小学校受験の「運動」において重視されるポイントと、頻出する41の運動項目を紹介

小学校受験において重要な「運動テスト」。筆記試験については参考書や幼児教室で対策できるものの、運動テストについてはどのように対策すればよいのかわからないという保護者の方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は運動テストについて、評価されるポイントと運動テストの種類、そしてよく出題される運動項目について解説していきます。

目次

小学校受験の「運動」で重視される評価のポイント

小学校受験の「運動」で重視される評価のポイント

筆記試験では常識や数量、図形など、知識の深さや考え方の柔軟さがどの程度あるのかが評価ポイントとなりますが、運動テストではどのような部分が評価対象となるのでしょうか。

運動能力

1つ目は運動能力です。こちらについては言うまでもありませんね。どの程度の運動ができるのか、日ごろから運動をしているのか、運動に対してどの程度意識を持っているのかなどを評価しています。

よく勘違いされてしまいますが、「課題科目を完璧にこなさなければならない」というわけではありません。もちろんレベルの高い運動能力をアピールできた方がいいのですが、どの課題が出るのか分からないにもかかわらず、すべての課題を完璧に練習しておくことは、時間的にも難しいでしょう。

そのため一通り最低レベルでできるように練習しておき、本番である程度の成果を出すことを目標にしておけるとよいでしょう。

小学校によっては、毎年同じ課題が出ている場合もありますので、その時はその課題を中心に練習しつつ、万が一他の課題が出された時のために、念のため他の課題もやっておくぐらいのスタンスでよいでしょう。

指示通りに動くことができるか

また、「指示通り動くことができるか」も重要な評価ポイントです。周囲の状況に流されず、最初から最後まで指示通りに動くことができるのか、指示を理解して行動できるのかを重点的に評価します。

例えば、同じ指示を出したにもかかわらず別の子が間違った行動をしている際にその子の真似をして間違った行動をしないか、一度の指示でやるべきことを理解し、行動に移せるかをよく見ています。

また失敗した時やできそうにない時に、すぐにあきらめてしまうのか、最後までめげずにやりきろうとするのか、といった運動への姿勢も評価対象です。

そのためお子様には

・言われたことを素直に実行する
・周りが違っていても、失敗しても自分の行動に自信をもって最後までやりきる

ことを伝えていく必要があります。

また、「指示通り動くことができるのか」はなにも自分の課題の時だけ評価されているわけではありません。他の子が課題を行っている際に、座って待っていられるか、他の子の課題に意識を向けていられるかについても評価されているため、気を抜かせないように注意が必要です。

2通りの運動テスト

2通りの運動テスト

次に運動テストの実施形式について解説していきます。実施形式は2つあり、受験する小学校によって異なりますので、受験要綱をよく確認したうえで対策を立てる必要があります。

個別テスト

個別テストでは1人1人テストを行うため、緊張する子どもが多いです。先生が子どもの一挙手一投足に注目するため、視線が気になるあまりいつもの力を出し切れない可能性があります。そのため、「人前で何かをする」経験を積んでおく必要があります。

また、待ち時間も当然発生します。先ほども開設した通り、待ち時間も運動テストの一環です。「指示通りに待つことができるのか」「待ち時間にどんな姿勢で過ごしているのか」も評価対象となっていますので、「待ち時間は休憩時間ではないこと」をお子様に伝えておくとよいでしょう。

グループテスト

集団で運動テストを行う場合もあります。それがグループテストです。グループテストはテストを受ける人と待機している人が同じ場所で過ごすことになります。テストの公平性を保つために、待機している子どもは後ろを向いてどんな課題が出されているのか見えないようにする学校が多いです。

個別テストとは異なり、複数人でテストを受けるため、他の子どもからの影響を強く受けることになります。お調子者と同じグループになるとふざけたくなってしまう、運動神経抜群の子どもと同じグループになると自信をなくしてしまうなどの影響が考えられます。

遊びに来ているわけではないこと
他の子がどうであれ、あなたはあなたの全力を尽くせばよいこと

とあらかじめ伝えることで、お子様の持っている等身大の力を評価してもらえるでしょう。

小学校受験テストによく出る41の運動項目

小学校受験テストによく出る41の運動項目

最後に運動テストによく出る運動目について簡単に紹介していきます。どんな運動があるのかを知り、お子様にできそうか、対策の必要があるのかについて参考にしてください。ここでは、模倣運動、運動、ボール遊び、ダンスの4つに分けた41の運動を紹介します。

模倣運動

まずは模倣運動についてです。先生の動きを真似するだけですので運動量は多くありませんが、基本となる動きですので、確実に押さえておきたいところですね。

両足ジャンプ

両足をそろえて地面から跳び上がる運動です。バランス感覚や脚力を確認し、全身の協調性がどの程度確立しているのかを評価します。

片足ジャンプ

片足で跳び上がる運動です。片足のバランス能力や筋力、片足での安定性について評価を行います。

深呼吸

鼻からゆっくり息を吸い、口からゆっくり息を吐く呼吸運動です。鼻から吸って鼻から吐き出したり、口から吸って口から吐き出すなど、同じ「吸う」動作でも見本を見て同じように使い分けができるのかについて確認します。

