子どもの自主性を育てるために「ユダヤ人の教育法」を取り入れて実践すべき理由
お子様の自主性を育てる上で、こんなお悩みをお持ちではありませんか?
自分の意見を発信することが重要と言われる現代だからこそ、自主性を身に付けてほしいと願っている保護者の方は多いでしょう。ただ実際にお子様の教育を考えて「自主性をどう育てるべきか?」と問われても、なかなか答えるのは難しいのではないでしょうか。しかし、世界には自主的なやる気を引き出す教育で世の中に成功者を輩出し続ける「ユダヤ人」という人種が存在します。
この記事では、ユダヤ人の子育てにおける教育法にならい、その教育法をどう取り入れて実践すべきかを紹介しています。お子様の自主性を育てたいと考える保護者の方はぜひ参考にしてください。
ユダヤ人に天才が多い理由
「ユダヤ人」と聞くと、どんなイメージが思い浮かびますか?
等が良く挙げられるユダヤ人のイメージだと思いますが、これらのイメージは間違いではありません。その理由を紐解いてみましょう。
ユダヤ人の知力について
ユダヤ人は、世界の人口の内0.2%しかいません。一方でノーベル賞受賞者の20%、世界的大富豪の35%がユダヤ人です。長らく迫害されてきた歴史のあるユダヤ人は、財産を奪われることはあっても、知識を奪われることはないと、子どものころから教育に力を入れてきたという歴史背景があり、政治家や官僚への道がほぼ閉ざされていたユダヤ人は、個人の才覚を磨きビジネスや金融、あるいは科学や芸術などの道を切り拓いたとされています。
ユダヤ教の聖典「タルムード」には、「時間当たりの成果を意識しなさい」と明記されており、子どものころからこの教えを受けているユダヤ人だからこそ、ビジネス界でも成功者が多いのではないでしょうか。
ユダヤ人の偉人
ユダヤ人の偉人を一覧にまとめました。
職業 | 名前 | 代表作・職業など |
物理学者 | アインシュタイン | 相対性理論 |
経営学者 | ピーター・ドラッカー | 現代経営学「マネジメント」 |
経済学者 | カール・マルクス | 経済学書「資本論」 |
精神科医 | アルフレッド・アドラー | アドラー心理学 |
デザイナー | カルバン・クライン | ブランド「カルバン・クライン」 |
作曲家 | フェリックス・メンデルスゾーン | 「夏の夜の夢」「ヴァイオリン協奏曲」など |
音楽家 | ボブ・ディラン | 「風に吹かれて」など |
作家 | アンネ・フランク | 「アンネの日記」 |
画家 | マルク・シャガール | 聖書シリーズ |
俳優 | ダニエル・ラドクリフ | 「ハリー・ポッター」ハリー・ポッター役 |
映画監督 | スティーヴン・スピルバーグ | 「インディ・ジョーンズ」「E.T.」など |
政治家 | ゴルダ・メイア | イスラエル初の女性首相 |
経営者 | ハワード・シュルツ | スターバックス |
実業家 | マーク・ザッカーバーグ | |
実業家 | ドナルド・フィッシャー | GAP |
起業家 | セルゲイ・ブリン | Google(共同設立) |
起業家 | ラリー・ペイジ |
こちらに記載したのは一部です。人類史上最高のIQ300を持った数学者ジョン・フォン・ノイマンや、ウクライナのゼレンスキー大統領、イエス・キリストもユダヤ人です。
世界人口の0.2%しかいないユダヤ人ですが、なぜこれほどまでに、優れた人材を輩出できるのか。その秘密は、その教育法にあると言われています。
ユダヤ式の教育とは
ユダヤ式教育とは、ユダヤ教の教えを基にして施される教育の事です。ユダヤ式教育で大切にされていることは、一方的に与えるのではなく、学ぶことを楽しいと感じ、自発的に学ぶ姿勢を持つということです。
子どもは興味のあることを、どんどん吸収します。その興味を引き出してあげることこそが親の役目ではないでしょうか。ユダヤ式教育の代表的な学習法である、ハブルータ学習法と、アスター学習法にそのヒントがあります。
ハブルータ学習法
ハブルータ学習法とは、1対1でペアになり、質問と討論を繰り返す学習法です。1人が物事を説明します。パートナーはその説明を聞き、分からなかった部分を質問します。その質問に答えることで、より知識の定着を目指せる学習法です。
