【年長さんの保護者必見】最高のスタートをきるために、小学校入学前にやっておくことチェックリスト
お子様が年長クラスになると、いよいよ小学校入学が近づいてきたと感じますよね。小学校入学という大きな環境の変化を目の前にして
と不安を抱える保護者の方も多いかもしれません。少しでも不安を減らして、子どもと一緒に入学を楽しみに待てるようにしたいものです。今回は、家庭でできる「小学校入学前にやっておくこと・準備するもの」をまとめましたので、参考にしてみてください。
【チェックリスト】小学校入学前にやっておくこと
小学校の集団生活では、保育園や幼稚園の時よりも「自分のことは自分でする」という場面が増えます。お子様がスムーズに小学校での新生活に馴染んでいけるように、家庭でも少しずつ準備をしておくと安心です。小学校入学に向けて親子で取り組んでおきたいことは、以下の通りです。
・基本的な挨拶ができる
・文房具の使い方がわかる
・通学路を確認する
・翌日の準備ができる
・箸を使える
・雑巾を絞ることができる
・アナログ時計が読める
・一人でトイレに行ける
・一人で着替えができる
もちろんここに挙げたことが今できていなくても、焦らなくて大丈夫です。習得には個人差があります。
基本的な挨拶ができる
「おはようございます」「こんにちは」と大きな声で挨拶をすることは、気持ちを元気にしてくれるだけでなく、生活リズムにメリハリを付けてくれます。また「いただきます」「ごちそうさまでした」「ありがとう」「ごめんなさい」などの言葉は、普段から言い慣れていないと、咄嗟に声に出しにくいものです。家庭でも取り入れて挨拶習慣を身に付けておきましょう。
既に幼稚園や保育園で癖づいているかもしれませんが、学校の先生への返事は、「うん」ではなく「はい」と答えられるように練習しておくと良いですよ。
文房具の使い方がわかる
小学校では初めて使う文房具が多いので、入学前にお子様と一緒に使う時間を設けましょう。特に鉛筆の持ち方は個人差があり、筆圧が弱くて、ふにゃふにゃの線になってしまう子どももいれば、筆圧が強すぎて消しゴムで消しづらくノートが汚くなってしまう子どももいます。
お子さまの年齢が上がるにつれて持ち方を矯正しにくくなってきますので、入学前のタイミングにきちんと身に付けておくことが大切です。
鉛筆をキレイに削るには意外とコツが必要で、子どもにとっては難しいものですし、消しゴムで思い切り消しすぎてプリントを破いてしまうのは小学校低学年ではよくあります。筆箱の開け方や定規の使い方など、学校で初めて使ってみて戸惑わないように教えてあげて、練習しておきましょう。
通学路を確認する
自宅から小学校までの通学路は、入学前に子どもと一度歩いて確認しておきましょう。登下校中に遊んでしまって危険な目に合わないように、危険な場所は子どもと一緒に確認し共有しておくと安心です。
散歩するだけでも、子どもの発達を促す教育になります。水の流れている川や道路の溝は、子どもにとってワクワクする遊び場です。また、信号が青から赤になるまでの時間を観察してみたり、横断歩道を左右確認して手を挙げて渡ってみたり、正しい交通ルールを伝えておきましょう。一度歩いただけでは子どもは覚えられないので、何度か歩いて練習しておくことをおすすめします。
日頃から歩き慣れていない子は徒歩通学だけで疲れてしまうこともあるので、リュックなどを背負ってみながら何度か往復して、止まらずにしっかりと歩き続けられる体力もつけておきましょう。
翌日の準備ができる
「前もって準備をする」という習慣を身に付けておくと、小学校へ行っても翌日の準備がスムーズにできるようになります。ママやパパに頼らずに「自分で準備できる」ように、保育園や幼稚園に持っていくコップやタオルの準備をお子様に任せてみましょう。
準備ができたらいっぱい褒めて「自分でできるって嬉しい!」と思えるような成功体験を増やしてあげると、自主的に行動できるようになっていきます。時間割のプリントを貼れる場所を作ったり、持ち物の置き場所をきちんと決めておくと、スムーズに準備ができるだけでなく、忘れ物予防にもなりますよ。
箸を使える
幼稚園ではスプーンやフォークを使って給食を食べる子もいますが、小学校では箸で食べられるように練習しておきましょう。給食は時間内にみんなで一斉に食べるので、箸が上手く使えなくて「自分だけ食べるのが遅い」などお子様が困らないようにしてあげたいですね。
正しい箸の持ち方だけでなく、魚をほぐして食べる練習や小さい豆などをつまむ練習もしておくと良いですよ。
雑巾を絞ることができる
小学校では雑巾を使う機会が多いですが、自宅の掃除で雑巾を使うという家庭は減ってきているのではないでしょうか。
