「子どもの個性を伸ばす」家庭で出来る教育について。個性を伸ばすメリットと親がするべきサポート
このように考えていても、いかにして個性を見つけ、どのようにして伸ばすのか、実際のところ具体的な方法を知らない親も多いのではないでしょうか。親が個性について正しく認識していないと、無意識のうちに親が望む個性を押しつけたり、個性を奪ってしまったりすることもあります。
この記事では、子どもの個性の見つけ方や、個性を伸ばす方法について紹介します。個性を伸ばすことは子どもにも親にもメリットになるので、お子様の場合を考えながら読んでみてください。
個性とは?
「人間性」「キャラクター」「特性」「特徴」「性質」など、個性を指す言葉はいろいろあります。いずれも「その子らしさ」を指す言葉です。
個性には「先天的な個性」と「後天的な個性」の二つがあります。
先天的な個性は、生まれながらに持っている気質です。赤ちゃんのときから子どもには違いがあり、おむつが少し濡れただけで泣く子や、何があってもどんと構えている性格の子もいます。
一方、後天的な個性は、いわば社会的な個性です。子どもが育つ環境に左右され、他者からの刺激を受けて生まれる性格や性質を指します。後天的な個性は、環境を整えることで子どもがより多くのものを獲得したり、能力が伸びていく可能性を秘めています。
なぜ個性を伸ばす必要があるのか
近年はとくに、幼児教育や学校教育において、個別最適な学びを重視する傾向があります。個性を伸ばすことは、その子がその子らしく生きることにつながります。
例えば、1人で集中して作業することが得意な子どもに対して、親が「そんなことよりももっと友達と遊びなさい」と促すなど、個性を無理に取り上げることは、子どもには大きなストレスがかかるでしょう。たとえ「子どものためを思った」指示であっても、子どもの個性を無視して親の理想の個性を押しつければ、子どもが大きなストレスを抱えるのは、容易に想像できます。
逆に個性を尊重して接してあげれば、子どもは自由に自分の可能性を開放できます。個性を大切にすることで、子どもの人生はより豊かになる可能性があります。「その子がその子らしくより豊かに人生を送る」ために、個性を伸ばしてあげることは重要なことです。
子どもの個性を伸ばす上で親ができること
子どもの個性を伸ばすためには、親の存在は欠かせません。そうはいっても、子どもの個性をどうやって見つけるのか?いかにして伸ばすのか?と悩んでしまう場面もあるでしょう。
- 子どもの個性を見つけてあげる
- 子どもを集中させる環境を用意する
- 他の子どもと優劣をつけない
- 習い事をさせる
ここからはこれらの場面ついて、具体的に解説します。
子どもの個性を見つけてあげる
自分の個性を自分で把握している子どもは多くありません。親や周りの人から「○○ちゃんは運動が得意だね」「○○くんはよく周りを見ているね」と言われて、自分の個性を自覚することが多いのです。
そのため、親が偏見を持たずに子どもをじっくり観察して、子どもの個性を見つけてあげることが必要です。子どもの個性を見つけるには、以下のような視点から子どもを観察してみてください。
個性を見つける手がかりとなるのが、子どもの好きなことです。
- 子どもはどんな遊びに夢中になるのか?
- 何を大事に思っているのか?
- 何に積極的になるのか?
- どんなことに喜びを感じるのか?
- どんな子と仲が良くなるのか?
