小学校受験の勉強はいつから始めるべき?受験対策内容と家庭での勉強量の目安
子どもの将来のことを見据えたときに『小学校受験』という選択をする家庭も昨今少なくないと思います。
実際に小学校受験の情報サイトの調査※1では、2022年度入試の合計志願者数は前年度より6%増え、のべ2万4287人。18年度(のべ1万8965人)から3割近く増えたというデータもあります。
※1「お受験じょうほう」を運営するバレクセル(渋谷区)が実施した首都圏(1都3県)の私立小63校への調査による
今回は小学校受験対策やどんな子が受かるのか、勉強すべき内容などを詳しくお伝えします。
小学校受験対策はいつから始めるべきか
学習の進捗度合いには個人差がありますので「いつから」という決まりはありませんが、小学校の受験対策は『年中の秋から』と言われています。「年長になってからでは遅いの?」と感じられた方もいるかもしれません。実は高校受験と違って小学校受験が行われるのは10月から11月ごろ。つまり年長に進級してから始めると約半年間しか猶予がないのです。
ではどうして年中の秋から始めるべきなのか、具体的にどんなことをすればいいのかご紹介します。
学習内容の量が多いから
5・6歳の子が挑む内容とはいえ、小学校受験問題は学ぶべき内容がとても多いです。花の開花時期などを問われる四季に関する問題や、絵を見てどちらが多いかを答える数に関する問題、しりとりが題材になっている言葉に関する問題など多方面から出題されます。
内容が幅広いためどうしても得意不得意や好き嫌いは出てくるでしょう。短い学習期間で苦手な分野を詰め込むのは勉強に対してマイナスな感情を抱く上に、学んだ内容も身につかないため逆効果です。
早いうちから受験対策をスタートさせることで苦手な内容も子どもの力に合わせて少しずつステップアップしながら取り組めることで親子そろって心にも余裕ができて、穏やかな気持ちで学ぶことができます。
生活習慣を習得する必要があるから
小学校受験では洋服のたたみ方や箸の持ち方などの生活に関する知識などに加えて、生活習慣やマナーなどを問われることがあります。こういった内容は数日間努力したところで身につくものではないので、1年かけて日々の生活の中で意識して習得していきましょう。
具体的な内容としては食事のマナーや姿勢、挨拶、衣服の着脱などがあります。最初は大人に直されたり、手伝ってもらいながらになると思いますが、ゆとりをもって取り組むことができるので無理のないペースで習得することができるでしょう。
四季を意識的に学習する必要があるから
小学校受験の試験では季節の植物や草花の名前と開花時期、年中行事など四季にまつわる問題が出題される傾向があります。学ぶべき情報は図鑑などを見ればすぐに得ることができますが、実体験を通して四季を感じることでより子どもの心に残り、学びとなります。
公園に行って草花や昆虫を観察したり、正月や桃の節句、端午の節句などを家庭で行う中で飾りつけや関連する料理を作ってみたりと1年あれば季節にまつわる様々な経験を積むことができます。
「季節と行事」の問題は「社会的常識問題」として頻出されやすい問題のひとつです。下記の記事で「社会的問題」の効果的な学習方法を記載しているので気になる方は目を通して下さいね。
保護者の情報収集のため
小学校受験は情報戦とも言われています。学習塾や幼児教室、教材に関する情報、志望校に関する情報や試験の出題傾向など知っておくべきことがたくさんあります。
ネット社会になり、知りたい情報が簡単に手に取れるようになった半面、情報過多になりがちなこの時代。必要な情報の取捨選択、信ぴょう性などの精査するうえでも短期決戦で焦っていろいろなことを調べるよりも、1年かけて正しい情報を得て小学校受験に臨むことをおすすめします。
小学校受験対策として育むべき子どもの力
小学校受験=ただ勉強ができれば合格できるというわけではないというのが大切なポイントとなります。小学校受験の対策としてもちろん学力も大切な能力ですが、ペーパーテストは個人差はあれど回数を重ねて対策をしっかりすれば誰でもある程度の点数が取れるようになります。そこで学力と同時に重要となってくるのが子どもの内面の部分である『非認知能力』と『習慣づけ』です。
非認知能力とは学力のように数値化されない、子どもの将来を豊かにする能力と言われています。小学校受験では行動観察や面接でこういった能力がどれぐらい備わっているかを見極めています。具体的に小学校受験で対策すべきことは下記の5つです。
ここでは小学校受験の対策として育むべき非認知能力と習慣づけを5つ紹介します。
探求心
探求心とは、興味を持ったことに対して「もっと知りたい」「もっと学びたい」と感じ、行動することです。好奇心と似ているように感じるかもしれませんが、興味を持って終わりにせず、更に自分なりに掘り下げたり、考えたりすることに重点を置かれた概念を探求心と言います。
大人がすぐに答えを出すのではなく、一緒に考えたり、知識を得る手段を伝えたりと遠回りになったとしても子ども主体で行動することで、探求心はより一層育っていくでしょう。
自立心
