座標問題の落とし穴を克服!小学校受験で問われる「方眼上の位置(座標)」の教え方
小学校の受験問題には、「方眼上の位置(座標)」とよばれる問題が出題されることがあります。設問をよく聞いて座標を正しく理解することが必要になりますが、苦戦するお子様も多いようです。こちらの記事では、「方眼上の位置(座標)」が解けるようになるために、よく出題される問題形式やその解説、そして家庭でできる取り組みを紹介していきます。
「方眼上の位置(座標)」の問題例と解説
「方眼上の位置(座標)」問題にはいくつかの種類があります。代表的なものを、「天神」幼児タブレット版に収録されている問題を例に紹介いたします。
お手本と同じところに同じ印をつける問題
お手本と同じところに同じ印をつけましょう。
マス目に配置されたものに対して、位置関係を把握する力が必要です。端のマスから一つひとつ確認しながら、順に印をつけていくようにしましょう。印が増えてきても、落ち着いて一つずつ数えることが、問題を正確に解いていくコツです。
また、この問題のように広いマスでは、「◎の二つ右」のように、つけた印を元に残りの位置を考えると、はやく解けるようになります。はじめは、左右の手を使って、同じマスどうしに指を置いて、動かしながら、位置関係を理解することからはじめましょう。
指示されたマスの位置に印をつける問題
上から3段目の左から2つ目のマスに丸を、上から2段目の右から3つ目のマスに三角をつけましょう。
音声で指示された位置のマスに印をつける問題です。マス目での上下左右や場所の表し方を理解している必要があります。はじめは、マスに指を置いて、指示にあうように動かしながら、位置関係を確認することからはじめましょう。
「方眼上の位置(座標)」を解くために家庭で出来る取り組み
ここまで、実際の小学校受験問題に出題される問題形式について見てきました。 どの問題でも共通していえるのは、お子様が、「右から何番目、上から何番目」といった「方眼上の位置(座標)」を正確につかむことが重要だということです。それでは、「方眼上の位置(座標)」問題が解けるようになるために、おうちでどのような取り組みをするとよいのでしょうか。
3つのポイントを紹介いたしますので、順に見ていきましょう。
上下・左右の理解を助ける
まずは、上下左右の位置関係をお子様がきちんと理解できているかに気を配りましょう。日常生活においては、お子様との会話で、「あっち」「これ」といった言葉が多くなってしまいがちです。ものを渡すときには、「右手を出してね。」と声をかけたり、お散歩をするときには、「ここで左に曲がるよ。」と声をかけたりして、意識的に位置を表す言葉を使いましょう。
生活の中で位置の理解ができる声かけや工夫をする
上下左右の感覚がつかめたら、次は「何番目」といった数え方も組み合わせるようにしましょう。例えば、お子様にものを片付けてほしいときには、「ここに入れてね。」と言うよりも「上から2番目の引き出しに入れてね。」というように、位置を表す言葉を意識的に使いましょう。こうした位置の感覚は、小学校以降の学習において、算数に限らず、体育や、その他の活動における指示を正しくつかむためにも大切なものです。
マス目のあるゲームで遊ぶ
さらに、オセロやすごろくといったマス目のあるゲームで遊ぶという方法もおすすめです。
オセロ
オセロは、通常のルールで遊ぶのももちろん楽しいですが、「方眼上の位置(座標)」問題の練習に活用することができます。例えば、保護者様が黒い石と白い石をそれぞれ1つずつ、オセロのマス目の上に置きます。そして、「黒い石はどこにあるか、説明してくれるかな?」と聞いてみましょう。はじめのうちは、「右から何番目かな?上から何番目かな?」というように、説明を補助する声かけもしてください。続いて、白い石はどこにあるかも聞いてみましょう。右から何番目、上から何番目という表し方の他にも、 「黒い石から下に3つ」など、黒い石との位置関係を使って説明することもできます。こちらも、はじめのうちは答えやすいように誘導が必要ですので、保護者様がお手本を見せることから始めるといいでしょう。 また、「指示されたマスに印をつける問題」の練習もできます。例えば保護者様が、「右から2番目、上から3番目のマスに、黒い石を置いてね。」といった問題を出し、お子様にその通りの場所に置いてもらう、といった練習ができます。
すごろく
すごろくは、サイコロの数だけマス目を進んでゴールを目指すゲームです。この遊びを通して、マス目上を決められた数だけ移動することが、お子様ご自身で体験できます。問題集の方眼を見ているだけでは、マス目を数えることがおもしろくないと、投げ出してしまうこともあるかもしれません。しかし、たくさんの仕掛けが用意されているすごろくであれば、自分で楽しく駒を進めているうちに、自然とマス目を数える力を身に付けることができます。
まとめ
「方眼上の位置(座標)」問題の対策を紹介しました。
ご家庭での声かけや遊びなど、日常生活で取り組めることについてもお伝えしてきましたが、はじめから全てを取り入れる必要はありません。お子様の反応を見ながら無理のない範囲で取り入れていただければ、お子様の力は着実に付いていきます。位置関係を正しく理解するためには時間がかかることもありますが、あせらず、継続して取り組んでいただければと思います。
「方眼上の位置(座標)」の練習のコツはわかったけれど、実際に取り組むのは大変そう・・・と感じられた方へ
小学校受験における「方眼上の位置(座標)」について紹介してきました。この問題が解けるようになるには、実際の問題にたくさん触れながら練習していくことが一番です。しかし、お子様に合った良質な問題集を見つけるのは、家事、育児、仕事などをしながらだとなかなか難しいかもしれません。
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スモールステップで問題を解く力を養う
「天神」幼児版タブレットに収録されている「方眼上の位置(座標)」問題には、難易度が設定されています。 最初は易しい問題から始まり、最後はお受験レベルの難しい問題まで出題されます。簡単な問題から徐々に難易度を上げていくことが上達のコツですので、「天神」を使えば、自然とスモールステップでの学習をすることができ、着実に問題を解く力を養うことができます。「方眼上の位置(座標)」問題が苦手なお子様には、ぜひ、「天神」のご利用をご検討ください。
上下左右など位置の理解を助ける問題も充実
「天神」幼児版タブレット版では、「方眼上の位置」を解くための前段階として必要な、位置の感覚を養うコンテンツも用意しています。何の上にある、何の下にあるなど、位置は元にする場所によって呼び方が変わります。そのため、上・下などの言葉だけでなく、元にする場所とセットでその意味を理解するという練習ができます。
関連問題(「矢印と移動」)も多数収録
今回紹介した「方眼上の位置」に関連して、「位置の移動」と「点図形」の要素を組み合わせた課題である「矢印と移動」といわれる問題も多数収録しています。
矢印の左からの順で、その向きに点と点を線で結んでいきましょう。
問題で示されている矢印の順に、線を引く問題です。「右・下・右ななめ下・右」の順に線を引くことができれば正解です。
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