【読書習慣が簡単に身につく!】小学生の親におすすめの実践的アプローチを紹介
読書習慣を子どもに身につけさせたいと考えている親は多いことでしょう。読書は楽しいだけでなく、脳を刺激して様々な形で学びを深める効果があるからです。
文部科学省の「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」の冒頭にも
読書活動は、言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力 を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身に付けていく上で欠くこ とのできないもの
第五次「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」について:文部科学省 (mext.go.jp)
と記載されています。
子どもの読書習慣は、親が一緒に本を読んだり読書に親しめる環境を整えたりすることで身につきやすくなります。今回は、読書習慣があることのメリットや小学生の親におすすめの実践的アプローチについて具体的に紹介します。この記事を参考にしてお子様の読書環境を整え、成長の過程をサポートしてあげましょう。
小学生の読書離れについて
スマートフォンやゲームの普及が進む一方で、閉店する書店や雑誌の廃刊が後を絶ちません。ベネッセ総合研究所が東京大学社会科学研究所と共同で実施している「子どもの生活と学びに関する親子調査」では、約半分の子どもが読書をしていないことがわかりました。ここでは、小学生の読書離れの実態や、読書離れをさせないために親ができることについて解説します。
学年が上がると読書量が減る
全国学校図書館協議会が毎年行っている調査で年齢ごとの読書量をみると、学年が上がるにつれて読む本の冊数が減っていく傾向があることがわかります。受験勉強や部活で読書の時間がとれなくなったり、音楽やYouTubeなど他の趣味に関心が向くようになることが原因だと考えられます。学年が上がると読書離れしていくのは残念なことです。
読書には発達段階ごとにそれぞれの学びがあるので、読書習慣を身につけて小学・中学・高校・大学、そしておとなになってからも本を読む習慣を継続したいものです。
読書離れを防ぐための親の役割
子どもの読書離れを防ぐには、親が自分の役割を知っておくことが重要です。子どもに一番身近な親は、
「こんなことが出来るようになった」
「こういうことを話すようになった」
と日々の成長に気づきますよね。読書による成長は目に見えるわけではありませんが、感情が揺さぶられて子どもの内面が変化していくものです。子どもの思考力や感情がどう育っていくのかに注目し、適切な声がけや発達段階に応じた本の紹介をしながら、読書の楽しさを味わう体験が積める環境をつくってあげましょう。
読書習慣を身につけたい時期
読書能力の発達には5つの段階があります。幼児期は、絵本に興味を示す「前読書期」と、読み聞かせをせがんだり自分で読もうとし始める「読書入門期」です。小学校低学年は、自分で読むことを楽しいと感じて読書習慣がついてくる「初歩読書期」で、文字から場面や情景をイメージして創造的な読み方ができるようになります。その後「多読期」を経て、感動する本を何度も味わいながら読んだり学術論文を読み解いたりする「成熟読書期」になります。
読書習慣は、小学校低学年までのなるべく早い時期に身につけたいものです。
小学生が読書習慣をつけることで得られるメリット
読書活動は、言語能力や知性・感性・表現力・創造力などを伸ばし、子どもが将来様々な場面で心豊かに生きる力を育みます。読書の効果は、脳の発達を促したり好きな本を読んでリラックスしたりできることです。ここでは、読書習慣があることのメリットについて具体的に紹介します。
語彙の増加
本の中には、普段の会話では使わないような言葉が出てきます。色んな本を読むことで、「こういう時にこんな言葉が使えるんだ」と無意識の内に子どもの語彙が増えていくでしょう。ストーリーや前後の文脈から言葉の使い方を学び、文章を組み立てる文法も覚えていきます。語彙が増え、多彩な言い回しができるようになれば、自分の伝えたいことをより的確に表現することができるようになります。
集中力、読解力の向上
日常会話でよく使う言葉は限定的で、表現が比較的単調なことが多いものです。一方、読書は本の内容を理解するために集中して読み進めていく必要があります。興味のある本に出合い、時間を忘れて読書に没頭することもあるでしょう。夢中で本を読むことで集中力が養われ、作者の伝えたいことを正確に汲み取る読解力が向上します。
学力の向上
経験や人に聞いて得る知識もありますが、様々な種類の本からは計り知れないほど多くの知識を得ることができます。また、読書をすることで順序立てて物事を考えるようになり、論理的思考が身につきます。幅広い知識や論理的な考え方は、国語をはじめ算数や理科などの教科学習を進めていくうえで重要です。学力向上のためにも、なるべく早いうちに読書習慣を身につけたいですね。
想像力の向上
