【モンテッソーリ教育】2歳におすすめのおもちゃと教具

1歳半を過ぎた頃から始まる自我の芽生えは2歳になるとピークに達します。2歳という年齢はイヤイヤ期や第一反抗期と呼ばれる時期でもあり、子育てが大変だと思われている方もいるのではないでしょうか。実はそのイヤイヤ期には、モンテッソーリ教育の要とも言える子どもの「敏感期」が紐づいています。

敏感期とは特定のことに強く興味を示し、それに対する学びの力が格段に上がっている時期のことで、年齢に応じた様々な種類の敏感期があります。2歳児の場合は、決まった順番や習慣にこだわりを持つ「秩序の敏感期」や、五感を刺激するものに惹かれる「感覚の敏感期」が特に強く表れるのが特徴です。なかでもイヤイヤ期に関係しているのが「秩序の敏感期」で、子どもには子どもなりの決まったルールがあり、それと違う環境ややり方に出会うと不安や抵抗を覚えるため「いや!」に繋がるというわけです。

しかし見方を変えれば、子どもの敏感期を理解することで環境を整えイヤイヤを回避することができます。むしろ、取り組み方によっては子どもの能力を引き出せるかもしれません。本記事ではそんな2歳の子どもが夢中になれるモンテッソーリ教具をご紹介します。

目次

2歳の特徴とおすすめのおもちゃ・教具

前項でも記載したように、2歳は自我が芽生える大切な時期です。世界観が広がり、やりたいことやできることが格段に増えます。そのため好奇心を持ったことはできる限りさせてあげて、周りの大人はその様子を見守ってあげましょう。自分を尊重してもらえたという喜びや達成感は自立へと繋がります。

では2歳の子どもが求める興味関心には何があるのでしょうか。2歳児がやりたがる主な行動として以下が挙げられます。

  • たたく
  • 通す
  • はさむ
  • ねじる
  • ものに名前があることを知る
  • 色に興味を持つ
  • 道具を使いたがる
  • 大人の手伝いをしたがる

2歳になると子どもはパパやママの普段の行動をよく見ています。そのため、生活のあちこちで「やりたい!」という気持ちが溢れることでしょう。

そんな普段の生活の活動に関連したものを含め、2歳の子どもが興味を持つおすすめの教具をご紹介します。2歳〜2歳6か月と2歳6か月〜3歳にわけてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

2歳~2歳6か月にかけておすすめの教具

2歳になると1歳の頃と比べて指先が器用になり、より細かい動きが可能になります。自分でできることが嬉しくなり、もっと挑戦したいという気持ちから目新しいものや道具に興味を示すことも珍しくありません。これから紹介する教具の中にも扱い方が難しいものがあるかもしれませんが、やりたい気持ちを尊重してもらえるとき子どもは大人の話をとてもよく聞いてくれるので、この機会にしっかりと提示することが大切です。

子どもの好奇心をくすぐるような教具を選び、正しい使い方を提示して、子どもの発達を促しましょう。

ペグたたき

ペグたたき

トンカチを使ってペグをたたき、少しずつ下に沈ませていく教具です。ただ力任せにたたけば良いのではなく、細いペグをしっかり下まで沈ませるためには、トンカチの向きに気を付けながら持ち、ペグの真上からたたく必要があります。腕や手指の筋力向上はもちろん、道具の正しい使い方も学ぶことができます。

ペグたたきが難しい場合は、ボールたたきの教具を試してみましょう。たたく対象が大きいので当てやすく、力も小さくても良いようにできているのでペグたたきの前段階におすすめです。

ビーズ通し

ビーズ通し

通す運動の敏感期が訪れたら、ぜひビーズ通しに挑戦してみてください。ひもにビーズを通すだけのシンプルな教具ですが、子どもは両手の指先に神経を集中させて、1個また1個と通す度に達成感を味わえます。また、通し終えたものを結んでアクセサリーのように身に着けさせると「自分で作れた」という、これ以上ないやりがいを感じることができるでしょう。色とりどりのビーズを使うことで色彩感覚も刺激されます。

ビーズにひもを通すのが難しい場合は、穴の大きなビーズに変えてみたり、ひもの先をテープなどで固くしたり、と工夫することで活動がスムーズになるので試してみてくださいね。

