小学生の「復習」を定着させる工夫と親ができるサポート方法
お子様が勉強する姿をそばで見守る保護者の中には、このような悩みを抱える方もいるのではないでしょうか。授業で学ぶことが一気に増え、難易度が次第に上がってくると、家庭での勉強のサポートは、決して一筋縄ではいきません。
本記事では、小学生の復習を定着させるための工夫と、親ができるサポートのあり方について説明します。学習する子どもとの向き合い方や復習を習慣化させる方法も紹介するので、ぜひお子様に取り入れやすいことから始めてみてください。
なぜ親は子どもに勉強のやり方を教えられないのか
なぜ、親は子どもに勉強のやり方を教えられないのでしょうか。その理由として、子どもは親に甘えやすく、親は子どもに必要以上に感情的になってしまう関係性が挙げられます。
子どものために勉強を教えているのになかなか伝わらず、親はイライラ怒ってばかり。
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子どもが不機嫌な表情をしたり、泣き出したりする様子に「もういいよ!」と親が諦めてしまう。
きっとこの光景は、どの家庭にでもあるでしょう。親が子どもに干渉しすぎる家庭ほど、子どもの勉強での悩みが多いのです。学年があがるにつれて、子どもは他人と比較して自分自身を知るようになり、親や友達との関わりも変化します。親は子どもに対して「心はかけるけど、手はかけない」「困ったときにすぐサポートできる」、そんな見守り方が必要でしょう。
小学生は予習と復習どちらが大事?
成績を上げるために必要な予習と復習ですが、子どもにその重要性を伝えるのは難しいですよね。ここでは、まず予習と復習の効果について考えていきましょう。
予習の効果
予習は事前に学習内容を把握することで、授業の理解度を高めます。時間をかけて頑張る必要はなく、教科書の太字の箇所を確認する、基本的な公式だけを確認する、文法構造を見るだけで構わないのです。「予習をゼロにしないこと」が重要です。
・授業に集中しやすくなる
・「分からない」「難しい」を事前に把握できる
・授業中への取り組みが積極的になる
・授業での理解が深まり、復習する範囲や時間を短縮できる
・「分かっているから」と授業を聞かなくてもよいと軽視するおそれがある
・予習に時間をかけすぎると復習の時間が少なくなる
復習の効果
小学生のうちは、予習よりも復習に重点を置いて学習する方が効果的です。反復学習によって内容が定着し、記憶として残りやすいからです。
・授業で学んだ内容が定着する
・授業の分からなかったところが補える
・復習する範囲が広いと多くの時間を要する
・どの方法が自分に合うのか、復習のやり方が分からない場合がある
学研教育総合研究所が2023年に行った「小学生の日常生活・学習に関する調査」によれば、平日に小学生の子どもと保護者が一緒に過ごす時間は平均3.6時間と言われます。限られた時間の中で、効率よく学習を進めていくために、お子様の勉強スタイルを早期に確立することが鍵になるでしょう。
復習で理解度を高める方法
効率的な復習を実践するためには、一体どんな対策があるのでしょうか。人間の脳は1度覚えたことを1時間後には半分、1日たつと7割忘れると言われます。私たち保護者は、お子様に合った方法で、そして記憶に残りやすいタイミングで復習できる環境を一緒に整えてあげましょう。
解き直しノートを作る
成績を上げるためにまずすべきことは、「解き直しノートの作成」です。テスト前や隙間時間で効率よく復習できるだけでなく、自分の苦手分野の傾向も知ることが出来ます。
- 科目ごとにノートを作る
- 追加で書き込めるように余白を残しておく
- 後で参照できるように教材のページ数まで書いておく(教材〇〇 P.67~)
間違えた問題と答えをノートに貼り付けていけば、お子様に合った解き直しノートが完成します。ルーズリーフを活用すると、理解した問題をファイルから取り外すこともできるので、より厳選されたノートになるでしょう。
復習するタイミングは当日・1週間後・1か月後
学年があがるにつれて、授業で学習する量は確実に増えていくので、復習するタイミングは非常に重要です。そのため、記憶が新しい当日はもちろん、1週間後、1か月後に復習を行いましょう。
実際にカナダのある大学では「どのタイミングで復習すると記憶が保持されるのか」の研究が行われ、1日後に10分間、1週間後に5分、30日後に2分〜4分の復習をすることで、記憶量の減少が抑えられたという結果も出ています。
復習のタイミングを小学生の子どもが管理するのは難しいので、子どもの復習のタイミングは親の声かけが必要になるでしょう。
