【年齢別】幼児期の巧緻性・集中力・忍耐力など様々な能力を向上させる「知育パズル」の選び方を紹介します。

幼児期の様々な体験や学び・遊びを通し、生きていくための基礎となる力を養う「幼児教育」が近年注目を集めています。「幼児教育」の一つである「知育」は、知識を詰め込むことではなく、知能や知力を伸ばし、自発的に考える力を養う教育のことを言います。 「家でも知育玩具を取り入れて、幼児教育を行っている」という子育て中の保護者の方は多いのではないでしょうか。中でもパズルは、年齢や発達段階に応じて豊富な種類が展開されていて、人気のある知育玩具の一つと言えるでしょう。

では、効果的な学びのためには、どのようなパズルを選べば良いのでしょうか。この記事では、パズルを知育玩具として取り入れる効果や、知育パズルの選び方、また乳幼児がパズルで遊ぶ際のポイントなどをご紹介します。幼児期のお子様をお持ちの保護者の方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

幼児教育としてパズルは効果がある?

幼児教育としてパズルは効果がある?

パズルは誰もが一度は遊んだことがある、身近で取り組みやすいおもちゃの一つですが、知育玩具としても効果が高いと言われています。では、幼児期にパズルをすると、実際にどのような効果があるのでしょうか。

パズルは子どもの好きな絵柄を選ぶことで、楽しみながら集中力を高めることができます。手先の器用さを養い、頭や手を活発に動かすため、総合的な成長が期待できるでしょう。またパズルを完成させることで、幼少期のうちから「できた!」という達成感を味わえるため、子どもの自信や自己肯定感を育むことができるのです。

一般的なジグソーパズルの他にも、間違い探しや点つなぎ、近年再ブームとなっているルービックキューブなど、知育パズルには豊富な種類があります。

パズルは「一人で静かに」というイメージがありますが、親子や兄弟、友達といった身近な人たちとも一緒に取り組めます。同じ作品を協力して作ったり、互いにタイムを競い合ったり、また完成させるのが難しい時には親が助け舟を出したりなど、コミュニケーションツールとして使うこともできるのです。完成したら褒め、親も一緒に喜んであげることで、子どもとの親密さも深まるでしょう。

パズルは何歳から遊べるか

パズルは、0歳後半〜1歳くらいから始められます。子どもは生後6ヶ月頃から、絵本の絵の輪郭がうっすらと分かるようになります。パズルをするためには、完成形となる絵の形を理解したり、形の要素を分解して組み立てたりしていく作業が必要になるため、物の形が分かってくる0歳後半〜1歳頃の時期が、パズルの始め時と言えるでしょう。

もちろんこの時期を過ぎたからといって、遅いということはありません。子どもの発達や興味に合わせて少しずつ始めてみましょう。

パズルのねらい

一つの絵を完成させるという作業を通して、子どもは達成感や満足感を得ることができます。これらの感情が子どもの自己肯定感につながり、やる気や自信を向上させていきます。達成感を感じる機会を幼児期に多く持つことは、就学以降に子どもの能力を伸ばす土台作りにもつながります。

「自分はやればできるんだ!」という自信から、新しいことにも挑戦することができ、上手く出来ない場合でも試行錯誤しながら取組むチャレンジ精神を養うことができるでしょう。

パズルで遊ぶことで育まれる能力とは

パズルで遊ぶことで育まれる能力とは

昔から子どもたちに親しまれてきたパズルは、「手先を動かして考えることで、脳が活性化される遊び」として、知育にも取り入れられています。それでは知育玩具としてパズルを使用することで、どのような能力の向上が期待できるのでしょうか。パズルを通して育まれる能力について理解し、子どもの能力を効果的に伸ばせるようにサポートしましょう。

巧緻性

パズルをはめるには、形や絵を目で確認し、決まった場所に向きを合わせてピースを置いていく作業が必要です。ひとつひとつのピースを掴んだり組み込んだりすることは、効果的な指先のトレーニングになり、「遊んでいるうちに手先が器用になっていく」というメリットが期待できます。また、指先を動かすことは脳に刺激を与えるため、脳の働きを活性化させる「脳トレ」にもつながるでしょう。

