【すぐ始められる】学習障害(LD)のある子どもに対しての実践的な勉強法を紹介します。

知的発達に問題はなくても、読み書きや計算などが困難な場合、学習障害の可能性があります。学習障害は将来的な社会への適応力に影響するため、適切なサポートが必要です。今回は、学習障害の特徴や原因、また適切な勉強法を中心にご紹介します。

目次

学習障害とは?

学習障害とは?

ここでは、学習障害の定義と発症する原因を解説します。

(1)学習障害の定義

学習障害(LD:Learning ・Disorder)と呼ばれる、特定分野の習得および使用に困難がある場合を指します。文部科学省は、学習障害の定義に関して以下のように定めています。

全般的な知的発達に遅れはないものの、聞く、話す、読む、書く、計算する、推論するなどの特定の能力の習得と使用に困難があり、それによる様々な障害を指すものである。

参照:文部科学省「学習障害児に対する指導について」

たとえば、読みはできても書きができない場合は、書きの学習障害の可能性が考えられます。つまり、1つ以上の習得と使用に困難がある場合、学習障害の可能性を考えなければいけません。

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(2)学習障害の原因

文部科学省の報告によると「学習障害の直接の原因は個人に内在するものであり、中枢神経系の何らかの機能障害によるもの」と推定されています。視覚や聴覚などの様々な感覚器官を通して得た情報を整理し、また関係づけや表す過程の中で、いずれかの機能に問題があると考えられているのです。しかし、どの部分にどのような機能障害があるかについて、医学的に解明されていません。そのため、学習障害に根本的な治療法はなく、カウンセリングや教育環境の調整など、様々な形の支援によって子どもをサポートすることが求められています。

(3)年齢別の学習障害の現れ方

学習障害の診断は、一般的に小学校で本格的な学習が始まる前には困難とされています。ただし、学習障害と他の発達障害が重なる場合、幼児期には特定の症状が現れやすく、子どもの年齢によって症状の特徴もあります。学習障害の現れ方は、幼児期(1〜6歳)と小学生時期(6〜12歳)に分けられます。以下は、年齢別に見た学習障害の現れ方の特徴です。

※下記に当てはまるからといって学習障害があるとは限りません。

小学校入学前の幼児期(1〜6歳)

  • 喋りや読み書きを覚えるのが遅い
  • 手先が不器用
  • 体の使い方がぎこちない

小学生時期(6〜12歳)

  • 文字が読めない
  • 流暢に文章を読めない
  • 行を飛ばして文章を読む
  • 鏡文字を書く
  • マス目から文字がはみ出る
  • 正確に数(数字)を数えられない
  • 計算が苦手

学習障害の種類と特徴について

学習障害の種類と特徴について

学習障害は大きく3つに分類されており、それぞれ異なる特徴があります。ここでは、学習障害の種類と特徴について詳しくご説明します。

(1)書字障害

書字障害はディスグラフィアと呼ばれ、文字を書くことが困難な障害を指します。具体的な症状は、整った文字を書くことが難しい、文章を書く際に助詞をうまく使えないなど、様々な症状があります。

主な書字障害の症状
・整った文字を書くことが難しい
・書写しの速度が極端に遅い
・考えた文章を表現するのが苦手
・助詞などをうまく使えない
・長文がかけない
・文法の間違いが多い
・脈略のない文章を書いてしまう

天神は学習症(学習障害)(LD)の学習面での支援に沿った学習方法を導入しています。

音韻処理不全・視覚情報処理不全・発達性協調運動障害との関与など、様々な症状がみられるため、書字表出障害とも呼ばれています。子どもの書字障害にお困りの親御さまは下記の書字障害の勉強法についても参考にしてみてください。

(2)読字障害

読字障害はディスレクシアと呼ばれ、文字を読むことに困難がある障害のことです。特徴として、文字の読み方や形を認識することが難しく、読解や文章理解が苦手な場合があります。例えば、音を正しく区別できず、音と文字の対応が難しい場合や、文字や単語を順番に読むことが難しい場合があります。

主な読字障害の症状
・文字に興味を持たない
・文字と音が結びつかない
・単語を理解できない
・音を記憶できない
・文字が歪む
・文字がぼやけて見える
・点描画に見える
・鏡文字に見える
・黙読も苦手
・読字中に疲れてしまう

また、読字障害には音韻処理不全視覚情報処理不全の2つの特徴に分類されます。ディスレクシアのある子どもの特徴、勉強法については下記の記事にも紹介しています。

(3)算数障害

算数障害はディスカリキュアと呼ばれ、算数や計算、推論することが困難な障害です。特徴として、数の大小や数列のパターンを理解しにくい、簡単な計算ができない、図形やグラフを理解できないなど、計算全般を苦手としています。

主な算数障害の症状
・計算ができない
・時計が読めない
・九九が覚えられない
・図形が理解できない
・自分で計算式を立てられない
・数字の概念が理解できない
・数の大小がわからない
・文章問題が理解できない

