幼児教育はいつから始めるべき?効果的な開始時期と取り組むべき教育内容
妊娠中のお母さんや小さい子どもを持つ保護者の皆さんの中には、我が子の才能を伸ばして可能性を広げてあげたいと思い、幼児教育について調べ始めた方も多いのではないでしょうか。しかし、幼児教育とは一体どういうものなのか、いつから始めるべきなのか、何から始めればいいのかなど、お悩みの方も多いと思います。今回は、幼児教育について、効果的な開始時期や教育内容について解説していきます。
幼児教育とは
幼児教育とは、人間形成の基礎を培う教育です。
文部科学省は幼児教育について、
基本的な生活習慣やよりよい生き方を目指す心、好奇心・探求心旺盛な学習意欲など、生きる力の基礎や生涯にわたる人間形成の基礎を培う重要な役割を担っている。
文部科学省 『子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について(中間報告)(案)』
と記しています。これを読むと、幼児教育が生涯においていかに大切かが分かります。
また、幼児教育にはいくつかのメソッドがあります。有名なものだとモンテッソーリ教育、イエナプラン教育、七田式教育法などです。これらのメソッドだけではなく、家庭や幼稚園、保育園、地域社会での関わり合いも幼児教育の一環です。必ずしも特別な教育を受けさせることが、幼児教育ではないということです。
幼児教育はいつから始めるべきか
始める時期に正解はなく、いつからでも幼児教育は始められます。各家庭に幼児教育についての考えがあると思いますので、家庭環境や子どもに合わせて無理のない時期に行うといいでしょう。
ここでは、始めるのに適切な目安を簡単にご案内します。
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理想は、脳が80%出来上がる3歳まで
脳には情報を伝える神経細胞・ニューロンがあり、このニューロン同士をつなぐのがシナプスです。シナプスは脳を働かせることで増え始め、3歳ごろまでにシナプスの密度がピークに達します。シナプスの密度が高いということは、たくさんの情報が速く伝わるということ。そのため、決断力がついたり器用に手足を使うことができたりと、さまざまな思考や行動がしやすくなります。ですので、できれば3歳までにできる限り脳を刺激してシナプスを増やすことで、子どもの才能を最大限に引き出してあげることができるというわけです。
ユニセフが2001年に発表した『世界子供白書』にも、
「子どもが3歳になるまでに脳の発達がほぼ完了する。新生児の脳の細胞はシナプス(神経細胞相互間の接続部)によ る接合が急速に拡大して、終生のパターンがつくられる。わずか36カ月の間に子どもは考え、話し、学び、判断する能力を伸ばし、成人としての価値観や社会的な行動の基礎が 築かれる。」
世界子供白書
と記されています。3歳までの時期をとくに重要と考え、1日1日を大切に子どもと一緒に過ごしてみてください。
3歳以上から始めることは「遅い」ことではない
しかし、3歳をすぎたからと言って遅いということではありません。あくまでも、幼児教育に適切な年齢が3歳までというだけで、3歳以上の子どもはもう間に合わないというわけではありません。3歳以降に取り組めることはたくさんありますので、安心してください。
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幼児教育のメリットについて
子どもに幼児教育を受けさせたいと思ったのなら、そのメリットを十分に理解しておく必要があります。メリットをしっかりと把握しておくことで、子どものサポートもしやすくなるはずです。
好奇心や探究心を育む
好奇心とは、自分の見たことのない世界や知らないことに対して強く興味を抱く感情のことを言います。探求心とは、どうしてそのような結果になったのか、根拠や理由を突き詰め、正しく考えていく感情のことを言います。幼児教育で好奇心や探求心を育むことで、積極性や能動性が養われるため、『自分で考えて行動する力』が身につきます。例えば、「このスイッチを押すとどうなるだろう」「この箱の中には何が入っているのだろう」など、日常的に抱く疑問や興味も探求心によるものです。
学びの芽生えを育む
気づきは、興味の広がりや自己調整する力など学びの芽生えをもたらしてくれます。興味の広がりは遊びのなかでさまざまなものに関心を持ち、面白さを感じることです。自己調整する力は、集中する・根気強く取り組む・先を見通しながら自己をコントロールして今の遊びをつくることを言います。例えば、黄色の絵具に赤色を混ぜるとオレンジ色になったという発見が気づきです。気づきがあると、周囲の人に伝えたくなり、コミュニケーションが生まれて思考が深まります。学びの芽生えは小学校低学年で育つ自覚的な学び(意欲的に学ぶこと)の土台になります。
創造性を豊かにする
創造性とは、想像したアイデアや物事を実際に形にする力のことを言い、絵を描いたりおもちゃを作ったりすることで発揮されます。創造性を育むことは、子どもたちの柔軟性や適応力が高まり、新しい環境や変化に対して工夫して解決策を考え出したりすることです。また、創造性が豊かになるとコミュニケーション能力も身につくため、自分の考えやアイデアを他者と分かち合い、効果的に伝える方法を学習します。
例えば、子どもがどんぐりを1つ落としたときに「コン」という音がなり、2つ落とすと「コンコンッ」となることに気づいたとします。そこから、たくさんのどんぐりを1つの容器に入れて振れば、もっとおもしろい音になるのでは?という探求心から、たくさんのどんぐりを牛乳パックに集めて入れ、どんぐりの楽器を作り出すことも、創造性のひとつです。
