親の過干渉がもたらす子どもへの影響とは?子どもの自主性を育むために親の接し方を考える
子どもの接し方について、過干渉になりたくないと思っていても、自分はもしかしたら過干渉なのかもと不安を感じたことある方も多いのではないでしょうか。
子育てをしていくうえで、子どもの接し方で悩んだりするのは当然のことです。
しかし、過干渉になりすぎてしまうと、子どもが自主性をもって発言や行動をできなくなってしまいます。とはいえど「子どもに干渉せず、自由に行動させることがいいこと」というわけではありません。ではどういう基準で「過干渉」であることを気にし、考慮すべきなのでしょうか。ここでは、過干渉な親に育てられた子どもの特徴と過干渉になってしまう親の特徴を例にしながら、親が過干渉にならないために気を付けることを紹介していきます。
親はなぜ過干渉になるのか
過干渉になってしまう原因は人それぞれですが、親自身が抱えている心の問題が関わってきます。時に親としての責任感を非常に強く感じてしまっていたり、子育てに対する不安を抱えていることはありませんか?「過干渉」に関して悩んでいるのは母親が多いという現状があります。
過干渉に母親が多い理由
母親といえど一人の人間です。「過干渉」の親は、ある程度子どものわがままに対応することができても、一人の人間として接することが出来ていないケースが多いと言われています。子どもの意見を聞かず、自分に合った行動をさせるために命令していませんか?
男性の育休を取る人が増えてきたように、父親が育児に参加する時間は数年前よりも増加傾向にあります。しかし、それでもまだ家庭教育の多くは母親が担っているのが実情です。特別母親が「過干渉」になっているわけではなく、子どもと接する時間が長いからこそ、子育てに対する不安や悩みも増えてしまうと考えられます。
過干渉と過保護の違い
過干渉と過保護は似ているようで、明確な違いがあります。
過保護は「子どもの意見を尊重しつつも甘やかしすぎてしまう」というのに対し、過干渉は「子どもの意見を聞き入れずに、行動や考えを極端に制限すること」を指します。子どもの自主性を重んじるかどうかが、過干渉と過保護の大きな違いです。
過干渉な親に育てられた子供はどうなる?
過干渉な親に育てられることによって、自信を持てなくなったり自分から何かに取り組むことが難しくなる可能性があります。親が過干渉になることにより、子どもの成長にどのような影響を及ぼすかを理解しておくことは、とても大切なことです。
ここでは親の過干渉により、子どもがどのような影響を受けるかを紹介していきます。
自立できなくなる
物事を判断する力が鈍ってしまい、自立できなくなってしまいます。子ども自身も、いつまでも親に頼ろうとしてしまい周りから自立していないと思われる場合もあります。そうなることによって、人付き合いが悪くなったりとコミュニケーション能力にも悪影響を及ぼしてしまうでしょう。
自分に自信が持てなくなる
自分の意見を言っても親に否定され続けると、自分が間違っているのではないかと不安になり、自信が持てなくなってしまいます。常に人に確認を求めるようになり、自分の意見を言うということ自体が難しくなってしまうこともあります。
挑戦することができなくなる
親に道標を決められて生きてきているため、挑戦すること自体が難しくなってしまう可能性があります。学生時代はそこまで影響が無くても、仕事や結婚などの人生においての大きな局面で自分で判断することが出来ず、大きなチャンスを逃してしまうかもしれません。
良好な人間関係を築きづらくなる
自分の考えを伝えるのが難しくなると、人間関係を築くことも難しくなります。友人を作ることに臆病になってしまう可能性もあるでしょう。一方で、親の接し方から人との接し方を学び、家庭で親から支配されているというストレスを、友達を同じように支配することにより発散しようとする子どももいるようです。
親・周囲の顔をうかがって行動するようになる
親の意見に従ってきた子どもは「失敗しないようにしなきゃ」や、「怒られないようにしなきゃ」と、親の顔色をうかがうようになります。やがて、親だけで無く周囲の人に対してもうかがうようになり、強いストレス負荷がかかるでしょう。本人も気付かないうちにストレスとなっている場合がありますので、顔をうかがうようになったら注意が必要です。
自分や人に厳しくなる
過干渉の親に育てられることにより、自分だけでなく、他人にも厳しくなってしまうことがあります。自らの意見を受け入れてもらえないのは、自分のせいと思うようになり自分や他人に厳しくなってしまうでしょう。
学力が低下する
親の過干渉を受けた子どもは、発達面や知能面において、学力が低い水準で留まる可能性があると言われています。明確な理由はありませんが、一つの理由としては、自ら考えたり挑戦することができず、答えを知るチャンスそのものが減少することにより学力にまで影響を及ぼす恐れがあると考えられています。
過干渉タイプの親の特徴
過干渉タイプの親は子どもの意見を尊重しなかったり、完璧主義であったりと自分の意見を押し付けてしまう傾向にあり、自分では「過干渉」だと気づいていない場合が多いです。
どんな親が過干渉になりやすいかを知っておくだけでも、子供への接し方も変わってきます。自分がそうならないためにも、過干渉の親の特徴を知っておきましょう。
子どもの話を遮って口を出す
特徴の一つとして、子どもが発言する前に親が先に話したり、話を遮って口出しするということがあげられます。子どもが意見しようとする時や、先生と三者面談をするときなど、子どもが意見を述べる場では、口出しをせずに最後まで話を聞いてあげることが大切です。
子どもの意見を尊重しない
