勉強しない子どもが「変わる」対処法:放っておく判断はNG!自発的な学習を促す方法
毎日のように「勉強しなさい!」と声をかけてもなかなか勉強しない子どもに、どうすればいいのか。また、子どもの気持ちを無視して、一方的に「勉強」を押し付けるようなやり方はよくないのでは?と悩んでいる保護者の方は少なくないでしょう。
勉強してほしいと思うのは、子どもの将来を真剣に考え、成長を願っているからこそです。
この記事では、勉強しない子どもに対してどのようなアプローチをしていくべきか、放っておくことは正解なのか、など気になるポイントについて解説していきます。勉強しない子どものことで悩みや心配を抱える方の参考になれば幸いです。
小学生から勉強しない子どもは放っておくべきか
小学生の間はそこまで勉強しなくても授業を聞いていればわかるだろう、と考える保護者の方もいるでしょう。実際に、小学校のうちは学校の授業を聞いて、宿題をこなすだけで、問題なくテストで高得点を取れる場合もあります。
しかし結論からお伝えすると、勉強しない子どもを放っておくことはおすすめできません。理由は主に、以下の2点です。さらに続けて、勉強しない子どもを放っておくことで起こる弊害についても解説していきますので合わせて参考にしてください。
小学校の学習内容は年々複雑化している
令和2年度から、英語の教科化、プログラミング教育の導入など、小学校の学習内容は学習指導要領が変わったことで年々複雑化しています。
これまで4年生で学んでいた内容が3年生に前倒しされるといった変更点もあり、小学生が学ぶレベルが上がってきたことで、勉強についていけなくなる可能性は高まってきました。だからこそ、つまずかないように、自信をつけるためにも家庭での学習が大事になってきています。低学年のうちから家庭学習を定着させることで、勉強のつまずきに対応しやすくなると言えるでしょう。
学年が上がってから勉強習慣をつけるのは難しい
小学校高学年や中学校、そして受験勉強と、家庭学習の必要性は年齢が上がるにつれて大きくなっていきます。
では、勉強が難しくなる高学年や中学校に入ってから「勉強しましょう」とアプローチすればよいのでしょうか。本人が必要性を強く感じることでやり始めるケースもありますが、多くの場合は新たに生活の中に勉強の時間を確保することに抵抗を感じてしまいます。また、低学年の時に理解できていない内容を高学年では応用として使うこともたくさんあるので、低学年でしっかり土台を作っておくことが大事なことなんです。
できれば幼児期や低学年のうちに、家庭で勉強する習慣を身につけておきたいところです。
放っておくことは子どもにとって良い影響を与えません
など、小学生で勉強をしない子どもに対して、このような考えを持つ保護者の方もいらっしゃいます。しかし小学生のうちはまだまだ保護者が監護する必要があり、子どもが困らないように促していくことが大切です。いろいろな教育方針がありますが、勉強しない子どもを放っておくとどのような弊害が起こるのでしょうか。
授業から遅れ、やる気が無くなる
前述のとおり小学校で学ぶ科目が増え、各教科の内容が充実した一方で、授業のスピードが早くなっている側面もあります。
授業でわからないところが出てきたとき、家庭で学び直しをしないままでいるとすぐについていけなくなってしまいます。わからないまま進む授業は退屈で、次第にやる気を失ってしまう可能性があります。勉強自体が嫌いになる、学校へ行きたくなくなるなど、さまざまな弊害が考えられるでしょう。
勉強が出来ないことで、自己肯定感が下がる
勉強が苦手な状態が続いてしまうと、自己肯定感の低下につながる可能性があります。テストの点数がとれないという経験や、親や先生にもっと勉強するよう言われる体験が重なると、自分に自信を持つことが難しくなるでしょう。
「どうせ自分なんて」という気持ちが強くなると、授業に対する関心も薄れ、家庭での勉強時間を確保すること自体が難しくなります。
将来の選択肢が狭まる
勉強の習慣をつけることが難しいままでいると、受験できる高校や大学が限られ、将来の選択肢が狭まってしまう可能性もあるでしょう。
良い大学や職業に進むためには、一定の学力や成績が必要です。「大卒以上」と書かれた求人があるように、将来のキャリアや人生の選択肢が限られるだけでなく、経済的な不利益が生じる可能性も考えられます。
子どもが勉強をしない理由
「勉強しないならしないでいい」と、子どもを放っておくことで、本人が不利益をうけてしまう事は避けたいところです。では、子どもはなぜ勉強をしないのでしょう。
テストで良い点が取れないから