入学して雑巾の絞り方を知らないという子どもは結構いるようです。雑巾をしっかり絞るためには「握る」だけではなく「握りながらひねる」という複雑な動作が必要です。握る力が弱くて上手く絞れない子もいるかもしれませんが、絞り方だけでも知っておけると良いですね。
アナログ時計が読める
小学校ではアナログ時計が主流です。「3時間目の5分前に体育館に集合」や「給食は13時までに食べ終える」など時計が理解できないと戸惑ってしまうこともあります。
入学してから算数の時間に時計の学習をしますが、家庭でもアナログ時計が読めるように取り組んでおきましょう。最初は「長い針が6になるまでに着替えよう」などと声をかけていきます。慣れてきたら「あと10分経ったらお風呂に入ろうね」「8時ちょうどに出かけるよ」など、時間を意識する感覚を身に付けていきましょう。
「今は、何時かな?」とクイズにして楽しく読み方を覚えるのも良いですね。
一人でトイレに行ける
小学校では、5〜10分ほどの休み時間の間にトイレを済ませなければなりません。
授業中でも行かせてくれる先生もいますが、なるべく「休み時間に前もって済ませておく」ことを伝えます。幼稚園や保育園ではループ付きのタオルを使っているところが多いですが、小学校では自分でハンカチやティッシュを携帯しなければならないので、持ち歩く習慣もつけておきましょう。
また、全国の約40〜60%の小中学校では和式トイレが設置されていますし、遠足で行った先や野外活動などで和式トイレを使う可能性もあります。和式トイレも使えるように練習しておきたいですが、練習できる場所がない場合は、写真や動画で和式トイレの使い方を見せておくと良いですよ。
一人で着替えができる
体育の授業の前には、短い休み時間の間に一人で着替えなければならないので、5分くらいでササっと着替えられるように練習しておきましょう。制服が無い場合は、お気に入りの服で登校したい!とお子様が自分で服装を選ぶことがあるかもしれませんが、ボタンがたくさん付いていたり、着脱しにくい硬いデニム生地は避けます。
まずは、伸縮しやすいコットン素材などの服を選んで「一人で着替えができる」ようにしましょう。休み時間にサッカーや鬼ごっこなど身体を動かして遊ぶこともありますから、通学時は動きやすい服装が良いですね。
小学校入学の準備スケジュール
小学校入学に向けて、どのような流れで準備していくのかを確認しておきましょう。詳しいスケジュールは自治体や小学校によって少し異なることもあるので確認が必要ですが、一般的な流れをまとめたので、参考にしてくださいね。
4月〜9月(ランドセルの購入・家庭学習の準備)
各家庭によってタイミングに違いはありますが、4月〜9月頃にランドセルと学習机の購入を検討します。
4月〜9月頃にランドセルの予約販売が始まり、予約を受けてからランドセルを製作する業者があったり、人気の商品は早めに売り切れてしまうこともあります。ランドセル購入を検討する期間を、最近ではラン活(ランドセル購入活動)とも呼ばれています。軽量化されたものや可愛いカラーのものなど種類が多いことや、6年間使うのでしっかり選ぶためにも、早めに検討し始める人が多い傾向です。
学習机や学用品の収納棚を購入するなど、家庭での学習環境を整え始めるのもこの時期です。
9月〜11月(就学時健康診断)
自治体によって日程は異なりますが、9月〜10月頃に就学時健康診断というものがあります。場所は小学校で実施されることが多く、入学前の子どもたちが一斉に集まって行われるものです。
子どもの健康に問題がないか、知的発達に遅れがないかなどをチェックします。先生と面談ができる場合もあるので、気になることがあったら質問できるようにメモを準備しておくと安心です。
1月〜3月(入学説明会・学用品の準備)
1月〜2月頃に行われる入学説明会(学校説明会とも呼ばれます)は、就学通知書とともに説明会の日程や場所の通知書が自治体から届きます。
入学説明会では、算数セットや体操服など学校の指定で必要なものの紹介があります。また、年間の行事予定や学校が独自で決めているルール(登下校時の約束事など)について説明があります。説明会が終わってから、学校で使う文房具などの学用品を購入します。
学校が指定しているメーカーや指定サイズなどを確認し、購入ミスがないように気をつけましょう。また、学校で使用するものは、全てに名前の記入が必要です。名前の記入には、お名前シールを利用すると書く作業が減ってラクになるのでおすすめです。
4月(入学式)
4月になると、いよいよ入学式です。事前に郵送される就学通知書に記載された日時を確認しましょう。保護者はスーツ着用での参加が一般的で、お子様も指定の制服がない場合は、フォーマルな服装を準備します。
