にしてください。

何から始めればいい?

まずはじめに、保育園の情報収集を行う必要があります。

STEP
お住いの自治体の保育園を調べる

自治体の保育園に関するサイトを検索し、職場やご自宅の周辺の保育園が何箇所あるか調べてみましょう。もしサイトがない場合は、自治体の保育園を担当している課に問い合わせると、保育園の案内資料を受け取ることができます。

STEP
見学の予約

候補の保育園が決まった後は、保育園のサイトを検索して保育方針や園の設備を確認し、見学の予約を行います。実際に見学した方が、登園している子どもたちの様子や保育園の雰囲気を確認することができるのでおすすめです。途中入園する場合は、サイトや自治体に問い合わせて、職場やご自宅の周辺の保育園で空きがあるか確認してみてください。

希望する保育園が空いていれば、なるべく早く申込用紙と勤務証明書などの必要書類を準備しましょう。場合によっては先に申込用紙だけを受理してもらえる自治体もありますので、自治体に確認してみてください。

保育園によって入園スケジュールが異なる

保育園は主に認可保育園と認可外保育園に分かれています。

認可と認可外の違いについては、児童福祉法第35条第3項、第4項に基づき、都道府県知事の認可を受けている保育園かそうでないか、という点になります。認可保育園の場合は、主に自治体に入園申込を行うので、自治体が案内する時期に入園申込を行う必要があります。ですが、認可外保育園の場合は、保育園に直接連絡をし、申込手続きを行うことになります。

認可外保育園を希望する場合は、保育園に申込時期などのスケジュールを直接確認してください。

1月~3月生まれの子どもにとっては不利になる場合も

早生まれの場合、月齢によっては、4月入園ができない場合があります。

労働基準法第65条第1項、第2項に、「産後8週間を経過しない女性を就業させてはならない」と定められています。そのため、少なくとも生後2ヶ月経っていないお子様を保育園に入園させることはできません。

また、この時期には、4月入園の1次募集が終わっている可能性があります。1月生まれの場合は、2次募集や認可外保育園の検討、2月や3月生まれの場合は、途中入園や1歳児クラスでの入園を目指し、保活のスケジュールを組み立てる必要があります。

保活の年間スケジュールについて

保活の年間スケジュールについて

これまで、保活の意味や保活の必要性を中心にご紹介しました。ここからは、4月に仕事に戻るための基本的な保活の年間スケジュールをご紹介します。妊娠中から保活を行う方も、それぞれの時期のポイントを載せていますので参考にしてみてください。

4月~6月(春)

  • 入園させたい保育園の情報を収集する

自治体に問い合わせ、保育園入園の案内を受け取ってください。また、自治体のサイトに保育園に関する情報が載っていることもありますので、サイトを検索しましょう。

次に、保育園一覧の中で会社やご自宅周辺の保育園を確認し、気になる保育園のサイトやパンフレットを通して、希望する保育園をなるべく絞ります。保育園を決める際は、以下のポイントを参考にしてみてください。

保育園を決める際のポイント
  • 保護者やお子様にとって登園しやすい場所か
  • 送迎の際の駐車場の有無
  • 保育園の保育方針
  • 定員と受け入れ年齢・月齢
  • 保育料と保育料以外の支払い(施設維持費など)
  • 保育時間と延長保育の終了時間
  • 延長保育の金額(30分⚪︎円など)
  • 保育園の設備(園庭・保育室・給食室の状況など)

手元にある情報でわからないことがあれば、保育園に直接問い合わせたり、見学の際に尋ねたりしてみると良いでしょう。

7月~9月(夏)

  • 保育園見学の申込&見学

希望の保育園に直接連絡をし、見学日の日程調整を行います。保育園によっては見学会を定期的に開催しているところもあるため、事前に保育園のサイトのお知らせ欄を確認してみてください。見学に行く際は、以下のポイントを参考にしてみてください。

見学に行く際のポイント
  • 園の子どもが楽しそうに遊んでいるか
  • 先生が子どもに優しく笑顔で接しているか
  • 清潔さが保たれているか
  • 遊具が手入れされているか・園庭や保育室の広さ
  • 保育士の人数や子どもの人数

大切なお子様が日中過ごす場所になりますので、可能な限り園全体を見学させてもらってください。

また、事前に質問事項をまとめておくと、質問できる時間にまとめて尋ねることができるのでおすすめです。認可外保育園の場合、見学の際に入園の案内をもらえることがあります。その際は申込書類を確認し、提出時期や提出方法を確認してみてください。

10月~12月(秋)

  • 必要書類を受け取り、提出する

保育園や自治体から募集要項を受け取ってください。

自治体や保育の理由によって必要書類が異なってきますので、必ず募集要項の案内に沿って書類を準備し、提出期限までに提出してください。万が一書類不備があると、4月入園の申込ができない可能性もありますので、分からないことがあれば自治体や保育園に確認するように心がけてください。

1月~2月(冬)

  • 入園準備・2次募集の準備

この時期になると、自治体や保育園から入園の可否の通知があります。もし通知が来ていない場合は、自治体や保育園に問い合わせをして確認してください。入園が決まったら、入園の準備が始まります。保育園に直接連絡をし、お昼寝セットやお着替えなど、入園する際に保育園に持っていく物・準備する物を確認し、ご自宅にない物は買い揃えましょう。また、保育園によっては入園前に面談日を設けるところもあります。面談がある場合は直接説明を受け、必要な物の一覧があればもらっておくと準備がしやすいです。