子どもが好きなことは何か思い浮かべてみてください。そこに個性のヒントがあります。よくあるのは、「子どもの好きなことと得意なこと、どっちを個性として伸ばすべき?」という疑問です。子どもを観察していると、好きなことと得意なことが異なることがあります。
親としては、最初から他の子よりも抜きん出る可能性がある「得意なこと」を伸ばしてあげたくなるかもしれません。その方が、親としても安心感を得やすいものです。ただ、好きなことならつまずいたときでも踏ん張って、頑張れる可能性があります。子どもの人生において、下手でも頑張った経験や、大変だけど好きだから貫いた経験は、その後の人生の大きな糧にもなります。
最終的には子どもが決めることなので、親は子どもが納得して選択できるよう、最大限のサポートをしてあげましょう。
いつも一緒にいる親は気づかなくても、周りの先生や友達から言われて気づく個性もあります。
家の中と外では違う顔を持っている子どももいるので、周りからの評価は親の知らない一面を知るきっかけにもなります。また、短所に見える個性でもそれが長所になることもあります。
「落ち着きがない」のは「行動力がある・好奇心旺盛」と言い換えることができますし、「内向的」なのは「思慮深い・計画性がある」などと捉えることができます。親や周囲から短所に見える個性も、発揮する場面が違えば輝く個性になりえるのです。
後天的な個性は、周囲との関わりを通して身につきます。このときに、子どもに提供してあげたいのが多くの経験です。いろいろな場所に連れて行ったり、イベントに参加したり、いろいろな経験を積ませてあげてください。とくに子どもが自ら「やりたい」と行ったことは、経験させてあげられるとよいでしょう。たくさんの経験をすると、その中で子どもに合うもの合わないものが分かります。子ども自身も多くの経験を積むことで、よりはっきりと自分のやりたいことや好きなことを知ることができます。
「うちの子どもは、親にべったりで何も経験させられない」というケースもあるでしょう。そもそも子どもが外の世界に足を踏み出してくれないと、何かを経験させてあげることもできませんよね。その場合はまず、子どもにとっての安全基地(親)を充実させてあげてください。子どもにとって家庭(親)以外の場所は、何が起こるか分からないとても怖い場所です。勇気をもって外に飛び出すには、親に愛されている実感を充分に感じる必要があります。とくに敏感な性格の子や、周囲のことをよく見ている子は、外の世界に踏み出す勇気がたくさん必要です。外に行く勇気が出ない子には、親子でたくさんコミュニケーションをとってあげてください。
子どもの話を聞いてあげて、行動を認めてあげましょう。遊びの中やお家のお手伝いの中で、小さな成功体験を積ませてあげるのもおすすめです。存分に親の愛情を感じさせてあげて、外に行くエネルギーをチャージしてあげましょう。
子どもを集中させる環境を用意する
これが子どもの個性かな?と感じるものを見つけたら、できる限り子どもの集中を邪魔しないようにしましょう。好きなことに向かって、子どもが時間を忘れて集中している状態は大きな収穫です。
もしそこで親が声をかけたら、せっかく研ぎ澄まされた子どもの集中が途切れてしまうかもしれません。途切れたことで興味を無くしてしまったり、声をかけられたことが嫌なイメージとなって、熱中していたものにマイナスなイメージがついてしまう可能性もあります。そのため、できるだけ子どもの集中を邪魔しないようにするとともに、子どもが何にも邪魔されずに没頭できる環境を用意しておくことが必要です。
- 部屋の中に子どもが熱中できるものを用意しておく
- テレビなどの雑音に配慮する
- 充分に睡眠をとらせる
など、できる範囲で子どもが集中できる環境を作ってあげてください。子どもの個性は幼児期に芽生え始めるので、この時期から親の関わり方や環境作りについて考えてみるとよいでしょう。
他の子どもと優劣をつけない
「個性を伸ばしてあげたい」と思っているにもかかわらず、つい目立った個性や親好みの個性を、子どもに求めてしまうことがあります。しかし、個性に優劣を持ち込むと親も子どもも苦しくなってしまいます。
「○○くんは同い年なのにたくさん家の手伝いをしてくれてる」「○○ちゃんに比べてうちの子は積極性がない」のように、他の子どもと個性を比べてしまうと、子どもは「親が自分自身を見てくれていない」と思い、愛情不足を感じ、個性を発揮するどころか不安定な状態になってしまうでしょう。
