発達障害の子にオススメの学習教材ランキング。タブレット？通信教育？本当に良い教材の選び方を徹底解説。

発達障害のあるお子様は、勉強面で苦労をしがちです。「学校の授業に遅れがちで宿題にも苦労する」「親が教えてあげないといけないけど疲れる。」という声もよく聞きます。
2025年現在、発達障害のある子向けの教材は様々なものがあります。しかし、選択肢が多くて「どれを選べば良いかわからない」と感じられている方も多いようです。

発達障害の種類と特性

まず、発達障害の主な種類と特性について詳しく解説します。

注意欠陥多動性障害（ADHD）の特性

注意欠陥多動性障害（ADHD）について、厚労省でのページでは次のように書かれています。

発達水準からみて不相応に注意を持続させることが困難であったり、順序立てて行動することが苦手であったり、落ち着きがない、待てない、行動の抑制が困難であるなどといった特徴が持続的に認められ、そのために日常生活に困難が起こっている状態です。12歳以前からこれらの行動特徴があり、学校、家庭、職場などの複数の場面で困難がみられる場合に診断されます。

厚労省サイトより

具体的に症状や特徴をあげてみましょう。

衝動性の症状・特徴は？

• 発達年齢に比べて、落ち着きがない
• 座っていても手足をもじもじする
• 席を離れる
• おとなしく遊ぶことが難しい
• しゃべりすぎる
• 順番を待つのが難しい
• 他人の会話やゲームに割り込む

不注意の症状・特徴は？

• 学校の勉強でミスが多い
• 課題や遊びなどに集中し続けることができない
• 話しかけられていても聞いていないように見える
• やるべきことを最後までやりとげない
• 課題や作業の段取りが苦手
• 整理整頓が苦手
• 宿題のように集中力が必要なことを避ける
• 忘れ物や紛失が多い

注意力が乏しいなどマイナス面に目が向きがちですが、様々なものに関心を抱きやすく、エネルギッシュであらゆるものに取り組む特性もあります。そのため、「これが好き！」というものが見つかると、それに対しては情熱を持って周囲がびっくりするほどの集中力を発揮することもあります。

「算数は苦手だけど社会は大好き」のように何か好きなものを発見できると、それが自信や自己肯定感に繋がり、きっかけに他教科も伸びることがあります。

タブレットやパソコンなどICT教材がADHDのある子と相性が良い理由

• 集中力が途切れても、やる気が出たときに勉強に取り組める
• 端末だけで勉強できるので散らからない
• 画像やアニメーションで集中しやすい
• ゲーム感覚で進められる

天神の利用者にもADHD傾向のあるお子様は多数いらっしゃいます。なぜか天神だと集中してくれる、勉強がうまく進まずに癇癪を起こしてしまう、YouTubeなどの動画サイトなどでも分からなかったお子様が勉強できるようになった、などの声をお聞きします。また、不登校気味だったADHDグレーゾーンのお子様が天神の幼児タブレット版を活用することで自信を取り戻して再登校できるようになったなどの事例もお聞きしています。

自閉スペクトラム症（ASD）の特性

自閉スペクトラム症（ASD）は、「自閉症」や「広汎性発達障害」、「アスペルガー症候群」など様々な名称で呼ばれてきましたが、現在はこれらの症状をまとめて「自閉スペクトラム症」と表現されています。

主な症状は、コミュニケーションが苦手、自分の意思を伝えたり相手の気持ちを汲み取ることが苦手、ルーティン化が好き、思い通りにいかないと感情が乱れやすいなどが挙げられます。その他、ある特定のことに強い関心（執着）を持ちやすい、視覚的な情報の方が理解しやすいなどの特性もあります。

タブレットやパソコンなどICT教材が自閉スペクトラム症のある子と相性が良い理由

タブレットやパソコンなどのICTでの学習には、ASDのある子が学習しやすい理由が複数あります。
誰ともコミュニケーションが必要ない。自分のペースでできる。自分のこだわりも思いのまま。テキストだけでなく、画像やアニメーションで視覚的に理解しやすい。などです。

天神を利用するお子様の中にもASDの特性があるお子様は多く、自分のやりたい内容を自分のペースで進められ、アニメーション講義やヒント解説など視覚的情報が豊富なので「わかった」を実感できることが、継続的な学習に繋がっています。

