1歳の言葉の発達度合いについて。1歳半を過ぎても言葉が出ない時の対策も

もうそろそろ言葉を話すかな?
ほかの子はどれくらい話せるのかな

など、子どもの言葉の発達は親にとって気になる部分です。とくに1歳を過ぎても言葉があまり出ない場合、心配になる方も多いでしょう。しかし、言葉の発達には個人差があり、焦らずに見守ることが大切です。

この記事では、1歳児の言葉の発達についての基本的な情報や、もし1歳半を過ぎても言葉が出ない場合の対策について詳しく解説していきます。子どもの成長過程を理解し、サポートしていくための参考になれば幸いです。

目次

1歳児はどのくらい喋る?

1歳児はどのくらい喋る?

1歳を迎えると、子どもは徐々に言葉を使い始めます。言葉が出るかどうかは、環境や性格、親の関わり方などさまざまな要因が影響するため、個人差が大きいものです。ここでは一般的な目安として、話し始めの時期や男女差について紹介します。

言葉を喋るのは1歳何か月から?

生後6か月から1歳にかけて言葉の理解が進み、1歳頃になると「ママ」や「わんわん」など、日常生活でよく耳にする単語を話し始めます。厚生労働省の乳幼児身体発育値及び発育曲線調査によると、1歳0か月から1か月の子どもで57.6%、1歳5か月から6か月では89.1%の子どもが単語を話し始めるという結果が報告されています。つまり、1歳半が言葉の発達のひとつの目安になっているといえるでしょう。

月齢一語以上の言葉を話す割合(%)
7か月~8か月未満2.2
8か月~9か月未満6.5
9か月~10か月未満9.0
10か月~11か月未満21.3
11か月~12か月未満40.9
1歳~1歳1か月未満57.6
1歳1か月~1歳2か月未満69.9
1歳2か月~1歳3か月未満79.1
1歳3か月~1歳4か月未満86.1
1歳4か月~1歳5か月未満88.8
1歳5か月~1歳6か月未満89.1
1歳6か月~1歳7か月未満94.7
一般調査による乳幼児の言語機能通過率

ただし、すべての子どもが同じペースで言葉を話し始めるわけではありません。早い子は1歳になる前に言葉を話し始めることもありますが、遅い場合でもすぐに心配する必要はありません。言葉の発達には個人差があるため、子どもが自分のペースで言葉を覚えていくことを見守ることが大切です。

男女によっても言葉を喋り出す時期は違う?

「女の子は男の子よりも早く言葉を話し始める」と聞いたことがある方は多いでしょう。実際に女の子の方が脳の言語や聴覚に関わる部分の発達が早いという研究もありますが、男女差が優位に認められないという研究もあり、はっきりと断言するのは難しいとされています。

しかし女の子は言葉を使って感情を表現したり、コミュニケーションを取ることに積極的で、男の子は言葉よりも体を使った遊びや探索に興味を示すことが多いため、言葉の発達が少し遅れるというケースもあるようです。

1歳児言葉の発達の目安

1歳児言葉の発達の目安

子どもの言葉の発達は、月齢ごとに目安が異なります。ここでは、1歳から1歳半までの言葉の発達の目安について詳しく見ていきます。ただ、重ねてお伝えしますが、言葉が出るかどうかは、環境や性格、親の関わり方などさまざまな要因が影響するため、個人差が大きいものです。目安通りに言葉を発することが出来ていないからと言って1歳の時期に気を病む必要はありません。

1歳~1歳2か月の言葉の発達の目安

この時期の子どもは、「ママ」「パパ」などの意味のある言葉を少しずつ発するようになります。「ちょうだい」と言うと手にしたおもちゃを渡してくれるなど、大人の言うことを理解している様子も見られはじめます。

また、意味を理解していないこともありますが、特定の音や言葉に反応するようになります。たとえば、名前を呼ばれたときに振り向く、「ばいばい」と言うと手を振るなどの反応です。

