【4歳からスタートしよう】家で楽しく学ぶ足し算・引き算の教え方

小学校受験を考えている方の中には

「少しでも早く学習をスタートさせたい」
「幼児教室に通いながら家でも勉強させたい」

と感じてる方も少なくないでしょう。しかし、親として子どもに勉強を教えたことのない場合、どのように伝えていけばわからず、子どもも飽きてしまって思うように学習が進まないということはよくあることです。今回はつまずきやすい『足し算・引き算』に焦点を当て、足し算・引き算をマスターするためのステップや教え方のテクニックについて紹介していきますので、是非参考にしてください。

目次

足し算・引き算の教え方について

足し算・引き算の教え方について

はじめに子ども達がどのようにして数を理解していくのか、だいたい何歳程度で足し算・引き算が出来るようになるのかなど、基本的な部分から解説していきます。

まずは「数の概念」を理解できているか

京都女子大学の発達教育学部の古池若葉教授の行った「幼児における数字の読みと書きの発達」の調査によると3歳児は5割を超える子どもが数字を読むことができたものの、「1」以外の数を書くことは難しく、「読みは出来るが書くことができない」段階にあるとしています。

対して4歳児は1桁の数字であればどの数字であっても半数以上の子どもが読むことができ、書きについても大半の数字を書くことができる子どもが5割を超えていたという結果が出ています。つまり数の概念を理解し、読み書きなどで表現できるのは4歳程度だということになるのです。

足し算・引き算は4歳から

4歳以前だと数の概念が曖昧だったり、1,2,3…という順序性を理解できていないため「教えても理解できない」状態です。もちろん個人差があり、4歳になる前に足し算や引き算ができる子もいれば、4歳を過ぎても数の概念が曖昧な子もいます。発達の速度は人それぞれなので、例えゆっくり成長していったとしても急かさないで見守ってあげてくださいね。

モンテッソーリ教育における数の教え方

幼児教育の有名なものに「モンテッソーリ教育」があります。名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。モンテッソーリ教育とは子どもにがもともと備わっている「自らを成長させる力」を信じ、子どもを取り囲む物や人といった環境を整えていくことで成長・発達を促す教育方法のことです。

このモンテッソーリ教育には「敏感期」という考え方があります。敏感期とは「成長に必要な物に対して熱中し、自然と獲得していく時期」を指します。そして今回のテーマでもある「数」の敏感期は4歳~6歳の間としており、この時期に数に触れる環境を用意しておくことで、子どもは自然と数に対する意識を深めていくものだとしています。

ではモンテッソーリ教育ではどのように数を教えていくのでしょうか。代表的なものに「金ビーズ」と「算数棒」いうものがあります。

金ビーズ

金ビーズとは小さなビーズが集合しているもので、1~1000までの数を視覚的・感覚的に感じながら遊ぶことができます。1ビーズを10個繋げて1本の棒に、1本の棒を10個繋げて1つの面に、1つの面を10個繋げて1つの立方体に…と数を数える嬉しさ、どんどんと大きく・重くなる変化を楽しみながら学ぶことができます。

算数棒

算数棒とは、赤色と青色が交互に並んだ10本の棒で構成されている教具で、

【1】の棒は赤色が1つ、
【2】は赤色→青色、
【3】は赤色→青色→赤色、

というように【1】〜【10】までの数量(具体的な量)・数詞(読み方)・数字(文字)の関係が一致していることを学べるようになっています。数と長さが比例しているため、感覚的に捉えやすいのが利点です。

このようにモンテッソーリ教育の教具で暮らしこむことで、数に対する苦手意識がなくなり、喜んで数に向き合うことができるのです。

足し算を教えるステップ

足し算を教えるステップ

4歳で数の概念の獲得が進むとはいえ、いきなり問題が解けるようになるわけではありません。いくつかのステップを踏み、段階的に学んでいくことで足し算と引き算をマスターできるようになるのです。

そのため「早く次のステップに行かないと」と焦ることなく、じっくりとお子さんと向き合い、場合によっては1つ前のステップに戻りながら、お子様のペースに合わせて進めてあげてくださいね。まずはじめに「足し算」を教えるステップについて解説していきます。

合計10になる足し算からスタート

はじめは答えが10になる足し算から始めてあげましょう。4歳では1桁の数の理解はできていても2桁の数の理解までは進んでいないケースが多いです。そのためまずは答えが10になる問題からスタートし、「できた」「わかった」という成功体験をお子さんに積ませてあげて、「数に触れること=楽しい」と思える環境を作ってあげましょう。

繰り上がりの理解

答えが10になる問題を理解できるようになったところで10以上の繰り上がりのある足し算に挑戦していきましょう。前準備として10以上の数を少しずつ教え、10より大きな数も法則性にのっとっていることが理解できるようにしてあげるといいですね。

そして「10のかたまりを作り、そのほかにいくつあるからこの数になる」と保護者と一緒に問題を解いていきながら学習を進めていきましょう。

二桁の足し算にチャレンジ 

そして最後の段階として二桁の足し算にチャレンジしていきましょう。二桁の足し算については4歳の段階では無理にさせる必要はなく、10までの足し算、繰り上がりの足し算を十分に行い、お子様が「もっとやりたい」「大きな数を数えてみたい」という前向きな姿勢になってから取り組んでも遅くはありません。