テストの点数は、目に見えてはっきりとわかる評価のひとつです。思うように点数がとれない、また、その状態が続いた場合、勉強へのモチベーションを保つことは難しいでしょう。
「勉強してもできなかった」と感じてしまうと、再びやる気を引き出すには時間がかかるかもしれません。早いうちに勉強の習慣をつけて「テストで良い点数がとれるから勉強しよう」という気持ちになってもらうことが大切です。
集中力が持続しないから
机に向かっても集中力が持続しない場合、勉強に取り組むことが難しくなります。しかし、幼児や低学年の集中力はそもそも短く、すぐに飽きたり、他のことに気を取られたりするものです。子どもの「集中できる時間」は未就学児で年齢+1分、小学生で10~20分集中できれば「集中できた」と言えます。
少しでもストレスなく、集中できる時間を伸ばしてあげるために親が勉強のする環境を整えたり、子どもとルールを決めて楽しく勉強に取り組むための工夫が必要になります。記事の後半で解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
勉強以外にもやりたいことがあるから
スポーツやゲームなど、やりたいことがあると勉強が妨げになると感じることがあります。とくに将来の夢のためにスポーツの練習に励みたいなど、明確な目的がある場合は「勉強しなくてもいい」と考える子どももいるでしょう。
しかしスポーツでもゲームでも、小学校で学ぶ勉強の基礎の部分は必ず必要になってきます。スポーツ選手が高学歴であることや、具体的にどの場面で勉強が役に立つのかを伝えるなど「将来やりたいことに勉強が必要」と感じてもらう必要があるといえます。
勉強が理解できず、楽しくないから
勉強が楽しくない、つまらないという理由で勉強をしない場合もあります。1年生のうちは簡単だと思っていた授業が次第に難しく感じるようになり、つまずいた単元を理解する前に授業は先に進んでしまいます。そのような状態で勉強するように言われても、なにをしたらよいかわからず、ますます勉強を避けるという結果につながってしまう可能性があるでしょう。
小学生の子どもが自分で勉強しなければと気付くのは難しいため、親の働きかけが重要な役割を果たします。
親から指図されているから
親や先生などの大人に指図されることに反抗して勉強しなくなってしまうケースもあります。
子どもの発達において、反抗する気持ちを持つことは自立のためにも必要です。子どもの気持ちを抑えつけるのではなく、勉強することのメリットなどを具体的に説明したうえで、子どもが自発的に勉強したいと思える環境づくりにも注力することが大切でしょう。
保護者が気を付けるべきNGな言動
勉強しない子どもに「勉強してほしい」と願うとき、どうしても子どもの姿ばかりに注目しがちですが、とくに小学生においては保護者の声掛けや日頃の関わりも大きく影響します。ここでは親が行うと「NGな言動」を紹介しますので、お子様との関わりを見直す際の参考にしてみてください。
勉強を強制する
この記事の冒頭にもあるように、つい「勉強しなさい」と声をかけてしまうこともあるでしょう。
子どもと相談せずに、毎日〇時からは勉強の時間と勝手にルールを決め、それに従うよう声掛けしてしまう場合もあるかもしれません。子どもの「今やろうと思っていたのに」という現象もあるように、強制されるとやりたくないという気持ちが生まれてしまうものです。
子どもとコミュニケーションをとり、自ら勉強する意欲を育む環境を整えていきましょう。
他の子どもや兄弟と比べる
など、友だちや兄弟と比べることは、勉強に限らず避けたい関わり方のひとつです。
子どもの自尊心を傷つけてしまうばかりか、余計に勉強から遠ざけてしまうことになりかねません。
やる気を出してほしいという気持ちはとてもよくわかりますが、もし比べるのであれば「昨日より丁寧に書けているね」など子ども自身の過去と比べて成長していることを伝えてあげてください。
勉強しないことや成績を責める
勉強しない子どもに対して「なんでやらないの」と叱責したり、「どうしてこんな点数なの」とテストの結果について責めるような関わりも、子どもの自己肯定感を下げてしまう可能性があります。
強い言葉でプレッシャーをかけるよりも、今後どうすべきか一緒に考える方がより建設的な関わりだといえるでしょう。子どもにとっても、「親は味方」と感じることで安心し、困ったときに相談しやすい環境が生まれます。
親自身が勉強をしない
子どもは親の姿をモデルとして行動します。親が勉強や学びに対する価値を示さない場合、子どもも同様の態度を取る可能性があります。
「勉強つまらないよね」「やりたくない気持ちはわかるけど」など、いつの間にか勉強に対するマイナスイメージを発しているのかもしれません。