幼児期の創造性は、好奇心や探求心があることで伸びていきます。こうした気持ちを常に刺激できる環境づくりが、創造性を養い伸ばしてくれます。
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生きる力の基礎を作る
文部科学省は、生きる力について
「①学んだことを人生や社会で生かそうとする学びに向かう力・人間性など②実際の社会や生活で生きて働く知識および技能③未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力など。この3つの力をバランスよく育む」
文部科学省 新学習指導要領 2020年改訂版
ことだと提言しています。
幼児教育は、まさにこのような力を身につけるのに最適な機会といえます。生きる力とは、創造力、思考力、判断力、表現力、感性、人間性を育むことです。それらを多方面からアプローチして導いてくれるのが、幼児教育なのです。
子どもが好きということはどんどんさせましょう。子どもの「なぜ?」「どうして?」にはすぐに答え、答えられなかったら一緒に調べ、親子のコミュニケーションを大切にし、なんでも経験させることで、生きる力が育まれていきます。
幼児教育を続けるために心がけるポイント
幼児教育が義務になってしまうと、幼児教育を行うこと自体が苦痛になってしまいます。保護者の皆さんはあまり肩に力を入れすぎず、楽な心持ちでお子さんの学習に向かう姿勢を見守ってあげてください。ここでは、親も子どもも楽しくコツコツ続けるポイントをお伝えします。
子どもの年齢・発達段階に合っているか
「早く賢くなってほしい」「早くここまでできるようになってほしい」と、親は子どもに期待せずにはいられませんよね。しかし、幼児教育は子どもの年齢や成長に合わせて行うことで、より高い効果が得られます。まだ身体能力が未熟な3歳児に、5歳児がするような運動をさせると怪我につながってしまうかもしれません。はやる気持ちは分かりますが、子どもの年齢や成長に合った教材や運動を行うようにしましょう。
子どもが楽しく取り組めているか
子どもが小さいうちは、親がどういう幼児教育を行うかを決めることにはなりますが、子ども自身が楽しんで取り組めていないと返って逆効果になりかねません。子どもに選択肢を与え、子どもに選ばせるのも楽しんで取り組めるひとつの方法です。また、子どもは疲れやすく、集中力も長続きはしません。あれもこれもと詰め込みすぎず、適度に休憩をはさみながら行いましょう。
勉強の時間は決まっているか
子どもの集中できる時間は、『年齢+1分』と言われています。短い時間で効率よく勉強するためにも、“勉強中はテレビをつけない”など子どもが集中しやすい環境を意図的に整えましょう。また、勉強ばかりに時間を割き、子どもが自由に遊べなくなるのも問題です。子どもは遊びながら多くの経験をし、自分の好きなことを見つけていきます。子どもが遊べる時間も確保してあげましょう。
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幼児教育を取り入れる上での注意点
幼児教育の取り入れ方に決まった形はありませんが、取り入れ方を間違えると子どもに悪影響を及ぼすこともあるので、注意が必要です。気をつけたいポイントをまとめてみました。
親の意見が強く反映されていないか
親から「○○しなさい」と命令されたから行うのでは、子どもの自主性が育まれません。子どものことを思うからこそ、口を出したくなるものですが、そこはグッとこらえましょう。しつこく「あれしなさい」「これしなさい」と指示ばかりしていると、子どものやる気をそぎ、集中力が低下し、向上心が失われてしまうかもしれません。子どもの気持ちを上手く聞き出しながら、子ども自身の意志を尊重してあげるように声がけをしてあげましょう。
ほかの子どもと比較していないか
親は子どもを「○○ちゃんはできてるのに」と、他者と比較しないように気をつけましょう。子どもは見比べられていると感じると、劣等感を抱いてやる気が低下してしまいます。乳幼児期は個人差がとくに大きく、成長自体にも差があります。「うちはうち、よそはよそ」という精神で、ほかの子どもは気にせず、自分の子どものペースで進めることが大切です。
親子で一緒に楽しく取り組めているか
子どもが楽しんで幼児教育に取り組むことは大前提ですが、親も一緒に楽しめると子どもの成長が劇的に変わってきます。親が楽しんでいる姿を見て、子どもは「勉強は楽しいものだ」と実感します。これが、子どもの成長を伸ばすには必要不可欠なのです。ぜひ、お子様と一緒に楽しんでください。
「褒め」が出来ているか
がんばって幼児教育に取り組んでいる子どもを、ぜひ褒めてあげましょう。褒め方としては、子どもの褒められたいポイントを汲み取って褒めること、「絵を集中して描いていたね」といったように具体的な行動を褒めること、結果よりも過程や努力したことを褒めてあげるといいでしょう。反対に、大げさに褒めたり、親の理想通りの行動をしたときだけ褒めるのはやめましょう。子どもの向上心が養われなかったり、自信が持てなくなります。
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まとめ
幼児教育を始める最適な年齢は3歳までではありますが、3歳をすぎているからといって遅くはありません。3歳以降もまだまだできることはたくさんあります。大切なのは、子どもの年齢と発達状況に合った幼児教育を行うことです。親も子どもも楽しく幼児教育に取り組めるよう、どうして幼児教育を受けさせようと思ったのか、その理由と展望をしっかりと持ち、子どもをサポートしてあげてくださいね。
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