子どもは入学式がどういうものかわからないので「先生のお話を静かに聞こうね」「お名前を呼ばれたら大きな声でお返事してね」と伝えてあげると良いですね。
小学校入学前にそろえておくべきもの
入学までに準備しておくものはたくさんあります。しかし、張り切って用意しても、学校指定の物しか使えない!ということもあるので、あまり早い時期から用意してしまうのは避けましょう。
1月〜2月頃に行われる入学説明会で確認してから準備するのがおすすめですが、どんなものが必要なのか気になりますよね。入学してから必要な文房具や身の回りの物と選ぶポイントもまとめましたので、参考にしてくださいね。
そろえておくべき文房具
小学校で必要な文房具は、以下の通りです。
文房具 | 選ぶポイント |
ふで箱 | キャラクター物や布製は、使えない場合もあります。 |
鉛筆 | 低学年では書きやすい2Bの黒鉛筆を使うことが多いです。丸付け用の赤鉛筆も必要です。 |
消しゴム | 軽い力で消せるものがおすすめです。 |
はさみ | 手をケガしにくい安全な設計になっているものがおすすめです。 |
スティックのり | 色付きの物は、塗った部分がわかりやすいのでおすすめです。 |
その他、クレパス・色鉛筆・下敷き・折り紙・粘土など・・・クラスで一括購入する場合もあり、各学校の授業内容によって必要なものは異なるので、確認してから購入してくださいね。
そろえておくべき身の回りの物
小学校で必要な生活用品は、以下の通りです。
ランドセル | ランリュック指定の学校もあります。 |
上履き・体育館シューズ | 学校指定の場合が多いです。 |
シューズケース | 6年生まで使えるデザインで大きめサイズにしましょう。 |
体操服・赤白帽 | 学校指定の場合が多いです。 |
体操着入れ・給食袋などのカバン類 | 6年生まで使えるデザインにしましょう。 |
レインコート | 低学年は使いやすいポンチョタイプがおすすめです。 |
その他、防災頭巾を購入する学校もあります。楽しく学校に行けるようにキャラクター物を選ぶのもひとつの方法ですが、長く使いたいならシンプルなデザインの物を選ぶようにしてくださいね。
ネット通販にたくさんの商品がありますから、入学説明会までにチェックしてみて「これが良いな〜」と候補をあげておくだけでも、その後の購入がスムーズになりますよ。
まとめ
今回は、小学校入学前にやっておくことと準備するものについて紹介しました。小学校の集団生活では、自分のことは自分で行う場面が増えます。
もちろん困ったときは先生やお友達に助けてもらうこともできますが、スムーズに学校生活に馴染めるようにしておきたいですね。鉛筆やお箸の持ち方など、練習が必要なものは入学までに完璧にできていなくても心配はいりません。大切なのは、どう使うのかを「知っておくこと」です。小学校入学に向けて少しずつ準備をしてみてはいかがでしょうか。
最高のスタートを切れるかどうかは「年長で過ごす1年」にかかっています
小学校に入学する上で、基本的な生活習慣や家庭環境を整えることは大事です。しかし同時に学習面でのバックアップも必要です。下記は文部科学省が発表している、小学生の授業についていけなくなる開始時期の数値です。
社団法人全国高等学校PTA連合会が、子どもを取り巻く人間関係の回復と社会環境の充実事業の中で、2009年に実施した「全国高校生 生活・意識調査」(調査対象者・高校2年生6,164人)の中で
文部科学省 今後の学級編制及び教職員定数の改善に関する意見(社団法人全国高等学校PTA連合会)
- 「授業についていけるか?」の問に「毎回ついていけない」「ついていけないことがよくある」という【落ちこぼれ群】は男女ともに25%を超える高率であった。(男子26.3%、女子28.3%)
- 授業についていけなくなる開始時期の最多は高校1年生(男子30.3%、女子34.3%)で30%を超え、次が中学2年生(男子14.4%、女子16.3%)、小学校からが男子6.1%、女子7.5%であり、かなり早期から授業についていけない状況が始まっていることが明らかとなった。
小学校で同じように勉強を受けている子どもたちですが、個人差もありますので勉強が好き嫌い、出来る出来ないの差も生まれます。合わせて、学習における家庭においての取り組み方も大切になってきています。
しかし勉強の取り組みは本人の意欲次第であり、勉強を好きになってほしいけど、強制するのは違うと思うし、なかなか難しい、、、と悩んでらっしゃいませんか?
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