片足バランス

片足で立ち、もう片方の足を上げてバランスを取る運動です。バランス感覚と体幹の筋力、軸の安定性について評価します。

飛行機バランス

両腕を広げて体を前傾させ、片足を後ろに伸ばしてバランスを取る運動です。体幹の強さとバランス感覚がどれほどあるのかを見ています。

指運動

指を開いたり閉じたり、曲げたり伸ばしたりする運動です。手指の器用さ、細かい動作の調整力を確認すると同時に、日ごろから指先を使った遊びをしているかについて評価しています。

屈伸・伸脚

膝を曲げたり伸ばしたりする運動です。下肢の筋肉の発達具合や、関節の柔軟性、リズムよく曲げ縮みを行うことができるのかについてチェックしています。

前屈後屈

体を前に曲げたり、後ろに反らせたりする運動です。背骨や腰の柔軟性、前後に倒れないバランス感覚について評価しています。

運動

次に運動系の種目についてです。受験では単体で行うだけでなく、サーキット形式で行われる場合もあります。

かけっこ

短い距離を速く走る運動です。瞬発力や持久力、競争心を評価するために行います。

リレー

チームでバトンを受け渡しながら走る競技です。チームワークや協力、コミュニケーション能力、リズムよくバトンを受け渡しする力を評価します。

けんすい

鉄棒にぶら下がり、腕の力で体を引き上げる運動です。上半身の筋力、腕や背中の筋肉がどの程度発達しているのかについて見ていきます。

ケンケンパ

片足や両足を使ってリズミカルに跳ぶ運動です。リズム感やバランス感覚、脚力がどのていどあるのかを評価していきます。

スキップ

リズミカルに片足ずつ跳び上がる運動です。全身の協調性やリズム感が評価点となります。

ギャロップ

片足を前に出してリズミカルに跳ぶ運動です。リズム感やバランス感覚がどの程度あるのか、ぎこちなさがないかについて見ていきます。

ジャンプ

両足で高く跳び上がる運動です。脚力や全身の瞬発力、指定された回数跳べるか、着地の際に体のバランスが保てているのかについて評価します。

縄跳び

ロープを回しながら跳ぶ運動です。リズム感や持久力を評価するとともに、あきらめず続けることができるか、失敗してもめげずに跳ぶことができるのかを評価しています。

あざらし歩き

腕を使って地面を這いながら進む運動です。上半身や体幹の筋力がどの程度発達しているのか見ていきます。

クマ歩き

四つん這いになって手足を使って進む運動です。全身の筋力や協応性、バランス感覚、腕と足の操作性がどの程度発達しているのかを確認します。

ジグザク走り

左右に素早く方向を変えながら走る運動です。俊敏性やバランス感覚を確認すると同時に、コーンにぶつからず方向転換ができるか、笛の音に素早く反応できるのかといった部分まで見る学校もあります。

ゴム段

ゴムをまたいで跳び越える運動です。リズム感や脚力、バランス感覚、失敗した時にどんな反応をするのかを見ています。

平均台

細い台の上を歩いたり、バランスを取る運動です。バランス感覚や集中力、体幹保持能力について確認します。落ちてしまった際にすぐに登れるかや事前に落ちた際の行動について説明を受けていた場合は実行できるかなどのポイントを観察しています。

ハードル

障害物を跳び越えながら走る運動です。脚力や瞬発力を評価するとともに、リズム感や間接の柔らかさを確認します。

跳び箱上り下り

跳び箱を上り下りする運動です。脚力や瞬発力、バランス感覚を評価します。家庭で練習する際には手押し車で床を押し返す感覚、馬飛びで飛び越える感覚を養いましょう。

フープくぐり

フープの中をくぐり抜ける運動です。柔軟性やバランス感覚、体の協調性、空間把握力がどれほど発達しているのか確認します。

前転

前方に回転する運動です。柔軟性や体幹の強さ、手足の協応性について確認します。

うさぎ跳び

両足を揃えて跳びながら進む運動です。脚力や瞬発力、しゃがんだ状態でジャンプ・着地をするバランス感覚を評価します。うさぎ跳びはやりすぎると膝に大きな負荷がかかってしまうため、練習はほどほどにしておきましょう。

マット運動

前転や後転、倒立などの技を行う運動です。柔軟性や体幹、バランス感覚の確認を行います。厚みのあるヨガマットなどを使用しご自宅でも練習してください。

ボール遊び

次はボールを使った運動テストの項目について解説していきます。お自宅での簡単な練習方法も併せて紹介していきますので、参考にしてください。

ドリブル

ボールを手でつきながら前に進む運動です。ボールコントロールや手眼協調、リズム感について確認します。家の中や庭でボールを床に連続してつく練習や壁に向かってドリブルをしたり、マークを置いてジグザグに移動しながらドリブルしたりすることで、コントロール力を養いましょう。