1歳2か月~1歳4か月の言葉の発達の目安

この時期になると、子どもは少しずつ語彙を増やしていきますが、まだ言葉が出ない子どもも多い時期です。「どれがいい?」など聞かれた時に意志をもって指をさすなどの姿も見られるでしょう。

また、周囲の大人が使う言葉の意味を理解し始めるのもこの頃です。「ごはんだよ」と言われて椅子に向かったり、普段使っているおもちゃを持ってくるよう言われると取りに行くことができるようになります。

1歳4か月~1歳6か月の言葉の発達の目安

1歳半に近づくと、子どもはさらに多くの単語を覚えます。日常的な物の名前を聞くと指をさすことができたり、「ママ」「パパ」「ジュース」など、身近な物の名前や簡単な要求を言葉で伝えることができるようになります。言葉が出ていない場合でも、指をさして要求したり、言われたことを理解している素振りを見せるようになる子どもも多いようです。

また、この時期の子どもは、親の言葉を真似して単語を繰り返し言うことも多くなります。

1歳6か月~1歳8か月の言葉の発達の目安

1歳半を過ぎると、これまで単語が出ていた子どもは日常生活でよく使う言葉が増え、まだ意味のある言葉を言わなかった子どもは1つ以上の単語が出始めます。自分の名前や家族の名前を覚え、それを使って呼びかけができる子どももいます。

この時期は、言葉の理解力も大きく向上する時期です。絵本を見ながら、絵に描かれた物の名前を言ったり、動物の鳴き声をまねしたりすることが増えてきます。

1歳8か月~1歳10か月の言葉の発達の目安

この頃には、言葉の発達が早いと「パパ 行く」など、2つの単語をつなげて話すことができるようになる子どももいます。また、親や周囲の人が話す言葉をよく聞いて、その内容を理解し、「ご(いちご)」「った(あった)」と語尾を真似して発することも多くなるでしょう。
この時期の子どもは、自分でやりたいという気持ちが大きくなるため「やだ」「だめ」など否定の言葉を使ってアピールする様子も見られます。

1歳10か月~2歳の言葉の発達の目安

2歳になる頃には、子どもはさらに多くの言葉を覚えていきます。これまでまったく単語が出なかったのに急にしゃべるようになった、というケースが多いのもこの頃からです。

この時期には、言葉を使ったコミュニケーションが豊かになるため、大人の指示に「いいよ」と返事をしたり、「これなあに?」「わんわん」などの簡単な質問に答えられたり、子ども自身が話すことの楽しさを感じるようになります。

言葉が遅い原因について

言葉が遅い原因について

冒頭でお伝えしたとおり、子どもの言葉の発達にはさまざまな要因が影響します。言葉が遅い、と判断することは難しいですが、言葉が遅れる可能性のある原因を知っておくことは大切です。ここではその原因について、いくつか紹介していきます。

性格による遅れ

子どもの性格は、言葉の発達に大きな影響を与えることがあります。内向的な性格や、慎重な性格の子どもは、言葉を話す前にまず聞くことに集中し、周囲の言葉をしっかりと理解しようとする傾向があるため、他の子どもよりも言葉を発するのが遅い場合があるようです。

周囲の声をよく聞いていたり、呼びかけに反応するなど言葉を理解している様子があれば、言葉の発達は進んでいると考えることができるでしょう。

会話が少ない環境にいる

家庭や日常生活で会話が少ない環境にいる場合、言葉を覚える機会が減り、言葉の発達が遅れることがあります。言葉は、耳から聞いて学ぶものなので、親や周囲の大人が積極的に話しかけたり、まだ理解はできていなくても絵本を読み聞かせてあげることが重要です。

言葉が認識できていない

子どもが言葉を話さない場合、そもそも言葉の意味をまだ理解していないことがあります。徐々に意味を理解し始めることで、言葉が自然と出てくるようになることが多い一方で、脳の聴覚野と呼ばれる部分に問題があるケースがあります。耳から言葉を聞いて言葉を認識する言語野まで伝達するプロセスに問題があると、言葉の意味を認識したり学習したりできない場合があるとされているため、心配な要素があれば受診するなどの必要があるでしょう。

