小学校受験問題で高得点を取る勉強方法と、どんな問題に取り組むべきかを紹介

一部の学校を除き、小学校受験ではペーパーテストが実施されます。そのため、小学校受験対策を考えているなら、ある程度学力を上げる必要もあります。しかし、幼児教室に通っていても問題集を解いていても、テストの点数が上がらないことは少なくありません。ではどうすることで学力がつくのでしょうか?

この記事では小学校受験におけるペーパーテストの点数を上げる勉強方法と、テストで高得点を取るために、まず取り組むべき問題、単元について具体的に紹介します。お子様の小学校受験を検討されているかたはぜひ読んで参考にしてください。

目次

小学校受験入試のペーパーテストについて

小学校受験入試のペーパーテストについて

小学校はペーパーテストを通して、「年齢に応じた知識を持っているか」そして「問題を正しく把握し、思考する力が備わっているか」を測っています。子どもが獲得する知識の量は、インプットの機会を設けることである程度増やすことができます。

これに対して、「問題を正しく把握」し「思考する力」は意識的なトレーニングが必要です。ペーパーテストの点数が伸び悩んでいるご家庭は、この2つの力に焦点を当ててみましょう。

指示を聴き取る力

ペーパーテストに限りませんが、小学校受験での出題は、問題文を先生が読み上げたり録音された音声で読み上げられたりします。指示は基本的に1回しかされないため、「指示を1度で正確に理解する」ことが重要です。

お子様が聴きとることが苦手なら、まずは聴くトレーニングをしてみましょう。

聴き取りに関する教材もありますし、ご家庭で短文や数字を伝言ゲームして遊ぶこともおすすめです。食事の時間にたくさん会話することも、話を集中して聴くトレーニングになります。慣れてきたら2つ以上同時の指示をするなどもおすすめ。複雑な指示を理解することで、より聴いて理解する力が鍛えられます。注意点として聴くトレーニングをする際には、お子様が「聴ける状態」になっていることも重要です。ボーっとしているときは、ボーっとする必要がある時間だと思いましょう。かならずお子様の準備ができてからトレーニングしてみてください。

また、ペーパーテストに慣れてきた頃にも、聴く力に注意が必要です。

問題集などをたくさん解いて慣れてきた子どもは、問題を見た瞬間「こう解くやつだな」と分かるようになってきます。

しかし実際に出題される問題では、「きちんと最後まで出題を聞いていないと正解できない」問題や「指示が複雑」な問題もあります。もしお子様が問題集に慣れてきたなと感じたら、より複雑な指示を出してみるなどして、最後まで聞く力の大切さを再確認してあげてください。小学受験に限らず授業や学びの場において、「意識を逸らさずに話をきちんと聴くこと」はとても大切です。きちんと聴けると、1度の話で吸収できる学びの量が変わってきます。これからのお子様の成長のためにも、身につけておいて損はありません。

考えて答える力

実際に問題を解くときに重要なのが、「考えて答える力」です。

「指示は正確に聴きとれた、けれどどうやって考えたらいいのかわからない」のでは、正解することができません。

問題集をたくさん解くことで、子どもはある程度出題パターンに慣れて問題を解けるようにはなっていきます。しかし難関校になるほど応用問題や複合問題といった、より深く考えて解く問題が出題されます。これはただたくさん問題を解いたからといって、必ず身につくものではありません。

重要なのは問題を解くときに「なんでこの答えになるのか?」を考える習慣をつけることです。子ども自身に説明させたり、どうすれば解けるのか一緒に考えることも考える力につながります。解けた問題であっても「どうやったら解けたの?」と、子どもに説明してもらうのもおすすめです。

たとえ間違えて解いていたとしても、自分なりに考えて解いているなら見守ることも大切。子どもの考えを受け止めた上で、正しい解き方を教えてあげるようにしましょう。

また問題集を解く場合に限らず、日頃の会話から思考力を意識してみましょう。「どうするのがいい?」「どう思う?」などの問いかけを多く意識することで、考える力の向上につながります。

