学習に対するストレスにつながる「ひらがなの書き順」幼児期からしっかり覚えるためのコツとメリット

3歳ごろの子どもを持つ保護者の皆さんの中には、子どもがひらがなを書き始めたことを嬉しく感じつつも、ひらがなの書き順がめちゃくちゃな様子を見て、「今のうちに正しい書き順を教えた方がいいのかな?」「どうやって覚えさせたらいいのかな?」と気がかりになってはいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

正しい書き順を覚えることで、整った字が書けるようになったり、文字が書きやすくなったり、書くことが楽しくなったり様々なメリットがあります。今回は、そんなひらがなの書き順をしっかり覚えるためのメリットやコツをお話していきます。

目次

ひらがなの書き順が大事な理由

子どもがひらがなやカタカナを書いているとき、「書き順が違うよ」と注意したことはありませんか?

書き順が間違っていても文字は完成します。では、なぜ書き順を正しく覚える必要があるのでしょうか。書き順が大事な理由は

①書きやすい
②整った読みやすい文字が書ける
③文字が覚えやすい

という3つがあげられます。運筆に無駄がないため書きやすく、文字全体の形が安定するので整った文字になり、漢字の話にはなりますが、部首などが同じものは同じ書き順のため、似ている文字などは漢字に限らず覚えやすくなるからです。

書き順がめちゃくちゃでもテストでは問題がない

書き順がめちゃくちゃでもテストでは問題がない

小学校で子どもが間違った書き順でひらがなを書いても、テストで×になることはありません。文字の書き順の問題はテストでほとんど出ないため、書き順が間違っていても形が合っていれば〇になります。すなわち、小学校ではひらがなやカタカナ、漢字を正しく書けるように指導はされますが、書き順の良し悪しについてはあまり重視されていません。

ひらがなの書き順を覚えるメリット

書き順が間違っていてもテストで問題ないのであれば、小さいころから書き順を覚える必要はあるのでしょうか。しかし、共通のルールに基づいて作られた書き順は、書きやすく覚えやすいように考えられています。正しい書き順を身につけることが、文字を書く以上、一番効率が良いと言えるからなのです。

ここでは、書き順を覚えたほうが良いとされるメリットを4つご紹介します。

覚えるのが早い

正しい書き順で書いていると覚えるのも早くなります。というのも、ひらがなには似た文字も多く、新しいひらがなを習得する際に『前に覚えた文字と似ている』となり、覚えやすい傾向にあります。

似ているひらがな一例

「わ」と「ね」
「め」と「ぬ」
「き」と「さ」

また、書き順を知っていることで流れるように書くことができるため、より覚えやすくなるというメリットもあります。

書きやすく、疲れにくい

書き順通りに書くことで、『とめ・はね・はらい』が自然とできた美しい文字になるほか、運筆がスムーズに行えるので書きやすさを感じるでしょう。また、鉛筆を正しく持つことで指への負担が軽減され、疲れにくくなります。

書くことが楽しくなる

正しい書き順で書けると、書くこと自体に抵抗感なく取り組めるようになります。加えて読みやすく分かりやすい丁寧な文字が書けるようになるので、褒められる機会が増え、それが子どもの自信につながります。すると、子どもは書くことが楽しくなるため進んで書くようになり→褒められる→自信になる→より一層書くという良いループが生まれます。

速く書くことが出来る

速く書くことが出来る

「書きやすく、疲れにくい」の項目でもお伝えしましたが、書き順通りに書くことで、『とめ・はね・はらい』の動きを理解し、書くスピードが上がります。最初のうちは丁寧に書くことが大切ですが、小学生になるころにはある程度の書くスピードも必要になります。それは授業中、先生の話を聞きながら板書をとるからです。早く書いた分だけ先生の話に耳を傾けることができたり、自分で考える時間を持つことができます。正しい書き順で書くことで、無駄な動きなく書けるようになります。

ひらがなの書き順の覚え方のコツ

私たち大人でも、子どもに書き順を聞かれたときに「あれ?この書き順で合ってたかな?」と思うことってありますよね。それだけ、書き順というのは覚えるのが難しいのです。ですが、書き順はいくつかのルールを守ることと、ちょっとしたコツで覚えやすくなります。ここでは、覚え方のコツを4つお伝えします。

「上から下」「左から右」のルールを把握する

ひらがなや漢字といった日本語の書き順には、いくつかのルールがあります。一つ一つの書き順を覚えるのは大変ですが、このルールを知っておくだけでもスムーズに書き順を覚えられるようになります。そのルールとは、『上から下』『左から右』です。『い』などのたて方向に書くときは、上から下へ筆を動かしましょう。『こ』などの横方向に書くときは左から右へ書きましょう。漢字も同じです。このルールを覚えておくと、文字が書きやすくなりますよ。

なぞり書きを行う

なぞり書きができるドリルやプリント、タブレット学習などを用いて練習するのもおすすめです。書き順を①②③…と表記しているものも多く、子どもも無理せず書き順を覚えることができます。また、子どもの好きなキャラクターやイラストを用いたものを使うことで、子どもも楽しんで取り組むことができるでしょう。

鉛筆の持ち方を意識する

正しい鉛筆の持ち方と次の項目でお話する正しい姿勢には、密接な関係があります。鉛筆を持ったときに筆先が見えないと、横から紙面をのぞき込むような姿勢をとって文字を書くことになります。そうすると、いらない箇所に力が入ってしまうため疲れやすく、横から文字を見て書いているので、きれいな文字を書くこともできません。正しく鉛筆を持てるということは、正しい姿勢をとるということです。