聴力に問題がある

呼びかけても振り向かない、大きな音にも反応しない、など音に対しての反応が鈍いと感じる場合、耳の聞こえ方に問題がある可能性があります。聴力は言葉の発達に大きく影響するため、気になる様子がある場合はかかりつけ医や専門医に相談してみるとよいでしょう。1歳半検診で聴覚の検査が行われる場合が多いため、ここで問題が見つかれば早期対応につながります。

発達障害や知的障害がある

言葉の発達が遅れていると感じる場合、発達障害や知的障害が原因であることも考えられます。自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如・多動症(ADHD)、知的発達症などが、言葉の発達に影響を与えることがあります。

しかし障害があっても言葉の発達に遅れがないケースもあるため、必ずしも原因となるわけではありません。こだわりが強い、目が合わずコミュニケーションをとりにくいなど、気になる様子がある場合は小児科や自治体の支援機関などに相談してみることをおすすめします。

1歳半を過ぎても言葉が出ない時の対策

1歳半を過ぎても言葉が出ない時の対策

気長に待つことが大切とはいえ、1歳半を過ぎても言葉が出ないときは、心配になることもあるでしょう。ここでは、言葉の発達を促す対策を紹介していきます。

体験と同時に言葉を教える

遊びや活動で実際に身体を動かすことで、言葉の発達に必要な刺激を与えることができます。車のおもちゃで遊びながら「ぶーぶー」と言う、「ころころ」と言いながらボールを転がすなど、子どもが楽しいと感じる体験をしながら言葉を聞くことで、意味が結びつきやすくなります。「ぶーぶー」「ころころ」のように、繰り返しや擬音語などの子どもが真似しやすい言葉にするとより効果的です。

積極的に話しかける

日常生活の中で積極的に話しかけることも、言葉の発達において重要なポイントです。まだ小さいからわからない、と思わずに「今日の服はどれがいいかな?」「お花、きれいだね」など話しかけることで、子どもは言葉の持つ意味を自然に学んでいきます。

また、マザリーズと呼ばれる親が子に語りかけるときの「少し高い声」「抑揚をつける」「ゆっくり」といった特徴的な話し方は子どもにとって心地よく、より言葉の吸収につながるとされています。

絵本を読み聞かせる

絵本の読み聞かせには、言葉の発達だけでなく学力や社会性の向上にも効果があるとされています。日々の読み聞かせを通して、親子のコミュニケーションをはかりながら言葉への興味を引き出していくことができるでしょう。

とくに子どもに絵本を読み聞かせるときは、先ほど紹介したマザリーズになりやすいです。普段、どのように子どもに話しかけたらよいかわからないという方にもおすすめの方法といえます。

子どもの前で歌を歌う

歌を歌うことも、言葉の発達を促進する効果があるといわれています。歌はメロディとともに言葉が繰り返されるため、子どもが自然と言葉のリズムや発音を覚えやすくなります。楽しいという体験により言葉がインプットされやすいこともポイントです。

また、童謡や手遊びなどの子ども向けの歌は歌詞がわかりやすく、ジェスチャーによって意味も理解しやすくなっています。​

発語を促す玩具、教材を試す

発語を促す玩具や教材を使用することも、言葉の発達を支援する一つの方法です。触れると音声で言葉を言葉を教えてくれる絵本や、歌が再生されるおもちゃはもちろん、ボールひとつだけでも言葉を促すことは可能です。「ころころ」「できたね」などの大人の声かけにより、遊びながら言葉を習得し、発語のきっかけを増やすことができます。

専門家の監修した教材を利用すると、年齢に応じた玩具や絵本などが提示されるため、どのおもちゃを使えばよいかわからないという方にはおすすめの方法です。

ここまでご紹介したとおり、1歳児の言葉の発達を促すためには

体験させる
会話をする環境を作る
絵本を読み聞かせる
積極的に話しかける
歌を歌う

上記のような対策を行う必要がります。

しかし、家事・育児・仕事などもあるし、それにプラスして色々なことを追加していくのは大変、、、 
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幼児期は脳は6歳までに90%ができあがると言われます。
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