小学校受験の頻出単元について

小学校受験の頻出単元について

ペーパーテストではさまざまな単元が出題されます。出題される単元は多岐に渡りますが、単元によって出題頻度は異なります。

ここでは、小学校受験のペーパーテストにおいて特に出題頻度の高い単元を紹介・解説します。

頻出単元① 知識

まずよく出題されるのは「知識」の単元です。一般常識を問う問題も含まれ、次のような問題が出題されます。

・動物と植物などを仲間分けする問題
・植物を見て季節を答える問題
・社会的ルールやマナー、道徳的な行動について問う問題

ものをカテゴリ化して考えたり、動物や植物の名前や特性について知ることは、問題集や本を読むことでも身につけられます。子どもの興味を引き出しながら、たくさん知識に触れさせてあげましょう。

一方で社会的ルールやマナーなどの問題は、問題集だけに頼らず日常生活の中でたくさん学ぶ機会を作ってあげましょう。電車やバスに乗るときのマナーや、困っている人がいるときにどう行動するかなどは、その都度教えてあげましょう。同じようなケースが日常になくても、「こんなとき、あなたならどうする?」と一緒に考えてみるのも良いです。

季節に関する問題も同様です。日常生活の中で、スーパーに並ぶ野菜を見たり公園で草花を観察することで、実体験を伴うより記憶に残りやすい知識を得られます。

頻出単元② 数量

「数量」の単元では、数の概念や、簡単な足し算引き算に関する問題があります。具体的には以下のような問題が出題されます。

・イラストの数を答える問題
・足し算引き算の答えを問う問題
・同じ数ずつ分ける問題
・数を比較する問題

数量に関する問題はこれら以外にもさまざまな出題形式があります。そのため、多くの問題を解いてパターンに慣れておくのが良いでしょう。数量の問題を解く基礎能力として必要なのは、「数を正しく数える力」です。数字を言えるだけではなく、7個のものを「7つ」と正しく数えられるようにしましょう。

数に親しむには、まず日常生活の中でたくさん数に触れさせてみてください。最初は、必要なお皿の数を数えるだけでも良いです。慣れてきたら「いちごが全部で6個あるから何個ずつ食べられる?」と聞いたり、わざとお皿の数を間違えて「あと何枚必要?」と聞いたりもできます。

最初から問題の中で数に触れるより、実際に具体的なものをカウントする方が子どもは想像しやすく数に親しみやすいですよ。

頻出単元③ 言葉

「言語」の単元には言葉の音に関する問題などがあります。具体的には以下のような問題が出題されます。

・しりとり
・音が共通する絵を探す問題

しりとりの問題では、しりとりがつながるように適切な絵を選ぶ問題などが出題されます。言葉の音に関する問題では、同じ音で終わる言葉を選ぶなどします。これらの問題に答えるには、出題されている絵を言葉で言えなければいけません。そのため子どもの語彙力を増やす対策が必要です。

子どもが獲得する言葉の量は、日常生活の中で聞く言葉の量や質にも左右されます。親子の会話や読み聞かせ、しりとりなどの言葉遊びを通して、語彙力を増やしてあげましょう。

頻出単元④ 記憶

聞いたり見たりすることを短時間で正確に記憶する力が求められるのが「記憶」の問題です。記憶の単元では具体的に以下のような問題が出題されます。

・読み上げられた話を聞いて解答する問題
・映し出された絵を覚えて解答する問題

読まれたお話を記憶するのが苦手な場合、読み聞かせが有効な対策になります。学校によって読み上げられるお話の長さは異なりますが、まずはお子様に合わせて短いお話から読んで「くまさんは何をしてたの?」など、簡単な質問をしてあげましょう。それでも苦手な場合は「くまさんが食べたものが何か聞いてて」など先に伝えても良いです。これによって注目する点がわかり、子どもが話に集中しやすくなります。

見て覚える問題の場合は、実際に問題集で解くのがおすすめです。その場合も、簡単な絵から始めたり、あらかじめ注目してほしいところを伝えておくと取り組みやすいです。そして、記憶の単元には集中力が必要不可欠です。問題が出題されるときに、頭を切り替えてスッと集中するのは子どもにとって難しいこともあります。

記憶の問題が苦手な子は、記憶することが苦手な場合もあれば、集中することが苦手な場合もあります。苦手対策をする際には、お子様が何を苦手としているのか正確に見極めることが重要です。

