【0歳から始める幼児教育】子どもの発達段階と成長に必要な接し方
大きな可能性を秘めて生まれてくる赤ちゃん。そんな赤ちゃんの将来がより豊かでより喜びに溢れるものとなるよう、0歳からの幼児教育を始めてみませんか?「0歳児に幼児教育!?」「生まれたばかりでできることなんてあるの?」と思われるかもしれませんが、親ができることはたくさんあります。ぜひ、今回の記事を読んで実践してみてください。
子どもの脳は3歳までに8割が完成する
なぜ3歳までに子どもの脳は8割完成すると言われているのでしょうか。それは、3歳の脳が成長のピークを迎えるスポンジのように吸収しやすい時期だからです。この期間に、赤ちゃんの才能を最大限引き出してあげることができるというわけです。
そう言われると、「え!?3歳までに?一体、何をしたらいいの?」「私にできることがあるのかな」と不安に思ってしまいますね。でも、大丈夫です。不安に思うことは何もありません。今回は、0歳児の発達や自宅でかんたんにできる赤ちゃんにおすすめの幼児教育について、ご紹介いたします。
0歳児の発達段階を知ろう
0歳はもっとも成長著しい時期です。月齢が異なればできることも違ってきます。ここでは、月齢ごとにどんなことができるのか、大まかな目安をご紹介します。
生まれて2ヵ月までの発達段階
さまざまな刺激に無意識に反応する『原始反射』が見られます。手を触るとギュッと握り返してくるなどが『原始反射』です。生まれてしばらくは昼夜の区別がなく、母乳やミルクを飲んでは寝るをくり返します。泣くことで「お腹がすいた」「眠い」「暑い」などの不快感を親に伝えます。反対に、心地いいときは『新生児微笑』と呼ばれる生理的な笑顔が見られることもあります。五感の中で聴覚がもっとも発達しており、さまざまな音に反応して動くものを目で追います。生後1ヵ月をすぎると目の前のものがかなり見えるようになるので、興味があるものをじーっと見つめることもできます。
2~3ヵ月までの発達段階
このころになると親の顔が分かるようになり、あやすとよく笑うようになります。人間としてのほほえみ『社会的微笑』の始まりです。また、自分の手をじっと見つめる『ハンドリガード』が始まる子もいますが、まだ手が自分の体の一部だという認識はありません。このほか、おもちゃやベッドメリーなどを赤ちゃんの顔から20〜30cmのところで動かすと、目で追うこともできるようになります。これは『追視』といい、周りのものに興味が出てきた証拠です。「あーあー」「うーうー」という声を発するようになります。このころになると、『原始反射』はあまり見られなくなってきます。
4~6ヵ月までの発達段階
昼夜の区別がついてきて夜中にまとまって寝てくれるようになります。5ヵ月ころになると朝まで寝る赤ちゃんが増え、昼寝で足りない睡眠を補うようになります。
身体面
生後4ヵ月ころに首がすわり、5~6ヵ月ころに寝返りやお座りができる赤ちゃんが増えます。自分の意志で体を動かせるようになるため、手と口の動きが連動し、手でつかんだものを口に運ぶといった動作ができるようになります。手足の力も強くなり、触れたものを手のひら全体でつかんだり、立たせようとすると足をピョンピョンさせる赤ちゃんもいます。
感情面
感情表現が豊かになり、あやすと笑うことに加えて体全体で楽しさや喜びを表現してくれます。反対に、不快感も体全体で表現してきます。体を反らせて泣いたり、手足をバタバタさせます。欲しいものは手を伸ばしてつかみ、なんでも舐めて、口で感触を確かめます。「抱っこしてほしい」「眠たい」といったさまざまな要求があるときは、大きな声を出して親を呼びます。これは、赤ちゃんが声を使って親に合図を送ることを覚えた証です。
食事面
5〜6ヵ月ころに離乳食が始まる赤ちゃんが多いようです。
7~10ヵ月までの発達段階
身体面
7ヵ月ころは親指と他の指でものをつかめるようになっていたのが、8〜9ヵ月ころには小さなものをつまめるようになります。8〜9ヵ月ころには、はいはいができるようになったり、つかまり立ちをするようになるなど行動範囲が一気に広がります。下の前歯2本が生え始める赤ちゃんもいます。
感情面
人見知りが強くなる赤ちゃんもおり、人の顔の区別がついてきた証拠です。9〜10ヵ月ころには後追いが表れる赤ちゃんもいます。後追いは、親を特別な存在として認識している証拠ですので、できるだけ応えてあげましょう。不安なときに自分の欲求に応えてくれる存在がいることが安心感となり、自立心や冒険心を育んでくれます。
食事面
7〜8ヵ月ころになると離乳食から約30〜40%の栄養を、9〜10ヵ月ころには約60%の栄養をとるようになります。食べたいものに手を伸ばして手づかみ食べする赤ちゃんも出てきます。上手に食べることはもちろんできないのですが、自分で食べたいという気持ちを大切にしてあげ、あたたかく見守りましょう。
10~12ヵ月までの発達段階
身体面
