【地方在住の教育格差】子どもの親が把握するべき学力を向上させる学習方法

田舎に住みながら、のびのびとした子育てに憧れる一方で、都市部と地方で起こる教育格差について気になっている保護者の方も多いでしょう。

実際に地方や田舎と呼ばれる地域で子育てをするにあたって、親はどのようなことに気を付けて勉強のサポートをしていくとよいのでしょうか。この記事では、なぜ大都市圏と地方で学力に差が生まれるのか、地方で学力を伸ばす方法について解説していきます。

目次

データで見る大都市圏と地方の学力の差

データで見る大都市圏と地方の学力の差

学力の地域格差について、大阪大学大学院の志水宏吉教授が、小学5年生2500名を対象とした学力の地域格差の調査によると、いわゆる大都市圏と呼ばれる地域の子どもの方が平均正答率が高いという結果が出ています。

『全国小学校学力調査』によると、小学校高学年の算数について、最も平均点の高い「住宅市街地域」(41.7点)と最も低い「へき地」(25.3点)との間には、大きな格差が存在していた。国語についても、同様である(「住宅市街地域」57.6点、「へき地」41.7点)。

学力の地域格差 – (大阪大学大学院・教授 志水宏吉) –

なぜ都市部と地方で学力の差が生まれるのか、ここでは調査結果をもとに4つの視点で解説していきます。

家庭の収入の差

同調査によると、地域格差が顕著に見られた項目は「教育費」となっています。

子どもの教育にかける費用、つまり塾や習い事をさせている家庭が多いということがわかります。大都市圏においてはそもそも習い事の月謝や物価が高いということが考えられますが、その点を考慮しても差が大きいと言える結果です。

収入階層(地域類型別) 学力の地域格差 – (大阪大学大学院・教授 志水宏吉) –

大都市圏と地方と呼ばれる地域では家庭の収入に差があることから、子どもの教育にかけるお金にも差が生まれ、その結果学力や大学進学率が高くなることにつながります。

両親の学歴の差

両親の学歴が、子どもの学力に影響を及ぼすというデータも出ています。同調査によると、大都市圏と地方を比べると父親だけでなく母親の最終学歴も高い傾向にありました。

とくに「母親の学歴が高く、かつ専業主婦」という場合にもっとも正答率が高いという結果があり、家庭で子どもの学習に付き添うことができるかどうかという部分も影響していると考えられます。

母親の学歴(地域類型別) 学力の地域格差 – (大阪大学大学院・教授 志水宏吉) –
 父親の学歴(地域類型別) 学力の地域格差 – (大阪大学大学院・教授 志水宏吉) –

また、別の調査でも、親の所得や学歴などによる家庭の社会経済的地位が高いほど教育に有利であるという結果が出ているようです。

子どもの教育環境の差

大都市圏と地方では、子どもを取り巻く教育環境にも違いがあります。大都市圏では、習い事や塾といった学校外での学習の場が豊富で、多くの子どもが習い事をしています。

地方にも習い事ができる場所はありますが、田舎へ行けば行くほど数は少なく、通わせる親の負担も大きくなる傾向にあるようです。また、美術館や博物館といった文化施設の数にも差があるため、大都市圏ではこうした文化に触れる機会を得やすいといえます。

学歴に対する意識の差

先ほどの調査では子ども自身の意識調査も行われており、それによると子どもを取り巻く環境要因に地域差があっても、「勉強観」や「社会観」という意識項目では地域差がほとんど見られないという結果が出ているようです。つまり学力を気にしているのは親たちであることがわかります。

大都市圏の親の方が教育に対し積極的であり、大学に進学させるという意識が高いことが影響しているといえます。

地方で学力を伸ばすことの難しさ

地方で学力を伸ばすことの難しさ

データで見るとおり、大都市圏と地方では学力に差が出てしまうことが多いようです。

次に、地方で学力を伸ばすことが難しい理由についてお伝えしていきます。ここに紹介した内容がすべての地域や家庭に当てはまるわけではないことを前提として、参考にしてみてください。