学習障害（LD）の特性

学習障害（LD）は、読み書きや計算、言語理解など、特定の学習において問題がみられる発達障害のひとつです。学習障害には、読字の障害・書字の障害・算数の障害の主に3つのタイプがあります。

• ディスレクシア（読字障害）
• ディスグラフィア（書字障害）
• ディスカリキュア（算数障害）

ディスレクシア（読字障害）の特徴

ディスレクシアは読むことが苦手な学習障害です。

• 文字の読み書きが苦手：単語を正しく読むのに時間がかかったり、間違えやすかったりします。
• 音韻認識の困難：言葉の音を分解したり、組み合わせたりするのが難しいことがあります。
• 文字の並びを混同：bとd、pとqなどの似た形の文字を間違えやすい。
• 音読がぎこちない：スムーズに読めず、単語ごとに止まりながら読むことが多い。
• 書くことにも影響：文字を逆さに書いたり、書き順がバラバラになったりすることがあります。
• 文章の理解に時間がかかる：読んでも内容を理解するのに苦労することがあります。

タブレットやパソコンなどICT教材がディスレクシアのある子と相性が良い理由

これらの特徴を持つお子様には、音声読み上げ機能がある教材や、視覚的にわかりやすい学習ツールが効果的です。
タブレットやパソコンなどのICT教材なら、音声の読み上げによる聴覚からの理解と、画像・動画・アニメーションなどの視覚からの理解ができるため、ディスレクシアのあるお子様には非常に有効です。

天神を利用されるお客様にもディスレクシア傾向があるお子様は多く、音声読み上げは特に好評です。音声とアニメーションによる授業「レクチャー」で理解を深め、問題・ヒント・解説の読み上げ付きで学習されています。体験されたときのアンケートでも「音声読み上げがあると勉強できた」という声を多数いただいています。

ディスグラフィア（読字障害）の特徴

ディスグラフィアは書くことが苦手な学習障害です。

• 文字を書くのが苦手：字の形が整わなかったり、バランスが崩れたりすることが多い。
• スペルミスが多い：同じ単語を書いても、毎回違うスペルになってしまうことがある。
• 筆圧やペンの持ち方の問題：筆圧の調整が難しく、手が疲れやすいことがある。
• 文字の配置が不安定：行をまっすぐに書くのが難しく、文字の間隔がバラバラになることがある。
• 書くスピードが遅い：考えていることを素早く書き出せず、学習に負担がかかる。

タブレットやパソコンなどICT教材がディスグラフィアのある子と相性が良い理由

これらの特徴を持つ子どもには、タブレットやパソコン、特にキーボードまたはディスプレイキーボードを使った学習が効果的です。タイピング入力を活用することで、書くことのストレスを軽減し、学習の効率を高めることができます。

天神を利用されるお客様の中にも、ディスグラフィア傾向があるお子様が多く、キーボード回答で学習がサクサク進むと好評です。画面上で直感的に操作できることに加え、タイピングや選択式の問題など、書くこと以外の方法で学習を進められるため、無理なく学習を続けられます。私たち親の世代は「書いて勉強」が当たり前の時代でしたが、書くことを強制して勉強が進まなくなっては意味がありません。

算数障害（ディスカリキュア）とは？

算数障害は、数の概念や計算が苦手な学習障害の一種です。

• 数字の概念が理解しにくい：数の大小関係や「10が1つで10になる」といった基礎的な数の概念がつかみにくい。
• 計算ミスが多い：簡単な足し算や引き算でよく間違える。筆算の繰り上がり・繰り下がりの理解が難しいことがある。
• 時計やお金の計算が苦手：時間の読み方や、お釣りの計算が難しく感じることがある。
• 文章題が理解しづらい：計算自体はできても、文章問題になるとどの計算を使えばよいのかわからなくなることが多い。
• 数字や記号の混同：数字や記号（+と×、6と9など）を見間違えたり、書き間違えたりすることがある。

