【小学校受験】同数発見・異数発見の問題例と解くためのステップと家庭で出来る練習方法

小学校受験では、「同数発見・異数発見」という問題がよく出題される傾向にあります。正確に数を数えることは、「数量」に関する学習の基礎となるため、家庭での練習が大切になります。また、お受験では限られた時間ですばやく数えることも求められます。今回は、小学校受験で出題される「同数発見・異数発見」の問題例、それを解くために必要な力と、その身に付け方について紹介していきます。

目次

「同数発見・異数発見」とは

まず「同数発見」とは、問題に示されている形や絵がいくつあるかを数え、それと同じ数だけあるものを、選択肢の中から選ぶという問題です。そして「異数発見」とは、問題に示されている形や絵の数とは異なる数のものを、選択肢の中から選ぶという問題です。

「同数発見・異数発見」の問題例と解説

それでは、実際の小学校受験でどのように出題されているのかを見てみましょう。

「同数発見」の問題

「同数発見」について、小学校受験で出題されやすい問題の例を見てみましょう。

問題例①

ケーキと同じ数の、皿の絵を選びましょう。

ケーキは全部で11個あるため、同じく11枚のお皿を選んで答えます。

解くときには、指差しをしながら数えていくとよいでしょう。また、数えたものには印をつけるなどし、重複して数えないように工夫してもよいですね。数字が書けるようであれば、「11」とメモをとってもかまいませんが、それに頼り切ってしまうと、数を覚えておく練習にはなりません。数が十分に数えられるようになったら、メモをとらずに解く練習もするようにしましょう 。

「異数発見」の問題

「異数発見」では、次のような問題がよく出題される傾向にあります。

問題例②

4つの絵のうち、1つだけ丸の数がちがうものがあります。その絵に〇をつけましょう。

答えは、黄色い丸の絵です。緑色、赤色、青色の丸はすべて7個ですが、黄色だけ8個描かれています。この問題も指差しをしながら数えていき、各選択肢で何個あったのかを覚えておく必要があります。数字が書けるようであれば、それぞれの選択肢の横に、「7」や「8」とメモをしてもかまいませんが、数を覚えておくことも練習するとよいでしょう。

「同数発見・異数発見」を理解するために必要な力

小学校受験で出題される問題について、頻出の形式をご紹介いたしました。では、お子様が「同数発見・異数発見」を解けるようになるためには、どのような力が必要なのでしょうか。

数を数える力

まずは、きちんと正確に数を数える力が必要になります。これは「同数発見・異数発見」だけではなく、数の領域すべてにおいて、基礎となる力です。数を数えることにもいくつか段階があります。例えば、「10まで数えられる」というときに、何も見ないで正しく数が唱えられるという段階です。次に、実際に目の前にあるものを10個数えられるようになります。そして、全部で20個あるものの中から、10個を正確に取るという力がついてきます。このとき、いきなり多くの数を数えさせるのではなく、小さい数から少しずつ数えられる数を増やしていくことがポイントです。

観察力

「同数発見・異数発見」問題を解く上では、観察力も必要です。数えるものは1種類ではなく、複数種類あることがふつうです。最初に全体を見て、数が多いものはどれか、また少ないものはどれか、だいたい見当をつけられるようになるとよいでしょう。

分類計数

「同数発見・異数発見」を解くために必要な力は、「分類計数」という課題に必要な力とも共通しています。これは、いろいろなものの中で、数える対象になるものを選び出して数えていくという課題です。例えば、赤・黄・青の3色のおはじきが複数個ずつばらばらに並んでいる中から、「赤いおはじきはいくつかな?」と問われるようなものです。数えるときには、見落としたり、重複して数えたりといったことがないように工夫が必要です。

「同数発見・異数発見」を生活の中で教える方法

「同数発見・異数発見」問題の練習には、日常生活でできることがいくつか考えられます。その中でも比較的取り入れやすいものをご紹介します。

物を使って数える(おはじきなど)

ペーパーテスト用の教材を使う前に、おはじきや、積み木、ブロックなどの実際にあるものを使って数えることがおすすめです。具体的には、保護者様が、お子様に数えてほしいものをテーブルに並べ、「いくつあるかな?」と聞くようにします。このとき、既に数えたものは、別の場所へ移動させるようにすると、間違いが少なくなります。また、色や形が違うなど、種類を表現できるものがあれば、より本番の問題に近い練習ができます。例えば、保護者様が赤いおはじきを5個並べ、「同じ数だけ青いおはじきを並べてね。」といった練習もよいでしょう。

生活の中で問題として取り入れる(スーパーなど)

数を数えるという習慣は、お子様と買い物に出かけたときなどにも取り入れていきましょう。例えば、「りんごを3つ取ってくれる?」とお子様にお願いし、一緒に数えながらカゴに入れるようにしたり、実際に買ったものを広げながら、「みかんをいくつ買ったかな?」と問題を出したりできます。

まとめ

小学校受験で出題される「同数発見・異数発見」の問題例、それを解くために必要な力と、その身に付け方について紹介してきました。これらの問題を正確に解くためには、スモールステップを踏みながら、数を数える力、観察力、分類計数の考え方を身に付けていくことが必要です。また、そのために日常生活にも数を数える習慣を取り入れることが大切です。

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今回解説した「同数発見」の問題は250問収録しています。 さらに、「同数発見・異数発見」問題に必要な力を養う「数の比較」の問題は全460問収録! たくさんの問題に触れられるので「同数発見」の問題に慣れることができます。

おなじかずをさがそう①

どちらがおおい

かずをくらべよう②

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