集中力・忍耐力

パズルを完成させるためには、一定の集中力が必要です。子どもはパズル遊びを通し、幼児期のうちから「何かを完成させるために、一つの作業をやり遂げる」という集中力を身につけることができます。絵を見て形を確認し、ピースがはまる場所を探す工程では、一度に複数のことを考えなければならず、その流れが途切れるとパズルは完成できません。完成まで同じことを繰り返し長い時間をかけて遊ぶため、継続的な集中力に加えて、忍耐力も養うことができるのです。

記憶力

パズルは何度も繰り返し遊べるため、記憶力が鍛えられ、回を追うごとに効率良くパズルを完成できるようになります。最初は完成図を見ながら取り組んでいても、同じパズルに何度も取り組むうちに、絵を見ずとも記憶を頼りにピースをはめられるようになります。回数を重ねて記憶が定着すれば、ピースの形や柄を見ただけで、はめる場所を特定して完成させられるようにもなるでしょう。

ただし、記憶力を鍛えるためには、繰り返し遊ぶことが重要です。はじめのうちはうまくいかず、途中で諦めてしまいそうになることもありますが、親がサポートし、完成までのプロセスを子どもと一緒に楽しむことで、繰り返しパズルに取り組めるようになります。親子で楽しく遊びながら、何度も反復して記憶力の向上を図りましょう。

空間認識能力

空間認識力とは、物体のある場所・形・大きさ・向き・速度・位置関係などを、素早く正確に認知できる能力のことです。空間を認識してピースやブロックを当てはめていく「立体的なパズル」は、特にこの力を高めると言えるでしょう。

空間認識能力は、数学や芸術的分野のほか、スポーツや車の運転など日常生活にも役立つ力です。将来的な可能性を広げるのに必要な能力でもあるため、幼児期からしっかり養ってあげましょう。

論理的思考力

パズルの組み立て方には、いくつかの方法があります。「外側から形作っていく」「絵柄の分かりやすい箇所からはめていく」「先にピースを色別に分けておく」など、方法は様々です。子どもはパズルで繰り返し遊んでコツを掴むと、「どのピースから始めれば早く完成できるか」「どんな方法がやりやすいのか」といったことを論理的に考えながら、工夫して作業するようになります。パズルのピースを観察しながら進めることで、論理的に考える力が育ち、さらには推測力や発想力も鍛えることができるでしょう。

想像力

ジグソーパズルは、ピースの色や絵柄・形などを手がかりに、完成形をイメージしながら進めていく作業です。手元のピースを見て、どんな絵のつながりになるかを具体的に考えることは、子どもの論理的な想像力を育みます。遊び始めは手探り状態でも、何度も繰り返すうちに、イメージした完成図から逆算してピースを探し出せるようになるでしょう。想像して考える間、子どもの頭はフル回転し、「何もない場所から何かを作り出す」という想像力が鍛えられます。養った想像力は、大人になってからの人生にも大きな影響を及ぼすかもしれません。

観察力

パズルのピースを確認したり、解き方を考えたりすることで、観察力が養われます。観察力は記憶力を生かすために必要であり、記憶力は勉強において大変重要な能力です。

状況を正確に把握できる観察力を身につけることは記憶力の向上にもつながり、将来的にあらゆる学習科目に対して有利に働くでしょう。観察力や記憶力を培うことで子どもの問題解決能力が育ち、様々な課題を乗り越えていくことができるのです。

パズルの選びのポイント

パズルの選びのポイント

幼児期にパズルで遊ぶことは、子どもの知能・知力を伸ばし、生きるために必要な様々な能力の基礎を育むことが期待できます。では、パズルを知育玩具として取り入れる場合、どのような点に注意して選べば良いのでしょうか。パズル選びのポイントを以下にまとめてみました。

①子どもの発達段階に合わせる
②子どもの好みや興味のあるものを選ぶ
③無理強いせず子どもに寄り添う
④安全性・誤飲に注意する

順に説明していきます。

①子どもの発達段階に合わせる

一般的にパズルを購入する際、参考にするのが「〇歳児向け」といった対象年齢(推奨年齢)の表示です。しかし、難易度の感じ方は、子どもによって異なることが珍しくないため、「この年齢なら、必ずこのパズルができないといけない」ということはありません。

幼児期は、発達のスピードや物ごとができるようになる順序などの個人差が大きいため、あくまでも目安のひとつと考えましょう。年齢だけでなく、それぞれの子どもの発達段階に合わせた知育パズルを選ぶことが大切です。