このような特徴を持つお子様には、具体物を使った学習や、視覚的に数の関係を示す教材が有効です。

タブレットやパソコンなどのICT教材なら、アニメーションやインタラクティブな問題を活用することで、数の概念を直感的に理解しやすくなります。

「天神」でも、イラストや動きを使った算数学習を取り入れており、特に、文章題や計算問題でつまずくお子様にとって、デジタル学習のサポートは大きな助けとなります。

特性のある子に大切なこと

発達障害・学習障害は名称から知的障害を連想されることがあります。しかし、必ずしも知的障害を伴うわけではありません。ある特定のことが苦手なのです。そのため、発達障害に関しての知識や理解がない人からは「ふざけている」「不真面目」など怒られて、自信を失ってしまうことがあります。それが積み重なると、不登校や鬱など二次障害が生じるかもしれません。

周囲に対して理解を訴えるのはハードルが高いかもしれません。まずは身近なところからです。お子様が一番安心できる家庭で、特性に合った学習方法・学習環境を用意してあげましょう。

天神の利用者様にも「これならできる！」に出会えって、勉強への取り組み姿勢が変わり、不登校から再登校したり、勉強を頑張れるようになったりしています。

発達障害のある子の学習教材の正しい選び方

発達障害のある子にとって、学習教材の選び方はとても重要です。
学校の授業がよくわからなかったり、家や学校で注意を受けたりしていると、「勉強しても無理」と感じているかもしれません。合わない教材を選ぶと、様々な教材を試しても「やっぱりダメだった」と感じられて、自己肯定感を下げてしまう子も多いです。
なるべく早めに、お子様にピッタリの学習教材を見付けられるように、正しい選び方をご紹介します。

• 事前に体験できる教材を選ぶ
• 学年ではなく学力や理解度に合う教材を選ぶ
• ストレスなく学べる教材を選ぶ
• 視覚的・聴覚的に理解しやすい教材を選ぶ
• 実績のある教材を選ぶ

1. 事前に体験できる教材を選ぶ

お子様によって複数の特性があったり、性格の違いや家庭環境など違いがあります。
最も大切なことは「お子様が『これならできる』と感じられるか」です。無料体験やサンプル教材を利用し、お子様が実際にその教材で勉強してみたときの相性を確認しましょう。

実際に体験すると資料や世間のレビューだけではわからない良さが見付かります。「このキャラが好き」「この音が好き」「ゴチャゴチャしないシンプルな画面が良い」など大人では思いもよらないところで、お子様が「この教材が一番良い」となることもあります。
最も大切なことは「お子様が『これならできる』と感じられるか」ですからね。

また、体験するときには、全学年・全範囲を試せるものを選びましょう。
一部だけの体験では「体験できた問題は良かったけど、他が全然だった・・・」となって後悔されている声をお聞きすることがあります。全学年・全範囲を体験できると、お子様と教材の相性がしっかり確認できます。また、お子様のつまずいている学年や苦手な内容を見付けるきっかけにもなります。

天神では全学年・全範囲を体験できる無料体験を実施しています。パソコンもタブレットもご用意不要で、資料請求するだけでどなたでもご自宅で体験できますので、ぜひお試しください。以下のようなご意見を多数いただいています。

教科によって学力の凹凸が大きくても、学年を変更して出来るのが本人にとって自信になると思った。選ばせるとやりたい部分だけやるので、１００点がとれてうれしそうだった。

天神・体験時のお客様アンケートより

算数の戻り学習を中心に行いました。長女がどこまで戻る必要があるのか、図るのにとても役立ちました。ショックを受けたかもしれませんが、必要な経験だと感じました。

天神・体験時のお客様アンケートより

2. 学年ではなく学力や理解度に合う教材を選ぶ

「小学4年生だから小4の教材」ではなく「算数は小学3年生レベル」「社会は小学5年生レベル」のように、今の学力や理解度にあった教材を選択しましょう。

ゲームで例えてみましょう。
簡単すぎたり難しすぎたりするゲームは面白くないのですぐに飽きてしまうでしょう。勉強でも同じで、実力に合った教材でお子様が自身のレベルアップを実感しながら進めることが重要です。

ただし、勉強にすっかり自信をなくしてしまっているなら、100点ばかり取れる学年に戻っての学習もオススメです。
自信を取り戻しながら、徐々にスモールステップで勉強していくのです。
「ちょっと簡単かな？」と思える内容で、お子様に合う内容を見出しながら学習を進めてみてください。