洗濯ばさみ

洗濯ばさみ

パパやママが洗濯物を干す姿を見て、お子様が「やりたい!」と興味を持ったときにおすすめなのが洗濯ばさみの教具です。100円ショップなどで購入できる木製ピンチと箱を用意し、箱のふちに木製ピンチを挟んでいきます。本物の洗濯ばさみでももちろん可能ですが、ものによっては指で押し込む部分が大きく扱いづらいものもあるため、初めは子どもの手のサイズに合っている木製ピンチなどがおすすめです。

慣れてきたら、箱にマークを書いて、そのマークの場所をはさんでみたり、実際の洗濯ばさみを使ってみたりすると、難易度が上がって長く楽しめます。硬くて薄いものを挟めたら、布などの柔らかいものにも挑戦してみましょう。実際に靴下などの小さな洗濯物を干してみるのも良いですよ。

ピンセットうつし

ピンセットうつし

次に、モンテッソーリ教育の活動の中でも、あけうつしと呼ばれるものをご紹介します。容器の中に入ったポンポンをピンセットなどの道具を使って別の容器にうつす活動です。指でピンセットの細い持ち手をしっかりと持ち、バネの力をぐっと押し込む力が必要となります。子どもがつかむことに集中できるよう、ポンポンはピンセットの開き口に合わせて、つかみやすい大きさのものを選びましょう。

モンテッソーリ教育では、親指・人差し指・中指の3本の指は「突起した脳」と呼ばれるほど、脳に絶大な効果を与えるとされています。これからお箸や鉛筆の練習をすることを考えても、手指をたくさん使って筋力を養うことはとても重要であり、効率的な作業となります。

はさみ

はさみ

2歳ではさみを使うのは早いと思われるかもしれませんが、日常生活の中ではさみを使いたがったら、教具としてチャレンジさせてあげるのはいかがでしょうか。なんでも「危ないからダメ」ではなく、なにが危険であるかを明確に伝え、どのように扱うかを提示しましょう。今の場合、はさみ(特に銀色の刃の部分)は危険なもので自分や人に向けてはいけないこと、はさみや紙の持ち方をしっかりお手本を見せて説明することが重要となります。

活動にはあらかじめ帯状に切った画用紙を使用しますが、帯の太さは子どもがはさみを使って1回で切れるくらい細く、長さも短すぎない扱いやすいものを用意しましょう。まずは直線1回切りから始め、慣れてきたら太さを変えて2回切り、その後は直線や曲線の連続切り、と少しずつステップアップします。

小さなお菓子をつまめるなど、普段の生活で指先をしっかり使えていると感じたら、安全に配慮してぜひ挑戦してみてくださいね。

ネジ回し&ボルトとナット

ネジ回し&ボルトとナット

ペットボトルの開け閉めなど、ねじる運動に興味がある子どもにおすすめの教具です。単に回すだけのように思いますが、ネジ山を溝に合わせて手首をひねり、1周したらまた手首の位置を戻してまたひねってと、ネジが下に落ちるまで何周も繰り返す必要があるため根気がいる作業です。ペットボトルや詰め替え容器などのキャップは1〜2周で開け閉めができるので、まずはそれらを使って手首をひねる運動の練習をするのが良いでしょう。

教具として売られているものは子どもが握りやすい積み木のようなものにネジ切り加工がされてあるものもあります。金属よりも軽くて安全なのでおすすめです。ひねる動作は子どもの手首の発達をしっかりサポートしてくれるでしょう

嗅覚筒

モンテッソーリ教育の中でも特に有名な感覚教具で、人間の五感である嗅覚の発達を促します。まずは中身の見えない12本のボトルや小瓶を用意し、その中に香りのするものを各2本ずつ6組作ります。活動は6種類のうち1本の香りを嗅ぎ、対となる6種類の中から同じ香りのするボトルを選び組み合わせるというものです。香りはコーヒーの粉末や香辛料、花などできるだけ身近な自然物を使用しましょう。

0〜3歳の間は五感で感じ取ったことを無意識に吸収しため込む時期です。そのため感覚を刺激するものに強く惹かれ、積極的に関わろうとします。嗅覚筒の他にも聴覚を刺激する雑音筒や味覚を洗練する味覚びんと呼ばれる教具もあるので子どもが好きそうなものを見つけて感覚遊びを楽しんでみてくださいね。