親も他の子どもと個性を比べてしまうと、きりがありません。目立った個性を持つ子どもはたくさんいます。比較し始めたら、目の前の子どもの個性を見失ってしまうかもしれません。その子の個性はその子だけのもので、唯一無二です。他人と比べる必要はありません。
習い事をさせる
子どもに習い事をさせることも、子どもの個性を伸ばしたり、見出すきっかけになります。
習い事は家庭や保育園・幼稚園・小学校では得られない経験ができる場です。それまでの子どもと違った一面を発見できたり、子どもが夢中になれる出会いが見つかるかもしれません。子どもにマッチした習い事が見つかれば、普段の生活の中で見つけられなかった個性が花開いていくこともあります。
習い事はそれ自体を習得したり上達したりすることだけがすべてではありません。
- 上達するための地道な努力
- 目的を達成するために行う創意工夫
- 論理的に考える力
- 表現力や想像力
このように習い事を通して見える子どもの能力が、個性の発見につながります。ただし気を付けたいのが、習い事を選ぶ段階でつい親の「こんなことをやらせたい」「これはやらせたくない」という気持ちが入ってしまいがちな点です。できるだけ親の先入観をなくして、本当に子どもに合った習い事を選んであげましょう。
子どもの個性を伸ばすメリット
それでは実際に子どもの個性を伸ばすとどんなメリットがあるのでしょうか?子どもの個性を伸ばすと、子どもにも親にもメリットがあります。
- 自己肯定感が高まる
- 子どもに対しての理解度が上がる
個性を伸ばした先にあるメリットについて、具体的に説明します。
自己肯定感が高まる
個性を伸ばすことで、子どもはありのままの自分に自信を持ち、自己肯定感が高まります。欧米の子どもと比べて日本人の子どもの自己肯定感は低い傾向にあります。自己肯定感が高いと、困難な状況でも能力を発揮しやすくなります。世界に開かれた社会の担い手として、こうした資質は大きなアドバンテージです。子どもの自己肯定感を上げることは、子どもの将来にも良い影響があるといえるでしょう。
気持ちが前向きになれば子どもは得意なことにとどまらず、勉強や人間関係、遊びなど、いろいろなことに前向きに取り組んでいけるでしょう。困難なことにでもチャレンジしていける姿勢は、子どもの人生を豊かにしてくれる要素になりえます。
子どもに対しての理解度が上がる
子どもの個性を見つけられれば、子どものことを深く理解できます。
何をすれば子どもが喜び、何に対して怒るのかは正しく把握しているようでしていないことも少なくありません。子どもが小さいうちには、子どものことが手に取るようにわかっても、年齢が上がるにつれて子どもとの関わりも複雑になり、見えない部分も増えてくるでしょう。このときに子どもの個性を理解していれば、子どもに合った関わり方を選択しやすくなります。
また、子どもの特徴を知っていれば子どもに合ったサポートをする事ができます。親が思い込んでいる方法や、親が良いと思っている方法での関わり方ではなく、本当に子どもが求める関わり方を選びましょう。子どもへの理解度が上がれば、子育てにおけるストレスも軽減するはずです。
焦らずに長い目で見守る
実際に目の前の子どもを見ても、個性と呼べるものがないように感じることもあります。だからと言って「うちの子どもには個性がない…」と、焦る必要はありません。子どもの良い面や悪い面は、一定のところにとどまるのではなく変化していきます。「あの子は昔は引っ込み思案だったのに…」という話を、実体験として聞いたことがある人も少なくないでしょう。
こうした変化を引き起こすのが、他者からの刺激や環境の影響です。さまざまな場所に連れて行って経験を沢山させましょう。もし個性が見つからなくても、個性が親の求めるものと違っても、焦らずに長い目で観察してあげてください。
ここまでご紹介したとおり、子どもの個性を伸ばす上で親ができることとして
上記のようなものがります。
しかし、家事・育児・仕事などもあるし、それにプラスして個性を伸ばす教育をしていくのは大変、、、
いろいろな経験をさせたいけど、時間がないしなそんなに簡単じゃない、、、
などのお悩みをかかえていませんか?
もっと手軽に、個性を伸ばしてあげれればなぁ、、、
と。
非認知能力が向上する要素が盛りだくさん。
さらに幼児期に学ぶ内容をまるっと学習できる。
そんな方法があったら試してみたくはありませんか?
などに加え、
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幼児期は脳は3歳までに80%、6歳までに90%ができあがると言われます。
「幼児教育はまだ早い」と思われている方ほど、早めの取り組みをおすすめします。