3. 特性に合う教材、ストレスがなく楽しく学べる教材を選ぶ

「読むのが苦手」「書くのが苦手」というお子様なら、読み上げやキーボード入力がある教材を選びましょう。
「集中できない」というお子様なら、短時間の学習を高頻度でできる教材を選びましょう。
学校の授業に追いつきたいなら、学校の教科書と同じ目次で勉強できる教材を選びましょう。

「面倒すぎる」「大変すぎる」「疲れすぎる」などの教材は続きません。ストレスなく、快適に勉強に集中しやすい学習教材を選びましょう。

ストレスがなく学習できるのは大前提として、さらに楽しく学べるものがオススメです。
学習のモチベーションを維持するために、ゲーム性、報酬システム（掛け声やポイント制）がある教材を選ぶとよいでしょう。楽しさを感じることで、学習の習慣が身につきやすくなります。

天神の体験アンケートでは「読み上げのおかげで楽しく勉強ができた」「タッチペンで書くのは苦手だったけどタイピングが楽しかった」「他教材ではダメだったのに集中できていた」「（教科書準拠だから）授業の復習を天神でしたらわかりやすかった」などのご意見をいただいています。

4. 視覚的・聴覚的に理解しやすい教材を選ぶ

文字だけの教材ではなく、イラスト、アニメーション、音声などを活用した教材の方が、理解しやすい場合が多いです。特に、読字に困難がある場合は、音声読み上げ機能があると便利です。

発達障害のある子向けの教材では視覚的に理解しやすいことを強調する教材が目立ちますが、聴覚的にも理解しやすい教材をよりオススメします。

人は五感を使うことで、より深く学習を理解しやすくなります。特に、視覚と聴覚を組み合わせた学習は、単一の感覚だけを使うよりも効果的だとされています。例えば、文字を読むだけ（視覚）よりも、音声を聞きながら（視覚＋聴覚）の方が、情報の定着率が高まります。

天神が評価されている理由の一つが、アニメーション講義も音声付き、問題・ヒント・解説も音声付き、さらに類題も音声付き、と至る所で音声読み上げが付いてきます。

5. 実績のある教材を選ぶ

学習教材を選ぶ際には、実績があるものを選ぶことが重要です。長年にわたり多くの家庭や学校で使われている教材は、それだけ多くの子どもたちの学習に役立ってきた証拠です。また、教育機関や専門家からの推奨がある教材は、学習効果の裏付けがある可能性が高いでしょう。

さらに、実際に利用した家庭の口コミや、学習の成果がどのように表れているかを確認することも大切です。特に発達障害のあるお子様の場合、「この教材を使って勉強しやすくなった」「学習が続けられるようになった」などの具体的な成功例があるかをチェックすることで、自分の子どもに合った教材を選びやすくなります。

ただ、冒頭でご紹介したとおり、お子様にピッタリかはお子様との相性次第です。

天神は塾との研究で、週1回10分で視覚ワーキングメモリが改善実績を日本LD学会で発表しています。また、文部科学省ら後援の日本eLearning大賞でグランプリの獲得実績もあります。発達障害支援アドバイザー、児童発達支援士などの資格を取得した者も在籍しています。

天神なら、資料請求するだけでどなたでも体験できますので、まずは資料をご請求ください。

発達障害のある子には、タブレットかパソコン学習がおすすめ

発達障害のあるお子様の学習としてタブレット学習がおすすめされていることがあります。本当でしょうか？

イメージのしやすさから「タブレット学習」とされていますが「タブレット学習もパソコン学習も」おすすめです。
従来の紙やドリルでの学習でなく、ICTを利用した教材がおすすめなのです。
では、それは何故でしょうか。

• 子どものタイミングで勉強できる
• 視覚優位・聴覚優位に合わせて勉強できる
• 特性に合った学習がしやすい

理由は上記です。ただし、「タブレット学習がハマらない。見落としがちな要注意点」もあります。合わせてご紹介します。

1．子どものタイミングで勉強できる

タブレット学習なら、電源ボタンを押すだけで自分の好きな時間に学習できます。
発達障害のある子は、他人にペースを乱されたり強制されることを嫌いがちです。自分のペースで子ども自身がやりたいタイミングで勉強できる環境が必要です。その点、タブレット学習はピッタリです。