保育園が決まらなかった場合は、2次募集の準備を急がなければなりません。2次募集は、1次募集後でも空きが出ている保育園が行っていますが、2次募集は2月までに締め切る場合が多いので、早めに自治体や保育園の募集要項に沿って書類の準備、提出を行ってください。

また、もし2次募集の保育園一覧に希望する保育園がない場合は、会社やご自宅周辺の認可外保育園やベビーシッターを検討するなど、視野を広げてみることも必要になってきます。保育園の可否が出た後は、お勤め先の会社もいつ復帰できるか気になっているはずなので、早めに結果を報告をしておきましょう。

誕生月ごとの保活年間スケジュール

誕生月ごとの保活年間スケジュール

基本的な保活の年間スケジュールをご紹介しましたが、誕生月によっては妊娠中から保活を始めなければならない場合もあります。そこで、この章では4月に仕事に戻るためのお子様の誕生月に合わせた保活の年間スケジュールをご紹介します。

4月~6月生まれの子ども

4月~6月出産
情報収集
保育園見学
7月~9月情報収集
保育園見学
入園申込の準備
10月~12月入園申込
1月~3月入園可否の通知
入園準備
2次募集の申込
4月入園
4月~6月生まれの子どもの保活年間スケジュール

4月〜6月生まれのお子様なら、保護者はゆとりを持った保活のスケジュールを組むことができます。出産後から情報収集を始め、夏頃から見学や入園申込準備を行いましょう。

7月~9月生まれの子ども

 4月~6月情報収集
保育園見学
 7月~9月出産
情報収集
保育園見学
入園申込の準備
 10月~12月入園申込
 1月~3月入園可否の通知
入園準備
2次募集の申込
 4月入園
7月~9月生まれの子どもの保活年間スケジュール

7月〜9月生まれのお子様なら、保護者は出産後の残り時間を踏まえて妊娠中から情報収集や保活を始める必要があります。特に9月生まれの場合、出産後すぐに申込が始まる場合があります。スムーズな保活を行うには、妊娠中から情報収集や保育園見学を始めると良いでしょう。

10月~12月生まれの子ども

  4月~6月情報収集
保育園見学
  7月~9月情報収集
保育園見学
入園申込の準備
  10月~12月出産
入園申込
  1月~3月入園可否の通知
入園準備
2次募集の申込
  4月入園
10月~12月生まれの子どもの保活年間スケジュール

10月〜12月生まれのお子様は、出産と入園申込の時期が重なる場合があります。また、12月生まれのお子様の場合、入園申込が締め切られている場合もあります。妊娠中から情報収集や保育園見学を行い、出産前に入園申込を行うか、入園申込を家族が行うことも考えて準備をすることが必要です。

0歳児入園を検討している場合、入園するタイミングの月齢によって保育園に入園できないこともあります。保育園の情報収集を行う際は、職場に復帰する際のお子様の月齢の受け入れが可能な保育園を探しましょう。

1月~3月生まれの子ども

  1月~3月出産
情報収集
保育園見学
   4月~6月情報収集
保育園見学
   7月~9月情報収集
保育園見学
入園申込の準備
   10月~12月入園申込
   1月~3月入園可否の通知
入園準備
2次募集の申込
   4月入園
1月~3月生まれの子どもの保活年間スケジュール

1月〜3月生まれのお子様は、他の誕生月生まれのお子様とスケジュールが異なってきます。

出産後には入園申込が終わっている場合が多く、表のように再来年度の1歳児クラスでの入園に向けての保活か、途中入園に向けた保活のどちらかになります。途中入園の場合は、認可保育園と認可外保育園どちらも最初から検討し、生後何ヶ月から預かりを行っているかなどの情報収集を早めに始めましょう。

また、自治体によっては出産前から入園申込を行っている場合もあるので、自治体に問い合わせてみましょう。

保活を進める上での注意点

これまで、保活の年間スケジュールについてご紹介しました。ここからは、保活をスムーズに進める上での注意点をご説明します。

子どもが入園する際の年齢を決めておく

産前産後休暇や育児休暇は大切なお子様と過ごすことができる貴重な時間です。いつまで育児休暇を取るか、いつから保育園に預けるかなど、保護者やお子様にとって入園するベストなタイミングをパートナーや相談できる方と話し合いましょう。

働き出すタイミングに向けて計画を立てる

これまで、希望する保育園に入園しやすい4月からの入園を前提とした保活スケジュールをご紹介しましたが、働き出すタイミングは保護者やお子様の状況によって変わってきます。働き出すタイミングで保活のスケジュールも変わってくるので、まずは職場に復帰する時期を決め、ご紹介した保活のスケジュールを参考に計画を立ててみることも良いでしょう。

広範囲で探す(自宅近く・職場近くなど)

待機児童が多いエリアに住んでいる場合、早めに保活を行なったとしても希望する保育園に入園できない可能性があります。そのため、そのようなエリアに住んでいる方は広範囲で保育園を探す必要があります。ただし、ライフスタイルに合う保育園でないと送迎が負担になるため、自宅近くや職場近くを中心に探し、保護者やお子様に合った保育園を見つけましょう。

ここまでご紹介したとおり「希望の保育園に入園する」ためには

子どもが入園する際の年齢を決めておく
働き出すタイミングに向けて計画を立てる
広範囲で探す(自宅近く・職場近くなど)

上記のようなことを気に掛ける必要があり、家でのコミュニケーションや愛着形成をする必要があります。

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