学習障害のある子どもとの接し方

学習障害のある子どもへの接し方は、障害ごとの特徴と子どもが抱える苦労を理解し、適切な支援をしていくことが大切です。ここでは、学習障害のある子どもとの接し方を詳しく解説します。

(1)書字障害のある子どもへの接し方

書字障害のある子どもをサポートする際は、文字の読み方から始めることが重要です。文字を読むことは、文字の形や音、そして意味を理解していることを意味し、書く能力の習得にも役立ちます。また書く練習は、最初になぞり書きから始めて、段階的に模写などの学習に進めることが重要です。基本的には、紙とペンを使って書かせることが大切ですが、タブレットなどの使用は理解度を高めるのに役立ちます。

(2)読字障害のある子どもへの接し方

読字障害のある子どもを支援する際は、一文字ずつの読み方から始めることが大切です。まずはひらがなの読み方を習得し、その後は単語や文章に進んでいくように段階的に難易度を上げていきます。また、単語や文章を学習する際には、音だけでなく言葉の意味も教えることが重要です。

(3)算数障害のある子どもへの接し方

算数障害のある子どもを支援する際は、簡単な計算問題を繰り返し解かせることが大切です。また、子どもの理解度に合わせてゆっくりと丁寧に解説することで数字の理解力が養われ、推察力や問題解決能力の向上に繋がります。さらに、簡単な計算ができるようになるにつれ、少しずつ問題の難易度を上げてみてください。

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学習障害のある子どもとの勉強法

学習障害のある子どもとの勉強法

ここからは、より具体的な学習障害のある子どもとの勉強法をご紹介します。

(1)書字障害のある子どもの勉強法

書字障害の中でも、文字の認識や書くことが困難な子どもに対しては、ひらがな・カタカナの読み方の反復練習が効果的です。その際に、絵やイラスト付きの表を活用することにより、視覚から情報を理解し、子どもにとって覚えやすい形式となります。また、文字と対応する絵やイラストを示すことで、文字の形や音と結び付けることができます。それにより、文字の認識や読み方はもちろんのこと、記憶力を養うことができます。文字を書く練習をする場合は、大きいマス目のノートと濃い目の鉛筆を使用してみてください。大きいマス目は、文字の形やバランスを正確に捉え、濃い目の鉛筆を使うことで文字の輪郭や線の太さを覚える効果が期待できます。

(2)読字障害のある子どもの勉強法

読字障害のある子どもの場合、文字を見やすくする工夫が大切です。子どもが読みやすいフォントやサイズに設定することで、読みやすくなる場合があります。また、読む箇所以外を隠したり、単語や文節ごとで区切って読ませることで、読解力を育てる効果が期待できます。その他にも、絵本や音読、音声支援ツールを活用し、耳から聞いて学ばせることで言葉の意味の向上にも繋がります。

(3)算数障害のある子どもの勉強法

算数障害の勉強法では、数(数字)に慣れさせることが効果的です。たとえば、家族の人数を数えたり、パックの卵を数えるなど、日常生活のなかで数字に触れることで、数への抵抗が薄まります。また、計算学習をする際は数え棒やおはじきを用いたり、文章問題はヒントを出しながら子どもの理解度に合わせてあげることが大切です。また、子どもが説明を理解した場合や、答えが正解の場合は、しっかりと褒めてあげることが学習意欲に繋がります。

学習障害は大きく3つに分けることが出来ますが、その中でも個人によって特性が異なる点は多くあります。子どもに沿った勉強法を提案することで「勉強が楽しくなった!」という子どもも多く存在します。では発達障害のある子どもの勉強法としてはどんなものがあるのでしょうか?

子どもに関するお悩みで、下記のようなことでお困りではありませんか?

子どもの生活や学習におけるお困りごと

・授業から遅れがちでついていけていない
・ADHDで集中力がない
・読み書きが苦手
・得意・苦手の凸凹が激しい
・視覚ワーキングメモリ(短期記憶力)が弱い
・学習についていけずに支援級を進められている
・二次障害(勉強に対する自信喪失、やる気が低下しているなど)がある
・不登校など学校に行けていない
・ドリル・問題集での自宅学習で成果が出ない
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上記のお悩みを抱える子どもは、発達障害があると診断されたりすることがありますが、もし子どもがそうだとしたら、改善してあげることはできないのか。。。というお悩みを抱えてらっしゃいませんか?

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なぜ「天神」が発達障害の改善に効果があるのか

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文章の読み上げ機能をご用意しています。(オフにもできます)「文章が読めなくて」「まだ習ってない漢字だから問題文が読めない」などの理由で学習がスムーズに進まない子どもでも「天神」なら大丈夫です。
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間違えると問題が変わり類題で反復。遅れ気味な教科だけを戻って学習することも

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「教科書準拠」だから学習成果に直結します

「天神」は全国の小学校の教科書に準拠しているため、お使いの教科書の内容と同じように進めていくことができます。勉強が苦手だった子どもが「天神を始めてから、授業で”昨日、天神で予習した!”という経験を積み重ねることで、積極的に授業に参加するようになった。」というお声もいただいています。教科書通りの問題目次を学習する事で子どもの勉強に対する自信にもつながります。

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