2．視覚優位・聴覚優位に合わせて勉強できる

発達障がいのある子には、視覚から情報を得るのが得意な「視覚優位」のタイプや、耳からの情報で理解しやすい「聴覚優位」のタイプがいます。ICT教材なら、アニメーションや画像を活用した解説、音声読み上げ機能などを組み合わせることで、それぞれのお子様に合った学習方法を選択できます。

3．特性に合った学習がしやすい

発達障がいの特性によっては、文字を書くことが苦手だったり、順序立てて考えるのが難しかったりすることがあります。タブレットやパソコンを使うことで、手書き入力をサポートしたり、視覚的なガイドを活用して整理しながら学習できるため、負担を減らしながら学びを進めることができます。

このように、ICTを活用した学習は、お子様の特性に合った学び方を提供できるため、従来の紙やドリルでの学習が苦手な場合でも、楽しく効率的に学ぶことが可能になります。

気軽に相談できる窓口があると尚良し

発達障害のある子の学習をサポートするには、教材の質だけでなく、保護者の方が安心して相談できる環境も大切です。お子様の学習に関する疑問や不安を気軽に相談できる窓口があることで、より効果的な学習を進めることができます。

例えば、「天神」では、体験時からLINEでの相談が可能で、いつでも気軽に質問できます。また、電話での相談も機械音声を使わず、直接社員が対応するため、スムーズにやり取りができます。さらに、発達障害支援アドバイザーや児童発達支援士などの資格を持つスタッフも在籍しており、お子様の特性や学習の進め方について専門的なアドバイスを受けることができます。

タブレット学習がハマらない。見落としがちな要注意点

先ほど、発達障害のある子にとって、タブレット学習は「子どものタイミングで学習できる」と紹介しました。
ここで見落としがちな点があります。

「お子様の学力・理解度に合わせて勉強する」ことが前提にあります。「小4の内容が分からないから、難しいけれど小4の内容をする」ならば、お子様のタイミングで学習できたとしても難しすぎて挫折しがちです。

「小4の9月号の内容はこれ」と決まっているような、毎月の学習範囲が決まっているタイプの教材は、現状の学力や理解度とのギャップが大きくなりがちです。わからないところが多すぎると心が折れてしまいます。場合によっては「小4だけど算数は小3の1学期の内容から」のように、最適な学習カリキュラムを用意してあげましょう。

タブレット教材でも学習範囲が狭すぎて特性に合わないタイプの教材には注意しましょう。「苦手をカバーする」「得意を伸ばす」どちらもできるのがベストです。

発達障害のある子におすすめ！タブレット学習・パソコン学習教材５選

ここまでにご紹介した特徴を持つタブレット学習教材・パソコン学習教材を５つピックアップしてご紹介します。活用できるものは積極的に試し、お子様に合った学習方法を探してあげましょう。

発達障害のある子におすすめの学習教材

• 天神
• チャレンジタッチ
• スマイルゼミ
• すらら
• スタディサプリ

１．天神

項目	内容
対応学年	０歳～中３
対応教科	幼児：知識、数量、言葉、記憶、思考、英語、小学受験等 小学生：国語・算数・理科・社会・生活・英語 中学生：国語・数学・理科・社会・英語
学習できる範囲	幼児：０歳～６歳すべて 小学生：１学期～３学期分すべて 中学生：１学期～３学期分すべて
無料体験	前払いなし タブレット・パソコン不要 インターネット不要 全学年・全範囲対応
視覚からの学習	アニメーション講義 図解等
聴覚からの学習	音声＆字幕付きアニメ講義 問題・ヒント等読み上げ 読み上げ箇所ハイライト
相談窓口	LINE・メール：即日正社員対応 電話：すぐ繋がる正社員対応 発達障害支援アドバイザー・児童発達支援士在籍
入会金	不要 ※小・中学生版は初回のみ専用USBメモリ代が必要
料金	月額4,000円相当～　 ※：小4算数を1年間ご利用の場合