つかまり立ちが安定し、伝い歩きを始める赤ちゃんもいます。1人で立ったり、早い赤ちゃんではよちよちと歩き始める赤ちゃんも出てきます。手先はよりいっそう器用になり、シールをはがしたり、引き出しを開けることができるようになり、ますます目が離せなくなります。興味があるものをみると、指をさして「あっ!」と声を出して教えてくれたり、「バイバイ」「バンザイ」など、言葉に合わせて親のマネができるようになります。「ちょうだい」というと、持っているものを差し出してくれる『やりとり遊び』ができるようになります。
感情面
興味のあるものに向かって行う指さしや手さしが増えてきます。これにしたがって、今までのように泣いて意志を伝えることが減ってきます。
食事面
食べ物や食器などで遊ぶ『遊び食べ』、1つのものばかり食べる『ばっかり食べ』、好き嫌いや好みにむらが見られる『むら食べ』が表れることもあります。どれも一次的なことが多いので、無理強いしたり叱ったりしたりせず、食事を一緒に楽しみましょう。
0歳の赤ちゃんにできる幼児教育とは
このように、0歳の赤ちゃんの成長度合いは月齢によって大きく異なってきます。そんな赤ちゃんに行う幼児教育とは、一体どのようなものが適しているのでしょうか。今回ご紹介する3つの幼児教育は、どの月齢の赤ちゃんにもマッチします。さっそく今日から始めてみてください。
何よりも言葉がけ
言葉がけは、赤ちゃんの脳内にあるシナプス(ニューロン同士のつなぎ目)を成長させるため、言語を学ぶスピードが上がります.。また、話しかける際には赤ちゃん言葉を使う必要はありません。大人同士が話す普通の話し方で話しかけることで、より多くの正しい言語を理解していきます。
では、言葉がけはどのように行えばいいのでしょうか。簡単なのは、「○○ちゃん、おむつを替えようね」「ミルクにしようね」というように、行動前に声をかけてあげる方法です。毎日何回もくり返すことでおむつや哺乳瓶を見たり、その単語を聞くだけで、これから親が自分に何をするのかを覚えていきます。また、親自身の行動を実況中継するのも簡単でおすすめです。「ママは今、靴を履いているよ。」「これはスプーン。これはお箸だよ。」というように、赤ちゃんの周りにあるものや動きを、その都度話して聞かせてあげる方法です。無理せず、少しずつ話しかけてあげてください。
スキンシップ
肌と肌がふれあい、お互いの温もりを感じるスキンシップは、脳内物質のひとつであるオキシトシンの分泌が促されます。オキシトシンは別名『愛情ホルモン』とも呼ばれ、不安やストレスが抑制されます。「抱っこぐせがつく」と心配される方もいると思いますが、赤ちゃんが抱っこを求めてくるのは健全に育っているからこそ。また、脳がもっとも成長する0歳の時期にたくさんふれあい、たくさんオキシトシンを分泌しておくことが重要です。そうすることで、脳自体がオキシトシンを出しやすい状態へと変わるため、記憶力の向上、ストレス耐性がつくといった効果が生涯にわたり続くようになります。赤ちゃんとふれあうことで、親もオキシトシンの分泌が促されます。抱っこやマッサージなど、ぜひ赤ちゃんとたくさんふれあいましょう。
日々の生活の中にある体験
体験と聞くと、何か特別なことをしないといけないように感じますが、その必要はありません。日々の生活の中にも、赤ちゃんの刺激となる体験はたくさんあります。例えば、外でいろんなものに触れる、見る、聞く、歌を歌ってあげる、歌を聴く、マッサージをしてあげるなどです。ハイハイができるようになると、興味のあるものを触りに行ったりすることもあるでしょう。乳幼児期の子どもは、親から与えられたものではなく、自らの興味のままに遊ぶことで自発性やコミュニケーション能力が育まれます。危なくない範囲で、自由に行動させてあげましょう。そうすることで、赤ちゃんの脳の成長が健やかになります。
0歳児の幼児教育に取り組む上での親の心構え
これらの幼児教育は、まずは親が楽しみながら取り組むことが大切です。例えば、マッサージをするときは、親自身が好きな香りのベビークリームを使ってみてもいいでしょう。歌は赤ちゃん用でなくても大丈夫です。好きな歌を歌って聴かせてあげましょう。話しかけについても、親の負担にならない範囲で十分です。「辛いな」「苦痛だな」と思いながら接していると、赤ちゃんはその機微を敏感に察知します。赤ちゃんは親の笑顔が大好きです。親自身が楽しめる工夫をしていきましょう。
まとめ
ユニセフが2001年に発表した『世界子供白書』(※)には、「子どもが3歳になるまでに脳の発達がほぼ完了する。新生児の脳の細胞はシナプス(神経細胞相互間の接続部)によ る接合が急速に拡大して、終生のパターンがつくられる。わずか36カ月の間に子どもは考え、話し、学び、判断する能力を伸ばし、成人としての価値観や社会的な行動の基礎が 築かれる。」と記されています。その最初にあたる0歳の時期をとくに重要と考え、1日1日を大切に子どもと一緒に過ごしてみてください。今回ご紹介した知識があれば、子育てに対するストレスや不安が軽減し、より楽しむことができるはずです。保護者の皆さんが、有意義で楽しい育児を実践できますことを願っております。
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