8の字ドリブル

二つのマークの間を8の字にドリブルしながら進む運動です。ボールコントロールや手眼協調、リズム感、柔軟性について評価しています。家の中や庭で二つのマーク(椅子やコーンなど)を置き、8の字を描くようにドリブルを行うことで楽しみながら練習ができます。小さなスペースでも練習可能です。

遠投

ボールを遠くに投げる運動です。評価ポイントは投擲力や腕力、体幹の安定性です。庭や公園でできるだけ遠くにボールを投げる練習を行います。正しいフォームを意識し、体全体を使って投げることを心がけましょう。投げる姿勢をビデオに撮ってお子様に見せてあげることでフォームの改善を図っていきましょう。

ボール投げ上げ

ボールを真上に投げてキャッチする運動です。投擲力や手眼協調、集中力について確認します。家の中で、ボールを真上に投げ、再びキャッチする練習が効果的です。天井の高さを考慮して安全に行いましょう。最初は低く投げて、徐々に高さを増やしていきます。慣れてきたら屋外で練習していきましょう。

キャッチボール

ボールを投げ合ってキャッチする運動です。キャッチング技術や手眼協調、反応速度について評価します。ご家族とキャッチボールを短い距離から始めて、徐々に距離を広げていきましょう。壁に向かってボールを投げ、跳ね返ってくるボールをキャッチする方法も効果的です。

玉入れ

カゴやバケツにボールを投げ入れる運動です。投擲力や手眼協調、集中力を見ます。家の中や庭で、バケツやカゴを使い、その中にボールを投げ入れる練習を行います。距離を変えたり、動かしながら投げることで、難易度を調整し、楽しみながら取り組んでいきましょう。

的あて

壁や的に向かってボールを投げる運動です。投擲力や手眼協調、集中力について評価します。家の中や庭で、壁に的を描いた紙を貼り、その的に向かってボールを投げる練習を行いましょう。距離や的の大きさを変えることで、難易度を調整します。

ピンポン玉運び

スプーンやお玉を使ってピンポン玉を運ぶ運動です。手先の器用さやバランス感覚、集中力について確認します。家の中や庭で、スプーンやお玉を使ってピンポン玉を運ぶ練習を行います。慣れてきたら障害物を避けたり、制限時間内に運ぶチャレンジを加えることで、楽しみながら練習できます。

ボールを持って平均台渡り

ボールを持ちながら平均台を渡る運動です。バランス感覚や集中力、全身の協調性が主な評価ポイントです。家の中や庭で、低いベンチやラインを使ってバランスを取りながらボールを持って歩く練習を行います。初めは手を広げてバランスを取り、慣れてきたらボールを持って渡ります。ピンポン玉運びと組み合わせてもいいですね。

ダンス

最後にダンス系の運動テストの項目について解説していきます。近年取り入れる学校が増えてきていますので、対策しておきたい項目です。

模倣ダンス

既存のダンス動作を真似して踊る運動です。リズム感や模倣力、協調性について評価します。家の中で音楽をかけて、簡単なダンスステップを真似して踊る練習を行いましょう。テスト対策として取り組むというよりも、ペーパーテストの生き抜きぐらいの認識で、親子で一緒に踊ることで、リラックスしてより楽しく取り組めるでしょう。

創作ダンス

自分で動きを考えて踊る運動です。創造力や表現力、リズム感について確認します。好きな音楽に合わせて自由に体を動かし、自分だけのダンスを作る練習を行います。動きが思いつかないようなら、模倣ダンスの動きを自分で組み合わせて踊るところから始めましょう。鏡を使って動きを確認しながら踊ると、表現力が向上します。

リトミック

音楽に合わせて体を動かす運動です。リズム感や音楽理解、協調性について確認します。家の中でリトミックの音楽をかけて、そのリズムに合わせて動くことで練習できます。手拍子や足踏みを取り入れると、よりリズム感が養われます。

映像を見て模倣ダンス

映像を見ながら、その動きを真似して踊る運動です。リズム感や模倣力、集中力が見られる対象です。家の中でダンスの映像を見ながら、その動きを真似して踊る練習を行います。映像なのでついていけなければどんどん先に進んでしまいます。目で見た動きをすぐに実践する力が要求されます。はじめは初心者向けのダンスレッスン動画を活用すると良いでしょう。

動物模倣

動物の動きを真似して踊る運動です。模倣力や表現力、リズム感について評価します。家の中で動物の動きを真似して踊る練習を行います。例えば、ウサギの跳び方や鳥の羽ばたきなどを真似することで、楽しく体を動かせます。恥ずかしがってしまうお子様の場合には保護者が一緒にやってあげるとよいでしょう。

ここまでご紹介したとおり「小学校受験の運動対策」は

運動能力
指示通りに動くことができるか

等を見て評価され、様々な運動項目が出題されます。

しかし、運動だけが出来れば受験に合格するわけでもない、、
運動も気になるけどどんな学習をして受験にのぞめばいいかわからない、、、

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