人に説明したり、質問に答えるというのは、物事の本質を理解していないと難しいですよね。ハブルータ学習法のメリットは、理解を深める、説明する力を養うだけではなく、メタ認知を高められることです。メタ認知とは自分を客観的に見る力です。質問と討論を繰り返しているうちに、本当に理解できていることと、理解の浅い部分、自分の弱い部分などを客観的にとらえられるようになります。
このメタ認知の高さこそがユダヤ人に優秀な人材が多い理由ではないでしょうか。うまく説明できなかった部分、質問に答えられなかった事柄が把握できれば、自分自身の理解を深めるため改めて勉強するでしょう。ハブルータは、勉強意欲を駆り立て、知識を定着させる学習法といえます。
アスター学習法
アスター学習法とは、「ASTAR」と表記し、下記の単語の頭文字から名付けられました。
アスター学習法の目指すところは、知識の定着を習慣化することです。1度聞いただけでは忘れてしまうのが人間です。しっかりと聞くことで知識をインプットし、誰かに話しアウトプットすることで、知識を定着させます。そしてこの一連の流れが習慣になるよう繰り返します。
ユダヤの格言に「すべての結果は習慣の連続体である」というものがあります。習慣が変われば結果が変わり、結果が変われば人生が変わるでしょう。アスター学習法はユダヤ人が迫害されてきた環境の中で、ゼロから豊かな人生を作るために勉強を習慣化した方法なのです。
原理原則
原理原則とは、いつ、どこで、誰がやっても、同じ結果が出る法則のことです。ユダヤ式教育では、この原則原理を継承することに重きを置いています。
ユダヤ人独特の教えに愛と貢献の精神があります。愛と貢献の精神とは、人に何かを与え、人に対して貢献することでしか、自分の人生の評価は上がらないとする考えです。自分が死んだとき、どれだけの人が悲しんでくれるかで、自分の人生が評価されるのだと、葬式ベースの考えを幼児期の子どもに教え込むこともあります。
子どもが学童期に成長すると、アフタースクールが始まります。アフタースクールとは、マンツーマンで行う家庭学習です。家庭学習と言っても宿題やドリルをするわけではありません。教育係が出すさまざまなミッションを子どもが自身の力でクリアする実践的な教育法です。
ミッションは、どんなことでも構いません。大切なことは、決して答えや、やり方を教えないことです。ミッションが難しい場合、ヒントを与えることは問題ありません。子どもが自分の力でミッションをクリアできるよう導いてあげるのが教育係の役目です。子どもは出されたミッションをクリアするために、考え、想像し、行動します。そしてその基盤に愛と貢献の精神があるのです。
親は、子どもが出した答えを確認し、認め、褒めてあげます。そしてミッションの意図や原理原則を教えるのです。成功体験を積み、認めてもらったうえで伝えられる原理原則は、子どもの心に大きく響きます。ゲーム感覚でミッションをクリアしていく中で、自発性や創造性、発想力が育っていき、さまざまな原理原則を学んでいきます。
実践型教育法が根付いているからこそ、ユダヤ人に優秀な人材が多いのだと言えそうですね。
【すぐ実践できる!】家庭で取り組むべきユダヤ人の教育法
ユダヤ人の代表的な教育法を説明させていただきました。ここではユダヤ式教育で大切にされている考え方を紹介します。すべてを取り入れることは難しいと思いますが、取り入れるべきところを取り入れ、お子様の自主性を育てる参考にしてくださいね。
個性を大事にすること
日本には、右に倣えで、人と同じであることを美徳とする風習がありました。これは、協調性という意味では、日本人の強みです。しかしこの考えは創造性を失い個性が育たなくなるというデメリットもあります。
お子様が周りと違うという意味で、不安になったことはありませんか。比べても意味がないと理解しつつも、周りにしっかり合わせるようお子様に強制したことはありませんか。親に否定された子どもは自信を無くし委縮してしまいます。まずは、お子様自身の個性を認めてあげましょう。自分に自信が持てれば、さまざまなことにチャレンジでき、自分で考え実践してくれるようになります。子どもには無限の可能性があります。その個性を尊重してあげてください。
得意分野を全力でサポートすること
人にはそれぞれ得手不得手があります。お子様の得意分野は全力でサポートし、その能力を伸ばしてあげてください。1つでも得意なことがあれば、自信が持てるようになります。
また、得意分野は人前で披露する機会を作ってあげましょう。他者から認められる、褒められるという経験は、大きな自信に繋がります。
