【幼児教育の種類について】モンテッソーリ教育、シュタイナー教育だけじゃない!さまざまな幼児教育を紹介

子どもの脳が活発に成長する幼児期には、どんな幼児教育を受けると良いのでしょうか。

幼児教育といえば、モンテッソーリ教育やシュタイナー教育などが有名です。幼稚園や保育園で取り組まれている幼児教育にはさまざまな種類があり、外国で生み出されたものや日本人が提唱しているものなど、それぞれ大切にしている考え方やアプローチの手法には違いがあります。この記事では、幼児教育とはどういうものか、何を基準に選ぶべきかなどを詳しく解説しますので、参考にしてくださいね。

目次

幼児教育とは

幼児教育とは

文部科学省は、幼児教育を「幼児が生活するすべての場において行われる教育を総称したものである」と定義付けています。0歳から小学校就学前の幼児期は、言語能力や身体能力が著しく発達し、社会性や協調性を身に付け始める時期です。

また、人間の大脳神経系は6歳までにその約90%ができあがると言われています。幼児教育を通して幼児の可能性を伸ばすことや、生涯にわたる人格や学習能力の基礎を作ることは、とても重要だといえるでしょう。

幼児教育における3つの特徴

幼児教育の特徴は、以下の3つです。

  1. 勉強ができる子どもの育成ではない
  2. 学習に対する意欲や好奇心、探求心を大切にする
  3. 自主性や主体性を持って取り組む

幼児教育は、子どもたちが心豊かにたくましく生きるために、生涯にわたる人格形成や学習の基礎を学ぶ重要な役割をしています。また、社会性や協調性などを身に付け、心の成長を促します。

早期教育との違い

「早期教育」と「幼児教育」は、名前が似ていることや幼児期に行うという共通点から、同じものだと勘違いされることがあります。両者の大きな違いは「目的」です。

早期教育は、受験や小学校での学習を念頭に学習カリキュラムをこなし、読み・書き・計算などの知識を先取りすることを目的としています。子どもの意思よりも、受験させたいと考えている大人の意向が優先されることが多く、乳児期や胎児期から始める家庭もあります。

一方で幼児教育は、生活や遊びの中での体験を通して、学びの基礎となる力を養うことを目的としています。子どもの「やってみたい」「知りたい」という好奇心に注目し、子どもが主体的に取り組むことを大切に考えます。結果よりも学習意欲を尊重することが特徴です。

幼児教育の種類と特徴

外国や日本でさまざまな教育法が生み出され、それぞれに特徴があります。幼稚園や保育園などの保育施設によって、取り入れている教育法は異なりますから、まずはどのような種類や特徴、考え方があるかを把握しておくと良いでしょう。12種類の幼児教育の種類と特徴を紹介しますので、参考にしてくださいね。

モンテッソーリ教育

モンテッソーリ教育は、イタリア人の医師で教育家のマリア・モンテッソーリ氏が考案した教育法です。棋士の藤井聡太氏やMicrosoftの創設者ビル・ゲイツ氏、Facebookの創設者マーク・ザッカーバーグ氏などが受けた教育として有名になりました。

幅広い年齢の子どもたちと関わるための縦割り保育や、知的好奇心を刺激するような教材とおもちゃを組み合わせた教具の使用が特徴です。

シュタイナー教育

シュタイナー教育は、オーストリア出身の思想家であるルドルフ・シュタイナー氏が考案した教育法です。年齢に合った環境や学びを通して「自分で考えて、判断や行動ができる人間」を育てることを教育方針にしています。羊毛や木の実など自然素材のおもちゃにこだわり、絵本の読み聞かせをせず、話だけで子どもの想像力を育んでいくアプローチも特徴的です。

レッジョ・エミリア・アプローチ

レッジョ・エミリア・アプローチは、北イタリアのレッジョ・エミリア市で生まれた「子どもが100人いれば100通りの表現方法がある」という信念のもとに子どもの個性を大切にする教育法です。学期ごとの明確なカリキュラムは無く、子どもの興味や関心に合わせてグループで行うプロジェクト活動が特徴的です。子ども同士や先生との対話を大切に考え、子どもは試行錯誤を繰り返しながら自主性や協調性、思考力や表現力を身に付けていきます。

ピラミッドメソッド幼児教育法

ピラミッドメソッド幼児教育法は、オランダの教育評価機構Cito(チト)によって提唱された教育法で、国際的な子どもの学力テストにおいてオランダの学力が高いことから、近年注目されている教育法です。

大きさと数、色と形などさまざまな内容の11個のテーマの中から選び、長期間に渡って取り組む「プロジェクト」と呼ばれる活動を行います。子どもが経験を通して「自分で選択して決断できる力を養うこと」を大切にしています。

