幼児教室とは?種類や通うメリット、教室を選ぶポイントを解説

近年、子どもの能力向上を目的とする幼児教室が増えています。しかし、教室によって教育方針や費用は異なるため、ポイントを抑えて選ぶことが大切です。本記事では、幼児教室の種類や通うメリット教室を選ぶ4つのポイントを解説します。

この記事でわかること
  • 幼児教室の概要
  • 幼児教室に通うメリット・デメリット
  • 幼児教室を選ぶポイント
目次

幼児教室とは?

幼児教室はそれぞれ教育方針が異なり、それに伴うカリキュラムがあります。ここでは幼児教室の概要と種類について解説します。

概要

幼児教室とは0〜6歳までの未就学児を対象に、脳をはじめ心身の成長を促すことが目的の教育機関です。児童福祉法の基準を満たす認可保育園や幼稚園と違って無認可であり、各幼児教室は、それぞれが異なる教育方針や費用などを設けています。

教育内容に関しては、子どもの学力向上より、社会生活に適応できる能力(知能)を身につける知育が一般的です。

種類

幼児教室は知育目的の教室と受験対策目的の教室の大きく2種類があります。どちらも幼児教室に該当しますが、学べるものや学習方法は異なります。

【知育目的の教室】

知育がメインの幼児教室は、おもちゃや絵本を用いて遊びながら楽しく学習し、判断力、集中力、想像力、コミュニケーション能力などを養うことが目的の教室です。また、知育は脳の成長時期にあたる幼児期に行うことで知的能力の向上に効果的といわれるため、0歳児から引き受ける幼児教室があります。

【お受験対策目的の教室】

幼稚園や小学校のお受験対策目的の幼児教室は、集団行動や面接対策をはじめ、五感を使った教育を通じて学力および脳全体の発達を促す授業が一般的です。また、指導方法は教室によって異なりますが、志望幼稚園や小学校別のカリキュラムを用意するケースもみられます。

幼児教室に通うメリット

幼児教室に通うメリット

幼児教室に通うメリットを紹介します。

大きくまとめると2つに集約されます。

子どもの能力を高められる

幼児期は脳の発達が活発な時期であり、指導や体験を通じてあらゆる能力を高める効果に期待できます。たとえば、集団行動では社交性やコミュニケーション能力の向上につながります。

また、英語や算数など専門分野を指導することにより、言語や推察力を養うことも可能です。言葉や文字、数字など様々な内容を学び、スポンジのように吸収し、その活動や体験がお子様の基礎学力の向上にもつながります。

これらによって、幼稚園や小学校の受験対策などにも取り組みやすくなります。

協調性やコミュニケーション能力など社会性を学べる

幼児教室では複数の子どもたちが一緒に活動を行います。幼稚園や保育園に通っている・通っていないに関わらず、ほかの子どもたちと行動を共にすることで協調性やコミュニケーション能力など社会性を学ぶことができます。また、幼稚園や保育園と違うお友達と関わることで感性を育むことも可能です。

幼児教室に通うデメリット

幼児教室に通うメリットがある一方で、注意して考えなければならないことがあります。ここでは、デメリットとなりうる2点を解説します。

子どもや親の負担になる可能性がある

幼児教室は楽しみながら学ぶことを目的に活動をしていますが、必ずしもすべてのお子様に適しているとは限りません。幼児教室を楽しめないお子様も一定数存在し、強制的に通わせてしまうとお子様に精神的負担を与えてしまうかもしれません。

また、保護者様自身の負担になっている場合、お子様はその様子を敏感に感じ取り、悪影響を与えかねません。保護者様も無理なく通えるかをチェックしましょう。

費用がかかる

幼児教室に通わせるためには費用がかかります。通わせる教室によって費用は異なりますが、毎月の相場は平均1〜3万円といわれています。小学校受験対策を目的とする教室ならば月額5万円以上かかることもあります。

さらに、入会金や教材費が別途必要になる可能性もあります。

幼児教室を選ぶポイント

幼児教室は、教室によって教育方針や費用等が異なります。ここでは、幼児教室を選ぶ際のポイントを解説します。

お子様と保護者様に合った教室か

幼児教室はお子様も保護者様も無理なく楽しく通える教室であることを基準に選ぶことが重要です。そのためには、教室の授業内容やレベル、先生と子どもの相性などを確認する必要があります。教室によって教育方針や指導法は異なるため、体験入学を通じて子どもの意見を聞きながら選ぶことが大切です。

教室の教育方針に納得できるか

幼児教室の教育方針に納得できるかが大事です。教育方針は、子どもたちの成長や学びに影響を与える重要な要素です。教育方針を吟味せず「通う生徒が多い」「費用が安い」などを基準に選ぶことはやめましょう。保護者様が教育方針に納得できるか、共感できるかを確認しながら選ぶことが大切です。

経済的に負担はないか

幼児教室に通うための費用は、知育目的の教室で毎月平均1~3万円程度、受験対策目的の教室だと毎月5万円以上かかるケースもあります。さらに、入会金や教材費がかかる場合があるため、家計を圧迫するかもしれません。複数の教室を比較し、教育内容と費用を確認したうえで、無理なく利用できる教室を選ぶことをおすすめします。

時間や場所に負担はないか

子どもを幼児教室へ通わせる負担はお金だけではありません。送り迎えにおける時間や労力を考えて選ぶことが大切です。そのため、幼児教室までの移動距離や時間を確認し、負担の少ない教室を選ぶことをおすすめします。

まとめ

幼児教室は子どもが楽しみながら様々な能力を身につけられる場所です。幼児期から知育を行うことは、脳の成長を促して基礎学力の向上につながります。また、集団で行動することにより、集中力やコミュニケーション能力なども培われます。

一方で長期間通えば通うほど料金もかかります。月額15,000円であれば、1年で180,000円、2年で360,000円、さらに教材費などの別途費用がかかるケースもあります。

幼児期の学習は、非常に大切なものです。だからこそ、教育の内容と料金のバランスを吟味し、ご家庭にとって最良のものを選びましょう。

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