【自宅でモンテッソーリ教育】家事が子どものおしごとになる理由と実践アイデア

お子様の教育を意識し始めたとき、様々な教育方法がある中で、モンテッソーリ教育という言葉を耳にされたことがある保護者は多いのではないでしょうか。モンテッソーリ教育とは子どもが生まれながらにして持っている自分を育てる力、自己教育力を発揮させるための教育法で、子どもの自立を目標としています。

また、モンテッソーリ教育では独自に開発された教具と呼ばれる教材を使った活動が有名ですが、実はその教具には家庭でのお手伝いを参考に作られたものが多く存在するのです。一般的な家事には粗大運動を含め、たくさんの運動能力や思考力、集中力が必要となります。なにより、大好きなお父さんやお母さんに感謝される家事のお手伝いが子どもは大好きです。そんな子どもの興味や知的好奇心を満たすことは、モンテッソーリ教育の目的である、学びを楽しみ、自発的な行動ができる人格の形成に役立ちます。そのため、モンテッソーリ教育は必ずしも教育機関で専門的な教育を受けなければいけないというわけではなく、身近なお手伝いを経験させることで自己教育力をしっかり育むことができると言えるのです。

本記事では家事のお手伝いが子どもに与える影響やお手伝いの具体例をご紹介しますのでぜひご覧ください。

目次

子どもができる家事について

乳幼児期の子どもは好奇心旺盛で、大人がやっていることを「ぼく(わたし)もやる!」と言い出すこともしばしばあります。大人からすると、忙しいときにやめてほしいと思ってしまいがちですが、子どもができる家事を知っておくことで大人の負担は減り、家事を任せることで子どもは達成感や自己肯定感を養うことができます。

ここでは料理・食事・洗濯・掃除・その他のおしごとに分けて、家事が子どもにもたらす影響と具体的な家事のおしごとの内容をご紹介します。お子様の年齢や発育状況を考慮しながら、ぜひ参考にしてみてください。

料理のおしごと

料理のおしごと

料理のおしごとでは指先の器用さや腕の筋力を育みます。また、見た目・手触り・匂いなどの五感を通して食材を認識したり、小さな違いに気付いたりすることができるなど、本物に触れることは子どもにとって貴重な経験となるでしょう。

低年齢の間は野菜洗いや手でちぎるなどのおしごとを、慣れてきたら道具を使ってまぜるなどのおしごとがおすすめです。

料理のおしごとの例

  • 必要な材料・器具を所定の場所から取り出す
  • 野菜を洗う・ちぎる・切る
  • たまごをわる・まぜる
  • 具材をまぜる・こねる
  • ごはんやおかずをお皿に盛りつける

食事のおしごと

食事のおしごと

食事のおしごとは難しい動作が少ないため、1歳や2歳など低年齢でも比較的取り組みやすいお手伝いです。危険の少ないお箸やスプーンを出すことから始め、年齢が上がって物足りなさを感じたら、家族全員の配膳やコップなどの簡単な食器洗いを任せてみてもいいでしょう。また、自分が使った食器を用意したり片付けたりといったお手伝いは低年齢のうちから習慣付けておくと、幼稚園や学校での食事の準備や片付けもスムーズに行えますよ。

食事のおしごとの例

  • テーブルを片付ける・拭く
  • お箸や食器などを運ぶ
  • コップに飲み物をそそぐ
  • 食べ終わった食器をシンクに運ぶ
  • 食器洗いをする

洗濯のおしごと

洗濯のおしごと

モンテッソーリ教具の中には洗濯ばさみを使ったものもあるほど、洗濯のおしごとは手指の力を養うのに適している代表的な家事です。ピンチハンガーに靴下を干したり、タオルの両端を合わせて畳んだりするとき、子どもはとても集中して目の前の活動をやり遂げようとします。またご家庭で洗濯板が用意できる場合は、洗面台や洗面器に水を張って手洗いの経験をさせてみるのもおすすめですよ。

洗濯のおしごとの例

  • 汚れた衣類を洗濯かごや洗濯機に入れる
  • 洗濯機のボタンを押す・洗剤を入れる
  • 洗濯した衣類を干す・取り込む
  • 乾いた衣類をたたむ
  • 洗濯物をタンスやクローゼットに直す

掃除のおしごと

掃除のおしごと

家事の中でも体を大きく使う、様々な粗大運動ができるのが掃除のおしごとです。掃除機を使うときや窓を拭くとき、どちらも体を目一杯動かして活動しますが、活動によって動かし方は全く異なります。

また、ゴミ拾いをお願いすると大人が見つけられないような小さなゴミに気付いてくれたり、ほこりを粘着カーペットクリーナーで掃除してもらうと長時間コロコロしてくれたりと、大人顔負けの掃除テクニックを見せてくれるかもしれませんよ。