ドーマンメソッド

ドーマンメソッドは、幼児教育の世界的権威である博士グレン・ドーマン氏が率いる人間能力開発研究所によって開発された教育法で、脳に障害のある子どものための研究がもとになっています。赤い丸が描かれたカードを見て、丸の数を瞬時に当てる「ドッツカード」が代表的な取り組みです。

物の全体量を把握する力や、空間を認識する力を身に付ける目的で行われます。また、体を動かすことによる脳への刺激として、乳児期からの水泳を推奨しています。

ドルトンプラン教育

ドルトンプラン教育は、詰め込み型の教育に対して問題意識を持つアメリカの教育家ヘレン・パーカースト氏が提唱した学習者中心の教育法です。自主性と創造性を育む「自由」、社会性と協調性を育む「協働」の2つの原理に基づき、一人ひとりの興味や好奇心や探究心を育てながら、個人の能力を最大限に引き出す教育です。

フレーベル教育

フレーベル教育は、ドイツ人の教育学者フレーベルが提唱した教育法です。詰め込み型の教育ではなく「遊びによって生きる力が育つ」という考えで、子どもの個性に着目しながら、遊びの中で学ぶことを教育方針としています。積み木などの20種類の知育玩具を使用し、自然観察や植物の栽培など自然に触れる活動が多い傾向です。

ニキーチン教育

ニキーチン教育は、ロシアのニキーチン夫妻が提唱した教育法です。困難への挑戦を通して、思考力や問題を解決する力を育むという教育方針で、子どもを信頼し、あえて難しい活動を行うこともあります。

積み木を使って図形を作る取り組みでは、子どもが自分で作る気持ちを大切にし、手助けはしません。完成した時の達成感を子どもに感じさせることが大切だと考えます。

イエナプラン教育

イエナプラン教育は、ドイツのイエナ大学教授で教育学者のペーター・ペーターゼン氏が提唱した教育法です。対話・催し・学習・遊びの4つが基本活動で、コミュニケーションと自主的な学びを大切にします。先生による一方的な教育ではなく、子ども同士が互いにコミュニケーションを取りながらの活動が特徴的です。

ヨコミネ式教育法

ヨコミネ式教育法は、女子プロゴルファー横峯さくらの伯父、横峯吉文が提唱する長年にわたり保育園を運営するなかで生み出された教育法です。「競争したがる・真似したがる・少し難しいことをしたがる・認められたがる」の4つのスイッチで子どもたちのやる気を引き出して、子どもたちが自立して生きていける姿を目指します。幼児期から、読み・書き・計算を通して「学ぶ力」「心の力」「体の力」の3つを育むことで、子どもたちの可能性を引き出していく教育方針です。

七田式教育

七田式教育は、日本の教育研究科である七田眞氏が提唱する日本でも有名な教育法です。「認めて・褒めて・愛して・育てる」の理念をもとに心の教育を大切にし、子どもたちが大きな志や夢を持つ人に育つことを目的としています。脳が活発に成長する幼児期に注目し、オリジナルのフラッシュカードを使った右脳トレーニングが特徴的です。

石井式漢字教育(石井式教育法)

石井式漢字教育は、教育学者の石井勲博士が自らの教育経験をもとに提唱した教育法で、日本では600ほどの幼稚園で採用されています。幼児期の言語教育が知能を決定し能力を伸ばすと考え、幼児期から「漢字かな交じりの絵本」で漢字教育を行う点が石井式漢字教育の特徴です。

漢字絵本やカードなどオリジナルの教材を使った遊びの中で、楽しみながら語彙を増やし、思考力・読解力・表現力を身につけていく教育です。

教育法は何を基準に選ぶべきか

教育法は何を基準に選ぶべきか

幼児教育は、子どもの成長の土台となる思考力や人間性を身に付けるために、幼児期に行う大切な教育だということがわかりました。しかし、たくさんある教育法の中から、どれを選べば良いのか迷いますよね。教育法を選ぶポイントを解説しますので、参考にしてください。

幼稚園の教育方針

子どもに合う幼児教育を選ぶために大切なのは、教育理念に共感できるかどうかです。幼児教育はそれぞれが持つ教育理念に基づいて行われますから、まず親が共感できるかどうかは重要なポイントです。

子どもの個性を伸ばすことに重きを置いた幼児教育もあれば、仲間と協力するなどの社会性を大切にする幼児教育もあります。教育理念を理解し、共感することで、親はしっかりと子どもをサポートできます。また、教育に対して同じ考えを持った親と交流することもできるでしょう。

子どもが夢中になっているか、楽しんでいるかどうか

脳が柔軟な幼児期の子どもたちは、読みや計算などの学習に限らず、他者との関わりや日常生活で起きた出来事などを通して多くのことを吸収できます。幼児教育を通して集中力や好奇心を養うことは、子どもの将来の可能性を最大限に広げるために大切です。