受験に対する意識の薄さ

地方では私立学校の数も少なく、多くの子どもが公立校に通います。私立学校に通うことで発生する費用や送迎の問題もあり、そもそも小中学校で受験するという子どもの方が少数派になっているようです。そのため受験に対する意識が薄くなり、適切な学習環境や目標設定が難しくなることが考えられます。

塾・予備校を選べない

大都市圏では数多くの塾や予備校が存在し、学習支援や受験対策の指導を受けることが比較的容易です。しかし、地方に行くほどその数は少なくなり、選択肢が限られてしまう傾向にあります。

また、大都市圏に比べて共働き家庭も多く、塾に通わせることが難しいというケースも少なくありません。そのため、学力を伸ばすための専門的な指導やサポートを受ける機会が少なく、学力の格差が広がる要因のひとつとなっています。

情報量が少ない

受験に対する意識の薄さからもわかるように、子どもを受験させる親が少ないため必然的に情報交換の場も少なくなります。

インターネットでもさまざまな情報を見ることはできますが、具体的な体験談など親同士の会話から得られる情報は少なくなると言えるでしょう。大都市圏では大学の数も多く、実際に足を運んで見ることができるため、得られる情報も多くなります。

受験する仲間が少ない

受験をする子どもが少ないため、周りに受験仲間がいない可能性が高いです。

大都市圏では、同年代の子どもたちが受験を通して競争意識を持ったり励まし合ったりすることで学力向上につながることがあります。しかし、地方では受験する仲間が少ない場合があり、それによって学習意欲や努力するための意欲が育ちにくいことが考えられます。

地方で子どもの学力を伸ばすための努力

地方で子どもの学力を伸ばすための努力

大都市圏と比べて、地方では学力が育ちにくい可能性があることを紹介してきました。では、地方で子どもの学力を伸ばしたい場合はどうしたらよいのでしょうか。

しっかりとした目標を立てる

当たり前ともいえる内容ですが、しっかりとした目標を立てることは学力を伸ばすための重要なポイントです。目標を持つことで努力の方向性を明確にし、自己管理能力や集中力を養うことも期待できます。

たとえば長期目標として受験に合格することを掲げ、短期目標として各学年の目標、毎月の目標、とスモールステップに分けていく方法がおすすめです。ひとつひとつ目標をクリアしていくことで自信につながり、次の目標へのモチベーションも保ちやすくなります。家庭環境や、子どもの学力や興味に合わせて細かく目標設定していくとよいでしょう。

通信教材の内容には格差がない

塾が選べなかったり、情報が少なかったりする地方でも、通信教材であれば大都市圏と変わらない内容で勉強をすすめることができます。居住する地域に関係なく、全国一律の内容で勉強できることが通信教材を使う大きなメリットです。

塾や家庭教師に比べて費用の面でも導入しやすく、送迎の必要もありません。親が付きっきりで指導しなくても、子どもが自分で進められるタブレット教材もおすすめです。

地域の学校や塾の質に左右されず、家庭での学習支援を補完することができる通信教材は、地方の子どもたちにとって、均等な学習機会を得るうえで重要な役割を果たしているといえるでしょう。

まとめ

大都市圏と地方で学力に差が生まれる理由を探ると、家庭の収入や両親の学歴、子どもの教育環境、そして学歴に対する意識の違いが影響していることが分かります。

データとしては大都市圏の子どもの方が学力が高い傾向にありますが、すべての家庭にこの結果があてはまるわけではありません。目標設定をしっかりと行い、通信教材などを利用して大都市圏と変わらない学習環境で取り組んでいくことで、お子様の学力を伸ばすことが期待できます。

地方での子育てはメリットも多いですが、課題もあります。地域の環境や社会的な差に負けず、子どもの可能性を信じて、一歩ずつ進んでいきましょう。

ここまでご紹介したとおり地方に住みながら学力を伸ばすためには

しっかりした目標を立てる
塾ではなく、通信教材などを利用する

ことが理解できたと思います。

しかし、通信教材が目標を立ててくれるわけではなく、
通信教材自体にもいろいろな種類があるからどれを選べばいいかわからない、
決して安くはないお金を無駄にはしたくない、、、

とお悩みではないでしょうか。

もっと確実に、子どもが意欲的に使ってくれる通信教材があったらなあ、、、

と。

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