掃除のおしごとの例

  • ゴミを拾う
  • 掃除機をかける
  • ハンディモップでほこりを取る
  • 床や窓を拭く
  • お風呂を洗う

その他のおしごと

その他のおしごと

料理や洗濯以外にも家の中ではやるべきことがたくさんあります。その中でも子どもが興味を持つものがあれば、できるだけ経験させてあげましょう。色々な家事のおしごとに挑戦することで、はじめはおしごとに合った体の使い方を学び、慣れてくると段取りを考えられるようにもなります。

その他のおしごとの例

  • 布団を敷く・整える
  • ゴミ出しをする
  • 植物に水やりをする
  • 買い物の手伝いをする
  • ペットのお世話をする

家事でしか学べないポイント

前述したように、家事に興味を持つ子どもは多く、その好奇心に寄り添うことはとても重要です。また、家事を手伝うことで粗大運動や微細運動など、様々な運動機能の発達も期待できるでしょう。

しかし家事のおしごとには、それら以外にも効果的な学びがあります。ここからは他の教具では学べない家事のおしごとの利点をご紹介します。

家事を通して知識や言葉に触れることができる

モンテッソーリ教育の中で家事のおしごとは「日常生活の練習」という分野に属します。つまり、子どもたちが楽しそうにしているお手伝いは決して遊びという枠に収まらず、生きていく上での知識を身につけているのです。やるべき家事のやり方や順序、効率化といったライフスキルは子どもの将来に役立つことでしょう。

また、家事を通して多種多様な道具を使うことで、その名前や動作を表す言葉に触れるため、語彙力の向上も期待できます。

「自分でできる」ことで自信や自己肯定感が高まる

子どもはどんな小さなことでも「できた!」と感じると大きな満足感を得られます。そしてそれが、普段お父さんやお母さんがやっていることを「自分でできた」となると、達成感は格別でしょう。その達成感に加えて、家族の一員として役割を担うことや感謝されることが自信へと繋がり、自己肯定感を育みます。育まれた自信や自己肯定感は子どもの自立への大きな一歩になりますよ。

親子一緒の作業をすることで絆が深まる 

親子で一緒に作業ができる点も、他の教具ではできない家事のおしごとならではです。「窓を半分ずつ拭く」「大人が切った野菜を子どもが洗う」など、作業を分担することで責任感や協調性も養うことができます。

また子どもに役割を与えることで、親子間の上下関係のようなものは自然となくなり、家事のパートナーのようなより良い信頼関係を築くこともできます。家事のおしごとを通して、お子様とのコミュニケーション時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。

自宅でお手伝いをさせる時の注意点

自宅でお手伝いをさせる時の注意点

大人にとっても子どもにとっても魅力がつまった家事のおしごとですが、お手伝いをさせる上で注意しておくべきこともあります。

例えば、危険なことをしっかり事前に提示することもそのうちのひとつです。当然のことながら、家事をするための道具には危険なものがたくさんあるため、家事のやり方や道具の使い方を提示する際はゆっくりと子どもの見える角度で行い、その危険性について繰り返し確認する必要があります。

ただ、注意点として挙げられるのは怪我や事故を危惧するものだけではありません。モンテッソーリ教育において、周りの大人の子どもへの関わり方はとても重要です。冒頭でも記載したように、家事のおしごとをさせる目的は子どもの自己教育力を育むためであり、子どもの自己を尊重することにあります。

ここからは家事のお手伝いにおける子どもへの対応で注意すべき点について詳しく解説します。

子どもを観察する

モンテッソーリ教育のルールとして「親は子どもの活動を観察する」というものがあります。家事のおしごとも他の教具と同様に、子どもの年齢や発達状況を理解した上で、子どもに合った環境を整え、あとは子どものおしごとを静かに見守りましょう。見ているとつい助けてあげたくなりますが、子どもは目の前の活動に集中し自分の力でやり遂げようとしているところです。子どもの能力を決めつけたり、横から口や手を出したりしないように注意しましょう。子どもを客観的に観察することで、好きな行動やつまずくポイントなどを発見できますよ。

子ども自身に選ばせる

子どもの自立心を育むためには、家事のおしごとに限らず、普段の生活でも子どもに選択させることが重要です。モンテッソーリ教育だけでなく様々な研究の結果から、子どもは自分自身で選択することにより、その事柄に興味関心を持って取り組み、結果を受け入れることができるとされています。そしてなにより自分で決められたことに喜びと満足感を覚えるのです。

家事のおしごとの場合、子どもはお父さんやお母さんの日常的な動きをよく観察しているため、「次はどんなことをしてみたい?」と聞いてみるのも良いでしょう。自分でやりたいことを見つけるのが難しい場合は「〇〇と△△があるよ」と選択肢を提示します。そのとき大人の意見は挟まず、子ども本人の意思を尊重するような選択肢を取り入れることが大切です。

間違いを指摘しない

おしごとをしている中で、子どもが間違った道具の使い方や作業をした場合、親であればつい「そうじゃないよ」と指摘したくなりますよね。しかし、指摘されてしまった子どもは「間違ってしまった」「できない」と否定的な感情を持ち、挑戦することが億劫になってしまいます。そうならないためにも大人は子どもの間違いを指摘せず、見守ることが大切です。