逆にどんどん進めてしまうとどうしても壁にぶつかり、「わからないからやりたくない」「どうせできない」と気持ちがマイナス方向に進んでしまいます。無理なくお子様の様子を見ながら提示してあげてください。

引き算を教えるステップ

引き算を教えるステップ

続いて引き算を教えるステップについて解説します。引き算は足し算と比べ理解しにくい部分があるため、足し算がある程度理解できるようになってから取り組むとよいでしょう。

「引く」意味を理解させる

子どもにとって「足す」ことはすんなりと入っていきますが、逆に「引く」ことを理解することは難しいため、いくら「2から1引いたら1になるんだよ」と教えても学習が進むことはありません。

そのためまずは「引く」ということがどういうことなのかを教えていくところからはじめます。「引く」とはつまり「減る」ということです。もともとあったものが減っていくイメージをもってもらうために、日常生活の中で「減る」ことを意識させていきましょう。

おかずを食べて数が減った、物を使って減った、捨てて減ったということを意識的に伝え、聞かせ、見せることで「減るとはどういうことか」の理解を促していくのです。

さくらんぼ計算を使う

「引く」=「減る」という概念が理解できれば足し算のノウハウを生かすことができるため、引き算もできるようになるでしょう。ですが問題は「繰り下がりの引き算」です。繰り下がりの引き算でつまずく子どもは多く、小学生1年生になっても難しいと感じる子どももいます。

そこで取り入れていただきたいのが「さくらんぼ算」です。さくらんぼ算はある数字をキリの良い数字とそうでない数字に分け、キリの良い数字から先にひき、その答えとキリの悪い数字を足していくというやり方です。

さくらんぼ計算の例

具体的には、14-9という問題の場合、14を10と4にわけ、10-9を先に計算してしまいます。そしてその答えである1と4を足して5という答えを導き出すというやり方です。さくらんぼ算をつかうことでややこしい繰り下がりに頭を悩ませることなく、引き算に取り組むことができますので、ぜひ活用してください。

自宅で足し算・引き算を教えるコツ

自宅で足し算・引き算を教えるコツ

ここまで足し算と引き算の教え方と教える際のステップについて解説してきました。最後にご自宅で足し算と引き算を教えるコツについてお伝えしていきます。どれも簡単にできる方法ばかりですので、試してみてください。

物を使って覚える

子どもは見たり触れたりすることで学びを深めることができます。そのため足し算・引き算についても物を使って遊びながら教えてあげましょう。できるだけ形が同じもののほうが「1つ」として認識しやすいため、おはじきやビー玉、積み木やブロックなど、普段お子様が遊んでいる物を使った方が、1人の時間にも触れることができるためより効果的に学習を進めることができます。

歌で覚える

また歌で覚えるという方法もあります。車の運転中や料理をしながらなど、ふとした時にできるだけでなく、親子で一緒に歌うことで「ママ・パパと一緒に歌えて嬉しい」「リズムにのれて楽しい」といったプラスの感情を利用して数字に対する興味関心を引き立てることができます。

日常生活にあてはめる

学習はなにも机上で行うことがすべてではありません。先ほども紹介した通り、日常生活のちょっとした場面で数字を散りばめていくことで、お子さんの数への意識を高めることができます。また、親子でのコミュニケーションにもつながるため、親子で会話を楽しみながら数について取り上げていけるといいですね。

日常生活で足し算・ひき算を使った例

「今家にアイスが4つあります。ご飯の後に◯◯ちゃんとお父さんとお母さん3人で1人1つずつ食べようと思います。食べ終わった後アイスは何本あるでしょう?」など

ドリルを使って計算に慣れる

数や計算に抵抗がなくなってきたところで、いよいよ「計算問題」に触れていきます。今までは実物やイラストがあり数をつかみやすい環境の中で計算していましたが、だんだんとそういったものを少なくし、無機質な3+4といった計算問題に慣れていけるようにしていきましょう。

本屋さんで幼児向けの計算ドリルも売っています。もしイラストがない計算問題でつまずいてしまった場合はお子さんを責めることはせず、イラストがある問題や鉛筆などその場にあるものを使って説明し、少しずつ慣れていきましょう。

ここまでご紹介したとおり自宅で足し算・引き算を教えるコツとして

物を使って覚える
歌で覚える
日常生活にあてはめる
ドリルを使って計算に慣れる

等が大事と説明しました。

しかし、家事・育児・仕事などもあるし、それにプラスして色々なことを追加していくのは大変、、、 
分かった気がしてもポイントをおさえながら実際にするのは大変そう、、、

などのお悩みをかかえていませんか?

もっと手軽に、負担なく、「足し算・引き算」を教えてあげれたらなぁ、、、

と。

数の概念、足し算・引き算要素が盛りだくさん。
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・自主性や主体性を育てられる
・読み聞かせもできる
・遊び感覚で集中しやすい

などに加え、

・フラッシュカードでの右脳育成
・ひらがな・カタカナ・英語の読み書き
・論理的思考力など非認知能力の育成

さらにママ・パパは幼児教育の知識やスキルも身に付けられる。

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幼児期は脳は6歳までに90%ができあがると言われます。
「幼児教育はまだ早い」と思われている方ほど、早めの取り組みをおすすめします。

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