②子どもの好みや興味のあるものを選ぶ

知育パズルを選ぶ際には、子どもの発育や発達状態に加え、子ども自身の好みや興味を考慮して選ぶことも重要です。特に初めてパズルに触れる子どもの場合、好みでない種類のパズルでは、やる気を十分に引き出せない恐れがあります。

「好きなアニメがある子にはそのキャラクターのパズル」
「電車が好きな子には新幹線の絵柄のパズル」

というように、絵柄をもとに選ぶと良いでしょう。子どもの好きなものを選ぶことで、自ら意欲的にパズルに取り組めるため、思考力や想像力、集中力といった能力を効果的に伸ばすことが期待できるでしょう。

③無理強いせず子どもに寄り添う

知育のためにせっかくパズルを選んでも、子どもが興味を示さなかったり、集中力が長続きしなかったりすることもあります。そういった場合は、無理強いせずに子どもの気持ちに寄り添うことが大切です。子ども自身が興味を示したタイミングでパズルに取り組み、完成したら褒めて、親子で一緒に喜びましょう。

知育玩具は、子どもが楽しむことで最大限の能力を発揮するため、あくまでも子どもの主体性を尊重することを忘れずにパズルを活用しましょう。また、途中までで完成できなかったとしても、取り組んだことに対して褒めることもポイントです。

④安全性・誤飲に注意する

小さな子どもがパズルで遊ぶ際に、間違った扱い方をして怪我をしたり、誤飲したりする可能性があります。そういったトラブルに備えて、安全性が高い商品かどうかもしっかりチェックしておくことも必要です。

「口に入れても安全な素材が使われている」
「怪我をしないようにピースの角が丸くなっている」

など、安全性に配慮されたパズルを選ぶようにしましょう。また、ピースが小さいパズルは誤飲のリスクが高く、特に0歳〜1歳くらいまではなんでも口に入れたくなってしまう時期でもあるので、注意が必要です。子どもが2歳くらいまでの間は、必ず親が隣で見ながら遊ばせるようにしましょう。

年齢別に見るパズルの選び方

年齢別に見るパズルの選び方

知育パズルには幅広い種類があり、年齢・月齢・発育、また発達の状態によって遊び方も異なります。では、どの時期に、どのようなパズルを子どもに与えるのが良いのでしょうか。ここからは、それぞれの年齢に合ったパズルや教育的要素、遊び方についてご紹介します。

あくまでも年齢は一つの目安として参考にしてくださいね。

1歳(12ヵ月~24ヵ月)の幼児におすすめのパズル

1〜2歳頃の子どもには、比較的簡単に遊べるパズルがおすすめです。初めてパズルをするなら、型はめパズルから始めましょう。型はめパズルは窪みに1つのピースしか入らず、星形や円形、三角形など、様々な形を認識する力が求められることから、子どもの認知能力の発達をサポートできる可能性があります。型はめに慣れてきたら2ピースや4ピースの板パズルを試してみてください。スムーズにできるようならピースの数を少しずつ増やし、上手くいかない時はできるパズルに戻しましょう。まずは型にはめることを繰り返して、形を認識することが大切です。

ピースの目安

型はめパズル:1ピース〜10ピース
板パズル  :2ピース〜8ピース

2歳(24ヵ月~36ヵ月)の幼児におすすめのパズル

2〜3歳頃の子どもには、10〜40ピース程度の板パズルがおすすめです。ジグソーパズルは枠がなく、急に難易度が上がるため、4ピースくらいから始めて少しずつピースを増やしましょう。さらに、棒に通してスタッキングしていくタイプの立体的なパズルや、数字や形、時計などが複合的に学べるパズルを楽しめる子もいます。子どもの興味や成長段階に合わせて様々なパズルを取り入れると良いでしょう。

また、この時期の子どもはピースを使ってままごとをするなど、予想外の遊び方をすることもあります。そのような場合は無理に正そうとせず、子どもの自由な発想力や主体性を養う機会と捉えて見守りましょう。さらに

「一人で難しい場合はヒントを与える」
「完成を無理強いしない」
「環境を整える」

なども、この時期の子どもがパズルで遊ぶ際のポイントです。乳幼児の集中時間は、大人が想像する以上に短いこともあります。パズルに取り組む際はテレビや動画を消し、パズルの完成に集中できる環境を準備しましょう。