自立心と聞くと難しそうにも感じますが、要は自分のことを自分でやろうとする力です。身の回りのことを自分でやろうとする、自分の持ち物を管理するなど幼稚園・保育園と違って大人の手が少なくなる小学校では必要な力です。
自立心があれば物事に取り組む際の原動力や前向きな気持ちにもつながっていくでしょう。
話を聞く力
小学校では先生が前に立ち、クラス全体に話をする場面が多いので、落ち着いて話を聞き、理解して課題に取り組む力が必要です。ただ座って静かに話を聞くだけでなく、耳から得た情報をしっかりと頭の中で整理して理解する力が求められます。
積極性
緊張する場面でもがんばってハキハキと話したり、自分から行動する子はやはり目を引く存在になるでしょう。積極性が大事とはいえ、自分ばかりが話をするなど周りの子の存在を無視するような行動はもちろんNGです。自分の存在感を示しつつ、協調性を持って周りの子ともやりとりができると良いですね。
生活習慣
「小学校の受験対策時期」でもお伝えした生活習慣。言葉遣いや姿勢、挨拶などはもちろんのこと、試験内容によって異なりますが、箸の持ち方、ハサミなどの道具の使い方、片付け、身支度などチェックされるであろうポイントが多く、幅広いです。美しい所作や行動が自然な形でできるようになることを目指すと良いでしょう。
小学校受験の出題内容、基本は5系統
小学校受験は多方面の内容が出題されるとお伝えしましたが大きく分けて5つの系統に分かれています。具体的にどんな問題が出るのかも踏まえながらお伝えします。
知識
知識問題では四季にまつわる問題、一般常識、マナーなどが問われる傾向にあります。草花のイラストがあり、開花時期が異なる草花を選ぶ、電車に乗るときのマナー、よく見る物の名称など幅広い分野から出題されます。短期間で身につくものではないので日々の生活の中で教えたり、実際に見聞きしたりして身に着けていくことが必要です。
数量
数が多い方の絵や同じ数の絵を選んだり、「みかんが7個あって3個食べたら残りは何個でしょう?」などの数にまつわる問題が出ます。小学校受験なので難しい計算問題は出ませんが、足し・引きや多い・少ないの感覚を身に着けておくことが大切です。
問題集での対策だけでなく、ブロックやおはじきを使いながら視覚でも学ぶとわかりやすく数量の概念が身についていくでしょう。
言葉
しりとりや同じ音で終わる言葉を選ぶなど言葉にまつわる問題が出題されます。読解力よりも、内容は言葉遊びに近いと言えます。日々の会話や絵本の読み聞かせなどで語彙力を磨くことが大切です。
面接などでの話し方も見られています。言葉遣いでなく、相手にわかりやすく伝える、順序立てて話すことも日々のやりとりを通してできるようになっていくと良いですね。
記憶
大きく2種類に分けられ「お話の記憶」と「見る記憶」があります。
読み上げられるお話を聞き、そのお話の内容に関する問題に答えます。
絵を一定時間見て、数や色、形などを記憶し答えます。
ただ記憶するだけでなく、記憶した内容を自分の言葉で相手に伝えることを求められる場合もあります。
思考
規則性や法則について考える問題が出る傾向にあります。図形の並び方の規則性を見つけたり、シーソーに乗っている動物の重さ比べの問題など思考にまつわる問題はさまざまなパターンの内容が出題されることがあります。思考の分野は難しいので問題集などを用いながら最初は具体的に物を使いながら説明してあげると理解しやすいかもしれません。
家庭での勉強時間と勉強量の目安
小学校受験に向けてどんな内容の勉強をすればいいか分かったところで、では一体どれくらい勉強すればいいのかも気になるポイントだと思います。
このデータは理英会に通う年長児が1日にどれくらいの枚数のプリントをやっていたかを時期別に示したものです。時期に合わせて変動しているのが見てわかるかと思います。4月~7月と夏期講習期が多く、どちらも1日に20枚以上取り組む子が40%以上いるというのは、小学校受験の勉強する内容の多さが感じられます。
これだけの枚数をこなすとなると1日の勉強時間もかなり長くなりそうですが、幼い子の集中力が続く時間は限られています。長時間同じ分野に取り組み続けるよりも、時間を区切って学ぶ分野を変えて区切りを設けることで集中して取り組むことができるかもしれません。
ここまでご紹介したとおり「小学校受験対策」として
上記のような対策を行う必要がります。
しかし、家事・育児・仕事などもあるし、それにプラスして色々なことを追加していくのは大変、、、
分かった気がしてもポイントをおさえながら実際にするのは大変そう、、、
などのお悩みをかかえていませんか?
もっと手軽に、負担なく、小学校受験の対策が出来たらなぁ、、、
人間性や社会性が育つ要素が盛りだくさん。
さらに小学校受験の対策内容をまるっと学習できる。
そんな方法があったら試してみたくはありませんか?
などに加え、
また、デジタル学習の教材といえばインターネットが必須であり、子どもがインターネットで遊んでしまわないか、、、と思われがちですがアップデート時以外はインターネットに一度も接続することなく、ずっとご利用いただけます。
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