過干渉だと、子どもが決めたことを尊重せずに、自分の意見を押し付けてしまいがちです。子どもが成長するにつれ、自分で判断する場面が増えてきます。学生になってどの部活に入るかや、進路を決めることは、人生を左右すると言っても過言ではないくらい、子どもにとって大きな決断です。
しかし、そんな大切な場面で子どもの意見を聞かずに親の意見を押し付けるのは、過干渉となります。アドバイスと過干渉を、履き違えないようにしましょう。
子どもを褒めずに否定する傾向がある
教育熱心な親によく見られる行動が、子どもを褒めずに否定するということです。親自身はアドバイスをしているつもりでいても、褒めることをせずに一方的に要求を押し付けていると、子どもは自信を失ってしまいます。アドバイスももちろん大切ですが、結果に対してどんな些細なことでも褒めてあげることが大切です。
完璧主義である
親が完璧主義者であると、過干渉につながってしまう場合があります。子育てにおいて、ある程度の信念を持って取り組むことは大切なことです。しかし、その信念が強すぎると子どもを縛り付けてしまうきっかけとなる可能性があります。自分なりの信念や考えを持ちつつも、完璧を求めすぎないようにしましょう。
子どもと自分を重ねている
親が子どもを自分の分身のように考えるというのも、過干渉の特徴の一つでもあります。同じような失敗をしていたり、似た性格であると、親は子どもと重ね合わせてしまうことがあります。自らが叶えられなかった夢や価値観を、強く押し付けたりしてしまうことも少なくありません。
過程よりも結果を重視する
子どもの出した結果のみを重視し過程を見ないことも、特徴として挙げられます。いくら努力しても「結果が悪かったら意味がない!」とは考えていなくても、過程を褒める機会が減ると子どもは自主的に動くことが出来なくなります。結果を評価するだけでなく、今までどのように頑張ってきたかの過程を褒めてあげることが大切です。
子供よりも世間体を気にする
子どものことよりも、世間体の方を気にするというのも過干渉な親の特徴です。
子どもがどう考えているかよりも、周りからどう見られるかばかりを気にしてしまい、子どもの考えは二の次になってしまう傾向にあります。親が周りからよく思われるために、子どもを進学校に通わせるわけではありません。子どもの意見によく耳を傾けて、一方的に意見を押し付けないようにしましょう。
過干渉にならないために気を付けること
実際に自分が子どもに対して過干渉だと気付いても、どうしていけば良いかわからない親も多いのではないでしょうか。過干渉にならないために気を付けるために、まずは日々の生活を見直すことが大切です。親が子どもをコントロールするのではなく、子どもが自主性を持って動けるようにサポートしていくようにしましょう。
何事も自分で考えさせる
つい口出ししたくなってしまいますが、何事もまずは子どもに考えさせるようにしましょう。自主性を持って行動するということは、大切なことです。
子ども自身が、親が決めるのが当たり前と思ってしまうと、自ら考えて行動するという習慣が無くなってしまいます。自主的に考え行動するということを身につけるためにも、子どもが小さいうちから自分で考えさせるようにしていきましょう。
子どもが間違っていても経験(体験)させる
間違っていることをしていたとしても、何事も体験するということは非常に大切なことです。間違っているから辞めさせるのではなく、まずは経験値を高めていきましょう。
ただし、間違いの度合いを見極めてあげることは、親がしてあげなければなりません。例えば、他人に迷惑がかかっていないか、犯罪に加担していないかなど度を超すものになっていないかは見極める必要があります。
失敗しても見守る
子どもが失敗した時に助けるだけでなく、見守るというのも親の大切な努めです。「失敗は成功のもと」というように、失敗から学べることも多いです。何もかも失敗しないように親が手を回すのではなく、そっと見守ってあげることが大切です。
ルールを見直す(禁止しているルールが本当に必要か等)
家庭内で自然とルールとなっているものが、本当に正しいかどうか見直してみるのも大切です。
例えば、「帰ったらまず宿題しなさい」という言葉をお子さんにかけているとしたら、子どもの中では一つのルールとなっている場合があります。もちろん悪いことではないかもしれませんが、何もかもを親が決めてしまうのではなく、本当にそれをここでする必要があるのかなど、話し合いをして一方的なルールにならないようにすることが大切です。
子ども以外の自分の趣味を見つける
子どものことを考える時間が長いから、過干渉になってしまう場合もあります。何か自分が没頭できる趣味を見つけるというのも一つの手段です。自分が過干渉だなと感じている場合は、何か趣味を見つけてみましょう。
まとめ
過干渉は、子どもの成長に大きな影響を及ぼします。
子どもは、親の分身ではありません。「自立した子に育ってほしい」と思っていても、親が過干渉であると自ら考えるということがいつの間にかできない子どもに育ってしまいます。子どものことを大事に思っているからこそ、自ら考えさせたり失敗を見守ったりすることが大切です。自分が過干渉だなと感じた場合は、何か趣味を見つけてみたり子どものことを考える時間を少し減らしてみると良いでしょう。
少しずつ過干渉を卒業して子どもの自主性を育てていきませんか?
一人の人間と言ってもまだ子ども、子どものことを信じる信じない以前に、まだまだ任せきれないことが多いので、ついつい先回りしてしまうこともあると思います。もちろん子どもは親のサポート無しには生きていけません。
しかし、何をきっかけに子どもの自主性を育てていけばいいのかわからない。と悩まれる保護者の方はたくさんいらっしゃると思います。
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