「天神」は、幼児・小学生・中学生までの内容を幅広くカバーしたデジタル教材です。学年に関係無く、お子様の発達状況・理解度・学力に合わせて学年教科を選択し、ピンポイントで利用できます。

文部科学省ら後援の日本Eラーニング大賞受賞、特別支援教室や塾や放課後等デイサービスなどでも導入されています。

体験しなければ実感しづらいですが、専属講師が教えてくれているかのような丁寧な作りが特長です。アニメーション講義のレクチャーや問題・ヒント・解説などの音声読み上げは、他教材にあまりない推しポイントです。

問題数が豊富な教材は他にもあります。しかし天神が他教材と違うところは、ほぼ全問で絶妙なヒント・解説があることです。どんな小さなつまずきにも、優しく寄り添って教えてくれる、専属の先生が横に付いているかのような充実ぶりです。

困ったときは、LINE・メール・電話などで相談できます。サポートセンター満足度は脅威の98.5%です。
その理由の一つが、すぐに連絡が繋がること。AIチャットから的ハズレな回答が来て面倒になったり、電話して機械音声で案内されて何分も待たされてうんざり・・・なんて事がありません。自社正社員が対応(発達障害支援アドバイザーや児童発達支援士も在籍)するので、疑問点や不安点がすぐに解決します。購入後の学習相談にも無料で応じてくれます。

サブスク型商品と異なり利用期限も無いので、必要な時にいつでも学年をまたいで復習可能です。わからないときはいつでも戻って再学習できます。

２．チャレンジタッチ

項目	内容
対応学年	幼児～高3
対応教科	国語・算数・理科・社会・英語
学習できる範囲	申込み月分のみ 読み書き算数は、範囲拡大は可能
無料体験	体験用教材あり 一部範囲のみ
視覚からの学習	図解あり
聴覚からの学習	一部のみ
相談窓口	LINE・メール・電話(専門家の有無不明)
入会金	タブレット代：要確認 （6ヶ月未満退会で8,300円追加請求）
料金	月額：4,980円(税込)※ ※小学４年の場合

https://sho.benesse.co.jp/

チャレンジタッチは赤ペン先生やしまじろうで有名なベネッセコーポレーションが提供するタブレット学習教材です。
学習できる範囲は「９月号」のように決まっています。「AI国語算数トレーニング」として、読み書きに関しての内容は先取り学習・戻り学習ができるようになりましたが、自由自在に学習できるわけではない点はネックです。音声読み上げは小学２年までなら利用可能です。

ほとんどの点において天神とは違いますが、月額料金が安く「発達障害の子にタブレット学習ってどうかな？まずは有名どころで！」とお考えなら一度見てみると良いかもしれません。お子様にピッタリ合えば良し、もしも「チャレンジタッチはうちの子には合わないな」と実感してから、他が充実した教材を選択するのも有りです。

体験できる内容は少ないですが、月額費用が安めで6ヶ月以内で退会しても追加請求される違約金のようなタブレット代が8,300円と非常にリーズナブルである点は魅力的です。

３．スマイルゼミ

項目	内容
対応学年	年少～高3
対応教科	国語・算数・理科・社会・英語
学習できる範囲	申込み月分のみ 国語算数は、範囲拡大は可能
無料体験	返金保証形式 一部範囲のみ カード登録必須
視覚からの学習	図解あり
聴覚からの学習	一部のみ
相談窓口	メール・電話(専門家の有無不明) LINEはAIチャット形式
入会金	タブレット代：10,978円 （6ヶ月未満退会で32,802円追加請求）
料金	月額：4,730円(税込)※ ※小学４年の場合

https://smile-zemi.jp/

スマイルゼミはジャストシステムが提供するタブレット学習教材です。チャレンジタッチと同様にサブスクで利用できるものの「９月号」のように学習できる範囲は決まっています。チャレンジタッチの「AI国語算数トレーニング」に似たシステムとして、スマイルゼミには「コアトレ」があり、国語算数は先取り学習・戻り学習ができます。ただ、スマイルゼミのコアトレも自在に学習ができるわけでなく、天神のように「小４だけど小３の１学期の最初から自信回復する」といった勉強ができません。