正しい鉛筆の持ち方とは、まず人差し指と親指と中指の3本指で鉛筆を持ちます。次に、鉛筆は人差し指に沿わせるように持ち、ほかの指はふんわりと閉じます。最後に、鉛筆を持ったときの鉛筆の角度は前から見て外側に20度傾き、横から見て60度が理想の持ち方です。

正しい姿勢を意識する 

正しい姿勢とは、小学校の学習内容が一定の水準を保てるように定められている『小学校学習指導要領(平成29念告示)解説』の『国語編』によると、

背筋を伸ばした状態で体を安定させ、書く位置と目の距離を適度に取り、筆記具を持った時に筆先が見えるようにすることが重要である。

小学校学習指導要領(平成29年告示)解説「国語編」 – 文部科学省 –

と記されています。椅子は座ったときに膝が90度に曲がるような高さで、机は手を机に置いたときに肘が90度に曲がるような高さがベストです。お腹と机はくっつけず、拳1個分ほど開けておきましょう。正しい姿勢を意識することは、整った美しい文字を書く第一歩です。

書き順を間違えやすいひらがな

ずっと慣れ親しんできた書き順も、子どもと一緒に学習するようになって自分の書き順が間違っていたことに気づくことはありませんか。そんな間違えやすい書き順のひらがなは『せ・ふ・も・や・よ』の5文字です。どうしてかというと、前述した『上から下』『左から右』というルールの例外となるため。ですので、この5文字だけは個別に覚える必要があります。

▼書き順を間違えやすいひらがな『せ・ふ・も・や』の書き方についてはこちらから▼

無理に書き順を訂正しない理由

無理に書き順を訂正しない理由

ここまで書き順が大切な理由やメリット、覚え方のコツをお伝えしてきました。保護者の皆さんも「さぁ!子どもと一緒にやるぞ!」と、やる気に満ち溢れていることと思います。しかし、その前にこれからご紹介する2つのことを心にとどめておいてください。

書き順は小学校でも訂正できる

なかなか書き順が覚えられない子どももいるかもしれませんが、焦らなくても大丈夫です。小学1年生では、最初にゆっくり時間をかけてひらがなを学びます。入学当初は書き順が間違っていても、繰り返し正しい書き順の練習を行います。そうするうちに、ほとんどの子どもが正しい書き順をマスターしていきます。反対に、「そうじゃないでしょ。こうでしょ。」などと書くたびに訂正していては、子どもも書いていて楽しくありません。すると、書くこと自体がイヤになり、ひいては学習意欲の低下につながりかねません。保護者の皆さんは焦らず、無理に訂正せず、どっしりとかまえてひらがなを書く我が子を見守りましょう。

幼児期は書くことを楽しむこと

前述したように、小学校では丁寧にひらがなとその書き順を教えてくれます。小さいうちは無理に教えこむよりも、まずは『書くことの楽しさ』を教えてあげましょう。例えば、おじいさんやおばあさん宛に、子どもと一緒に手紙を書いてみてもいいでしょう。文通が楽しくなり、ひらがなを書くことが上達していくかもしれません。また、しりとりなどの言葉遊びをノートに書いたりすることもおすすめです。何はともあれ、書くことが楽しいという経験を増やすことが何よりも大切です。

まとめ 

今回は、ひらがなの書き順の大切さや書き順を覚えるメリット、覚え方のコツなどをお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか。3歳のお子様にひらがなの書き順を教えるのは、なかなか難しいと思います。しかし、正しい書き順を覚えて得られるメリットは大きいので、間違った書き順を覚えてしまう前に、今回お伝えした『書き順の覚え方のコツ』などを参考に、ご家庭で取り組んでみてください。お子様が書くことが好きになるよう、今回の記事が参考になったら嬉しいです。

しかし、自主的に書き順を学ぶ作業は、子どもにとっても退屈です。

では、「ひらがなの書き順」を子どもに教えることをイメージしてみてください。

子どもは書き順の練習をしてくれるでしょうか?

書き順が大切だということは理解したけど、いざ「書き順」を教えるとなると、子どもを自主的に「書き順に取り組ませる」ことはハードルが高いことが容易に想像いただけると思います。

では、子どもが楽しんで自主的に「書き順の練習」に取り組むことが出来る教育ツールがあったら試してみたくありませんか?

もし、少しでもそう感じられたら、「天神」幼児タブレット版がお役に立てるかもしれません。

タブレットでは練習にならないのでは?とお考えの保護者の方もいらっしゃると思います。しかし「天神」幼児タブレット版はタッチペンを使った教育ツールです。タッチペンを使わなくても使用できますが、書き順を学ぶのにこれ以上便利なツールはありません。また、天神には子どもが自発的に楽しく取り組める仕組みが沢山詰まっています!

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天神「幼児」タブレット版の特徴

「書き順を間違えやすいひらがな」もこの通り

1文字ごとになぞり書き練習をすることが出来ます。書き順に沿って番号がついているので、書くと同時に書き順を覚えることもできます。また、お手本ボタンを押せば書き順に沿って自動でなぞり書きされますので、小さなお子様でも真似をしやすくなっています。

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天神に収録されている問題数はなんと10,000問越え。点つなぎだけで190問!たくさんの問題に触れられるので飽きることなく好きなだけ問題に取り組むことが出来ます。お子様の興味が湧いた時がチャンス!お子様の「好き」を活かし、0歳から6歳までの全範囲から「これがしたい!」と思う内容をいつでも学べるのが「天神」です。「好き」の気持ちは、自主性、集中力、やる気、学習効率、すべてを高めます。

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