豊かな想像力が育まれるのも、読書活動の特徴です。子どもは本を読んで頭の中に具体的な情景を思い浮かべたり、主人公や登場人物の感情を疑似体験したりします。自分の目の前のことだけでなく、物語のイメージを思い描きながら登場人物と共に経験を積むことで、感受性や人間性が磨かれていくのです。ストーリーの先の展開を推測することも、思考の幅を広げるのに役立ちます。
社会性の育成
子どもは、家族や先生など周囲のおとなを観察しながら文化や習慣を身につけていきます。そうした実体験に加えて本を読むことで、子どもの世界がどんどん広がり、真偽や善悪など社会的な判断基準を学んでいくのです。また、読書で培われた表現力を用いて積極的にコミュニケーションをとり、相手の立場や気持ちを思いやる中で人と関わる社会性が育まれていきます。
メンタルヘルスケア
読書には、リラックスしたりリフレッシュしたりする癒しの効果があります。寝る前の読書で良質な睡眠をとったり、物語の世界でリフレッシュしたりすることでストレスを軽減することができます。読書が脳のウォーミングアップになるという学説もあるので、学習の準備として朝の読書を取り入れるのもよいですね。読書には、自己肯定感を高めて気持ちを落ち着かせるメンタルヘルスの効果があります。
小学生に読書習慣が身につく親の関わり方
読書には、学力が伸びるだけでなく社会性の育成やメンタルヘルスケアなど多くのメリットがあります。国立青少年教育振興機構によりますと
子どもの頃の読書活動の効果に関する調査研究において子どもの頃の読書量が多い人は、意識・非認知能力と認知機能が高い傾向がある。
子どもの頃の読書活動の効果に関する調査研究 – 国立青少年教育振興機構 –
との調査結果が出ています。読書習慣は、絵本や読み聞かせに興味をもつ幼児期や、本を読むことを面白いと感じ始める小学校低学年までに身につけるのが効果的です。ここでは、読書習慣のある子どもに育てるための親の実践的アプローチについて紹介します。
興味に沿った本を用意する
子どもは一人ひとり違う個性があり、本の好みもそれぞれです。子どもがどんなことに関心をもっているのかよく観察し、興味のありそうな本を用意しましょう。子どもの好きなマンガや絵本も、文字を読んで語彙力や想像力を育む読書の一環です。スマホやタブレットによる読書も、電子書籍に慣れた子どものスキマ時間の有効活用に役立ちます。子どもの興味に沿って、柔軟に様々な読書の形を取り入れたいですね。
本が近くにある環境を作る
家の中に、子どもがすぐに本を手に取って読めるような環境を整えておくのがおすすめです。リビングや寝室などの身近な生活空間に本棚を設け、絵本や図鑑、地図など幅広いジャンルの本を用意しましょう。本棚は、子どもが自由に取り出せるように手の届く高さにしておくのがポイントです。家族が寛ぐオープンな場所や一人で落ち着ける場所など、心地よい読書空間づくりを子どもと一緒に工夫するのも楽しいものです。
自分で本を選ばせる
図書館や書店に出かけて、読みたい本を子ども自身が探す体験をすることも大切です。たくさんの本のタイトルや表紙を見ることで、子どもの興味や関心が広がります。親が子どもに読んで欲しい本を押しつけると、読書自体が嫌いになってしまう可能性があるので気をつけたいですね。自分が選んだ本を読むことで読書の楽しさを覚えれば、別のジャンルの本にも目を向けるようになります。
読み聞かせを行う
本のページをめくりながら行う読み聞かせで、幼児期の子どもは本とは何かを体感していきます。一方、テレビやYouTubeで主に目・耳から情報を得ていると、本を読むのに飽きてしまう傾向があります。本が苦手な小学生への読み聞かせは、自分で本を読む必要がないため、耳で聞いたストーリーから本に興味を持たせるのに効果的です。親子で同じ時間を共有できる点も、読み聞かせのメリットといえるでしょう。
読んだ本の感想を話し合う
子どもは、自分の体験や考えを親と共有することを嬉しいと感じます。読んだ本の感想を伝えようとして、一生懸命自分の考えをまとめようとするでしょう。親は子どもの感想を聞いて、興味のあることや考え方、表現力などを知ることができます。「あの時ああしていたらどうなっていたかな」「こういうやり方もあるよね」などと解釈を深めながら、親子で読んだ本の感想を話し合う時間をもつとよいでしょう。
親も読書を楽しむ
親から一方的に本を読みなさいと言われても、子どもの読書習慣は身につきません。子どものお手本になるよう、親も日常的に読書に親しむことが大切です。本を読むのが好きな親の子どもは、多くの本を読む傾向があるといわれています。テレビを消して読書タイムを設け、家族がそれぞれ好きな本を読むなど親も一緒に読書を楽しむ家庭環境をつくりたいですね。
ここまでご紹介したとおり「読書習慣」を身につけることで、
等、様々な非認知能力を向上させる効果が得られます。
しかし、子どもに読書習慣をすすめても本人がその気にならないと意味がありません、、
気持ちが移り変わりやすい幼児期の子どもに対してひとつのことに興味を持たせるのはなかなか大変、、
などのお悩みをかかえていませんか?
もっと手軽に、負担なく、「読書習慣」をつけて、様々な能力を向上させてあげれたらなあ、、、
と。
語彙力の増加、集中力が向上する機能が盛りだくさん。
読書習慣に頼らずとも非認知能力や学力を向上させることができる。
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