子どもが「やりたい」という意欲を最も大切に考えること、子どもが夢中になって主体的に取り組むことが幼児教育を成功させるポイントです。子ども自身が楽しめないまま続けると、好奇心や自主性が充分に育まれない可能性がありますから、何に興味をもっているのかに注目して幼児教育に取り組みましょう。

幼児教育に対するアプローチ

幼児教育にはさまざまなアプローチが存在し、各教育法にはそれぞれのメリットがあります。

異なる教育法から選りすぐって実践することは、良い結果を生むこともあるでしょう。幼稚園や保育園においても「この教育法の、この考え方は参考にしよう!」と考え、一部分を取り入れているケースも少なくありません。

しかし、注意が必要なのは、良いと思って実践している教育法が、他の教育法では避けるべき要素を含んでいる可能性もあるということです。前項でもお伝えしましたが、幼児教育に取り組む際は、様々な教育法を検討した上で、子どもが夢中になって取り組めているか、楽しんでいるのか、を判断することが重要です。

まとめ

脳の成長が活発になる幼児期に、幼児教育を通して「知的好奇心を高める・自主性を育む・社会性を身に付ける」などの学びを得ることは、子どもたちが心豊かにたくましく生きるためにとても重要です。幼児教育にはさまざまな種類がありますが、すべての教育法が子どもが健やかに育つために考案されたものです。それぞれの特徴や教育内容の違いを知り、お子様に合った教育法を検討しましょう。

「モンテッソーリ教育」の考えを取り入れた幼児向けタブレット教材

モンテッソーリ教育で自己肯定感、個性、自立性、集中力、決断力、責任感などさまざまな能力を向上させながら、子どもには小学校入学までに、しっかりとした学力も身につけさせたいというお考えをお持ちではありませんか?

それならば、「天神」幼児タブレット版がお役に立てるかもしれません。

「天神」はモンテッソーリ教育の考えを取り入れ、0歳から6歳までに必要な学習内容を自己選択し、繰り返し・反復学習して満足感・達成感を得られる学習ツールです。

モンテッソーリ教育の根幹となるのは「教育の主体は子どもである」という考えです。「天神」も教育の主体を子どもに置き、「子どもが自発的に自らやりたい学習内容を選んで取り組む」ことに重点を置いています。

では、自主性や主体性を育てるためには、何をするべきでしょうか?

モンテッソーリ教育では、下記の形で学習を繰り返します。

主体的に取り組み、達成し満足感を得て「できる!」という自己肯定感を育む。その繰り返しによって学習習慣を身に付けながら、就学時(小学校入学時)までに必要な能力を獲得していきます。

こうした学習サイクル・学習習慣を身に着けていれば、その後の人生におけるあらゆる「学習」の機会で、新しい知識や考え方・技術などを身に付けやすくなります。

「天神」は、10,000問超の問題を収録し、お子様の興味を刺激し、学習状況に応じてカリキュラムを自動調整しながら反復学習を行います。※自由に学習内容を選んで学ぶこともできます。

実質的に、楽しみながら数万問の問題に楽しく触れることで、就学時までに必要な能力、学習習慣や学習サイクルを身に付けます。

もし「気になる」と思われましたら、お気軽に資料をご請求ください。早く始められるほどコスパよくご利用いただけます。

「天神」幼児タブレット版の特徴

お子様の「好き」を活かしてほしいから、好きなものがいつでも使えるようにしました

選択

収録されている問題5系統62ジャンル、約10,000問を常時使うことが出来ます。お子様の発達や興味関心は、教材の提供範囲に合わせて自在にスライドするものではありません。お子様の「好き」と感じたその瞬間を見逃さず、0歳から6歳までの全範囲から「これがしたい!」と思う内容をいつでも学べるのが「天神」です。また、お子様の学習状況に合わせて自動でカリキュラムを毎日調整して出題する機能もあります。

1問ごとに集中力を切らさずに問題に取り組み、達成感と満足感を得る仕組み

集中・達成

幼児が集中できる時間は非常に短いもの。だから天神は1問1答形式、問題を短時間で完結し集中力を途切れさせません。また、1問正解するごとに「天神」がいろいろな言葉で褒めてくれるので、達成感や満足感も得ることが出来ます。多くの褒め言葉で、子どもの自己肯定感を向上させます。

少しずつ出題内容を変化させることで、反復学習に意味を持たせました

反復

覚えるために類題を多くこなしたい。でも、同じ問題ばかり表示されてしまう…。などということはありません。天神なら毎日少しずつ出題内容が変化。飽きない反復学習でしっかり学習内容を定着させます。反復学習を促すために

「モンテッソーリ教育」の学習サイクルを取り入れるなら、まずはお試しで天神のご利用をご検討ください。

現在、天神では無料体験を実施しています。
毎日楽しみながらゲーム感覚で取り組める問題を10,000問以上収録!
下記バナーから、ぜひ無料の資料請求と体験申込をしてみてください。

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