親自身が勉強や学びの姿勢を示したり、ポジティブな言葉を使ったりすることで、子どもに良い影響を与えることができるでしょう。
子どもの意見を聞かない
子どもに勉強するよう声をかけたとき、「だって」などの言葉で反論してくることもあるでしょう。
「だってではありません」と頭ごなしに否定して、親の意見を押し付けてしまうと子どもはさらに反発して勉強が嫌になってしまいます。もしかすると、勉強をしたくない理由を話してくれるかもしれません。まずは子どもの意見を聞き、子どもの視点やニーズに気付き、そのうえでお互いに協力、譲歩しあって解決策を考えていきましょう。
自発的な学習を促す対策・対処法
ここからは、勉強しない子どもに対して自発的な学習を促すための対処法や対策について解説していきます。
短い時間から勉強を習慣化する
やりたくないと思っている勉強を、いきなり長時間やらせようとしても、勉強に対する苦手意識を克服することはできません。はじめの目標は「毎日机に向かう」だけでも大丈夫です。勉強を習慣化させることが最大の目標なので、長時間座っている必要はないと割り切りましょう。
毎日短時間でよいので机に向かうことを働きかけ、5分でもできたらたくさんほめてあげましょう。
学習環境を整える
勉強に集中できない理由のひとつに、学習スペースが整頓されていないことがあげられます。
勉強しようと机に向かったとき、手に届く範囲にゲームやタブレットなど、興味を引くものがあると妨げになりますので、整頓された空間で勉強できるようサポートすることが大切です。まずは学習環境を一緒に整えて、整頓される気持ちよさを感じることもひとつの勉強になるでしょう。
勉強する理由を子どもと考える
なぜ勉強する必要があるのか、その理由を子どもと一緒に考えることも重要な関わりです。勉強することのメリットを見つけられれば、勉強へのモチベーションが一段と高まります。
子どもと一緒に考える中で、将来の目標や夢を尊重し、その実現のために勉強が必要であることを伝えていくとよいでしょう。その目標をゴールとして、そこに向かうための小さな目標を立てていくと、より具体的にやるべきことが見えてくるはずです。
興味のあるジャンルを見つける
国語や算数といった科目にとらわれず、子どもの興味のあるジャンルを見つけてあげることも学習を促す方法のひとつです。
たとえば料理に興味があれば、その料理に使われる食材の生産地、調味料の測り方ひとつとっても勉強になります。普段から、お子様との関わりのなかで興味があるジャンルは何か注意深く観察し、そのジャンルについて学ぶことに積極的に協力してあげましょう。新しい知識を披露したとき、自分で工夫してできたときなどにたくさん褒めることで学びの楽しさに気が付くことができます。
塾や家庭教師、通信教材を利用する
さまざまな方法を紹介しましたが、家庭だけで子どものやる気を引き出すには限界があるでしょう。困ったときには塾や家庭教師、通信教材などに頼るのもひとつの手段です。
個別指導塾や家庭教師は、一人ひとりの状態に応じた学習プランを立ててくれるほか、お子様のやる気を引き出すための技術をたくさん持っています。しかし塾への送迎や、価格的な問題で難しい場合もあるでしょう。通信教材は本人の生活リズムに合わせやすく、送迎の必要もありません。塾や家庭教師に比べて導入しやすい価格である部分も魅力的です。
まとめ
勉強しない子どもを放っておかない方がよい理由や、子どもが勉強しない理由、そして保護者の関わり方やサポートの方法について解説しました。
勉強が好きな子どもがいるように、勉強が嫌いな子どももいます。しかしそれには必ず理由があります。お子様の気持ちに向き合い、これまでの関わり方を振り返り、ひとつひとつ解決していくことで勉強に対する意識が変わってくるでしょう。「子どもに勉強してほしい」と願う保護者の方々にとって、この記事が参考になれば幸いです。
ここまでご紹介したとおり「自発的な学習を促す」場合、
があります。
しかし、NGな行動にも注意を払いながら自発的な学習を促したり、
家事・育児・仕事などもあるし、それにプラスして色々なことを追加していくのは大変、、、
分かった気がしてもポイントをおさえながら実際にするのは大変そう、、、
とお悩みではないでしょうか。
もっと手軽に、負担なく、自発的な学習を促せたらなあ、、、
と。
自発的な学習を促すための要素が盛りだくさん。
さらにそれぞれの年齢で学ぶ内容をまるっと学習できる。
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