チャレンジタッチもスマイルゼミも月額料金が安く「有名なタブレット教材で勉強をしたい！」と思われている方なら、お子様に合えばラッキーです。

無料体験ができますが、正確には「購入後にキャンセルができる」という方式なので、カード登録など注文手続きが必要で期間を過ぎれば料金が発生します。うっかり返金可能期間が過ぎた場合、6ヶ月以内で解約すると初回タブレット代に加えて違約金が発生し、月額料金と合わせて約50,000円程度が必要な点は注意しておきましょう。

気軽に「デジタル教材の相性を見てみたい」とお考えなら天神をオススメします。

４．すらら

項目	内容
対応学年	小１～高3
対応教科	国語・算数・理科・社会・英語
学習できる範囲	１学期分～３学期分
無料体験	特定の一部の内容のみ
視覚からの学習	図解あり
聴覚からの学習	一部あり
相談窓口	フォーム(要3営業日) 申込前はLINEも可 臨床心理士等の対応は有料(30分4,000円)
入会金	5教科コース：7,700円
料金	月額：10,978円※ ※3教科コースの場合

https://surala.jp/

すららは、すららネットが販売している学習教材です。スペック上では天神と共通点が多く、「●月号」のように教材で範囲を狭めずに、幅広く学習できる無学年式のデジタル教材です。ゲーミフィケーションを意識した設計と、画像やアニメーションは他教材よりも子ども向けに作られています。
ただ、教科書準拠ではなく内容が独特なので、教科書を参考にした勉強をする場合には注意が必要です。対応表は用意されていますので、対応表と見比べながら進めることにストレスを感じないかは考慮しましょう。

天神との共通点が多く比較されていることも多いのですが、すららと天神を比較した方のアンケートによれば、「（すららより）もっとスモールステップで理解を深めていける」「サポートが親切丁寧で長く付き合える」など、より充実した内容で学ばせてあげたい場合に天神を選ばれるようです。すららは「にぎやかな画面でワイワイ楽しい雰囲気で勉強したい」という子に人気なようです。

また、すららも天神も、塾や放課後等デイサービスなどでも導入されています。近くに導入されている塾や放課後デイがあれば見学しに行ってみるのも良いでしょう。

５．スタディサプリ

項目	内容
対応学年	小４～高3
対応教科	国語・算数・理科・社会・英語
学習できる範囲	１学期分～３学期分
無料体験	返金保証形式 カード登録必須
視覚からの学習	一部あり
聴覚からの学習	豊富
相談窓口	AIチャット形式
入会金	なし
料金	月額：2,178円～

https://studysapuri.jp/

スタディサプリはリクルリートが提供している学習サービスです。スタディサプリはインプットを重視したい方の動画学習教材です。タブレットだけでなくパソコンやスマートフォンなどで、授業をする先生の様子を動画で何度でも閲覧できます。YouTubeで授業動画をイメージするとわかりやすいかもしれません。ただし、学習した内容を「なんとなくわかった」で終わらせないためにはアウトプット（問題を解く）が必須である点はご注意ください。

スタディサプリの動画授業に該当する内容は、他のタブレット教材でも提供されていることがあります。天神の場合、教科書の目次にそって学べるアニメーションの動画授業です。YouTube等の動画授業でわからなくて癇癪を起こしていた子が「天神はわかる」と言ってしまう魅力があるようです。お子様に「どこが良かったの？」と聞いても「なんとなく・・・」と、表現するのは難しいようですので、無料体験をおすすめします。

まとめ：発達障害のある子には、タブレットやパソコンを使った学習教材がおすすめ（体験で確かめよう）

この記事では発達障害の子におすすめのタブレットやパソコンを利用した学習教材５つと、本当に良い教材の選び方をご紹介しました。

無学期・無学年式の教材なら、学力に合わせて自信を回復しながら勉強できます。
タブレット教材は、アニメーション・動画・画像による視覚的な学習をサポートするのは得意です。
教材によっては、音声を利用した聴覚的な学習が充実したものもあります。

最も大切なことは、お子様が実際に試してみて「これならできる！」と感じられることです。「どれにしようかな・・・」と迷って先に進まないのであれば、簡単に体験できるものから試してみましょう。

この記事が、発達障害のあるお子様や保護者様の教材選びの手助けになれば幸いです。