勉強した箇所をアウトプットする機会をつくる
勉強内容をより定着させるためには、アウトプットする機会をつくると効果的です。第三者に伝えるには、伝わりやすいように考えたり、物事を深く理解する必要があるからです。また、アウトプットによって、自分の思考を客観視できるので、今の自分の勉強を冷静に捉えるきっかけにもなるでしょう。
復習ドリル・通信教材を利用する
効率的に復習を進めていくためには、復習ドリルや通信教材を活用するのもおすすめです。特に解き直しノートを作るのが苦手、テスト対策に何をすればいいのか分からない場合には、お子様に合った教材を選んで環境を整えるといいでしょう。通信教材であれば、間違った問題や苦手分野をゲーム感覚ですぐに確認できるので、客観的に学習の状況を親子で把握できます。
復習を習慣化するために親ができるサポートとは
子どもの学習で最も難しいのが、勉強の習慣化です。ここからは、子どもが自主的に勉強できるように、親ができるサポート方法についてご紹介します。
勉強する場所・時間を固定する
復習を習慣化するためには、勉強する場所・時間を決めて「勉強するぞ」と切り替える環境作りが必要です。「食事の後は歯磨き」のように、毎日の生活スタイルにくっつけて習慣化する声かけをしましょう。子どもの集中できる時間帯を見極めながら、〇〇の後に勉強する、とお子様と一緒に勉強時間を決めるようにします。
勉強する場所に関しては、今や7割以上の子どもが勉強場所として自宅のリビングを挙げています。
- 勉強するときにはテーブルに必要な物以外は置かない
- 時計を見える位置に置いて時間を意識する
リビングはテレビやゲームなどの誘惑が多い環境なので、上記のような対策をして、メリハリのある環境を整えましょう。
実現可能な目標を立てる
平日に勉強する時間が限られている子どものために、実現可能な目標を立てて勉強できるようにしましょう。子どもが自分で選択して決定した目標は自主的に行動しやすいので、「10分は今日学習した内容を振り返る時間にする」など、具体的な数値や期間を盛り込んで行動レベルで実施できる目標を設定することが大切です。
スケジュールを一緒に考える
学校から帰ってきた後のスケジュールを決めておくのも、復習の習慣化には重要です。「ほとんど何もやらない子」と「何かしら学習習慣を身につけている子」では、学力に大きな差が出るからです。
今では、子どものタスクを管理する家族共有のアプリも登場しています。子どもが自分のやるべきことを把握して行動する、そして子どもの「できた!」を親が評価するこのシステムは、子どもの自信をも高めてくれるでしょう。
「子どもの解き直しノートや復習ドリルは、土曜日の朝に確認する」など、親のスケジュールも一緒に組み込んでいくと、子どもはきっと頑張れるはずです。
親も一緒に問題を考える
復習を習慣化するきっかけとして、子どもが苦手な問題を親も一緒に考えるという方法があります。親が一緒に問題を解くことで、「やっぱりこの問題は難しいんだ、お母さんも同じなんだ。大人でも解けない問題を自分は解けた!」と子どもが自立するステップになります。たとえ答えが出なくても、「分からなかったね〜」でいいのです。
一方で、親が答えを見ながら説明したり、「こう解くのよ」と言ったりすると、子どもは親が答えを教えてくれると甘えがちになり、子どもの自立を妨げてしまうおそれも。
大事なのは、子どもが自分で答えに辿り着けるように助けてあげることです。勉強を教えなければ、と肩に力を入れるのではなく、『子どもと一緒に悩む姿勢』こそが子どもの背中を後押しするでしょう。
ここまでご紹介したとおり、子どもに「復習」を定着させるためには、
等の工夫が大事です。
しかし、家事・育児・仕事などもあるし、それにプラスして色々なことを追加していくのは大変、、、
分かった気がしてもポイントをおさえながら実際にするのは大変そう、、、
などのお悩みをかかえていませんか?
もっと手軽に、負担なく、自主的に復習してくれたらなあ、、、
自主的に復習する要素が盛りだくさん。
さらに小学校で学ぶ内容をまるっと学習できる。
そんな方法があったら試してみたくはありませんか?
などに加え、
また、デジタル学習の教材といえばインターネットが必須であり、子どもがインターネットで遊んでしまわないか、、、と思われがちですがアップデート時以外はインターネットに一度も接続することなく、ずっとご利用いただけます。
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