2歳6か月〜3歳にかけておすすめの教具

2歳を過ぎた子どもは運動機能が発達する他にも、二語文を話し始めるなど話し方が上達し、言語に対する興味関心が高まります。また、あらゆるものに名前があることを知り、「これはなに?」といった質問も増えるでしょう。「これは言語の敏感期では?」と感じたらぜひ教具を使って遊びの中で語彙力を高めてあげましょう。

ここからは、実物合わせや文字合わせなど、言葉にかかわる教具を含め、より微細な指先運動ができるようになった2歳後半の子どもにおすすめの教具を紹介します。

実物合わせ

実物合わせ

実物合わせとは、実物により近いものを絵カードとマッチングさせる遊びです。言葉や語彙を豊かにすることを目的としています。

モンテッソーリ教育では言葉を正しく理解し身につけることは言語発達においてとても重要とされており、それには具体的なものを使って学ぶことが良いとされています。そのため、絵カードと合わせるものは、動物などはできるだけリアルに作られたフィギュアなどを、野菜や果物などの手に入るものはぜひ本物を用意しましょう。実物を見たり、手で触れたり、匂ったりと五感を刺激することで、観察した結果が言葉へと結びつきやすくなりますよ。

文字合わせ

実物合わせで物の名前を覚えられたら、次はカードのみを使った文字合わせに挑戦してみましょう。準備として、

  • 動物や果物など子どもに身近なものの絵と名前が書かれたカード1枚、
  • 全く同じもので絵と名前が切り離されたカード1枚

を1セットとしたものを3セットほど用意しておきます。

そして絵と名前のカード3枚を並べ、対となる同じ絵カードと名前の文字カードを見つけて同じように並べていくという遊びです。そのとき大人が「これは〇〇だね。」など絵の名前を伝えることで、耳で聞いたことをカードに書いている文字と結びつけるようにします。できそうなら、5セット、8セットと数を増やしてみてもいいでしょう。言語が飛躍的に発達するこの時期にぴったりの教具で、語彙力の向上が期待できます。文字合わせが難しい場合は絵カードのみを合わせて遊ぶだけでも言語発達に繋がるため、ぜひ取り組んでみてください。

南京錠

南京錠

お家の鍵を開けたがったら、南京錠の教具はいかがでしょうか。大人は毎日何気なくやっていることですが、実は鍵の開け閉めも手指の微細運動に繋がり、しっかりと力をつけてくれます。また、南京錠の鍵は大体のものが家の鍵よりも小さいので、神経を集中させることが必要となります。

1つの南京錠をスムーズに開け閉めできるようになったら南京錠をもう1つ増やし、鍵当てをするのも良いでしょう。鍵を差し込んだときにぴったりフィットし開錠する感覚は子どもの達成感を満たしてくれますよ。

ドライバー

ドライバー

モンテッソーリ教育ではドライバーもおすすめ教具の1つです。普段の生活の中で、おもちゃの電池を交換するときなど意外と活躍の場が多く、子どもにとっても身近な道具といえます。ネジ回しの教具と同様にドライバーを回すことは手首の運動に繋がり、手指を器用にしてくれます。ネジの頭が潰れてしまわないよう、ドライバーの先とネジの頭をしっかりと合わせ、押し込みながらしめなければいけないということも、この教具ならではの難しさと言えるでしょう。

教具として取り扱いしているメーカーでは本物の工具を子どもサイズで展開しているため、実際のネジをしめることもできますし、なにより本物を使うことは子どもにとって好奇心をより向上させるとともに道具を丁寧に扱う意識づくりにも役立つためおすすめです。

ボード縫い

ボード縫い

ボード縫いとは、ひも通しに近い感覚で、穴がたくさん開いたボードにカラフルなひもを通していく遊びです。ボードを使うことで、針と糸を使う「縫い刺し」の遊びに近くなり、目で見た情報を頭で処理して手の動きへと連動させる協応動作を鍛えることができます。また、通したい穴にひもを通そうとすることで空間把握能力の発達にも繋がりますよ。

好きな穴にただ通していくだけでも良いですし、慣れたら色を使い分けて何かを描いてみるのも楽しいでしょう。

色分けカップ

色分けカップ

色分けカップとは、何色かのカップとポンポンを用意し、カップの中にカップと同じ色のポンポンを入れていく遊びです。色彩感覚の向上はもちろん、同じ色に分類するという操作を自然に身に付けることができます。