では間違いはそのままにしていていいのでしょうか。これについてモンテッソーリ教育の創始者であるマリア・モンテッソーリは「教えながら、教えなさい」という言葉を遺しました。この言葉には、訂正や否定をせず繰り返し教え続けることが重要であるという意味が込められています。正しい方法を提示し、一緒に確認することで子どもが自分で間違いに気付けるような環境が理想です。

まとめ

自宅でできるモンテッソーリ教育、家事のおしごとについて紹介しました。

毎日の忙しい家事に加えて、子どものお手伝いを見守ることは容易ではありません。しかし、子どもにとってその経験は何にも代えがたい貴重な経験となり、自立心を育んでくれることでしょう。

また、子どもが家事のおしごとをやり遂げたとき、なによりもまず大人がやらなければいけないことは「ありがとう」という感謝の気持ちを伝えることです。作業の方法や間違いに目を向けるのではなく、家族のために何かをしようとしてくれたその温かい気持ちに寄り添うことが子どもにとって1番の喜びではないでしょうか。

モンテッソーリ教育を取り入れた学習教材をご自宅で

デジタル学習教材の天神は、「子どもが自発的に自らやりたい勉強を自分で選ぶ」ということに重点を置いている、0歳から利用可能なモンテッソーリ教育を取り入れた学習教材です。0歳〜6歳までの約1万もの問題数(全内容)を利用でき、子どもの才能や個性に合わせて学習することができます。現在、天神では無料体験を実施しています。お子さんの自主性や主体性を伸ばしたいと考える親御さま、下記よりぜひ資料請求、体験申込をおすすめします。

「モンテッソーリ教育」の考えを取り入れた幼児向けタブレット教材

モンテッソーリ教育で自己肯定感、個性、自立性、集中力、決断力、責任感などさまざまな能力を向上させながら、子どもには小学校入学までに、しっかりとした学力も身につけさせたいというお考えをお持ちではありませんか?

それならば、「天神」幼児タブレット版がお役に立てるかもしれません。

「天神」はモンテッソーリ教育の考えを取り入れ、0歳から6歳までに必要な学習内容を自己選択し、繰り返し・反復学習して満足感・達成感を得られる学習ツールです。

モンテッソーリ教育の根幹となるのは「教育の主体は子どもである」という考えです。「天神」も教育の主体を子どもに置き、「子どもが自発的に自らやりたい学習内容を選んで取り組む」ことに重点を置いています。

では、自主性や主体性を育てるためには、何をするべきでしょうか?

モンテッソーリ教育では、下記の形で学習を繰り返します。

主体的に取り組み、達成し満足感を得て「できる!」という自己肯定感を育む。その繰り返しによって学習習慣を身に付けながら、就学時(小学校入学時)までに必要な能力を獲得していきます。

こうした学習サイクル・学習習慣を身に着けていれば、その後の人生におけるあらゆる「学習」の機会で、新しい知識や考え方・技術などを身に付けやすくなります。

「天神」は、10,000問超の問題を収録し、お子様の興味を刺激し、学習状況に応じてカリキュラムを自動調整しながら反復学習を行います。※自由に学習内容を選んで学ぶこともできます。

実質的に、楽しみながら数万問の問題に楽しく触れることで、就学時までに必要な能力、学習習慣や学習サイクルを身に付けます。

もし「気になる」と思われましたら、お気軽に資料をご請求ください。早く始められるほどコスパよくご利用いただけます。

「天神」幼児タブレット版の特徴

お子様の「好き」を活かしてほしいから、好きなものがいつでも使えるようにしました

選択

収録されている問題5系統62ジャンル、約10,000問を常時使うことが出来ます。お子様の発達や興味関心は、教材の提供範囲に合わせて自在にスライドするものではありません。お子様の「好き」と感じたその瞬間を見逃さず、0歳から6歳までの全範囲から「これがしたい!」と思う内容をいつでも学べるのが「天神」です。また、お子様の学習状況に合わせて自動でカリキュラムを毎日調整して出題する機能もあります。

1問ごとに集中力を切らさずに問題に取り組み、達成感と満足感を得る仕組み

集中・達成

幼児が集中できる時間は非常に短いもの。だから天神は1問1答形式、問題を短時間で完結し集中力を途切れさせません。また、1問正解するごとに「天神」がいろいろな言葉で褒めてくれるので、達成感や満足感も得ることが出来ます。多くの褒め言葉で、子どもの自己肯定感を向上させます。

少しずつ出題内容を変化させることで、反復学習に意味を持たせました

反復

覚えるために類題を多くこなしたい。でも、同じ問題ばかり表示されてしまう…。などということはありません。天神なら毎日少しずつ出題内容が変化。飽きない反復学習でしっかり学習内容を定着させます。反復学習を促すために

「モンテッソーリ教育」の学習サイクルを取り入れるなら、まずはお試しで天神のご利用をご検討ください。

現在、天神では無料体験を実施しています。
毎日楽しみながらゲーム感覚で取り組める問題を10,000問以上収録!
下記バナーから、ぜひ無料の資料請求と体験申込をしてみてください。

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