また長所を伸ばすことにより、短所が目立たなくなるという効果もあります。得意分野を伸ばし突出させることにより、相対的に苦手なものは小さく感じられるようになります。また、自分のやりたいことに長い時間を割きたいがために、しなければいけないことを、すばやく終わらせるようにもなるのです。
想像力(創造力)を育ててあげること
想像力は生きていく上で非常に大切です。相手の気持ちを考えたり、自分が起こした行動の結果がどうなるか想像することにより、さまざまなことがシミュレーションできます。
また、ゼロから何かを作り出す創造力も大切です。与えられたものの中だけで生活するのではなく、自ら生み出す創造力のある人は社会に出て優秀な人材となるでしょう。想像力、創造力ともに今後生きていく上で武器となる力です。
分からないところを放っておかないこと
分からないことがあれば、質問する、考える、調べるなど自発的に行動するよう習慣付けてあげましょう。ユダヤ人の多くの親は、学校から帰ってきた子供に「今日はどんな質問をしたのか」を聞くと言います。これは先生の話を聞いているだけではなく、聞いた内容に自ら疑問をもって探求していくという習慣を持つためです。
分からないところをそのままにしていては、そこまでの知識で止まってしまいます。自分が、どこが分からないのか理解すること自体も大切ですし、その分からないことを、分かるようになるために行動を起こすことも大切です。習慣になれば、情報を鵜呑みにせず、物事の本質を見極めるクリティカルシンキング=批判的思考力を育むこともできます。
親子の信頼関係を大事にすること
親子の信頼関係は、子どもが育つ上での基盤になるものです。信頼関係が築けていなければ、親が何を言っても子どもには響きせん。逆に信頼関係が築けていれば、子どもは安心して羽ばたくことができます。
信頼関係を築くために大切なことは、子どもを一人の人として尊重し、信用してあげることです。つい口を出してしまいそうな場面でも、「大丈夫、やってごらん」と背中を押してあげることも大切です。一歩引いて見守ってあげてみてください。
結果は問題ではありません。お子様が、信じて任せてもらえたと思えることが大切なのです。しっかりと信頼関係を築きお子様の挑戦を応援してあげましょう。
強制せずに興味を引き出すこと
親の願いを押し付けることはしないでください。大人として子どもに強制したくなるものはたくさんあります。しかし強制されたものは子どもの身には付きません。
それよりも、お子様が何に興味を持っているのか、どんなことなら興味を持てるのか探ってみましょう。子どもは、興味のあるものならぐんぐん吸収していきます。自主的に知識を深めていくでしょう。「与えるのではなく、引き出す」ということを常に念頭に置いてお子様と接してください。
疑問を持って探求させること
ユダヤ人は聖書ですら、鵜呑みにせず、検証の対象とします。物事の本質はどこにあるのか、常に主体的に考えているのです。日本には、親の言うことは絶対、先生の言うことは絶対という風潮があります。しかし、話を鵜呑みにするだけでは、物事の本質は理解できません。何事も主体的にとらえ、疑問を持ち、その本質を探究することが大切です。
最初の内は大人がたくさん質問を投げかけてあげましょう。大人の真似をする形で質問を考えるようになるでしょう。そのうち疑問をもって探求することが習慣になり、物事の本質をつかむ力が養われていくでしょう。
ここまでご紹介したとおり、自主性を高めるには、
等の言動から育てることが出来ます。
しかし、家事・育児・仕事などもあるし、それにプラスして色々なことを追加していくのは大変、、、
分かった気がしてもポイントをおさえながら実際にするのは大変そう、、、
などのお悩みをかかえていませんか?
もっと手軽に、負担なく、自主性を高める方法があったらなあ、、、
自主性を育むための要素が盛りだくさん。
さらに幼児期に学ぶ内容をまるっと学習できる。
そんな方法があったら試してみたくはありませんか?
などに加え、
さらにママ・パパは幼児教育の知識やスキルも身に付けられる。
そんなツールが「天神」幼児タブレット版です。
今なら自宅にタブレットが届く無料体験も受付していますので、ぜひ試してみてください。
幼児期は脳は6歳までに90%ができあがると言われます。
「幼児教育はまだ早い」と思われている方ほど、早めの取り組みをおすすめします。