頻出単元⑤ 思考

「思考」の単元では、規則性、法則、比較、迷路などの問題が出題されます。具体的には以下のような問題が出題されます。

・図形の並び方の規則性を見つける問題
・ゴールまでたどり着ける迷路を選ぶ問題
・重さ比べの問題

こうした問題はこれまでの単元のように日常生活の中で鍛えるより、問題集での対策が有効です。しかし子ども自身の生活と結びつけにくい分、問題を理解するのに時間がかかる側面もあります。

そのため問題集で対策する場合は、簡単な問題から始めましょう。親が考え方を伝えながら、使える場合には積み木や折り紙など、具体的なもので想像しやすいようにしてあげてください。

具体的なもので考えることで、考え方を知ることができます。そして何度も具体的なものを触ることが、次第に頭の中だけで考えることに繋がっていきます。

小学校受験問題で高得点を取る勉強方法

小学校受験問題で高得点を取る勉強方法

小学校受験問題で得点するには、親の力が必須です。出題で求められている能力を理解し、日常の中でそれらを身につけられるように環境を整えていく必要があります。今苦手なことであっても、取り組み方を変えればグンと伸びる可能性もあります。ここからは小学校受験でどんな取り組み方をすれば高得点に近づけるのか、ピックアップしてご紹介します。

苦手な問題を把握する

苦手な分野、苦手な問題は正確に把握しましょう。このとき、苦手の本質を理解することが重要です。苦手な理由は、もしかしたら言葉を勘違いしているのかもしれませんし、考え方が分かっていないのかもしれません。

子ども自身は「この問題のここがわからない」と正確に分析できません。親がいろいろな可能性を考えて、子どもの苦手を分析し正確に把握することで、とるべき対処法が見えてくるはずです。

また、苦手な問題は子ども自身も問題を嫌がります。そのときにサラッと流したり、解けたらたくさん褒めたり、苦手意識を取り除く対応ができるのも苦手を把握しておくメリットです。

問題に慣れる

問題の形式に慣れることも、答え方に慣れることも重要です。

小学校受験のペーパーテストは問題文が読み上げられて進んでいくので、後から分からなかった問題に戻ることができません。「さっきの問題できなかったな…」と悶々と考えていると、次の問題に影響が出てしまうかもしれません。また答えを間違えた時の訂正方法も、学校によって指示が異なります。こうしたペーパーテスト全体に慣れておくことは、安心して子どもがテストを受けるために重要なポイントです。

実体験から教える

子どもは実体験から学ぶことの方が記憶に残りやすいです。紙の上に書かれていることを親は簡単に想像できても、経験の少ない子どもには上手く想像できないことが多くあります。

折り紙、積み木、おはじき…など具体的に自分で触れる機会を用意してあげると、理解の役に立ちます。植物や昆虫などの知識は図鑑で興味を持つのも良いです。さらに図鑑を公園に持っていって実際に探してみることで、より図鑑の中に書かれていることが具体的に理解できるようになります。

お風呂の時間にものの浮き沈みを実験するなども、子どもは興味を持って取り組みやすいです。具体物は子どものすぐ手に届くところに置いておくのもおすすめ。子ども自身が気になったその時に自分で確かめられると、学びの機会を逃すことも少なくなります。

親が見守りながら並走する

小学校受験対策では、ほとんどの場合、子どもが自分の力で問題をどんどん解いて学びを進めることは難しいです。そのため、親がそばで見守りながら並走するのが基本となります。

親にとって当たり前の勉強でも、子どもにとっては未知の世界です。どうやって答えるのか、間違えたときはどうするのか、分からない問題が出てきたらどうするのか、などその都度丁寧に寄り添ってあげましょう。親は問題が解けないとヤキモキするかもしれません。しかし指摘する際には強い言葉が出てくるのを我慢し、子どもが勉強にマイナスイメージを持たないよう注意を払いましょう。

「忙しくて一緒に解く時間をとれない」という場合でも、一度生活のスケジュールを見直してみてください。生活スタイルを整理することで、朝の時間や寝る前の時間に勉強時間を捻出できるかもしれません。

ここまでご紹介したとおり、小学校入学受験をするにあたり、

苦手な問題を把握する
問題に慣れる
実体験から教える
親が見守りながら並走する

等を意識しておく必要があります。

しかし、家事・育児・仕事などもあるし、それにプラスして色々なことを追加していくのは大変、、、
分かった気がしてもポイントをおさえながら実際にするのは大変そう、、、

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・「できる」を積み重ねて自主性に結び付ける
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