2歳という年齢ではまだまだ個人差が出やすい色の識別ですが、何色であるか言えなくても、視覚的に興味を持っている場合は挑戦してみてはいかがでしょうか。違いが捉えやすい、赤・青・黄色の原色から始めるのがおすすめです。

まとめ

2歳の子どもにおすすめのモンテッソーリ教具をご紹介しました。

2歳の時期は自我の芽生えから自己主張が強くなり、大変なことも多くなるかもしれませんが、それと同時に興味や好奇心に溢れている時期でもあります。子どもが今何に興味があるのかをよく観察し、それに合った教具を与えてあげましょう。また、教具や遊びは押し付けるのではなく、子どもに選択させることが大切です。自分で選んだことを好きなだけ経験させることでより強い達成感を感じ、自立心が芽生えます。

モンテッソーリ教育ではあくまで主体は子どもであり、大人は教具の使い方を提示し、子どもが援助を求めるまでは見守ることが重要とされています。子どもの成長する力を信じ、よりよい親子関係を築いてくださいね。

「モンテッソーリ教育」の考えを取り入れた幼児向けタブレット教材

モンテッソーリ教育で自己肯定感、個性、自立性、集中力、決断力、責任感などさまざまな能力を向上させながら、子どもには小学校入学までに、しっかりとした学力も身につけさせたいというお考えをお持ちではありませんか?

それならば、「天神」幼児タブレット版がお役に立てるかもしれません。

「天神」はモンテッソーリ教育の考えを取り入れ、0歳から6歳までに必要な学習内容を自己選択し、繰り返し・反復学習して満足感・達成感を得られる学習ツールです。

モンテッソーリ教育の根幹となるのは「教育の主体は子どもである」という考えです。「天神」も教育の主体を子どもに置き、「子どもが自発的に自らやりたい学習内容を選んで取り組む」ことに重点を置いています。

では、自主性や主体性を育てるためには、何をするべきでしょうか?

モンテッソーリ教育では、下記の形で学習を繰り返します。

主体的に取り組み、達成し満足感を得て「できる!」という自己肯定感を育む。その繰り返しによって学習習慣を身に付けながら、就学時(小学校入学時)までに必要な能力を獲得していきます。

こうした学習サイクル・学習習慣を身に着けていれば、その後の人生におけるあらゆる「学習」の機会で、新しい知識や考え方・技術などを身に付けやすくなります。

「天神」は、10,000問超の問題を収録し、お子様の興味を刺激し、学習状況に応じてカリキュラムを自動調整しながら反復学習を行います。※自由に学習内容を選んで学ぶこともできます。

実質的に、楽しみながら数万問の問題に楽しく触れることで、就学時までに必要な能力、学習習慣や学習サイクルを身に付けます。

もし「気になる」と思われましたら、お気軽に資料をご請求ください。早く始められるほどコスパよくご利用いただけます。

「天神」幼児タブレット版の特徴

お子様の「好き」を活かしてほしいから、好きなものがいつでも使えるようにしました

選択

収録されている問題5系統62ジャンル、約10,000問を常時使うことが出来ます。お子様の発達や興味関心は、教材の提供範囲に合わせて自在にスライドするものではありません。お子様の「好き」と感じたその瞬間を見逃さず、0歳から6歳までの全範囲から「これがしたい!」と思う内容をいつでも学べるのが「天神」です。また、お子様の学習状況に合わせて自動でカリキュラムを毎日調整して出題する機能もあります。

1問ごとに集中力を切らさずに問題に取り組み、達成感と満足感を得る仕組み

集中・達成

幼児が集中できる時間は非常に短いもの。だから天神は1問1答形式、問題を短時間で完結し集中力を途切れさせません。また、1問正解するごとに「天神」がいろいろな言葉で褒めてくれるので、達成感や満足感も得ることが出来ます。多くの褒め言葉で、子どもの自己肯定感を向上させます。

少しずつ出題内容を変化させることで、反復学習に意味を持たせました

反復

覚えるために類題を多くこなしたい。でも、同じ問題ばかり表示されてしまう…。などということはありません。天神なら毎日少しずつ出題内容が変化。飽きない反復学習でしっかり学習内容を定着させます。反復学習を促すために

「モンテッソーリ教育」の学習サイクルを取り入れるなら、まずはお試しで天神のご利用をご検討ください。

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