ピースの目安

板パズル   :9ピース〜50ピース
ジグソーパズル:4ピース〜16ピース

3歳(36ヵ月~48ヵ月)の幼児におすすめのパズル

3歳頃になると形の違いをはっきり認識できるようになります。板パズルからジグソーパズルへ移行できる時期となり、ピースの数を増やすことも可能になります。ただし、いきなり通常のサイズだと難しいので、絵柄がはっきり分かる大きいサイズがおすすめです。ピース数が少なめのパズルで遊んでいるうちに「外枠から作る」「同じ柄のピースを集める」など、親がヒントを与えながら進めるようにしておくと、自力で完成する力が身につきます。

親も一緒になって楽しみながら、どんどんパズル遊びをしてあげましょう。

ピースの目安

板パズル   :50ピース〜
ジグソーパズル:25ピース〜100ピース

4歳以上の幼児におすすめのパズル

4〜6歳頃になると、50ピース以上のジグソーパズルや、形が複雑なジグソーパズルにも挑戦できるようになります。子どもの発達状況や意欲、興味などに合わせて、少しずつピースの数を増やしてみましょう楽しみながら思考力や知識の習得を目指せるよう、以下のような、ややレベルの高い知育パズルを選ぶのも良いでしょう。

パズル型ボードゲーム

おとぎ話など絵本で読んだことのあるテーマのものやフィギュア付きのものもあり、出された課題に対する答えを自分で考えて遊びます。物語を意識しながら想像力を働かせることができ、限られたパーツを組み合わせることで、問題解決力や計画性を育むことにもつながるでしょう。

ルートゲーム型パズル

ピースに直線や交差点などの溝が刻まれていて、小さなボールなどをゴールまで導く方法を考えるパズルです。道がつながるようにパズルピースを組み替える遊びを通し、想像力や論理的思考力を高める効果が期待できます。

立体パズル

立体図形のピースを組み合わせるパズルです。空間を認識してピースやブロックを配置するため、空間認識力を高めることが期待できます。目の前のパズルをはめるだけでなく、完成図を具体的にイメージしながら進める力が身につくため、論理的な想像力を養うことができるでしょう。

その他、「ひらがなの50音順が学べるジグソーパズル」や「人体の構造が学べるパズル」・「日本地図パズル」・「世界地図パズル」なども子どもの知的好奇心を満たし、日常生活や小学校以降の学習にもつながるのでおすすめです。

ピースの目安

ジグソーパズル:50ピース〜300ピース

子どもに合うパズル与える上での注意点

子どもに合うパズル与える上での注意点

前項では年齢別におすすめのパズルやピース数の目安を紹介しましたが、次に挙げる3つのポイントによっても、難易度やピースの数の目安が変わってきます。

1.パズル経験の有無

パズルで初めて遊ぶのか、既に遊んだ経験があるかは、ピース数にも大きく関係します。パズルの経験がある子どもであれば、ある程度やり方が分かっているので、目安のピース数だと簡単に完成してしまいます。その場合は対象年齢が上のものや、ジグソーパズルのような難しいパズルを与えてみると良いでしょう。

2.パズルの難易度

パズルの種類によって難易度は変わるため、購入の際は注意が必要です。例えば、型はめパズルは比較的簡単ですが、板パズルやジグソーパズルになると難易度が上がっていきます。子どもができるレベルと大きく差があるパズルを買ってしまうと、苦手意識を持ってしまうかもしれません。子どもの取り組む様子を観察しながら、適切な難易度のパズルを与えることが大切です。

3.子どものやる気

子どものやる気によっても、ピース数の目安は変わってきます。特に子どもが興味を持つ絵柄であるかどうかは、気を付けたいところです。子どもは自分の好きな物やキャラクターが描かれているパズルなら、少し難しくても頑張って完成させようとするものです。「このパズルをやってみたい」という子どもの思いを尊重してあげることが、やる気につながるでしょう。一人で難しいようなら親がサポートをし、一緒に進めることも効果的です。

ここまでご紹介したとおり子どもの遊びに「パズル」を取り入れることで

巧緻性
集中力・忍耐力
記憶力

等の様々な非認知能力が身につきます。

しかし、常にパズルだけさせておくわけにもいかないし、、
工夫を凝らしながら生活スタイルにパズルを取り込むのはなかなか難しそう、、、

などのお悩みをかかえていませんか?

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と。

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幼児期は脳は6歳までに90%ができあがると言われます。
「幼児教育はまだ早い」と思われている方ほど、早めの取り組みをおすすめします。

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